SAO ~ソードアークス・オンライン~外伝 The・Start-前日譚-   作:羽山飛鳥

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大分お待たせいたしました。FGOを始めたのですがリセマラに苦戦して小説を書く時間が(おい)

なんとか嫁王が出せたのでほっとしております。

今回は本編でも登場したばかりのシンキとの出会いです。どうぞ!

追記 誤字が多いので編集しました、申し訳ありません


母神との出会い~Encounter with the Mother of God~

---ミケとの邂逅から少し時間が経った。

 

ミケとの初遭遇を「ナベリウスの元締め」事件と名付ける事とした俺達。

 

その後、ミケはチームに加わったわけではないが、共に行動するメンバーとして活動しており、コマチ、ミケに「マターボード」の事も教え、散策に協力してくれる様になった。初めてマターの説明をした時の二人の反応は

 

「指定されたエネミー倒せば貴重物資や複数の特殊能力が付いた武器が手に入るだぁ!?インチキ効果もいい加減にしろ!!」

 

「当然それらの報酬は協力すれば山分けなのだなー!?」

 

…とまぁ、見事に情報よりも指定エネミーが落とす物資に興味津々だったとさ。二人がマターに協力するようになってから二人も時折姿を現すシオンを目視できるようになっていた。

 

そんなこんなで活動を続けた結果、行動範囲が更に増え、惑星アムドゥスキア、龍族住まうこの星の浮遊大陸で活動ができるようになったのだ。

 

以前俺とオキさんだけでマターが導いた事件を解決する最中、龍族を研究するアークス「アキ」と知り合い、ダーカー侵食を受けた「ヴォル・ドラゴン」種で火山洞窟の長の立場にいた「ヒ・ロガ」と言う龍族を侵食から救った事で最近険悪だったアークス、龍族間の仲が緩和され、龍族がテリオトーと呼ぶ限られた者が住まう浮遊大陸での活動を龍族側から許可されたのだ。

 

マターが次に導いている事象に関わるにはどうやら浮遊大陸で情報を集める必要があるようで、今までも何度か足を運んだのだが今日から本格的に浮遊大陸を中心に活動していくことになっていたのだった。

 

 

 

 

出会いの章

Chapter of the encounter 4

 

 

母神との出会い

~Encounter with the Mother of God~

 

 

---出撃前…

アークスシップ・ロビーエリア

メディカルセンター前

 

「やっぱここにいたか、おーいオキさーん」

 

ここはメディカルセンター。負傷したアークスや、体調不良のアークス、市民の人たちがお世話になったり、活動時に身体能力の向上等の効果を得る事ができるメディカルドリンクなるアークスの必需品を作成している場所だ。

 

以前救出したマトイもここに搬送され、お世話になっている。一応センターでマトイの主治医をしている「フィリア」と言う女性が見ている範囲なら散歩も許されたようで、最近はセンターの辺りを歩いているマトイの姿がよく見られた。

 

「ん?はやまんか、おはようさん」

 

「ハヤマ、おはよう」

 

「おはよう、オキさん、マトイ」

 

オキさんはマトイの保護者として登録されているので、任務に行く前や時間があるときは必ず一回はここに足を運んでマトイと話をしたり、フィリアから経過を聴いたりしてる。

 

「はやまん、こまっちーとみけっちは?いつも来るとき一緒だろ?」

 

「ルームには顔出してきたけど居なかった。多分…」

 

---ドゥドゥー!!

 

「…こまっちゃんはドゥドゥに挑んでたみたいだね」

 

「ここまで声聞こえるって相当だぞ…」

 

「げ、元気があっていいんじゃないかな?」

 

「「あれは元気っていうか、騒がしいだな」」

 

マトイが苦笑しながらこまっちゃんのフォローをするのだが、あれは騒がしいだ。

 

「しゃーねぇ、見に行くか。マトイ、また後でな」

 

「うん、今日から新しい場所を本格的に探索するんだよね?頑張ってね。またお話聴かせて欲しいな」

 

「おう、また面白いことあったら話すよ」

 

「それじゃ、お大事にね、マトイ」

 

「うん、オキ、ハヤマ。行ってらっしゃい」

 

満面の笑顔で手を振るマトイを背に、ひとまずこまっちゃんを迎えに行くのだった。

 

 

 

 

「へー、あれがマトイちゃんを助けたって言う。例の子達か…よく見れば最近噂になってるチームの子達ね」

 

