絵里先生達は理事長に呼び出され、部室に残された、私達は暇つぶしに『にこ日記』を読んでいた。偶然に塗り潰されたページがあった。わたしは、前のページを読みあさり、PVのビデオテープが部室に隠してある事を知った。部室で鑑賞するのは危険と判断したわたしは、自宅で見ることに。ビデオテープには、絵里先生達が若い頃に一つの事に悩んだ挙げ句のなれの果てだった。
Side かなえ
絵里先生達のわたしの自宅突入事件から一週間がたった。もちろん、PVのビデオテープは没収され、手の届かない場所に移された。噂では、真姫先生の銀行にある貸し金庫に隠したらしい。それよりも、絵里先生から出された、プリント地獄に悪戦苦闘しながらもやっと終わった。放課後は、私達の曲の練習やダンスの練習だった。二週間後には、百周年記念祭であるため授業は無い。ステージはことりさんの会社が準備するため、ひたすら、練習漬けの毎日だった。学院内も、祭りの準備だった。わたしのクラスは出し物は茶屋だった。料理の出来る人は穂乃果さんの妹の雪穂さんに見守られながら、団子作りの練習だった。雪穂さんは、穂乃果さんと違い、練り切りや羊羹が苦手で団子なら任せられるほどの腕前だった。ちなみに、穂乃果さんは創作和菓子のコンテストで新人賞を受賞している。わたしとこころは、先生達がアイドル事務所に行っている為に、柔軟だけの練習をして、暇だった。
「こころ、暇だね」
「うん、暇だよ。だって、新曲の練習漬けでやっと休みを貰えたんだからね。」
「絵里先生達はどうしたの?」
「羨ましい~よ!」
あっ、こころのスイッチ押しちゃった・・・・・長くなるかも・・・・
「聴いてよ!絵里先生達は、アイドル事務所で打ち合わせや合同練習だよ。」
「仕方ないよ。こころ」
「だって、あの、アライズとアクアだよ!それで、一緒に打ち合わせや練習だよ!ずるいじゃん!あぁぁぁぁ!サイン欲しいぃぃぃよぅぅ~」
「こころ、いきなり叫ばないでよ!」
「かなえちゃん、叫ばないでいられますか!」
「あれ?ここあはどうしたの?」
「ここあなら、古典の補習だよ。抜き打ちテストで赤点だったから」
「でも、私達は赤点取らなくてよかったね。」
「うん、ここあは古典も苦手なの私達に隠していたから、いい薬かもね。」
ここあ、ご愁傷様です。補習頑張ってね。
わたしは廊下の窓から空を眺めた。
Side 穂乃果
わたしは、メンバー全員でアイドル事務所に来ていた。既に、事務所には私達の部屋が用意されていて学院の部室のような感じで落ち着ける部屋だった。わたしは部屋でのんびりしていた。他のメンバーは衣装部屋に行ったり、他のアイドル達とお話していた。
部屋でのんびりしていると、アライズのツバサさんとアクアの千歌ちゃんが部屋にやって来た。
「穂乃果、来たわよ。」
「ツバサさん、こんにちは」
「穂乃果、相変わらずね。」
ツバサさんの隣のアイドルは誰だっけ?
「うん、そう言えば隣の子は?」
「はっ、はじめまして!わたしはアクアのリーダーの高海千歌です。穂乃果さんに憧れて、スクールアイドルになりました。いろいろあったけど、一昨年に卒業してメンバー全員で、この事務所に入りました。」
「千歌ちゃん、よろしくね」
「はい!よろしくお願いします!穂乃果さん、お願いがあります!練習を一緒にやらせてください!」
「うん、いいよ!だって、みんなと一緒にした方が楽しいしね!」
「千歌、そろそろ行くわよ。μ'sのメンバーを案内しないとね。」
「ツバサさんわかりました。皆さんも行きましょう!事務所を案内しますね」
最初に案内されたのは、広い練習場だった。そこには、凛ちゃんや海未ちゃんが来ていた。
正直、羨ましいと思った。穂乃果達の練習場はいつも、屋上だったから。
「ツバサさん、凄く広いよ!」
「穂乃果、驚くところなの?穂乃果は、いつも、どこで練習してたの?」
「千歌も知りたいです!」
「えっ?・・・・・結成時は穂乃果達は練習する場所に困ってたんだ。たまたま、屋上が誰も使って居ないから、屋上で練習してたんだ。他には、基礎体力の練習は神田明神で練習したりしたかな。」
「千歌は浜で練習したり、空き教室かな。」
「ある意味、凄い環境ね、穂乃果達は・・・・」
「ツバサさんは?」
「そうね。学院には各部に練習場もトレーニングルームがあったわ。更に、専属のコーチも居たかしらね」
「「何それ、羨ましい~!」」
トレーニングルームから、次は衣装部屋に案内された。私達の衣装は既に、ことりちゃんが手直しをしていて、衣装部屋に運び込まれて居た。
