左の部屋に入る
私は左の部屋に続くドアノブを握った。鍵はかかっていないから簡単に開く事は出来たが、開けた先の景色は真っ暗だった。この部屋の内側にスイッチがあるかどうか探る為、右手を伸ばす。するとすぐにスイッチらしい形をした感触がつたわる。
ブラン「あった。…………あれ?」
スイッチを押したが、明かりが作動しない。故障?私はスイッチをオンとオフを繰り返すが何も起こらず、ただカチカチ音が鳴るだけだった。
ブラン「仕方ないわね、ここは後で調べよう」
部屋を後にしようとドアを閉めようとした時だった。
ブラン『か…体の言うことが聞かない?』
体が勝手に動き出した。脳は否定するが、体が自分の意思とは関係なく真っ暗の空間へ勝手に歩き出す。部屋の中に入ってしまった私は焦りを覚え、不安に満ちていく。
ブラン「どうして?どうして勝手に?っく……」
ガタン!
部屋の中心らしきとこまで行くと、図ったかのようにドアが強く閉まった音が鳴る。
ブラン「…………!」
後ろに振り向こうとしたが、体の言うことが聞かない。ただ目の前の視線から離れられない。心臓の心拍数が早くなっていく。
ブラン「……!誰だ!そこにいるんだろ!姿を見せやがれ!」
私は叫んだ。勝手体が動きこの部屋に入るこの非科学的にトラップを仕掛けた奴に問いかける。しかし返事は無い。更に空間の気温が下がったのか、寒気がして来た。特に後ろから寒気が漂う。
ブラン『…!目が……!』
今度は目が勝手に閉ざされていく。視界は真っ暗だが更に真っ暗になっていく。恐怖のあまり非汗が流れ始める。心拍の反動が更に強くなっていく。この状況で、私は初めて身の危険を感じた。
そして完全に目が閉ざされ、当然瞼を開こうが開かない。暗黒の空間の中にただ1人身動き出来ず、監禁されてるかのような状態になった。
その時だった。
グサ!
ブラン「…かは!」
後ろから、私の胸部に何かが貫かれた。体中の血液が掻き混ぜられる激痛の感覚に襲われ、意識が早々に薄れてきた。
ブラン「…ゴボ……グ……ウゥ……ク……」
口の中が液体で溢れ、体中の力がだんだん抜けていく。
ブラン『私は…ここで……死ぬの?みんなを置いていって私が……死ぬ?私が?そんなの……いや……』
「うぐ!……あぁぁ!……あ…グ……ウ…ア…ッ……
」
貫かれた凶器が更に押し込まれていく。傷口がジリジリと広がって、耐え難い痛みが全身を襲うがすぐに痛みが無くなっていく。それどころか感覚も…………
ブラン「ゴ……メ………………」
体は自由になったがその頃には完全に力を失い、座り込む形で前に倒れた。貫かれた凶器は、変わり果てた死骸の支えと変貌した。
その亡骸を見て、クスクスと不気味に嘲笑う者が存在していた。
???「ククク…………」
BAD END