影で見ていた一人の女性に気がつかないまま。

 

「…あ、---!今日も来てくれたんだ」

 

女性は二人の姿が見えなくなると、影から出てきてマトイの元に向かう。マトイも女性に気がついたようで、声をかけた。

 

「おはよう、マトイちゃん。今マトイちゃんと話してた子達って、前に話してた子よね?」

 

「うん、私の事を助けてくれた人たちだよ」

 

「何話ししてたの?」

 

「えっとね、最近起きた事とか、仲間の中であった面白い話とか、あと今日の出撃先のお話もしたよ」

 

女性の問いにマトイは少し考えながら答えた。

 

「へー、出撃先?」

 

「うん、浮遊大陸に行くんだって」

 

「あら、奇遇ね。私も今日行くつもりだったのよ」

 

「そうだったんだ、奇遇だね!」

 

「またお花見つけたら持ってきてあげるわね」

 

「ほんと!?」

 

「ええ、それじゃ、私も行くわね」

 

「うん、行ってらっしゃい」

 

話を終えた女性は出撃するためにキャンプシップに向かう。

 

(これは、楽しみが一つ増えそう)

 

この女性と、4人が邂逅するまであと少し…。

 

 

 

 

 

---

ショップエリアに降りた俺たちは武器強化や未鑑定装備の鑑定を行ってくれるアイテムラボの方を見る。

 

「あー、やっぱやってるよ…」

 

「こまっちーも懲りねぇな…」

 

アイテムラボのカウンターではこまっちゃんが武器強化担当のドゥドゥにすごい勢いで噛み付いている。ミケも後ろで見ているようだ。

 

「てっめぇ!ドゥドゥ!いい加減にしやがれ毎回毎回補助材使って失敗しやがってぇ…!!煽ってるのかゴラァ!?」

 

「煽るもなにも、失敗は失敗だ、素晴らしく運がないのは君なのだがね」

 

「その言い回しが煽ってるんだよクソったれ…!!」

 

「ふむ、成功のようだね。素晴らしく運がいいじゃないか君は、これでこの武器は完成したぞ」

 

「なんで補助無しで成功しやがるんだぁああああああ!!メセタ返しやがれ!!」

 

「ハッハッハ、そう言われてもだね」

 

「ぶん殴りてぇ…!!」

 

「どーどー!!こまっちゃんストップ!ドゥドゥさんも煽らない!いや、素なのはわかるんだけどさ!」

 

こまっちゃんが本格的にやばそうだったのですかさず横から止めに入る。

 

「やれやれ、こまっちーまぁたやってんのか。みけっちもちったぁ止めろよ、見てたんだろ?」

 

オキさんも合流しこまっちゃんと一緒にいたミケに声を掛ける。

 

「にゃ?人の不幸は蜜の味なのだ。精々ミケを愉しませてくれるといいのだ」

 

あっけらかんと言ってのけるミケ、流石である。

 

「あー、みけっちに期待した俺が馬鹿だったわ」

 

「オキは馬鹿なのだなー」

 

「オメーのせいだよ、バカ猫」

 

「なんと、ミケをバカ猫と申すか」

 

「そっちも不毛になるからやめような!」

 

オキさんとミケちゃんがかなり不毛な会話しだしたのでこっちも止めに入る。

 

「全く、そろそろ出撃でしょ?行くよ皆」

 

「そうだな、行くか」

 

「なのだなー」

 

「へーい、了解」

 

という訳でアイテムラボを離れロビーに向かう俺らに後ろから声がかかる。

 

「諸君、またきたまえ!」

 

…やっぱいい性格してるわ、あのおっさん。

 

 

 

 

 

 

 

---

惑星アムドゥスキア

浮遊大陸

 

「さて、とマターの示す連中から情報物資を回収するか、はやまん。ターゲットは?」

 

「えーっと、今回は…結構いるね、皆の端末にデータ送るよ」

 

指示を受けてマターの指定しているエネミーをチェックして皆にデータを送る。

 

「たっけぇな、おい。今まであそこ探索してたわけだろ?俺ら」

 

こまっちゃんが浮遊大陸の下に見える火山洞窟を見ながら言う。

 

「確かに、すっごい小さく見えるねぇ…」

 

「つまり龍族を蹴り落とせばイチコロなのだなー?」

 

「火山洞窟に龍族のミンチ量産する気かお前は!?」

 

そんなことしたらまた龍族との仲が悪化するわ!!