「ねぇ、穂乃果。」
「どうしたの?ツバサさん」
「これ、全部μ'sの衣装なの?」
「うん、そうだよ。楽曲よって衣装があるんだ。」
「穂乃果さん、凄い衣装の数ですね!千歌達の衣装何か、あれだけですよ!」
わたしは、端の方に40着に満たない衣装があった。でも、あるかわいい衣装だった。同じく、アライズも大体同じような感じだった。だけど、私達の衣装は手直ししたとは言っても、スクールアイドル時代の物がほとんどだった。それでも、衣装の数は優に百着以上はある。分かり易く、九着ずつに分け楽曲別に名前を貼っていた。一応、記念祭で使う衣装は学院の部室にある。予定曲は約八曲。それでも、部室には、72着の衣装がある事になる。だから、衣装も考え直さないといけないと思う。
「でも、衣装はことりちゃんが全部手掛けてるんだよ。」
「えっ?南社長ですか!千歌達にも作ってくれるのかな?」
「ハァ・・・・・千歌、あなた知らないの?この事務所はCHグループ傘下よ。だから、衣装は全て、ことりさんやお弟子さん達が手掛けるって話しよ。」
「えっ!知らなかった・・・・」
「千歌ちゃんはスクールアイドル時代は衣装は誰が作っていたの?」
「穂乃果さん、衣装は黒沢ルビィちゃんが作って居たよ。今でも、作っているかな。」
「じゃあ、時間だから会議室に行きましょうか」
案内されながら、私達は会議室に入った。会議室には、アライズ、アクア、μ'sのメンバーが既に座っていた。前の席には、ことりちゃんや事務所の社長が座っていた。私達も用意された座席に座った。
話しを始めたのは、ことりちゃんだった。
「皆さん、忙しい中集まって頂きありがとうございます。ご存知かと思いますが、CHグループ社長、そして、μ'sのメンバーの南ことりです。その前に、百周年記念祭に参加頂き、母に変わりありがとうございます。また、学院でのライブの収容数の予定数は約六千弱です。代わりに、アキバドームにライブ映像を流す予定です。順番としては、音ノ木坂学院アイドル研究部のチョコレートキッス、アクア、アライズそして、最後にμ'sを予定してます。短い期間での準備になりますが、よろしくお願いします。」
「「「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」
「それでは、各アイドルのリーダーに挨拶をお願いします。」
やっぱり、穂乃果が行くしかないな・・・・・緊張するな~
わたしは、立ち上がった。
「わたし、高坂穂乃果。μ'sのリーダーを勤めてます!8年間のブランクはありますが、よろしくお願いします!」
言えた。百周年記念祭が終わったら、私達は本当のアイドルになるんだ!だから、早く、アライズのツバサさんに追いつきたい!
今度は、ツバサさんだね。
「アライズのリーダー、綺羅ツバサよ。よろしくね。」
「同じく、アクアのリーダー高海千歌です!μ'sの皆さんに負けない様に頑張ります!だから、よろしくお願いします!」
「挨拶が終わった見たいね。今日から合同練習を始めます。練習メニューは海未ちゃん、絵里ちゃん、あんじゅちゃんにお願いします。」
「「よろしくお願いします」」
私達の復活ライブまで、練習が決まった。
Side かなえ
わたしは、こころと部室で別れた後グランドに来ていた。グランドでは、特設ステージの組み立て作業が進んでいた。ステージには電光掲示板が取り付けられ動作チェックをしてたりと忙しい風景だった。
わたし達の新曲でデビューを飾るステージ・・・・以前のステージは絵里先生達の曲だった。だから、本当の意味での初ライブかぁ・・・・・
肝心なここあは補習だし、こころは生徒会に呼ばれて、ライブの開始時間の調整・・・・・
話しから、私達のライブは午後かららしい。わたしの病気も今は、小康状態。真姫先生のおかげかな。
わたしは、いろいろ考えながら、校門に向かっていた。
「「かなえちゃん~」」
後ろから、こころとここあが走って来た。
「えっ?こころ、ここあ?補習と生徒会は?」
「「終わったよ!だから、一緒に帰ろう!」」
やっぱり、双子。見事に息ピッタリ・・・・
「うん、帰ろう!」
「じゃあ、帰りにどっか寄る?」
「は~い!ここあはクレープ食べたい~」
「わたしもかな。」
「じゃあ、クレープ屋さんにGOだね!」
やっぱり、こころはにこさんと和解してから明るくなった気がする。でも・・・・・
「じゃあ、レッツゴー!」
大切な友達だもん!だから、今を楽しもう!