全く、合同練習初日からメンバー全員が遅刻なんて・・・・学校の健康診断に医師として、真姫が来ていた。そんな中、かなえが吐血して倒れた。真姫が処置して事なきを得たけど、がかなえは入院することに。この先どうなるやら。
Side 真姫
西木野総合病院
ピッ、ピッ・・・・
かなえの回りには医療機器が並んでいた。わたしは、かなえの容態を確認しながら母親と話していた。
「一先ず、容態は安定したわ。」
「先生。ありがとうございます。」
かなえの母親が病室から出た。ベッドでは、かなえはすやすやと眠っていた。
よかった・・・・・
わたしは、看護師に引き継ぐと絵里の待つ店に向かった。
Side 絵里
わたしは、待ち合わせにことりに言われたメイドカフェで待ち合わせしていた。
「まさかと思っていたけど、ことりのお店だったなんて・・・・」
「だって~わたし、もう25だよ。年齢的にメイド出来ないでしょ。だから、秋葉原にオープンしちゃった。」
「だから、CHブランドのメイド服使ってるのね」
「それだけじゃないよ。自分の店なら、年齢関係なくメイド出来るもん」
「そうなの・・・・」
理事長・・・・ことりはこんなにたくましくなりましたよ・・・・・
厨房の方から穂乃果達が出て来た。
「なんで、ことりちゃん。わたし達、厨房で待機なの?」
「そうです。ことり、わたしも、真姫が8年前に辞めた理由を聞きたいです。」
「海未ちゃん、せっかくことりちゃんが店員として、紛れ込ませてくれたやんから、困らせたらあかんよ。まだ、わがまま言うやんったら、わしわしするで!」
「いえ、遠慮します。のぞみ・・・・」
海未は胸を抑え後退りしていた。
「うちは結局するけどね!」
のぞみは一瞬で海未の背後に回り、胸を掴んだ。
「のっ、のぞみ、だめです!」
のぞみにわしわしされ、揉みくちゃにされる海未。いつ見ても、嫌な光景ね。
「今からやと、成長は絶望的やな」
海未は顔を真っ赤にされながら、のぞみにわしわしされていた。
「いっ、いやぁぁぁぁ!」
のぞみにわしわしされた海未はショックのあまり、その場にペタンと座り込んだ。
「みんな、あくまでも二人で話しなんだから、お願いね。」
わたしとことり以外は厨房に戻った。
「そうだ、言い忘れただけどね、わたし持ちだから真姫ちゃんと楽しんでね」
「ことりに悪いわ。支払いはちゃんとするわ」
「うん、でも、わたしの店だから、気にしないでね」
「分かったわ。ありがとう。ことり」
わたしは真姫が来るのを待った。
Side 真姫
8年前
わたしは、あの日の後から、ユニットを組んで歌うことが多くなった。そして、第四回ラブライブの前に事件が起きた。わたしは作曲に夢中になりすぎて、パパに見つかった。ママはアイドル活動をしている事は知っていたけど、パパは知らなかった。パパは、わたしを呼び出した。
「お前は何してるんだ!いいか、お前は医者にならないといけないのにアイドルなんてふざけた事して大学を落ちたいのか!」
「あなた、真姫ちゃんはやっと、やりたい事を見つけたんです。だから、大会までは・・・」
「ならん!今すぐそんなもの辞めて来い!」
「パパ、黙っていたことはごめんなさい。でも、夢中になれる事が出来たの!だから・・・」
スパッン
「つっ・・・・」
「誰が、口答えしていいと言った?明日、一緒に行くから辞めて来い!後、これは捨てるからな。」
パパは作曲していた曲の譜面を暖炉の中に放り込んだ。
そして、翌日。
わたしは退部届けを持ち、アイドル研究部の部室に行った。まだ、穂乃果達、三年生組が来て無かったけど、雪穂、亜里沙の一年生組と凛と花陽達が部室にいた。
「あれ、真姫ちゃんどうしたの?もう、練習始まるよ」
「ごめん、花陽。部活、辞めないといけなくなったの・・・・」
わたしはまだ辞めたくないよ・・・
「真姫ちゃん、どうしてにゃ!」
まだ、歌いたいよ・・・・踊りたいよ・・・・
わたしは涙をこらえ、花陽に退部届けを渡すと走って行った。
「「真姫ちゃん~」」
後ろから、花陽と凛が叫んでいた・・・・
家についたわたしは、業者のトラックが止まっていた。玄関からピアノが運び出されていた。
わたしの音楽はパパに完全に奪わた。
なんで今頃、思い出すのかな。かなえを見る度に思い出す。そして、わたしは、待ち合わせのカフェに着いた。
「ここって、メイドカフェじゃない!」
わたしは、階段を上り二階の店内に入った。
「いらっしゃっませ!御主人様」
メイドに迎えられ、店内の絵里のいるテーブルに案内された。
Side 絵里
真姫が来た見たいね。
メイドに変装したことりに案内され真姫はわたしの前に座った。
「かなえさん、大丈夫なの?」
「医者的立場なら、安定して眠っているわ。」
「そう・・・・ありがとう。真姫」
「でも!元メンバーから言えば、なんで気付かなかったのよ!」
わたしは、真姫の言葉の意味が分からなかった。
「まだ、本人にも母親にも言ってないけど、進行性の病気で記憶障害や吐血したりするわ。なんで、絵里は教師でしょ!かなえちゃん事、気付かないのよ!」
わたしは真姫に両肩を掴まれ揺らされていた。ただ、真姫の瞳に涙が流れていた。
「ごめんなさい。真姫、あの子は昔の穂乃果の様に真っすぐで、頑張り屋でいつの間にか、周囲を巻き込んで私達に再び夢を追う事を教えてくれたの。わたし、教師なのに教えられる側だった。」
「それぐらい、分かってるわよ!初めて、あの子を診断した時に穂乃果に被って見えたわ。」
「なら、あの子の為に再びμ'sに参加出来ないかしら?」
「いっ、今更出来るわけないじゃない!わたしは、音楽を奪われ、凛や花陽を裏切った。だから、わたしは参加できない・・・・資格すらないわ!」
厨房の方から、海未が出て来た。
「真姫、話しは聞きました。」
「えっ?海未・・・・」
「言いたい事は、それだけですか?8年前、あの日、花陽や凛はずっと泣いていました。「なんで、真姫ちゃんが・・・」って。でも、次の日に真姫のお母様が来て、事情を全て話してくれました。みんなで、話し合いアイドル活動を休止した。でも、諦められなかった、花陽と凛はアイドルを続けてます・・・・・」
「凛と花陽がアイドルやっているのは知っているわ。わたし、帰るわ」
真姫は立ち上がるとカフェから出た。