 

「ほれ、とにかくさっさと行くぞおら」

 

「「「はーい」」」

 

オキさんの一声で俺らは行動開始するのだった。

 

 

 

 

 

----4時間後

 

「ふぅ…粗方指定されたエネミーは倒して物資回収できたか?」

 

あれからダーカーの影響を受けた龍族やダーカーを倒し続け、いま所持しているマターから指定されているエネミーからの物資回収が一通り終わり、行き止まりの広場になっている場所でちょっと一息ついている最中だ。

 

「しっかし何なんだ?マターって。指定されたエネミーが本来持つはずのない希少装備とか、豊富な特殊能力の付与された装備やら落とすなんてよ」

 

こまっちゃんが岩場に腰掛け、タバコに火をつけながら尋ねてきた。

 

「しかも確実に落とす奴もいれば、何度も何度も倒さなきゃいけないやつもいたり…この前の「ヴァーダー」相手にしたときは何度だ?20回位戦った記憶があるぞ」

 

「あれは…嫌な事件だったね」

 

この浮遊大陸を回れるよううになる前に活動していた惑星リリーパの「地下坑道」そこはリリーパに存在する機甲種と呼ばれる機械のエネミーたちが生産されているのではないかとされていたフィールドで、その場所で生産されている超大型機甲種「ビックヴァーダー」という戦艦のような見た目の敵が最新部に存在する。しかし数が少ない上に探索中は絶対に一体しか見つからないというなんとも特殊な奴で、こいつを指定したマターを回収しに行ったのだが、全然出ず、4人で最後の方は白目になりながらマターを終わらせたのだ。

 

「途中から、ミケちゃんが道中捕まってたリリーパ族を無言の蹴りで吹っ飛ばしてたね…」

 

普段なら「リーじゃないのだ!ぶっ飛ばすのだ!」とか言いながら吹っ飛ばしてたミケが無言で蹴り飛ばす。飛ばされたリリーパはさぞ怖かったことだろう。

 

「うっし、そろそろ行くぞ、今日中にあと一個回収できれば後は指定された日にその場所に向かうだけだからな」

 

「そうだね、行こうか」

 

各自武器を持って散策に戻ろうとしたその時、

 

ゴゴゴ…という音と共に地面が揺れ、戻り道の地中から何かが飛び出してきた。

 

「目標からくるたァ殊勝な心がけじゃねぇか、「キャタドランサ」よぉ!」

 

飛び出してきたエネミーは「キャラドランサ」青い龍鱗に包まれた細長い体を持ち、尻尾に結晶体が一体化しているエネミーで元々火山で出現した「キャタドラン」の色違いだ。行動パターンは同じで普段縮めている体を伸ばして突進したり、伸ばしたまま体を回転させたり、地面に潜って相手の足元から強襲するといった戦い方をする。

 

しかし、今回出てきたキャラドランサの様子が少しおかしい、これは…

 

「最大侵食してるのか…!」

 

ダーカーの侵食が最高レベルを示す花の侵食核が額に寄生していた。ダーカーに侵食されすぎたエネミーは通称ブーストエネミーと呼ばれ、3段階の侵食レベルが存在する。1段階が種子型、丸い種のようなものが刺さっている。2段階が発蕾、3段階が開花とまるで花が成長し開花していく様に見えるのが特長だ。ブーストエネミーは肉体が少し赤く変色しており、それでも見分けがつく。段階が上がればその分エネミーの能力と狂化が強くなっているので最大侵食はかなり厄介なのだ。

 

「挙句の果てにそれが2体か…このクソ狭い場所で」

 

戻る道は完全に2体のキャタドランサに封じられていて、いま俺らが立っている場所は4人で休憩する分には丁度いいといった広さしかない。隙をみて一度2体のキャタドランサを突破する必要があるが、隙がないので2,3回は攻撃を受けることになるだろう。

 

「やるしかないのだなー!つくし風情が生意気な!」

 

「つくしってお前…」

 

この状況でミケの発言に思わずツッコミを入れちゃう俺はもはや生粋のツッコミ属性なのだろう。

 

「ぼさっとすんな来るぞ!」

 

「わかってるよ!」

 

オキさんの一声と同時にキャタドランサが1体突進してきた、俺たちはそれぞれ左右に避けて正面突破を試みる。

 

「シャーッ!!ニャニャニャー!!」

 

