簪が拐われたのを確認した武昭は男達に見つからない様に洞窟に侵入していた。
(久し振りに犯罪者達のアジトに侵入するな………向こうの世界に居た時は何回か合ったけど……)
「なぁ 当主様がコッチの要求を受け入れたら、あの子達は返すのか?」
「返す事は返すけど……只じゃ返さないみたいだな。後で映像を撮ってそれを使うんだとさ」
「へぇ……確かに、あの子達なら良い映像が撮れそうだからな」
(チッ、話を聞いてるだけでムカつくぜ………早く見つけないと……)
男達の傍から離れた武昭は簪達の捜索を始めた。
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一方………………
「かんちゃ〜ん、大丈夫〜?」
「うん………大丈夫………けど、ゴメンね本音………
こうなったのは多分、私が原因だから……」
「うう〜ん、謝るのは私の方だよ〜
本当なら私は助ける立場なのに一緒に捕まっちゃって〜」
二人が話してると数人の男達が部屋に入って来た。
「アナタ達……目的は何なの?」
「まぁ、私達の目的は当主の座でしてね、それには簪様のお姉様が邪魔なんですよ」
「そう言うって事は、アナタ達は分家筋の人間なんだね〜」
「詳しい事は言えませんけど‘そうだ’と言っておきましょう。
それで私達がココに来たのは、やる事があるからです。 おい、やれ」
男が指示を出すと後ろにいた男達が本音に襲い掛かった。
「いやっ!止めて!!離してっ!!」
「本音に何をするの!?」
「当主様が座を降りるのを躊躇っているみたいですので、
少し手助けをしてあげるだけですよ?それでも駄目ならば、次は……アナタです」
簪との話を終えた男が部屋を出ると同時に男達が本音の両手足を抑えて服を破いていた
「へへっ、年齢のわりには良い体してるじゃねえか」
「安心しな、綺麗に撮ってやるからよ」
(嫌だよ、こんなの……誰か助けて………)
男達の用意したビデオカメラから顔を背けた本音の目からは一筋の涙が流れていた。
「じゃあ、この邪魔な服を……ガハッ!」
「な、なんだ!?何が起こった!!なっ!!」
本音に手を出そうとした男達が何者かに吹き飛ばされて気絶した。
「えっ?………一体何が……」
「どうやらギリギリで間に合ったみたいだな……」
二人が声のした方を見ると何も無かった空間に
黒いローブを纏った人物が姿を見せて、そのまま二人の拘束を破壊した。
「本音……無事で良かった……」
拘束を解かれた簪は本音を抱き締めると泣いていた。
「感動するのは良いけど、まずはここから抜け出すぞ」
「あっ……ごめんなさい………」
「ほら、これを服の代わりにすると良い」
「う、うん……ありがとう………」
本音はマントを受け取ると身体を隠す様に纏った。
「さあ、仲間達が戻って来ないうちに抜け出すぞ」
皆は洞窟を抜け出す事にした。
はい、今回は少し早足で話が進みました。
ちなみに、武昭が見つからなかったのはダグテクターの能力です。
詳しい事は後日、設定に追加します。
それでは、次のお話を楽しみにしてて下さい。