Cadaver Of Dead   作:超輪

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次の投稿はいつもはBUGHAZARD(バグハザード)何ですが、予定を変えて交互に投稿する形に変更します。

つまり

光の輪廻と闇の輪廻→Cadaver Of Dead→光の輪廻と闇の輪廻→BUGHAZARD(バグハザード)→光の輪廻と闇の輪廻

と言う感じです。

活動記録にも記してありますので承知願います。


六時限目

プルルート「ん……」

???「あ、起きた」

 

プルルートは見知らない場所で倒れているところで意識が蘇る。ボヤけた視界から一人の人影と檻のような物が見えてきた。

 

???「君?大丈夫?」

プルルート「ん……?」

 

掛けられた声は女性の物だった。声がした方を見ると、さっき見えた人影からの声だとわかる。その女性はセミロングの黒髪。目の色は黒で、顔が優等生っぽく優しげな顔立ちをしていて美人。服は白いシャツと紅白のネクタイを着けていて茶色いブレザーを羽織っており、ねずみ色のスカートを着ている。

 

プルルート「えっと〜。だいじょう……いた!」

 

寝ていた上半身を起こしながら言うと、どこか怪我をしていたのか痛みを感じた。痛みを感じたとこに触れると、包帯のようなザラザラした物が巻かれてた。

 

???「君が廊下に倒れていたのをアタシが見つけたの。しかも君が左上腕に深い切り傷を負っていたから、ここまで運んで来たわ。でも無事そうで良かった」

プルルート「そうなんだ〜。運んでくれてありがとう〜」

 

プルルートは応急処置をしてくれた女性に頭を下げてお礼を言った。

 

プルルート「私はプルルート〜。よろしくね〜」

日生「日生 緑子(ひなせ りょうこ)よろしく、プルルートちゃん」

 

 

自然に始まった自己紹介を終えて、プルルートはまず身の回りの状況を探るべき顔を動かす。その様子を見た日生が状況を説明し始める。

 

日生「ここはこの嫌な屋敷の別館の三階で、一応安静出来る場所なのかな?多分」

プルルート「そうなの〜?」

 

プルルートは日生から現在の場所を説明してくれた事で、周りをキョロキョロと見渡すのをやめた。ところが日生がプルルートの学生服に興味があるのか、ジロジロと見ていてる。そして彼女がプルルートに問いかける。

 

日生「プルルートちゃんは学生なの?学生服を着てるけど」

プルルート「そうだよ〜。でも今日で卒業したんだ〜。日生ちゃんは?」

日生「奇遇だねー。アタシもなの。でもなんでそんな日にこんな嫌なとこに〜」

 

プルルートはこの謎の館に来てから一つ思う事があった。その事を試しに日生に聞いて見る。

 

プルルート「もしかして〜日生ちゃんは友達とリボンの占いやったの〜?」

日生「えぇ……。アタシ達はリボンの占いをやって、終わった後にアタシ達が立っていた床が急に砕けて、落ちたの。それで気が付いたら、アタシがここに倒れてたのよ」

プルルート「そうなんだ〜。私達もそんな感じだったよ〜」

 

プルルートと日生は、互いに同じ理由でこの館に迷い込んだ事を知った。原因はリボンにあるのは間違いない。そう話している内、日生から一つ質問をされた。

 

日生「ねぇプルルートちゃん。君はどうして、この別館の二階で倒れていたの?」

プルルート「え?…それは……っ!」

 

プルルートは片手の人差し指を口に加えながら、思い出そうとした。その時、思い出した記憶に動揺し、目を見開く。

 

そうだ……赤い怪物に襲われて……大きな剣で自分の左上腕に切り傷を負って…………大きな腕に掴まれて…………逃げられなくなって…………ピーシェちゃんに……必ず助けるって言われて…………それで…………それで…………

 

ウフ……ウフフフ…………ウハハハハ……

 

蘇る記憶にプルルートの表情が固まる。瞳が光がどんどん薄れようとしている。

 

