合宿で九人だけの景色を焼付けた私達はあの頃の様に羽ばたく決意を心に決めた。合宿の練習も無事終わり、あの頃の状態まで戻った。私達はこの先も一緒に駆け抜ける!
さてと、合宿も終わり、今日は『穂むら』も定休日。学校でかなりちゃん達と練習したいけど、期末テスト前で絵里ちゃんと勉強会。三人揃って数学が苦手って・・・・わたしも人のこと言えないかな。昔は数学だけは苦労したよね。さて、何やろうかな?ことりちゃんは?そうだった・・・・今日は仕事で、居ないだった・・・・・じゃ、海未ちゃんは?ダメじゃん!小学校で登山での経験談を講演会でやるって言ったけ・・・・・・みんなは、社会人なんだね・・・・暇だなぁ~
そんな、思いに更けてると携帯が鳴った。
プルル・・・・・プルル・・・
誰からだろう?
わたしはディスプレイを見ると懐かしい人だった。
『綺羅 ツバサ』
わたしは、電話に出た。
「もしもし?」
「穂乃果、久しぶりね。」
「ツバサさん、久しぶりだよ!」
「そうね、元気なのはあいかわらずね。最後に話したのは、μ'sのラストライブかしら」
綺羅ツバサさん・・・・・アライズのリーダーで、現在でもアイドルをしている。最近、余りテレビに出ていなかった気が・・・・
「急に、電話なんてどうしたんですか?」
「電話で話すより、一緒にドライブしながら話さない?また、慌てて、寝巻きじゃなく支度して来てね。」
「えっへへ、あればれてたんだ・・・・ツバサさん分かったよ。支度したら行くね。」
「大丈夫よ。今、穂むらの前に止まっているから」
「えっ?」
わたしは窓を開け、外を見た。確かに、一台の赤いスポーツカーが止まっていた。
わたしは急いで支度して、外に出た。
「ごめん!待った?」
「じゃ、行きましょ」
ツバサさん、免許取ってたんだ・・・・・
「ねぇ、穂乃果。」
「はい?」
「ちょっと、小耳に挟んだだけど、再結成するって本当?」
「えっ?何で、ツバサさんが知っているですか?」
「穂乃果の幼なじみの南ことりさんかな、アイドルプロダクションの事務所がグループ傘下にするって、噂があるの。アイドルやるなら、アイドルプロダクションは必須だし、南ことりさんは元、μ'sのメンバーだから、まさかね、って思ったの。それに、穂乃果に釜かければ、話してくれるしね。」
「えっへへ・・・・・でも、ことりちゃんの事は知らなかったよ。ツバサさんには後で話そうと思っていたんだ。いろいろあったけど、あの九人で再結成するよ。だって、あの九人が居てこその、μ'sだもん。」
「やっぱり、再結成するのね。また、同じステージで競えるのが楽しみね」
「うん、楽しみだよ。でもね、復活ライブは音ノ木坂学院の百周年記念祭なんだ。」
「フ~ン。何か、面白そうね!ねぇ、穂乃果。私達、アライズも参加出来るかな?」
「えっ?」
「もし、出来るなら、教えてね。」
「うん、絵里ちゃんに聞いて見るよ。」
「それと、8年前の答えを教えて欲しいな。」
「それは、みんなで叶える物語だよ。」
「うっふふ・・・・・あなた達らしいわ。私達はだから、負けたんだって、今なら理解出来るかな。みんなで叶える物語か・・・・・あのメンバーなら、何でも叶いそうだね」
「ツバサさん・・・・」
「あっ、穂乃果に言うの忘れてたわ。もし、参加するなら、年末のアイドルフェスタに参加してみたらどうかな?」
「アイドルフェスタって・・・何?」
「知らないの!」
「ごめん・・・・実家で和菓子職人の修業してたから・・・・・」
「えっ!和菓子職人なの穂乃果って?」
「うん、まだまだ、半人前だけど、練習以外は実家で修業してるよ。」
「じゃ、みんなに会うのが楽しみね」
「うん、楽しみにしてね。」
私は秋葉原でツバサさんの車から降り、ツバサさんと別れた。
私は、八重洲橋に向かって歩いた。
「ん~久しぶりだなぁ~」
川辺の遊歩道を歩きながら、散歩していた。
The fundamental things apply
As time goes by
・・・・・・・・・・・・・
「何だろ・・・・・聞き覚えがある・・・・・」
私は、歌が聞こえる方に走った。
「ハァ、ハァ・・・・・」
聞き覚えがあるけど、思い出せない・・・・・
「ハァ、ハァ・・・・・」
ようやく、歌っている場所についた・・・・・・
一人の女性歌手が歌っていた。周りには、見物客で賑わっていた。わたしは、人混みの中に割り込み最前列まで来た。女性歌手を見て、わたしは思い出した。
8年前に会った事があるよ!ニューヨークで会い、八重洲でも会った・・・・・わたしの決断を・・・・背中を押してくれた・・・・・
いつの間にか、路上ライブが終わり、わたしと女性歌手だけになっていた。
「また、会ったね。」
わたしは思い出したじゃないよ。覚えていたんだ!
「君は、あの時の答えは見つかったかい?」
「はい!見つかりました!見つけるまで、8年もかかっただよ!」
「そう・・・・君は見つけたんだね」
わたしは女性歌手の後悔が何故か見えた。
「あなたは、何に悩んでいるの?」
「君には、わたしが悩んでいるように見えるかい?」
「見えるよ。」
「そう、その前に正体を明かそうかな?」
「えっ?」
正体って・・・・・何?
「ヒントはわたしは、君で、君はわたしだよ」
まさか・・・・・
「わたしは・・・・・高坂穂乃果だよ」
えっ?わたしなの・・・・
「言っても、わたしはあなたの違う未来だよ。」
「未来?」
「そう、8年前、君はμ'sをおしまいにした。でも、わたしはそのままアイドルを続けた・・・・・そして、バラバラになった未来がわたし・・・・」
「もし、わたしが続けていたら・・・・・」
「わたしと同じ、運命だった・・・・・でも、君は未来を変えた。一度、おしまいにして、みんな、同じ、悩み、嫉み、挫折して、大きな壁にぶつかり・・・・・でも、君達はみんなで力を合わせて、解決した。わたしの未来では、道を誤りそのままだった・・・・・」
涙を流し泣いていた。わたしは未来のわたしを抱きしめた。
「でも、大丈夫だよ!だって、わたしはわたしなんだから・・・・・」
「うん・・・・そうだね・・・・」
いつの間にか、未来のわたしは、消えていた・・・・・
「君なら、大丈夫だよ・・・・・」
最後に未来のわたしの声だけが聞こえた・・・・・
わたしは・・・・・・
「みんなに会いたい!」
わたしは、走って学院の部室に向かった。
バン わたしは勢い良く部室を開けた。
「穂乃果?」
「穂乃果ちゃん?」
海未ちゃん・・・・ことりちゃん・・・・
わたしは二人に飛び付き、抱きしめた。
「海未ちゃん!ことりちゃん!会いたかっよ~」
「ほっ、穂乃果どうしたんですか?」
「急にどうしたの~穂乃果ちゃん」
「会いたかっただもん!」
だから、ずっと一緒だよ。わがまま言うかも知れないけど、よろしくね。