Cadaver Of Dead   作:超輪

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四時限目

階段を一回下っていたらすぐに最下層に着いた。恐らくここが1階だと思われる。廊下は上の階と違って全体的に明かりで照らされていて、不気味さは感じない。これなら視界に困らない。階段から降りて、十字に別れた廊下の真ん中に私達は立った。

 

ネプテューヌ「そんなこんなでとうちゃ〜く!」

ノワール「ここが1階みたいね。ブランはどこかしら?」

アイエフ「ちょっと待って、まず確認しておきたいわ」

 

そう言ったアイエフはポケットからスマートフォンを取り出しメモアプリを起動する。

 

アイエフ「ここが1階よね?ノワールは最初の探索に行った時、さっきの階から何階まで登っていったの?」

 

アイエフはノワールに探索した階について、どこまで行ったか質問する。

 

ノワール「登れる限り登ったわ。登った回数は2回よ」

アイエフ「という事は、この館は4階建てだって事よね。うん了解。それだけよ」

ネプテューヌ「さっすが親友のアイちゃん!頼りになる!私惚れちゃうな〜」

アイエフ「惚れるなら男子を惚れなさいネプ子」

 

アイエフは持っていたスマートフォンにメモをして、4階建てだという事を記録させた。そしてスマートフォンをしまって、ブラン達がどこに居るのかの捜索を再開する。

 

ネプテューヌ「さあ!どっちに進む?」

ノワール「十字に別れた廊下と言ったら、まずどっちに進むか悩むわね」

ネプテューヌ「そう言う時は!なんちゃら理論!とりあえず右に!」

アイエフ「ネプ子、もっと真面目に考えなさいよ。変な話命が掛かってるんだから」

 

ネプテューヌはどんな時も元気なのが長所、でも場合によっては鬱陶しいと思う事が少々。テスト中でも静かに出来ない生徒こそ本格的に鬱陶しい、でもこの鬱陶しさはこの状況では嬉しかったりする。

 

その時、ネプテューヌの言う通りにノワールは右へ進んで行くと、左にドアと正面に左右に続く道を見つける。

 

ノワール「2人共、ドアと廊下が左右に続いてるわ。どうする?」

ネプテューヌ「こういうのって基本、ドアに目が行くよね〜。私ならドアに入るよ」

アイエフ「私もね。左右の道は少し覗いてから行かない?」

ノワール「分かったわ。じゃあ私は左に、あなた達は右を覗いてみて」

 

3人はまず左右に別れた廊下をそっと覗く。ノワールが覗いた左の廊下はずっと先まで続いているのが分かった。廊下の奥までの距離は約100mくらい。ネプテューヌとアイエフが覗いた右の廊下は一つのドアがすぐそこにあった。二つの縦幅が長いガラスがドアについていて、その奥にガラス越しの景色が見える。確認出来るのは白い壁がある事だけ。

 

ノワール「こっちは長い廊下になっているわ。そっちは?」

ネプテューヌ「こっちはすぐ部屋に続くドアが一つ〜」

 

互いに確認した事を伝えあった。左右の廊下を覗くのを止め、ノワールよりのドアに目が行く。

 

アイエフ「さあ次はそのドアよ」

 

ドアの形は至って普通。模様は無く木製と当たり前のドアノブが一つある。3人はドアの前に立ち、ノワールがドアノブに手をかけて捻って静かに引っ張ると、鍵は掛かっていない事が分かる。

 

ノワール「…………」

ネプテューヌ「…………っ!」

アイエフ「…………」

 

ノワールは顔の表情を2人に向けて、雰囲気でドアの中に入る事をジェスチャーする。そのジェスチャーに気づいた2人は表情を変える。少しずつドアを開けていく度、見えてくる部屋の景色に緊張してくる。そして全開になったドアを潜り、部屋に入ってドアを閉める。

 

ネプテューヌ「ここは……なんだろ?物置場かな?」

 

部屋の中は既に普通の電球の明かりで照らされていてすぐに認識する事は出来た。部屋の広さは八畳、その奥にはクローゼットで埋まっていて周りにはダンボールが3段に手前から奥まで置かれている。真ん中には四角いテーブルとその上にロウソクが置かれている。

 

ネプテューヌ「ブラ~ン!ピーシェ!プルルート!…………ここにはいないみたい」

 

ネプテューヌは試しに3人を呼びかけたが返ってくる返事は何もなく無言だった。この呼び掛けからの無音が不気味に思えてくる。

 

ノワール「ここを調べるのは時間かかりそうね。ここは後にしましょ」

アイエフ「そうね」

 