ミケが突進してきたキャタドランサに対し、伸びた事で出てきた脆い部分にナイフを数本投擲し、更に道を塞いでいるキャタドランサに対しても投擲した。相変わらずどこから取り出しているのか謎のナイフだ。

 

脆い部分にナイフを受けたキャタドランサは思わず身を縮こませたのだが、道を塞ぐもう一体は素早く尻尾を向けてナイフを結晶体で弾く、そしてそのまま尻尾を振り上げミケに振り下ろした。

 

「させるか…よっ!!」

 

そこにコマチがフォローに入り装備していたナックル<ファイティングビート>で受け止め、弾き返した。

 

「相変わらずの馬鹿力なのだなー」

 

「言ってろ!さっさと抜けるぞ!」

 

2体に隙が出来た。それを見逃さず4人は強行突破し、振り切ったかに見えた。その時。

 

4人の足元が揺れたかと思うと勢いよく盛り上がり、

 

「くっ!?」「にゃっ!?」「ぐあっ!?」「うわっ!?」

 

その勢いで吹き飛ばされてしまった。

 

「く…そっ!」

 

それぞれすかさず体勢を立て直し武器を構えるのだが、

 

「うそ…だろ!3体目までいるのかよ!?」

 

狭い通路に3体のキャラドランサに囲まれていた。行き止まり側に1体、逃げ道には2体、4時間ほど戦闘を続け、更に不意打ちをまともにもらった4人は少しピンチだ。

 

「どうする…各個撃破か?」

 

コマチが拳を構えながら言うが状況は良くない。

 

「ダメだな、少しでも動いたら3体同時に突っ込んで来るつもりだ。侵食されて理性なんざねーってのに無駄に頭回ってやがる」

 

「つくしの癖に生意気なのだー!食う場所もなさそうだし!」

 

「せめて、なにかアイツ等の気を逸らす何かがあれば、フルボッコにして突破できるのに…!」

 

「しゃあねえ、被弾覚悟で突っ込むしか…」

 

4人が腹を括り突撃しようとしたその時。

 

---気を逸らせばいいのね?

 

どこからともなく声が響いてきた。

 

「「「!?」」」「にゃー?」

 

4人が驚くと同時に

 

「ハァアアア!」

 

突如2体のキャタドランサの背後に女性が現れ、武器<ダブルセイバー>の一つダーカーボス級の1体グワナーダの鋏を素材として作った武器<グワナーダブル>を1体のキャラドランサに突き刺した。

 

「---ギャオオ!?」

 

刺されたキャラドランサは思わず身を捩らせ、暴れまわる。残りの2体も刺された同胞に目が行ってしまい、決定的な隙ができた。

 

そう、4人にとって1体のキャタドランサを仕留めるには申し分のない隙が

 

「今だオメーら!!」

 

「OKフルボッコ!!」

 

「さっきはよくもやりやがったなこのトカゲ共!!」

 

「みじん切りにしてやるのだぁああああ!!」

 

すかさず4人は1体で道を塞いでいたキャタドランサに接近する。

 

「オラ!くたばりやがれぇ!!」

 

コマチが素早く背後に回り込むと結晶を連続で殴るPA<フラッシュサウザンド>を使い、一瞬のうちに砕き、

 

「シャーっ!!」

 

ミケがナイフで露出した尻尾の脆い部分を連続で切りつけるPA<オウルケストラー>でメッタ斬りにし、

 

「ハァアアアアアアアア!!」

 

ハヤマが刀を構え強力な2連撃のPA<サクラエンド>をお見舞いし、

 

「ぶっ潰れろ!!」

 

オキが強烈な電撃をワイヤーを介して食らわせるPA<ホールディングカレント>を浴びせる。

 

弱点を連続で攻撃され、いいように攻撃されて少し怒り気味だった4人の壮絶なるフルボッコの末、一瞬で力尽きてしまった。

 

「あら、噂通り過激な子達ねー…」

 

いまだに暴れまわるキャラドランサの背中に武器を刺して抑え込んでいた女性はあらあらと言わんばかりのノリで呟く。

 

なお4人の快進撃は止まらない。

 

「みけっちと俺!、はやまんとこまっちー!それぞれで残り2体ぶちのめすぞ!!」

 

「「「おうよ!|なのだー!」」」

 

「おいあんた!協力してくれるってことでいいんだよな!」

 

オキが女性に声を掛ける。女性はオキの方を見る。

 

「あら、当然じゃない?こんな面白そうなのに、見てろなんて言うの?」

 

