右
ネプテューヌは右へ向かって走って行く、がその前に少し遅れたアイエフをすぐ後ろまで来るのを待つ。
ネプテューヌ「あいちゃん!」
アイエフ「はぁ!…はぁ!」
階段を駆けていき、後ろまでやってきた事を確認したネプテューヌは再度青い怪物から逃げる。ボロ廊下なだけあって穴が空いている床があるが、それに気を付けながらまっすぐ続く廊下を走り抜く。
ネプテューヌ「あ!ちょうどいいところに!あいちゃん!あの部屋の中に逃げ込むよ!」
逃げていく先には視界が暗いながらも、一つだけ古びたスライドドアが開けっ放しの部屋をネプテューヌが見つけた。
アイエフ「分かったわ!」
2人はその部屋の中へ逃げ込み、スライドドア閉ざして鍵を掛ける。
アイエフ「どこか隠れるわよ。ネプ子」
どこか身を隠す場所を探す。視界は暗いがある程度見える範囲で場を見る。その際に部屋の状況を確認すると、天井に設置された白いカーテンが左側の奥にあり、カーテンで囲めるように中には白いベッドが設置されている。その手前には壁にくっついた状態の机と椅子。右には傷だらけのソファーが2つ置かれていて、部屋の中心にはガスストーブがあった。
ネプテューヌ「カーテンを閉めて、ベッドのしたに隠れよ!」
2人はベッドの下に隠れる事にした。カーテンを使って、中を見られないように閉めて、隠れる。
アイエフ「う……」
隠れられたが、幅が1人分しかないベッドは、下の幅も狭い。2人は互いに密着する体制で隠れる状況にあるが、アイエフは気恥しそうに顔をほんのり赤くする。
その時、ドスン、と床を踏む音が近付いてくる。その足音は、少しずつと大きくなっていくが、その音はこの部屋を通り過ぎるように音が小さくなっていく。
ネプテューヌ「逃げれた……かな?」
アイエフ「なんとも言えないわ……」
ネプテューヌは青い怪物が通り過ぎたかどうかは半信半疑でもいるが、アイエフはまだいると思い込んでいる。一度本物の死体を見てしまった彼女であるからこそ、嫌でも警戒心が収まらない。
隠れ始めてから5分経った。ネプテューヌはいい加減大丈夫だろうと思い、静かにベッドの下から出ていく。
ネプテューヌ「なんとかなった〜」
アイエフ「見たい……ね」
アイエフはさっきまでとは違い、まだ半信半疑だが、体制がきついと思ってベッドから出る。互いに、制服に付いた埃を叩いて、気持ちを落ち着かせる。
ネプテューヌ「嫌な物……また見ちゃったね。あいちゃん」
アイエフ「そうね……。あんなのが居るだなんて……」
アイエフは初めて見た青い怪物の事で少し不安な表情を見せている。
ネプテューヌ「それより……さっきの声は間違いじゃないんだよね?」
アイエフ「えぇ……三年間ピーシェと過ごしてきたじゃない。あの声は確かにピーシェよ。女性の悲鳴が聞こえた後に、ピーシェの叫び声が聞こえた。あの声の発生音からすると、下の階層から来た声、ピーシェはこの建物の下のどこかにいるという事。だとすれば、ブランとプルルートもきっと一緒に居るはずよ」
物音が少ないこの部屋に2人の小さな話し声、下に居ると思われるピーシェ達を探そうとこの後の行動を話し合う。しかし2人は知らない。ピーシェはブラン達とははぐれた状況にあると。
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