3人は部屋を後にしようドアを開けて、出ていこうとしたところ、一番後ろに立つネプテューヌが突然何かの気配を感じて後ろのクローゼットに振り向いて視線を動かす。その様子を見たノワールとアイエフはネプテューヌに話し掛ける。

 

ノワール「どうしたの?ネプテューヌ」

ネプテューヌ「…………」

アイエフ「ネプ子?」

ネプテューヌ「あぁーごめん。なんでもないよ」

 

ネプテューヌは後ろから感じた気配は気のせいだと思い、部屋を出ていく。しかしネプテューヌの気配は気のせいではない事を今現在の時点で知る余地もなかった。一番右にあるクローゼットの隙間から、誰かの血が流れ出ている事を…………

 

 

部屋を出た後、ネプテューヌとアイエフが見つけたドアの部屋はトイレだと分かった。念のため調べて見たが特に目に止まるようなものは無かった。次はノワールが見つけた長い廊下を進むと長い廊下の先にある3つのドアと左続く廊下が現れる。

 

ノワール「この廊下の奥、なんでそこだけくらいのかしら……」

 

ノワールは左に続く道を覗くと、更に右に続く道と奥に明かりが照らされていていないドアが一つ存在していた。

 

ネプテューヌ「なんか、いかにも〜みたいなドアだよね。行きたくないな〜」

ノワール「でもその分気になるのよねー。なんでそこだけ暗いのか、気になるわ」

 

その時だった。来た道からドアが閉まる音が鳴り響く。その音にネプテューヌは思わず声を出しそうになったが、アイエフはそれを止めた。互いに顔を寄らせ、小声で話す。

 

アイエフ「向こうに誰かがいるかも知らないわ」

ノワール「とりあえず近くの部屋に入りましょ」

ネプテューヌ「気になるけど、例の黒い悪魔だったら洒落にならないからね。早く隠れよう」

 

3人は3つのドアの一つを選んで急いで部屋に入る。幸い部屋には電気がついていて、何の変哲もない普通の部屋に私は来た。全員が部屋に入った事を確認したら、すぐに鍵を閉じて、身をひそめる。大袈裟かも知らない、けどここまでしないと命が危ういと思うばかり、特にアイエフは震えを見えるくらいに怯えていた。

 

しばらく静寂が続く。するとさっきの音とは別の音が聞こえた。部屋の外から廊下を歩いていく足音と何かを引きずる音が聞こえてくる。その音は、右から左へと歩いていくように聞こえた。また互いに顔を寄せ、小声で状況を話し合う。

 

ノワール「今の音、すぐ隣の部屋から出ていく音だわ」

ネプテューヌ「ひゃあ〜危機一髪だったね。隣の部屋に入ってたらどうなってたかな?」

アイエフ「ま、間違いなく殺されていたわね」

ノワール「とりあえず、もう少し身を潜めるわ。3分間待ちましょ」

 

 

 

 

 

 

ピーシェ「はぁ……はぁ……」

 

ピーシェはとある場所の床に膝をついて息を整えていた。無我夢中に走っていたピーシェは誰かに追われていた事が分かる。しかし重要なのはそこではなく、もう一つにある。

 

ピーシェ「………ぷるると…………」

 

ピーシェは突然赤い化け物に襲われ、プルルートを置いて逃げてしまった。どうしてもそうするしか無かった。何故ならプルルートは捕まってしまったからだ。立ち向かう気ではあったが、赤い化け物には人を断ち切れる大剣を持っていた。勝ち目がない。逃げるしかなかった。必ず助けに行く、その言葉を残して…………

 

ピーシェ「ごめん、ぷるると。必ず助けるから……うっ!」

 

我に帰って、その場から立とうとしたその瞬間、左太ももから痛みを感じた。よく見ると切り傷があり、血が流れている事に気付く。

 

ピーシェ「傷……もしかして逃げる際に負った傷かな……」

 

手元には包帯がなく、水もない。紐替わりになる物もない。応急処置が出来ない以上処理が出来ない今、放置するしかない。

 

ピーシェ「はぁ……ここはどこかな?」

 

周りを見渡すと、さっきまで探索していた廊下と違い明かりが薄い。長い廊下と生臭いにおいが漂っている。リビングダイニングキッチンからここまで何も考えず走って逃げてきたピーシェは、ここまでの道のりを覚えてはいなかった。

 

ピーシェ「う……みんな……どこ…………ねぇ……」

 

ピーシェは思わず涙の雫を流す。見知らない空間にただ1人ポツンと立っているこの状況は、とても怖くて心細い。その空間をピーシェは気持ちを出来るだけ強く持って、その場を探索する事にした。

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