「そーかい、んじゃ共闘と行こうか!」

 

「そう、ね!」

 

女性は突き刺していた武器を引き抜くと高く飛び上がり勢いをつけてキャタドランサの結晶体を狙って再び武器を突き刺す。PA<サプライズダンク>だ。攻撃を受けた結晶体はヒビが入るとそのまま砕け散る。

 

「ふふ、これであなたの弱い部分は丸見えね?」

 

女性は薄ら笑いを浮かべると舌を舐めずりしながら言う。

 

「ナイスだあんた!」

 

「突撃なのだあああああああ!!」

 

そこにすかさずオキ、ミケが合流する。オキは最も得意とするPA<ヘブンリーフォール>をミケは飛び蹴りをお見舞いするPA<シンフォニックドライブ>を、それぞれ放つ。

 

「それじゃ、私も行きましょうかね、とりあえず、ゴリ押しよ!」

 

女性もそれに合わせ武器にフォトンを貯め、そのまま前方に勢いよく回転させながら投げるPA<デットリーアーチャー>を撃つ。強力な回転の勢いのままキャタドランサの脆くなった尻尾を無惨に切り刻み、見るも無残な肉片に変えると吸い込まれるように女性の手に戻る。

 

「終わりね」

 

戻ってきた武器を納刀すると同時にキャタドランサは弱々しい悲鳴をあげてそのまま地面に倒れ込んだ。

 

一方ハヤマ、コマチコンビも同じように尻尾を破壊し、徹底的に攻撃し続け、ほぼ同時に倒しきっていた。

 

 

----

 

「終わったか」

 

「だね…」

 

俺とオキさんが一息つきながら武器を仕舞う。ミケちゃんとこまっちゃんも武器を仕舞う。それぞれ倒し終わったキャタドランサから物資を回収する。

 

「あ、あったよ!」

 

俺が調べていたキャタドランサの亡骸からマターが示した物資を見つけ、回収する。皆も集まってきて確認をする。

 

「したら、これでひとまず終わりか…疲れた、はやまん、わしは天丼を所望する」

 

「ミケに鳥の唐揚げを作ると良いぞ」

 

「気が向いたらな」

 

ひとまず回収を終えた俺たちは助けてくれた女性の方を見る。

 

「悪い、助かった。そういえば名前聞いてなかったな。俺は「オキちゃんでしょ?チームペルソナのリーダーさん?」…俺らのこと知ってるのか?つーかオキちゃんって…まあいいけどよ」

 

オキさんがいつもどおり自己紹介しようとしたら女性がオキさんの名前とチーム名も口にした。

 

「ええ、あなたたちのことは知ってるわよ?そっちのパーカーの子がハヤマちゃん、エセ神父っぽいのがコマチちゃん、顔が隠れてる子がミケちゃんね?」

 

「合ってる…」

 

「エセ神父って…」

 

「フハハ、ミケは有名人なのだ」

 

「多分それは違う」

 

「なぬ!?このミケが!有名でない!」

 

それぞれ言われたことに反応をする中ミケがいつもどおりフリーダムぶちかましたのでそこにはツッコミを入れておく。

 

「最近話題になってるのよ、新しく発足したチームで例のダーカー大量発生の修了任務でアークスになったメンバーだけで構成された期待のルーキーってね。実際あっちこっちの任務で結果出して、かなり一目置かれてるわよ?貴方達」

 

女性が説明してきた。俺らそんな噂されてたのか…

 

「おっと、私の紹介がまだだったわね?私は「シンキ」よろしくね」

 

シンキ、と名乗った女性の姿を改めてよく見てみる。容姿はかなりの美女で、妖美な見た目は男性は絶対に振り返ってみてしまうだろう。腰辺りまで伸びた真っ白な髪を何故か一部を束ねておりアホ毛のように頭から飛び出てる。服装は赤や黒といったカラーリングを基本とした物を着ているのだが…かなり露出が多い。そしてなにより背中、背中には6枚の黒い羽があり、時折動いているように見える。

 

「シンキか、改めて助かった、ありがとうな」

 

「気にしないでいいわ。あなたたちを待っている子がシップにいるでしょう?それに、貴方達とは仲良くしたいと前から思っていてね」

 

「俺らを待ってる子って、マトイのことか?」

 

シンキの言葉に気になった箇所を見つけた俺はすかさず問いかける。

 

「ええ、私もあの子と仲が良くてね?」

 