日生「プルルートちゃん?」

プルルート「……っ!?」

 

様子がおかしくなったプルルートに日生は少し強めに肩を叩くと、プルルートは蘇る記憶から我を返った。

 

日生「プルルートちゃん、非汗かいてるよ?拭いてあげる」

プルルート「……うん」

 

日生はブレザーのポケットから、花の刺繍が入ったピンク色のハンカチを取り出し、プルルートの顔を優しく丁寧に拭く。

 

プルルート「ごめんね……日生ちゃん」

日生「アタシこそごめんなさい。嫌な思いをさせちゃって」

プルルート「うん……大丈夫だよ〜」

日生「ごめんね。えと……じゃあ何人でここに迷い込んだの?」

プルルート「えっとね〜。私を入れて10人だよ〜」

日生「10人!?」

 

日生は驚いた。占いの有効人数に限りはないが、実際に大人数で行う事はなかなかないし、考えられないと思う事はプルルートにはある。

 

日生「凄いわね〜。アタシ達なんて4人よ〜。じゃあ残りの9人はどこかにいるのよね」

プルルート「うん!でもどこにいるのか分からないんだ〜。どこに探索に行ったとかなら分かるよ〜」

 

プルルートはこの館に迷い込んだ後、四手に分かれて館内を探索しに行動しており、その途中、プルルートのチームが怪物に襲われてはぐれた事を日生に説明した。

 

日生「そうだったんだね……。だからさっきプルルートちゃんの様子がおかしくなって……」

プルルート「…………」

 

プルルートは顔を伏せて、僅かながら涙を流しそうにしていた。その時、日生に頭を抱かれ、優しく撫でてきた。

 

日生「よし……よし……。怖い思いをしたんだね……」

プルルート「うん……ありがとう〜日生ちゃん」

 

プルルートは日生になされるがまま、頭を撫でられる。さっきまで涙を流しそうになったが、ある理由で涙が出る事は無かった。それは……二つのマシュマロがプルルートの顔を優しく包んでいたからだ。プルルートはその事を口にせず、ゆっくり堪能していた。

 

プルルート『えへへ〜』

 

プルルートの様子は、どんな状況でもマイペースなのだと言わんばかりだと誰もが思うだろう。

 

 

 

 

 

そして数十分の時が流れた。

 

日生「ねえプルルートちゃん。探しに行こ?君の友達を」

プルルート「いいの?わーい!日生ちゃん優しい〜」

 

日生は檻の扉の前移動してその場で止まると鍵を開けようと手を動かす。

 

日生「えっと、鍵を解いて……開いた!行こうプルルートちゃん」

プルルート「うん!」

 

鍵が掛かった扉を開けて、そこから出たプルルートは咄嗟に振り向くと、小さな牢屋になっているのを認知した。そして更に木製の扉に2人が寄ると、日生が静かに扉を僅かに開けて外側の様子を見る。

 

日生「大丈夫そうね」

 

そう言った日生は更に扉を少しずつ開けていき、二人一緒に部屋から出て廊下に侵入する。

廊下の状態は明るく、床は濃い赤い色のカーペットで収まっていて、壁の半分から床まで木製で出来ており、その上はシンプルな花模様の壁紙が貼られている。

 

廊下の道は左右に伸びた一本道で、私達はその途中にある扉から出た。左右を見渡すと左側は扉が手前に一つと更に左右に別れた廊下、右には十字の別れ道と奥に下に続く階段がある。

 

日生「えっと、確か一階まで行けば、もう一つの本館に行ける道があったかな」

プルルート「ゆっくり行こうね……ちょっと怖いから」

 

そう言ったプルルートは、自分よりやや背が高い日生の右腕にすがり込む。

 

日生「プルルートちゃんって怖がりなんだね。口調にあまり説得ないけど……。でもアタシも怖いからもちろん慎重に行くよ」

 

2人は少しずつ慎重に歩きながら下に続く階段に向かって歩く。十字の別れ道を真っ直ぐ進み、何事もなく階段の前に着く。そして下に続く段を辿って下を見ると、現在居る階層より薄暗い空間になっているのが分かる。

