初投稿&恋愛経験なしで恋愛小説を書いてみました!
タイトル募集中です!読んでみて、気に入った方はタイトル「こんなのがいいよ!」などありましたら教えて下さい!
寒い冬の朝。いつもの駅の改札前、ここはいつも混んでいてあまり好きじゃない。でも、先に行く訳にはいかない。だってもうすぐここに待ち人が来るから。
「あ!来た!」
私は待っていた姿を見つけ、手を振る。向こうも、私に気づいて手を振る。
「おっす!咲良(さくら)!」
「おはよう!楓(ふう)くん!」
高校一年の時から同じクラスで、高校二年になってもそれは変わらず。楓くんは爽やかな笑顔で挨拶してくれた。
普段は自転車通学の楓くんだけど、冬の間は定期を買って電車でくる。私は、毎朝ここで楓くんが来るのを待ってる。去年の冬に楓くんに約束されて以来ずっと。
「今日も寒いねー。」
「そうだな。てか、電車めっちゃ混んでた!」
「そうなの?私の電車は全然混んでなかったけど・・・」
「マジか!いいなー、ずりーぞ!」
「ず、ずるいっていわれても・・・」
私が困って言うと楓くんは「バーカ、冗談だよ!それより、早く行くぞ」と言って行ってしまう。私はその背中を追いかける。そんな、毎日であり、そんな冬の日常。でも、私にとっては幸せ。なぜかはわからない。でも、なんだか幸せに感じてしまう。何でだろう?
「なあ、今日の放課後あいてる?」
「へ?今日はあいてるけど、どうしたの?」
「いや、話てーことがあるから・・・」
「・・・?いいけど・・・」
話したい事ってなんだろう?なんだか、楓くん照れてるみたい。なんだかわからないけど、とりあえず今は聞かない方が良いかも。
教室に入ると、明日香ちゃんが突進して来た!
「咲良おはよー!」
「わ!ちょ、明日香ちゃん、待って!」
そう言ったのに明日香ちゃんは私に衝突!背の高い明日香ちゃんを支えきれずヨタヨタしていると、後ろから楓くんが支えてくれた。
「あ、ありがとう、楓くん。もう、明日香ちゃん!楓くんに支えてもらえなかったら二人して、入口で倒れるとこだったよ!」
「だって~、今日咲良の誕生日じゃん?なんかしよっかなー、て」
「ほえ?今日2月14日?」
「そうだよ!もう、忘れてたの?」
「うん・・・」
「全く、おバカさんなんだからー。ほら、咲良にプレゼントフォーユー」
「わ!いいの?ありがとう!」
「開けてみて!」
明日香ちゃんがくれた包みを開けてみた。そこに入っていたのは、かわいいネックレスだった。
「わあ・・・かわいいネックレス!ありがとう!すごく嬉しい!」
「えへへ・・・良かった!」
その後も明日香ちゃんと話していると、チャイムがなった。
放課後、明日香ちゃんが部活に行った後私と楓くんは特にやることもなく、駅まで歩いていた。今日は2月14日と言う事もあって、道はカップルでいっぱいになっていた。そっか、今日はバレンタインデーだもんね。てことはもしかして私と楓くん、周りからはカップルだと思われてるのかな?・・・そんな筈ないよね。楓くんにはもっと良い人がいるもん。明日香ちゃんとか、クラスのみんなとか、私なんて、比べ物にならないくらいかわいい人、綺麗な人がいるからね。でも、なんだろ?そう考えると、胸がズキズキと痛くなってきた。なんでだろう?楓くんといることが幸せと感じたり、楓くんに素敵な人がいると思うと胸が痛んだり・・・。
そんな事を考えている間に、もう駅前の広場に着いてしまって、はっ!とする。そう言えば楓くん私に話があるんじゃ・・・。
「ねえ、朝言ってた話って何?」
すると楓くんは突然顔が真っ赤になってそっぽを向いてしまった。え?なんか変な事言ったかな?
「あ、あのー・・・」
「これ!」
楓くんが差し出したのは大きな包みだった。
「え?」
「き、今日、誕生日、だろ!」
「もしかして、誕生日プレゼント?」
「あ、ああ。」
「わ!え?本当!?ありがとう!嬉しい!」
わーい!楓くんからプレゼント貰っちゃった!嬉しい過ぎるよー!
「咲良、そろそろ時間ヤバいんじゃ?」
「え?本当だ!電車来ちゃう!あうー・・・親に頼んで一本遅らせてもらおうかなー?」
「だ、だめだろ!ほら、さっさと行け!」
「じゃあ家に帰ってから開けるね!」
「おう!また、明日な!」
「うん!じゃねー!」
そう言って電車のホームまで走る。もうすでに電車は来ていたけど、割と空いてて座る事が出来た。電車の中で包みを抱きしめると、包み紙だろうか?クシャっと音がした。
「これ・・・!」
家に帰って、部屋で包みを開けると、そこに入ってたのはかわいいコートを着たクマのぬいぐるみだった。前に楓くんと登校していた時に私が見つけて買おうか悩んだ物だ。
「覚えててくれたんだ・・・。」
その時は、お金が足りなくて買えなかったけど、今度お金をためて絶対買おうと思ってたんだけど、楓くんはその事を覚えててくれたんだ。
「あれ?でも、手紙なんて持ってたっけ?」
最初に見た時は手紙なんて持ってなかった筈・・・。あれ?なんで?
「・・・・・・開けてみよっかな。」
クマの手から手紙を取って開いてみる。電車の中でクシャっていったのはこれなんだ・・・。
手紙は楓くんの字で書かれていた。
『咲良へ
いきなりプレゼントなんてびっくりしただろ?それなら成功だな!俺ドッキリ的なの好きだから。
実は、今日大事な話があったんだ。でも、言ってないだろ、俺。だから、ここで言う。面と向かわないのは卑怯だと思うけど、多分、明日も言えないと思うから・・・』
「あれ?ここで終わってる・・・」
どうしよう、明日楓くんに聞いてみよっかな?
