Cadaver Of Dead   作:超輪

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十一時限目

プルルートとピーシェとはぐれてから、2人の行方を追う前に私は一度合流しに元の場所に戻ろうとしていた。でも、登ろうとしたその先、廊下の明かりで見えるお陰で近寄ってはいけない雰囲気を漂わせる黒い何かが見えた。元に戻れそうにないと思ったブランは合流を断念し、引き返した廊下へ戻り、左右のドアを通り過ぎて突き当たりにある両扉の目の前に立つ。

 

ブラン「進むしかないわね・・・・・・」

 

ブランは両扉の片方に手を掛けて、ゆっくり開けながら中の様子を探り、少しずつ足を踏み入れる。そしてくぐり抜け、ゆっくりとなるべく音を立てないように閉める。廊下の様子はさっきまでいた廊下と変わらない模様。明かりに不便なく奥まで見えるが、人の気配が無く、音もしないこの空間を思えば安心より不気味に感じる。

 

ブラン「こういうケース、大声は凶を招く。歩いて探そう」

 

声を一切出さないようにして廊下を進む。歩く音はカーペットによってあまり響かず、スムーズに進む。そうしていると、右側から一つの扉が見えてきた。早速その扉から探索する。まずは耳を傾けて、中の音を聞く。発する音は何も無い事が分かる。試しにドアノブを回して引いてみると、簡単に開いた。開いた隙間を除くと、明かりは既に照らされていた。中の様子は普通の部屋と違い、真ん中にグランドピアノが設置されているのが見える。別の方へ見ると、楽器用具が多く置かれているのが分かる。この部屋は直感で音楽部屋とブランは思った。

 

ブラン「音楽室・・・」

 

中に入ったブランは全体に目を向けると、色んな楽器が綺麗な状態で保管されている。また楽器だけじゃなく、歴代作曲家の絵柄が壁に展示されている。

 

ブラン「・・・・・・っ!?」

 

何か小さな物音が聞こえた。反射的にその方を見ると、壁際の一番奥にあるカスタネットが1個落ちていた。そのカスタネットには挟むようにして1枚の紙がはさまれている。挟まれていた紙を取って読んでみると、こう書かれていた。

 

ブラン「この手紙を見たあなたへ。この手紙を読んでいる頃には、私は死んでいるのかも知りません。この意味不明な場所は一体どんな所なのは分かりませんが自分の目で見て回った結果、色んな部屋が繋がっている建物になっている様です。一つ目は洋風の構造になっている廊下や部屋。二つ目は全体が木製で古びた学校の校舎。三つ目は・・・・・・っ!?」

 

紙に書かれていた三つ目の詳細は酷い物だと体全体が反応する。それは、地下に存在されている、牢獄と血腥い拷問部屋。この二つのワードを咄嗟に読んだブランは動揺し、咳き込む。

 

ブラン「ろ、牢獄?拷問?冗談は良してもらいたいわ・・・・・・」

 

この建物には地下層が存在している。それをメモ用紙に書かれていたこの情報で脳にインプットされ、そのメモ用紙をそのままにしないで、持ち歩いて行く事にして、綺麗に折りたたんでポケットにしまい、部屋を出る。

 

ブラン「・・・・・・っ?」

 

部屋のドアを完全に閉めた直後、音楽室の中から誰かの声が聞こえた。一瞬心臓が止まりそうになったが、その声主は重なるように「頑張って」と聞こえた。その声が誰なのか分からないが、少なくとも害がない、協調性のある霊だと思った。

 

ブラン「ありがとう」

 

応援してくれた音楽室にいる霊に向けてそう答えて、進み途中だった廊下を進む。今度は窓が右側に見えてきた。窓の外を覗いてみると、真っ暗だがよく見ると林が見える。少し離れた先にそれがあり、地面も見える。丁度今いる位置の高さからして地面も同じ。つまり現在いる階層の下には地下層があると言う事が分かった。

 

ブラン「誰が作ったのかしら・・・・・・っ!?」

 

窓の外を見渡していたら、突然ブランの背後から血で染まった包丁を持った誰かの手が伸び出た。反射的に後ろを向くと、窓に反射して映っていた筈の謎の手は消えていた。

 

ブラン「く・・・・・・」

 

身の危険を感じたブランは警戒心を強く持とうと構えるが、それと同時に心細くも思えてくる。再度先へ進むと、すぐそこに今度は左側に扉が見えて来た。しかしその扉には何故かドアノブが抜けており、床にそれが落ちている。開ける事の出来ない扉になっていた。抜けたドアノブの先は、穴が空いている事でその先の様子を確かめられそうなので試しに覗いてみると。

 

ブラン「何も見えないわね・・・・・」

 

