造れた者の暗殺教室 作:淡雪の牢獄
とある研究施設にて・・・
「これは、これは烏間。ようこそ我が研究所へ。」
「面倒のはなしだ、真影。俺に見せたいものとは、何だ?」
「防衛省では、月の7割を破壊した超生物を殺すために暗殺者を集めたり、中学生を育てているそうだね。そこで、私もそれに助力しようかと思ってね。これを・・・・・・」
真影は話しながら移動し、扉の前に立ち・・・
「暗殺に向かわせようと思うのだよ!!」
勢いよく扉を開けた先には1人の中学生くらいの少年がいた。
「真影、どういうつもりだ?」
俺はそう問わずにはいられなかった。なぜなら、相対しているこの少年から、凄まじい程の殺気が溢れ出ているからだ。
「コイツは私が造ったいわゆる、“人造人間”さ。私はこれを【超越者】と呼んでいるけどね。」
「真影!!まだこんな研究をしていたのか!?」
「今はそれを責めている場合ではないだろう?来年にはこの星が無くなるのだから。どの国の戦略兵器も全て無力化されている現状で今は何が何でも奴を殺すことが先決だろう。」
確かに奴を殺さなければならない・・・。だが、この研究も下手をしたら、奴以上の怪物を生み出してしまうのではないか?
「くっ・・・、まぁいい。全てが終わったら次はお前の番だぞ、真影。」
「おー、怖い怖い。まぁ、それはさておきだ。コイツは今私が創れる最高傑作なんだ。けど、少し問題があってね・・・。コイツは“命令”しか受け付けない。“お願い”では、まず動かないだろう。」
「それと、周りのすべてに関して無関心、無感情なのだ。コイツは、自分に向けられる憎悪や恐怖などの負の感情が伝わるようになっているらしく、自分を害そうとする者はすべて排除対象となってしまう。だから集団行動が出来ない。」
「だが、戦闘や暗殺については折り紙付きだ。烏間、お前程の奴ならもう分かっているだろう?コイツの異常なまでも殺気を。」
「あぁ、そうだ。お前が扉を開けてから俺ですら感じたことがない殺気が充満している。」
ここにいる者を・・・いや真影を今にでも殺そうとしているかのようだ。多分、命令で禁止されているのだろう。
「コイツには、戦闘の全てを叩き込んでおいた。ナイフや銃はもちろん、ワイヤー、刀、弓矢、多節棍、大鎌、などの武装やムエタイ、キックボクシング、空手などの素手での戦闘スキルが身についているんだ。他にもひとりでも生活が出来るように、家事全般が出来るんだよ。」
真影は少年に“命令”する。
「さぁ、この方に自己紹介をしなさい。」
少年は真影を睨みつけながらもその口を開く。
「・・・俺の名前は白金狼。現在は15歳であり、6月を迎えると16歳になる。以上だ。」
「あぁ、俺の名は・・・「知ってる。」」
「あんたの事はもう知ってる。これから何をすればいいのかも知ってる。なら簡単な話だ。その暗殺対象《ターゲット》のところに連れていけ。」
彼・・・白金君はなんて冷たい声音なんだ。だが、合理的でもある。白金君は自分に与えられた命令をこなそうとしている。その為に1秒でも早く行きたいのだろう。
「分かった。だが君には中学生として生活してもらう。奴は何故か学校の担任の先生をしている。そこでは30名近くの生徒が奴を殺すための暗殺技術を学んでいる。君にはそこに混ざり、暗殺をしてもらう。」
「それは“命令”か?」
「あぁ、命令だ。それと学校にいる間は俺の言う事を絶対に守ってもらう。いいな?」
「あぁ、分かった。では行こう。Dr.真影、もう貴様と会うこともないだろう。俺が俺たらしめるのは貴様が消えてからだ!」
何を言っているんだ!?白金君は!
「・・・何を言っているんだね?お前では、私を殺せな【グシャッ!】グハッ!!」ビジャビジャ
真影と白金君の距離が一瞬にして無くなり、白金君の腕が真影の体を貫いている。
「俺はこの時を待っていた。これで俺を縛るものはいなくなる。」
だが、真影はピクリとも動かない。もう死んでいるのだろう。
「白金君、何故真影を殺したんだ?」
「これは、もう不必要であり、そして俺の排除対象だったからだ。だが安心してくれ。命令は守るし、あんたは殺さない。その生徒とやらは分からんがな。」
これが俺と白金君が出会った時の話だ。
人物紹介はまた後日にしようと思います。とりあえず、週一ぐらいで書き上げようと思います。ペンがのれば週二にも週3にもなります。