 

プルルート「うぅ……」

日生「い、行くよ」

 

生唾を飲み、意を固めて一段ずつ降りていく。足が段に着く度に僅かにギシギシと音が鳴る。そして階段の半分が過ぎると、右側のみ続く廊下が見えてくる。

 

プルルート「うぅ」

 

プルルートは日生に更に強くしがみつく。更に力が増してしがみつくプルルートから恐怖を感じている事が、日生にも伝わってきて、それに遺伝するように恐怖がうつり、心臓がバクバクし始める。

そして後三段降りれば床のカーペットに踏み入れられる所まで来た。

 

プルルート「こ、怖いよ〜」

日生「あ、アタシだって怖いわよ〜。少し覗いて確認するわ」

 

プルルートは日生の右腕から左腕にすがり付いて、日生は背中を壁にくっつけながら段を降りていき、最終段まで足を踏み入れた所で、右側に続く廊下の先を覗く。先に見えたのは一つの木製の扉と真っ直ぐと右に続く廊下。真っ直ぐ続く廊下の奥は、廊下の暗さで見えない。

 

確認した日生は顔を戻し、プルルートに顔を見いて、確認した廊下の構造を教える。

 

日生「この廊下を進んですぐ左に扉があるわ。安全を持って、まずそこに入ってみよう」

プルルート「うん……」

 

近くの扉まで移動する事を伝え、早速行動に移した。忍び足で目標の扉まで忍び寄り、ドアノブを捻ってゆっくりと引っ張ると、扉は何の抵抗も無く開く。

 

日生「良かった。さあ入ろ、プルルートちゃん」

プルルート「分かった…」

 

2人は部屋の中に入り、内側の扉付近に見えた明かりのスイッチを押して、扉を閉める。中の明かりはスイッチを押してから少し遅れてから点火した。部屋の中は二人分くらいのスペースがある8畳の広さをしていて、ベッドも二人分。本棚が両サイド一つあり、その奥に本棚と接触するように勉強机が張り付いている。そんな部屋の全体図は双子の学生部屋と思わせる空間だった。

 

日生「少し歩いただけなのに疲れちゃうね」

プルルート「そ、そうだね〜」

 

2人は体力よりも精神面で少しながら疲れている。その疲れはいつから出始めたのか、それはどちらが先にこの謎の館に迷い込んだ事でどちらが一番疲れているのかが決まる。

 

でもそう思ったプルルートは一番疲れているのは自分自身だと思っていた。

怪物を見た。捕まった。切られた。この三つがプルルートにとって大きく蝕むタイトルなのだ。

 

日生「気持ちも疲れてるけど、一番なのは睡眠を取ってないからかな?」

 

言われてみれば、卒業式が終えたのは午後で、そんなこんなで放課後の時間まで学校に残っていた。それだけで疲れたりしたのに、この状況。日生の言う事が一番当てはまるもう一つの理由だと納得する。

 

プルルート「怖いけどぐっすり寝て〜、疲れを取った方がいいかもね〜」

 

ちょうどベッドが二つある。そのベッドを利用して睡眠を取ることに決めた。念を入れて扉の鍵を締めて安全を確保し、ベッドの中に潜り込む。

 

日生「だ、大丈夫かな……」

 

日生は掛布団に包まれながらそう言った。確かに色々無理がある。でも必要以上体力を消耗してはいけない。ぬいぐるみを徹夜で作っていたプルルートはコンパに良くそう言われた事があった。

 

プルルート「おやすみ〜」

日生「お、おやすみ……」

 

プルルートはゆっくり目を閉じた。何度か寝返りをするが、次第に眠気がやって来て2人は眠りについた。

 

 

 

 

その数分後、つけっぱなしだった明かりが急に消され、そこに1人の女性が現れた。半ほどけと薄紫色のロングヘアーをしたその女性は、赤色が混じった菖蒲色の瞳でプルルートをじっと見ていた。

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