Cadaver Of Dead   作:超輪

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八時限目

ネプテューヌ達がブラン達のグループを探しに行ってから約2時間が経過した。みんなの帰りを待つネプギア達だが、長時間に渡ってなかなか帰ってこない事にだんだん心配になって来ていた。

 

ネプギア「みんな…遅いね…」

コンパ「そうですね……」

 

コンパの症状は正常に戻り、気分は治っているがその分親友のネプテューヌやアイエフの事で頭がいっぱいになっている。特にベールは早く探しに行きたいと扉の近くに立っている。

 

ベール「もう我慢が出来ませんわ。やはり私が探しに行きます」

 

ついにベールは口にした。探しに行きたい。それはネプギア達も同じ気持ち。そんなネプギアは気持ちを固めて、思い切って一緒に行く事を提案する。

 

ネプギア「私も連れて行ってください!」

ベール「あなたの気持ちは痛い程分かりますわ。

しかし担任が違えど、私は学校の先生。あなた方を守る義務がありますの。だからここで大人しくして下さいな」

 

見事に反対された。ネプギアはそう言われるであろうと今までずっと言わないでいた。予想通りの答えを聞いたネプギアは落ち込み、壁際に背中を寄り添ってじっとする。

 

ベール「それでは私は行きますわ。どうかこの部屋を出ないよう、しっかり身を潜めていて下さい」

 

ベールはそう言い残し、みんなを探しに部屋を出ていった。それから更に三十分が経過する。今度はベールが戻って来ないと言う状況に不安を抱くようになる。

 

ネプギア「やっぱり、探しに行った方がいいかな……」

コンパ「そうです!心配ですよ」

ユニ「そう…だよね」

 

コンパはネプギアと同じ気持ちで探しに行く気満々だが、ユニは気が乗らなそうな感じだった。それは表情でも分かるくらいの物。

 

ネプギア「探しに行きましょう。コンパ先輩。ユニちゃんはどうする?」

ユニ「い…行くわよ!こんなところで1人でいる方が怖いもん……」

 

ユニは少し青ざめた表情ではあるが、一緒に行くと言ってネプギアと共にみんなを探しに向かう事になった。

 

ネプギア「ベール先生。ごめんなさい。やっぱり探しに行きます」

 

扉の前に立ったネプギアはベールを思い浮かべながら言い残し、ドアノブに手を掛けてゆっくりと部屋から出ていく。

 

ユニ「誰もいない?」

ネプギア「多分……」

 

ネプギアは一度この世ではない存在を目にしている。その存在は現在いる階層で会った。もしかすればまだ今もいるかも知らない。それが理由ではっきりといないと断言出来ない。

 

コンパ「うぅ……」

 

探しに行きたい一心だったコンパは廊下に足を踏み入れた瞬間、その気は一瞬にして恐怖で染まり掛けになっていて、ネプギアの後ろに張り付くように隠れる。

 

ネプギア「ブランさん達が探索に行った下の階に向かいましょう」

 

薄暗い廊下と下の階を目標に歩み始める。そして階段が見えようとしたところで、ネプギアはわずかながらの視界でいて欲しくない存在が下の階に続く階段の前にいる事に気付く。

 

ネプギア「静かに……引き返しますよ…」

 

小声で聞いたコンパとユニはそれに従って後に下がりながら来た道を引き返す。

 

ユニ「何かいたの?」

ネプギア「私とお姉ちゃんが隠れ過ごしていたの覚えてる?その時に追われていた黒い影がそこにいたんだ」

ユニ「あんた…良く見えたわね」

コンパ「でもどうするです?他に行く所は上の階しかないですよ」

ネプギア「そこに行くしかないですね…。確か、ユニちゃん達が調べてた階層の探索はあまり出来てないんだよね?」

ユニ「うん。嫌だけど、案内するわ…」

 

ネプギア達はユニとノワールが探索していた最上階の階層に向けて、ユニの案内を頼りにその場を後にする。待機していた部屋の扉を通り過ぎて、上に続く階段へ向う。

 

コンパ「う…空気が重苦しいです……」

ネプギア「う……うん…」

 

その時、ネプギアは何か違和感を感じていた。でもそれが1体何なのか分からないまま、階段を見つけて、1歩ずつと上がっていく。そしてコンパ達が探索していた階層に着いて、すぐ横に更に上の階層に続く階段を登っていき、ユニ達が探索していた階層にたどり着いた。

 

ユニ「あそこの部屋はもう調べたわ……あ!鍵を預かったまんまだった」

 

するとユニは制服のポケットから1つ鍵を取り出し、それをネプギアとコンパが見える視界範囲に見せる。

 