見える者は何一つ無く真っ暗だった。しかしほんのりと悪いにおいが漂っていた。そのにおいは血だと気が付くと、その部屋の状態に想像がついた。部屋への侵入を良しとしないと判断し、先に続く廊下を歩く。

 

ブラン「みんな・・・・・・・・どこ?」

 

だんだん自身のペースが乱れてきた。そろそろ気を休める場所が欲しいと思えてくる。そう思っている内、突き当たりにやってきて左右に別れた道が見えて来た。ブランは進む道を慎重に考えて選ぶ。

 

ブラン「右と左もどちらも明るい。左側には三つの部屋と右側にはもっと続く道と奥には上の階層に続く階段・・・・・・・・」

 

別れた道の先には、それぞれ選択肢と思わせる思考が思い浮かぶ。左は探索、右は会えるかも知らない友達の合流。ブランはその上で選ぶ。そして行き着いた選択肢は右側。階段を登っていく事に決めた。早速右側へ進む。

 

ブラン「きっと、会えるよね?」

 

少し早歩きで見えてくる扉を無視して階段へ向かう。そして階段の近くまでやって来ると、そこで嫌な予感を思わせる物が階段の手すりに付着していた。

 

ブラン「血・・・・・人の手?」

 

血が付いた手の指紋が階段の手すりに付着されている。その指紋は上に登っていくように付着されている。恐らく本人は大怪我した状態で手すりに手を付いて登って言ったのだろう。

 

ブラン「不気味・・・・・だけど行くしかないわね」

 

ブランは意を固めて、階段を登っていく。次第に登り着ると驚く事にいつの間にか古びた廊下に出た。上がってきた階段の先とここ、全く別の構造をしている。見た限り、メモに記された、木製で古びた校舎にやって来たと思われる。

 

ブラン「何なの?この雰囲気の変わりよう・・・」

 

上の階層の構造を予想していたが、皆がいる階層から下ってきた場所とは別の空間。見知らない場所に足を踏み入れた。それに感ずいたが、あと下がりしたところ有力なてかがりは見つからない。そう判断したブランは床をギシギシと鳴らして進む。その度に古びたスライドドアが見えてくるが、どれも鍵が掛かっていたり、破損していて動かせない物ばかりだった。

 

ブラン「・・・・・ポンコツ」

 

なかなか進まない探索にブランがイラつき始める。でもこういう時、妙に自信が湧いてくるとブランが思うと、場の雰囲気を押し抜けるようにして堂々と探索を続ける。すると、古びた扉を見つけ、鍵がかかっていない事の確認して見ると結果的には部屋の中に入れる様子。ボロい廊下とそこに繋がる部屋に入る事もあり、無意識ながら唾を飲む。ドアノブを捻って、ギシギシと音を立てながらを開けていく。

 

ブラン「何かしら・・・・・・ここ」

 

薄暗い部屋になっている為、あまり周囲の確認が取れない。しかし床は物で散らかっている事と、アルコールのような匂いがするのが分かる。足元に注意して探索をする。すると、信じられない物が落ちていた。

 

ブラン「・・・・・・っ!?これは、リボンの?」

 

それは、おまじないに使ったリボンの切端。しかもそれはノワールが用意した物。プルルートかピーシェのどちらかのリボンだとブランは直感で閃く。

 

ブラン「一体どっちの物なの?でもこれで分かったわ。どっちか1人、ここに訪れたと言う事。必ず見つけるわ」

 

落ちていたリボンを拾い、ポケットにしまってある自分のリボンと一緒に入れておき、自分が入ってきた扉とは別のスライドドアから部屋を出ていこうとすると、その近くの壊れ掛けのテーブルにアルコールが半分だけ残されたアルコールランプが置いてあった。手元にライターがないが、どこかで使えそうに思えたブランは無言のまま手持ちで持っていく。

 

ブラン「ん?」

 

スライドドアの手前までやって来たところで、丸まった新聞を踏んでいた。好奇心でそれを拾い、広げて見ると・・・・・・。

 

ブラン「・・・・・え?」

 

その内容は誰もが疑う物、特にブランやほかの皆がかならず疑う。それは、アイエフとネプギアが行方不明とベール先生の死亡の二つの記事が大きく記載されている。当然ながらブランは微塵も信じない。

 

ブラン「私に作り物のまやかしを見せても無駄よ」

 

広げた新聞を四角に折りたたみ、テーブルの上に置いて部屋を後にする。その時、記載されていた二つの記事に三つ目の記事が浮かび上がった。その内容はベール先生に続く第二の死亡者、その顔が黒い煙によって映し出された。その死亡者はノワール達9人のうち1人だった。

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