そして朝。いつもと同じように楓くんと登校して、いつものようにくだらない話をして、不意に楓くんが「そう言えば」と言った。
「ん?」
「昨日渡したやつ・・・」
「あ、そうだ!あの手紙、途中で終わってたんだけど・・・」
「え?」
楓くんはキョトンとして、立ち止まった。
「もしかして、最後まで書いてなかったとかか?」
「うん、あの、伝えたい事って?」
「あ、え、えっと・・・それは、そのー」
いきなり楓くんが挙動不審になった。どうしたんだろう?
「ほ、放課後でも、いいか?」
「え?うん、今日は一本遅い電車でもいいんだ。」
「そ、そうか・・・」
なんだろう?昨日も同じだったような・・・
放課後、連れて来られたのは駅から少し外れた所にある公園。イルミネーションがとってもきれい!
「わぁ・・・!」
「きれいだろ?ここ、季節ごとにイルミネーション変えてるんだ。」
「すごいね!でも、楓くんなんで知ってるの?」
「え?あー親が詳しいんだよ。」
「へー・・・」
すると、楓くんは急に真剣な顔になって私に向き直った。
「咲良、手紙の続きなんだけど。」
「あ、うん。」
そう言えば、それのために来たんだった・・・
「その、なんか予想してることとかある?」
「へ!?」
全然そんな事考えてなくて、フルフルと首を振ると、楓くんは小さく笑って「そえだよな」と言う。
「何?話って」
「ああ、その、な」
楓くんの顔を見ていると、みるみるうちに真っ赤になった。こっちまでつられて赤くなる。
「・・・その、俺」
「ん?」
「お前が好きだ!」
「え?」
好き?楓くんが私の事好き?そう言ったの?え?嘘!だって、私好きとかの感情がよくわかんないし、初恋まだだし・・・。
え?待って!でも、楓くんには、素敵な人が周りにたくさん・・・。
「あ、あの、楓くん・・・」
「・・・っ!なん、だ?」
「えっと、私でいいの?」
「は?」
意味が分からないと言った感じで楓くんが聞き返してきた。
「だって、楓くんには明日香ちゃんとか、クラスの人とか、私なんかより素敵な人がいっぱいいると思うんだけど・・・」
「え?」
「それに私、好きとかよくわかんないの・・・。初恋もまだだし・・・。」
「え!そうなのか?」
「うん」
「そ、そう言うもんか・・・。」
楓くんが寂しげに呟く。
「でもね、楓くんとの事考えたり、柳くんと一緒にいるときとか、変なの。」
「変?」
私が言うと、楓くんは変のところだけ、オウム返しにする。
「うん。楓くんと一緒にいると、明日香ちゃんと一緒にいるときとは違う幸せを感じたり、楓くんに素敵な人がいっぱいいると思うと胸が痛んだり・・・。」
「え!?」
「楓くん、こういうのの原因知ってる?」
「・・・」
私が言うと楓くんは口ごもってしまった。な、なんか変な事言ったかな?
やがて、楓くんが「プッ」と吹き出した。
「え!?何何?」
「いや、そう言えばお前恋愛ものあんま見ないって言ってたな」
「うん・・・」
「そっかそっか。」
そう言って楓くんは私を抱きしめた。
「え?ちょ、離して!」
びっくり、抜け出そうと思うけど力が強くて抵抗しても無駄みたい・・・
「しかし、お前も鈍感だよな。」
「え?」
耳元で楓くんの声が聞こえる。それにすごくドキドキする。
「お前の感情の原因、分かるぞ。」
「本当?」
「ああ、今咲良がドキドキしてるなら確定だな。」
「・・・してる・・・」
「じゃあ、決まり!」
「なに?」
不安で、でも、楓くんの腕の中では安心出来て・・・。
「咲良も、俺と同じ感情を俺に対して持ってるって事。」
「へ!?」
柳くんと同じ感情を楓くんに対して持ってるって事は・・・。
そっか、私、楓くんの事好きなんだ・・・。
でも、でもね、楓くん。
「私でいいの?」
どうしてもその疑問が出てきてしまう。
楓くんが腕の力を抜いて、私を離した。
そして、私の目をしっかり見て言った。
「咲良がいいんだ。」
「・・・っ!」
「だって、咲良にあって、咲良の挙げたクラスのやつとか、明日香には無い物が多いんだ。」
「私にあって、みんなに無い物・・・?」
「ああ、咲良は優しいじゃん。」
「え?優しいって?」
「これ。」
楓くんが出してきたのは手作りの御守りだった。たしか、去年の冬、柳くんが落ち込んでた時に作ってあげたものだったはず。
「他のやつらは俺が落ち込んでた事なんて知らない。それどころか、相談してきたんだ。なのに、咲良はすぐ声かけてくれたじゃん。」
「それは、気になったから・・・」
「それが嬉しかったんだよ。」
「・・・?なんで?」
「ん?なんかいいじゃん、そう言う人の事ちゃんと見れる人」
「そう?」
「そう!」
そう断言されると、嬉しくて仕方なくなる。
「ありがとう・・・」
「いいよ。」
ちゃんと、私から言わなきゃ。
「その、楓くんさえ良ければ、お付き合いさせて下さい。」
「・・・っ!」
私は笑顔でそう言った。楓くんは「こっちこそ!」と、言ってくれた。
最後まで読んでいただきありがとうございます!初投稿で緊張していますがこれからも頑張りますので、よろしくお願いします!