「そういえばこの前マトイが言ってたな、俺ら以外に見舞いに来る奴がいるって、それがあんたか。シンキ」

 

「正解、前にメディカルセンターの前でフィリアと話してたあの子を見かけてね、それから仲良くなったのよ」

 

「なるほどな…」

 

「なー、そろそろ戻らないかー?もう時間になるのだー!ミケお腹すいたー!」

 

話をしているとミケが割って入ってきた、そろそろ予定時間になるようだ。

 

「っとと、そうだな、戻るか。みけっち先行っててくれ。シンキあんたも一緒に来るか?」

 

「良ければご一緒させてもらうわねー」

 

「だそうだ、いくぞオメーら」

 

こうして俺らはシンキを連れてシップに戻るのだった。

 

 

 

 

 

---

シップに戻る途中

 

「ねえ、オキちゃん?」

 

シンキがオキさんに声を掛けた。

 

「ん?なんだ」

 

「私もペルソナに加えてくれないかしら?」

 

「シンキを?」

 

「ええ、貴方達と一緒に行動するのは楽しそうだし、なにより…」

 

「なにより?」

 

「皆美味しそ…もとい面白そうだしね♪」

 

「おいごらまて、ダイナミック痴女」

 

美味しそうって言いかけたなこいつ?

 

「気のせいよー?あら、もしかしてそういうの興味あるの?ジュルリ」

 

「うるせーよ馬鹿!舌なめずりすんなこっちよんな!!」

 

シンキが詰め寄ってくるのを最近作ったハリセンでぶったたいて止める。余りにも最近ボケが多いので我慢できずに作成したものだ。

 

「ああん、いけずー」

 

シンキはぶーぶー文句を言いってくるがしったこっちゃねぇ。

 

「ま、冗談はこれくらいで」

 

「冗談には見えなかったぞ。わりとマジだった」

 

獲物を狙う目をしてたのに冗談な訳が無い、とりあえず警戒しておこう。

 

「理由としては面白そうだからよ、貴方達とともに行動していけば退屈しないだろうし…それに」

 

「それに?」

 

改めてもったいぶるシンキにオキさんが問いかける。

 

「貴方達を見てて、すごい強い絆があるって感じたのよ。出会ってまだ日が浅い4人なのにお互いに信頼してるし、本音で話ししてる。それってすごいことじゃない?だから私も、その中に加わりたいと思ったのよ」

 

とても穏やかな顔で俺ら4人を見ながらそう言ってくるシンキ、確かにあってるけど面と向かって言われると恥ずかしいな。

 

「なるほどな、わかった、ただし俺らはそれなりに面倒な自体も抱えたりしてるがいいか?」

 

「構わないわ、それもまた一興。退屈とは縁が遠くなるからね」

 

「よし、んじゃシンキ。これからよろしく頼むぜ」

 

「やった!よろしくね?オキちゃん、皆も」

 

「ちょっと不安が残るけど、よろしくね、シンキ」

 

「どんどん賑やかになってくな…ま、それが俺らか」

 

「ミケはチームに入ってないけど仲良くできればいいのだなー」

 

こうして、ペルソナに新たに一人のメンバーが加わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

---後日

 

「はぁい!マトイ、これ!」

 

「シンキ!お花持ってきてくれたの?」

 

「ええ、約束だったからね?」

 

「けど、いつももらってばっかりだし、私もお礼がしたいな」

 

「お礼?」

 

「うん!出来ることなら何でもするよ!」

 

「…へぇ、何でも?」

 

「うん!」

 

「それじゃあね…パンツ見せて!」

 

「う…え?」

 

「うへへ、ほら、何でもしてくれるんでしょ?ほら、ほら!」

 

「え、えうう…」

 

「マトイに何してんだこらああああああああああああ!!」

 

「おっと危ないじゃない、ハヤマちゃんってば」

 

「避けんな!全力でぶん殴るぞスタイリッシュ痴女!」

 

「あらーこれはちょっとまずいかしらねー、撤収ー!」

 

「こらぁシンキー!!マトイ、そんじゃね!」

 

「…うふふ、賑やかだなぁ」

 

なんてやり取りがあったとかなんとか

 

 




以上、シンキ編でした。いつもいつも人が放置してる間に隙あらばセクハラかましてくる彼女には困ったものです。

さて、次回ですが一度閑話という形でとある話を入れさせていただいたあとに、隊長ことアインス編をお送りさせていただきます。

それでは次回の更新でお会いしましょう!
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