モンスターの進化はありですよね?   作:サボリ魔ー

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性懲りもなく、違う作品


第1話 転生

 第1話 転生

 

 

 うわああああああっ!

 ダメだ、死ぬ!

 ちょっとプスっとやっただけじゃないっすか‼︎そんなに怒らないで〜

 

 ……あ、どうもランゴスタになった元日本人の(たける)です。

 ……そうです、転生したんです。

 なんか、爺さんが光ってたんで、『ま、眩しい』って言ったら、『え、チートいらないの、あっそう、じゃっがんばれ』っていう感じで飛ばされました。

 ……爺さん器小せえ……

 

 まあ、そういう感じで目下、クック先生に追いかけ回されています。

 寝てる先生にちょっと血を吸わしてもらおうと、先っぽだけ入れたらキレちゃったんですよ、先生。

 それから、30分走り回ってんのよ。

 クック先生は、こんなにちっちゃい私にも殺る気をみなぎらせて全力疾走してくるんですよ。

 画面の前に居た頃は、

 

『さ、さすが先生、俺たちが鬱陶しいと思ってた虫を八つ裂きに……!おい(たけし)ぃ!俺ぁ一生先生についていくぜ‼︎』

 

『いや、お前がついていく先生、リオレイアが尻尾振り回してるところに突っ込んで死んだぞ……』

 

『なにぃぃぃ!そんな、先生が……

 いや、違う!先生は紳士だから……その身を怒れる女子のために使ったんだ……』

 

『なん、だと……!

 いや、そうか!それなら、全てが繋がる!そうか……先生は……俺たちは、惜しい人(?)をなくしたな……』

 

『馬鹿野郎!(たけし)!』

 

『ぶほえっ!』

 

『クック先生は死んじゃいねえ!俺たちの心の中で生き続けてるんだ……‼︎』

 

(たける)……!そうだよなクック先生は死んじゃいねえよな!』

 

『そうだ……だから、俺たちはクック先生の分まで生きてーーー【クエスト失敗】ーーー。」

 

『『……………』』

 

 とか一生ついていく気だったけど、今ついていこうとすると、俺、穴だらけになっちゃう……

 

 だがこの状況はマズイ。

 どれくらいまずいかって?

 そりゃもう、ネズミが範馬勇次郎におっかけられてんのとおんなじくらい。

 てか、まだこっちに来て19時間しか経ってない。

 このままでは、早くも、俺の虫生が終わってしまう。

 まだ、露出多めの女性ハンターのあんなとこらやこんなところを…ゲフンゲフン、やり残したことがたくさんあるうちは、死ねない‼︎

 と、不意に後ろを振り返ると、ゴリラがクック先生と仲良く追いかけてきていた。

 いや、あのピンクのトサカ屁ゴリラは何やってんだよ……。

 いやいや、状況は良くなるどころか、最悪だ。

 尊敬するクック先生にならパックンチョされても構わないが、ゴリラの屁に当たって体がバラバラになった日には、おいらは幽霊としてゴリラのケツの穴を呪ってやる!

 ……いや、呪って帰ってくるのが、また屁だったら全く笑えない。

 だが、実際にこの状況はどうにかしなければ、最悪、尻に挟まれて振り回されることになる。こうなれば、一か八か!

 そう思い、進行方向を反転してゴリラに向かう。ゴリラは、俺が向かってきているのを確認すると、奴も俺と同じように反転してくる。

 俺はシンプルにスレスレで躱して逃げる算段だったのに、奴の尻には隙間がなく、逃げ道はない。

 なんでここで尻を向けんだよコンチクショウ!

 内心で毒を吐きながら、とっさに尻にある針を奴の尻に刺し、脱却する。

 

 

「ウッホぉぉぉぉ♡」

 

 と奴は喜ぶ。

 

 ……こいつ、まじかよ……

 

 ない肩ごしに振り返り、奴を見てそう思いながら、クック先生を見ると、俺に気づいていないのか、奴の尻を凝視している。とクック先生は、急にくちばしで奴の尻をつつき始める。

 

「ウッホ♡、ウッホ♡、ウッホ♡、ウッホ♡」

 

 とゴリラの汚い反応に、俺が尻に入ったと思っているのか、はたまた、クック先生の紳士度を考慮して考えると、趣味の手伝いをしてあげようとしているのか、どちらかは定かではないが、クック先生はさらに勢い、威力を上げる。

 だが、痛みが一箇所に集中しないように痛みを分散するように叩いている。

 

 まさか、クック先生はSなんじゃあ……

 

 いや、そんな考えは尊敬してやまないクック先生に抱くなんて不敬だ!

 まあどうにか、あの状況をくぐり抜けることができ、帰路につけるようだ……

 そう思っていると、頭の中にアナウンスが聞こえてきた。

 なんだ⁉︎迷子にでもなったのか⁉︎

 

【ランゴスタLV2になった。ランゴス・タケルは〈腐食液〉を使えるようになった】

 

 ちゃうんかーーーい!

