FLOWER KNIGHT GIRL 安心したい団長 一時凍結 作:メイコウ
今日はバレンタインデー当日でしたね……忘れていました。
久しぶりに朝から執務をしてると部屋の入口で誰かが止まる音が聴こえ、ドアが少しだけ開いた。
「そっと……あ、珍しく団長さんがいる」
そこにいたのはオトギリソウであった。
「いつもならこの時間は寝てるはずだから、団長さんを起こしに部屋に行ったらもぬけの殻だったし、どんな忍法かと思って探してたんだよ!」
どうやらオトギリソウは自分の事を探してくれていたらしい……しかし気になる事があった。
「オトギリソウ、今日の副団長はナデシコじゃなかったか?」
そう、実際なら副団長はナデシコのはずであった。
「なんか作りたいものがあるから……って秘密だった! 団長さん、これ以上は教えないよ!」
教えないと言われても、作りたいの辺りで大体分かってしまったのだが……ナデシコの顔、普通に見てあげられるかな?
「っと、午前の分の執務終わった~」
そう言うとオトギリソウは驚いて言った。
「えっ……いつもならお昼過ぎても終わらないのに、今日に限ってなんで!?」
いや別に色んな子からのチョコが楽しみで寝付けなくて朝まで起きていた訳じゃないからね本当だから!
「いや何となくだよ、何となく」
「そーなんだ……あっ団長さん、少し外に行かない? 最近同じ所ばかり行ってたから飽きてきちゃったんだ」
確かに最近はチョコが置いてある所を重点的に行ってたから、少し分かる気がする。
「じゃあどこに行きたいんだ?」
オトギリソウにそう言うと、頭を揺らしたりして考えている。
オトギリソウが考えてるうちに花騎士達からどんなチョコを貰ったかと言うと…。
へリオは意外と普通のチョコだったが、13日に渡された……まだ気がついていないらしい。
ラベンダーとスズランは……見た感じこれも普通のチョコだから色々と怖い。
オオオニバスは自分の右手にそっくりなチョコを渡された……手首辺りに手形がついていたのは気のせいとしておこう。
付け加えると、ラベンダー達は日が変わると同時に持ってきては食べてと催促するので逃げてきた。
オオオニバスからは深夜2時位に渡された……これも食べてない。
「団長さん、決めたよ……あたしの部屋に行こう」
「なんだオトギリソウ、外に行きたいんじゃないのか?」
外に行きたいと言っていたのに室内かぁ……何か考えてるのかな?
「忍法団長さんと部屋に行くの術!」
忍法移動中の術
「さぁ団長さん入って」
そうオトギリソウに言われて部屋に入ると
「いらっしゃいまし。主様、お待ちしてたでありんす」
「本日限りの桃源郷へようこそ。沢山甘えていってくださいね」
そこにはゲッカビジンとハナショウブがいた。
「団長を連れてきたよ!」
「オトギリソウも頑張ったでありんすな」
「フフフ……よしよし」
えっと…どういう事なんだ?
「団長さん、本日はバレンタインデー。なので私とゲッカビジンとでチョコレートを作りました」
「あっちのは洋菓子ではなくて和菓子でありんす」
と二人から包みに入ったチョコレートを貰った。
「二人ともありがとう。嬉しいよ」
ハナショウブはもう1つ包みを取り出して
「はい、オトギリソウにもチョコレート」
包装は同じチョコを渡した。
「えっ! いいの! やったー今食べてもいい?」
貰ったチョコを食べていいか、早速オトギリソウはハナショウブに聞いている。
そしてハナショウブがコクンと頷いたのを見ると、笑みを浮かべ中からチョコを出し食べ始めた。
「美味しい……でも、何時ものとは違う味がするような……ヒック」
みるみるうちにオトギリソウの顔が赤くなる。
「ハナショウブ、このチョコってお酒入ってるな?」
ハナショウブは小さく笑うと
「はい、そうですよ? それではチョコも渡した事ですし、私達はこれで」
「失礼したでありんす」
二人は会釈をして部屋から出て行った。
「えっ? ちょっと待っ」
言いかけた言葉は顔の横を通り抜けた一枚の手裏剣に封じられた。
「忍法団長さんを逃がさないの術…」
オトギリソウは何時もとは違い真剣で少し怖く、オトギリソウを軸に部屋の中を移動し、ベッド辺りまで来るとオトギリソウは勢いよく飛び付いてきた。
「忍法団長さんにくっつくの……術……」
と言うオトギリソウと自分はそのままベッドに寝転んだ。
「おーいオトギリソウ、どうした?」
オトギリソウの頬を触って確かめると……寝ていた。
それと同時に部屋をノックして開ける音がした。
「オトギリソウいる? そこで会ったゲッカビジンさん達から、此処にいるって聞いたか……」
扉の前にはナデシコがおり、小さな包みを持ちながら部屋を覗いていた。
「……」
部屋を静寂が支配した。
「えっ、あ……その……お邪魔しました。ごめんなさい…」
ナデシコは邪魔をしたと勘違いし、顔を赤くして部屋を出て行った。
「ちょっと待った! 誤解をしている! 説明させてくれ!」
こうして俺は、オトギリソウをベッドに寝かせて、急いでナデシコを追い始めることとなった……。
その後、ナデシコを捕まえて事情を説明するとようやく理解したのか、大変な勢いで彼女に謝られた。そして可愛らしいラッピングしたチョコを貰い、オトギリソウが起きてから机に入れていたチョコを貰い、その後雑談などをしていた。
…貰ったチョコは、甘かった。
一週間ぶりの更新すみませんでした。
今後は二週間に1話更新できればと思いますのでよろしくお願いします。
また2話や小説のtop少し編集しました。
追伸3話もラスト部分付けたしました。