ネプギア「これは…なんかアンティーク風の鍵みたいだね」

コンパ「どこの鍵なんです?」

ユニ「そこの部屋のクローゼットの上にあったんだけど、この鍵はどこの物なのかは分からないわ」

 

ユニは実際に鍵を手渡し、ネプギアとコンパがそれを確認する。しかし、扉の鍵穴を調べていなかった2人はどこの鍵なのかは勘が付くことがなく心当たりもなかった。鍵はユニに返され、ポケットに戻す。

 

ネプギア「えっと、あれはユニちゃんが調べ済みだから、今度はあっちの部屋に入ってみよう」

 

ネプギアは少し先にある扉に指さす。カーペットで敷かれた床を歩みながらその扉の前までゆっくり歩いて行くと。

 

ユニ「ひぃ!?」

コンパ「ひあぁ!?」

 

ユニが突然悲鳴を上げてネプギアの右腕に抱きつく。

 

ネプギア「うわぁ!…ユニちゃんどうしたの?」

ユニ「い…今、男のうなり声が……」

 

うなり声。そう聞かれてネプギアとコンパは互いを見て、聞いたかどうか表情で探るが、そのような声を聞いていないと言う表情を見せる。それを見たユニはありえないと小声で何度も言う。

 

ユニ「本当に聞こえたんだってば!」

ネプギア「わ、分かった。慎重に行くよ」

コンパ「はいです……」

 

扉まで約半分まで来た。ユニが怖がりながらネプギアに捕まり、コンパは後ろ、2人をフォローしながら先頭を歩くネプギアは周りに注意しながら進む。その時。

 

ネプギア「……?」

 

ネプギアは急に足を止めた。急に止まったネプギアにコンパとユニはびくっと反応して一瞬動揺した。ネプギアは何かを感じていた。それはさっき感じた違和感。さっきよりなんとなく分かる。本能がそう言う。その意のまま、ユニの方を見た。

 

ネプギア「っ!?」

 

息が一瞬つまりそうになった。急に驚いた事にユニとコンパはネプギアが見ている方向を見るがそこには何も無い。しかしネプギアには見えていた。ネプギアが見たのは、ユニの後ろに張り着いた黒い影だった。

 

ユニ「あ、ちょ!?」

コンパ「ネプギアちゃん!?」

 

ネプギアは2人の手を掴んで、目指していた扉を通り過ぎて奥に続く廊下を走りだす。状況を飲み込めない2人だが、とりあえずネプギアに付いていくように走る。薄暗い廊下をひたすら走っていき、行き先も分からないまま廊下の曲がり道をただひたすら走っていく。一定距離まで走り、ネプギアは黒い影が追ってないか後ろを見ると、影は追ってきてない事を確認して、その場で座り込んだ。他の2人は無我夢中に走っていたので息が上がっていて、ネプギアと同じように座り込み、息を整える。

 

ユニ「ちょっと……はぁ…はぁ」

コンパ「どうし…はぁ…です?」

 

急に走り出した理由をコンパが聞くと、ネプギアは息を整えながら答える。

 

ネプギア「ユニの…はぁふ…はぁ…後ろに黒い影…はぁ……が」

ユニ「えぇ!?」

 

ユニは後ろに黒い影が居た事を聞かされ、大きいな声を上げた。

 

コンパ「き…気付…かなかった…です…はぁ……」

ネプギア「ごめんね。ユニちゃん、コンパ先輩……ふぅー」

 

息が整ったネプギアは壁に手を触れてその場で立って、周りを確認する。さっきまで居た廊下とは全く別のとこで、どこかしら古さを感じる構造をしていた。

 

ユニ「でも……どうするのよ。もう元には戻れないわよ……」

ネプギア「うん……」

 

 

 

 

 

 

 

ベール「う……」

 

視界が自然に開かれる。先に見えた物は、見知らない場所。地下室と思わせるような場所でベールが目を覚ました。

 

ベール「どうして…私がここに?そうですわ!ネプテューヌ達を探しに……うっ!?」

 

目的を思い出し、咄嗟に立ちが上がろうとしたら左腕から激しい激痛を感じた。右手で痛みを感じたところを触ると、ベタっとした液体の感触があのに気付き、それは血だとベールは感付く。

 

ベール「い…痛い……」

 

左腕を見ると左袖の関節部分が血で染まっていた。どうしてこのような大怪我を負ったのか、ベール自身心当たりがなく、どうやってここまでどうやってきた事の記憶も心当たりもない。ベールは左腕を右腕で支えながら、壁を頼りに自力で立つ。

 

ベール「ここは一体どこですの?ネプテューヌ!ノワール!」

 

左腕から来る激痛を必死に我慢して、地下室の空間を歩みながらネプテューヌ達を探しに行動する。しかしこの地下室はとんでもない物が潜んでいる事をベールはこの時点で知る余地がなかった。

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