 て、え、まじですか………。

 

 ーーーーーーーーーー

 

 はい、あの最悪のババコンガの性癖を直視して目が腐りそうになり、至高の存在であるクック先生に手伝いをさせていたことに、怒髪天を突くという勢いで激おこのランゴス・タケルです。

 あの神様っぽい爺さんが何の説明もしてくれなかったから、名前もLVもあるってことも知りませんでした。

 麻痺毒は、ゲームやってて、知ってたから出来たけど、なんですかね、この仕様。

 しかし、あのゴリラは自分の趣味に利用しようとして俺を追っていたのか?

 ・

 ・・

 ・・・

 ・・・・

 俺の唯一の自慢であり、武器である毒針がゴリラがいたすのに…

 ……ダメだ!絶対にそんなこと考えちゃいけねぇ!

 

 と、悪魔も回れ右をして全力で逃げていくような『最悪』を想像したところで転生当初を思い出す。

 

 ーーーーーーーーーー

 おじいさーーーん

 

 あれなんだ?

 ここどこだ?

 あのおじいさん、なーーんも教えてくんないだもん!

 ていうか、ここホントにどこだよ……

 ちょっと、ちょっと!体が動かないんですけど‼︎

 体の感覚があるのに体が動かない!

 なんやこれ、新しい境地に達してしまったのか……これが、まさしく無我の境地……!

 

 ないない。

 まあ、視覚は真っ暗でなんとも言えないけど、聴覚にはブンブンうるさい羽音のような音が聴こえる。

 それに、意地悪爺さんのこともあるから、こりゃ転生だね。

 まさか、あの爺さんは神だったのか……

 いやいや、それこそありえないわ〜。

 ちょっと、光ってたから眩しいって言っただけなのに、チートくんないとか、すっげー神(笑)だわー。

 あんなんが神だったら、ゼウスの浮気話言いふらしたやつはとんでもねえことなってんじゃん!

 だけど、状況が状況だから爺さんのことは神(笑)(仮)としよう。

 で、爺さんは一体どこの世界に俺を飛ばしたんだろうか?

 そして、俺は一体何になってしまったのか……‼︎

 ・

 ・・

 ・・・

 いや……わかってんですよ。

 人間じゃないってこと。

 だって、違和感ないけど感覚ある足みたいなの多いし、それにブンブンうるせえし……。

 多分だけどね……虫だよ、コイツァ。

 まあ、なっちゃったもんは仕方ないけどねー。

 問題は、ここが何の世界かだね……

 …

 ……

 ………

 ええい、長いわ!

 て、おっ、蹴ったところに皹が!

 ていうか、動くんじゃないか、マイフット!

 よし、ならば攻撃あるのみだー!

 ちょれちょれちょれー

 よし、あと一息。

 くらえ、ダイナミックエントリー‼︎

 

 パリッ!

 プリズンブーー

 うわぁぁぁ気持ちわりぃぃ!

 なんじゃあ、この虫の数は!

 10や20じゃねえぞ!

 50はいる……!

 しかも、俺と同じくらいの大きさだ。

 

 まあ、予想してたことだけどねー。

 でも、あの姿みたことが、

 …

 ……

 ………

 考えてダメなら聞くしかないね!

 おーいそこのイケメン、振り返ってそのステキなお顔を私に見せて!

 ……どうだ!この完璧な色仕掛け!

 俺、男だけど。

 ……さあて、見せて頂きましょうかね、私とあなたのフェイスを、

 

 おっ!

 おっ!

 おっ!

 溜めてんじゃねえよ!とっとと見せろよその顔‼︎

 

 えっ。

 腹の下にある針。

 紙より薄い羽。

 茶色に近い黒色の甲殻。

 

 …もしかして、俺ってーー

 

 ランゴスタになっちまったのかーーーーーー‼︎‼︎

 ってガチでまずいわ、これ。

 モンハンの世界でランゴスタっていやあ、無視されるか、サーチ&デストロイかのどちらかだ。

 サーチ&デストロイなんていうハンターをお目にかかった日には、全身バラバラになってお陀仏だ!

 どうしよう、どうしよう。

 そうだ、こんな時には………何だっけ………

 うん、まあ、でもなっちまったものは仕方がない。

 だから、気長に虫生を過ごすとしよう。

 ーーーーーーーーーー

 

 まあ……うじゃうじゃいたのみてて気持ち悪くて逃げ出したけど。

 しかし、こっちの方に巣がある気がする。

 着くまで今日のことまとめますか。

 と転生したあとはこうだ

 

 逃げた。

 ↓

 普通の動物やケルビから血をチューチュー

 ↓

 クック先生発見。

 ↓

 先生に不敬を働いても、その尋常ならざる血を拝借するか悩む。

 ↓

 13時間悩んだ末に、プスっといって怒られる。

 ↓

 逃げた。

 ↓

 汚ねえ下賤のゴリラと先生が合流。

 ↓

 超逃げた。

 ↓

 ゴリラの本性発覚。クック先生の気遣い全開。

 ↓

 なんか、帰巣本能っぽいので巣に帰ってる途中。

 

 よし、もう少しで着く、ってなんか臭えな。

 なんか鉄みたいな匂いがプンプンすんぞ。

 フガフガ、フガフガ。

 くんくん、くんくん。

 うん、虫だし分かんない。

 もう少し中に入ってみるっきゃねえな。

 

 おーいみんなのアイドルランゴス・タケルの帰還だぞー。

 うん。

 なんか、皆、寝てるね。

 動かないね。

 ナメック星人の血みたいなの見えてるし。

 ていうか、そもそもなんか羽むしられてたり、体半分ない奴いるし。

 皆、兄弟喧嘩はほどほどにね。

 

「あっら、まだゴミがいやがったか」

 

 今、兄弟叱ってる最中でしょうが‼︎

 ってあれ?

 人間様じゃないですか?

 なんで、こんな凄絶な兄弟喧嘩が起こった場所にいんの?

 

「はっ、馬鹿な虫だな!状況もわからねえのかよ!」

 

 え、もしかして兄弟喧嘩ではないのですか⁉︎

 だったら、なぜこんなことが……

 

「ゴミはゴミか‼︎俺がやったとも分かんねえゴミは俺が消してやらあ‼︎」

 

 な、なんだってーー!

 この事件の犯人があなたなんて……

 そんな、じゃあ美智子にはなんて説明すればいいのよ⁉︎

 ってあれ、やっぱ声出ないかー。

 やっぱり虫だから仕方ないよねー。

 え、マイブラザーズ?

 いやいや、こんなキモいやつら、兄弟じゃないし。

 ていうか、マザーやられてんじゃん。

 なんか強そーだったのにね。

 今じゃ、ゲームとおんなじで、ピクンピクン動いてるね。

 うおおお、鳥肌がたった。

 俺、虫だけどね。

 しかし、次から次へとキモいやつらばっかだなぁ。

 クック先生しかまともなのいねえんじゃねえの?

 なんか、はんたーははんたーで生まれたてのマイブラザーズや、産卵後で体力がないマイマザーに無双して、俺tueeeってな感じだし。

 こんな奴にはあれだ。

 さっき知ったばっかだけど。

 そうと決まれば、チョチョイと言っちゃいましょう。

 

 俺は、突っ込みながら太刀を振ろうとするはんたーに接近し、麻痺毒を食らわせる。

 

「あばっ!」

 

 そんじゃ仕上げにっ、と。

 2行程でも仕上げは仕上げなの!

 先程、会得した腐食液〜。

 こいつを股間の上に垂らしてッと

 ジュッ。

 

「ぐあああああ」

 

 うるせえなあ。

 それよりも、こいつの息子は小せえ……

 まあそれでも彼は喜んでくれるさ……

 うん、あっ、来たっ‼︎

 隠れる俺。

 来るババコンガ。

 変な意味で襲われるはんたー。

 ーー1時間後

 潜伏中俺。

 お楽しみ中ババコンガ。

 絶望中はんたー

 ーー3時間後

 やっと出てきた俺。

 お持ち帰りのババコンガ。

 お持ち帰られるはんたー。

 さよなら、はんたー……

 まあ、人に対して同族意識なんか、もおないしー。

 知らない人だしー。

 クック先生のためにもなるしー。

 うん。

 あいつの犠牲あって、皆幸せだ。

 あ、いやマイブラザーズとマイマザーが……

 うん、弔ってはあげようか。

 ホジホジ、ホジホジ。

 ホジホジ、ホジホジ。

 おんりゃーーーーーーー!!!

 ヒュー、ポトッ。

 ちょれちょれちょれー

 ふう、一匹だけでもこんなにしんどいとは……。

 まあ、やれるだけやってみようかな。

 ーーー10匹

 ああーー疲れたーー!

 ーーー20匹

 なんかさ、こいつ、変なとこ剥ぎ取られてね……

 ーーー30匹

 うわっ、こいつもだ。虫にはなんもついてないのになぁ。

 ーーー40匹

 きたねえ‼︎もう嫌だーー!

 ーーー50匹

 もうランゴスタの顔は見たくなーーーーい‼︎

 ーーー56匹

 マザーなんでピクピク動くの⁉︎キモいよ‼︎ウザいよ‼︎もしかして死んだフリでもしてんの⁉︎

 ラストだ!死ねええええ‼︎マザーーーーー‼︎

 

 ふう、やっと終わった。

 もう、転生1日目が終わったかな。

 しかし、虫も楽じゃないよね。

 あ、でも進化続けてたら、龍にもなれるかも!

 よーしよし、目指すは、死なないように強くなることだな!

 あっでも、どこまで強くなったら安全なんだろ?

 




もう、これっきり書かないかもしんないです。
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