寄生少年の学園生活日誌   作:生まれ変わった人

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出発準備

丈槍とのハプニングが原因で俺たちは短い間ながらもミッチリと先生に叱られた。

シャワーから出て服を着た後、正座したままお叱りを受けたことと事情を説明したことで先生も納得してくれた。

特に俺の名誉を尊重してくるみと若狭には知られないように約束してくれた先生の厚意には俺も頭が上がらなかった。

 

ただ、説教が終わった後に丈槍(元凶)がテヘペロしてきたことにイラっとして頭にチョップを叩きこんだことだけは間違いじゃない。

 

(ともかく、やることはたくさんあるな……)

 

穏やかな時間の中でも頭を働かせることだけは止めない。

 

新一はこの数日の間で様々な計画を立てていたが、先の「奴ら」の集団襲撃で本来の計画を改めていた。

 

丈槍の能力の説明、物資確保、「奴ら」の襲撃、パラサイトの脅威

 

 

丈槍の能力は言うまでも無く説明し、その危険性を知ってもらうべきだ。

加奈の時は失敗してしまった、その時の失敗を繰り返してはいけない。

 

物資の確保も大事だ。

今回の襲撃で大幅に使える物資も減ったし、確保できるときに確保しなければならないことも思い知った。

 

今まで知性を見せなかった「奴ら」の襲撃は俺たちの見通しの甘さを思い知らせた。

そして実感する、本当の本当にこの世界は地獄になったのだと。

 

敵は「奴ら」だけとは限らない。

こんな状況でパラサイトがどう動くかは俺でも想像できない。

知性があり、攻撃手段がある点で言っても確実に「奴ら」より注意すべき相手だ。

 

 

今、考えられるだけでも解決すべき点は尽きない。

これらを一つ一つ確実に、それでいて迅速に解決しなければならないと気持ちを改める。

 

「大丈夫?」

 

さっきまで頭を押さえていた丈槍が心配そうに見つめてくる。

自分では悟られないようにしていたが、知らずに表情に出ていたのか。

丈槍がそういうのに鋭いのかもしれない。

 

「あぁ、色々やることがあるから考えてただけだよ」

「そっか……無理しないでね」

 

ただ、高校生には見えないくらいに幼く、どこか芯のある笑顔に頭の中に巣食っていた重さはどこかへ吹っ飛んだ気がした。

 

 

泉新一の一日はこうして始まる。

 

 

 

 

 

くるみと若狭が起きて全員そろって朝食を食べた後、既に恒例となっている一日の行動を決める会議が始まる。

二人が普段通りに接してくれていることから、約束通りシャワーでの件は黙っていてくれたらしい。

 

一つの懸念が解決したことに安心しながら毎回恒例のホワイトボードを用意する。

 

「毎回こんなことやってたんだね~」

「そうか、ユキは参加すること自体初めてだっけ」

「それまでずっと引きこもっていたからな」

「はうっ!」

 

くるみの一言に丈槍は奇声を発して打ちひしがれる。

丈槍も気にしているようだけど、くるみも偶に容赦ないな。

事実だからフォローしようがないけど、とりあえず慰める意味合いで猫耳帽子の上から頭を撫でてやる。

 

「そう言ってやるなよ。今はこうして立ち直ったことだしさ」

「分かってるよ。あんな状況なら仕方ないってこともさ」

「うぅ、くるみちゃんがイジワル~……」

 

立ち直った今なら大丈夫と思ったからこその軽口だったんだろう。

少し意地が悪かったくるみも謝りながら笑顔を見せる。

 

でも、こうして皆が集まった様子を見ると少しだけだけど、事件の前の平和な時間が戻ったと錯覚してしまうほどだった。

こうして見せる笑顔も皆がそれぞれ苦難を乗り越えた証拠でもある。

そして、俺のやってきたことが報われた気もした。

 

「はいはい、お喋りはそこまでにして、そろそろ始めるわよ」

「自由時間はまた後で、ね?」

「「はーい」」

 

抑え役の先生と若狭の制止に二人は素直に従った。

正直、女子たちのやり取りの合間に入って抑えるのは男子の俺ではまだ荷が重い。

今まで一緒に生活してきて何を今さら、って言われるかもしれないけど状況が状況だけにそんなに気安い間柄になるってわけでもなかったし。

やっぱり二人がいて助かる。

 

二人に感謝しながら黙々とホワイトボードに本日の議題を書き上げていく。

場慣れしているという理由からいつしか司会役に抜擢された新一が書き上げる手つきも慣れたものだった。

 

「じゃあ早速だけど、今日はこういう感じにしようと思うんだけど」

 

既に皆が着席したのを確認して箇条書きで書いていく。

 

・丈槍の力の説明

・物資の確保

 

項目としては少ないけど趣旨としては間違ってないし、やるとすれば今日一日が終わってしまうからだ。

「奴ら」の襲撃の後、くるみたちとは少し話していたけど、具体的な内容を話すのは今日が初めてとなる。

 

今まで会議を欠席していた丈槍以外はどこか納得したように頷く。

 

「あれ? 私って何かあったっけ?」

 

議題に挙がった本人は無意識故に自身の能力を把握しきれていないのが様子から見て分かる。

この話は少し俺にとってもリスクがあるけど、丈槍が能力を自覚していないのはあまりに危険すぎる。

そのため、今回はほとんどの真実と少しの嘘を混ぜる。

 

「あの襲撃の時、「奴ら」に追い詰められた時のことは聞いたけど、ひょっとして前々から俺の気配とか察知できてたんじゃないか?」

「あ、うん。そうだけど」

「じゃあ俺が学校にいる時の間はずっとそんな感じだった?」

「何となくだけど、新ちゃんの気配っていうのはいつも感じてたし、場所も分かってたんだよね……やっぱりこれって超能力だったりして」

 

超能力と言われればその通りかもしれない。

自分に特殊な力があったことに興奮しているのか目を輝かせている丈槍に周りは呆れたり苦笑を漏らしている。

 

でも、ここまで聞けばもう確定的だ。

やっぱりこの子にはパラサイトを察知する力がある。

勘が鋭いとは思っていたけど、やっぱりそういうのにも依存するものなのか。

 

変な所で感心していると、黙った俺にくるみが業を煮やした。

 

「で、ユキの超能力とやらが何なのか分かるのか?」

 

それに対しての答えは持っているけど、すぐには口に出せなかった。

この話は俺の根本的な中身に触れるような物だし、内容的にもかなり黒に近いグレーなものだ。

下手したら今日までの信用が全て崩れ去ってしまうのではないか、と思うと安直に切り出すことができなかった。

 

だけど、皆の安全と比べるなら俺の心配など比べるまでも無く軽い。

刹那の沈黙を断って口を開く。

 

「丈槍のそれはパラサイトを見分けることができる」

 

 

 

新一くんの口から出てきた内容は私たちの予想を上回ったもので、一瞬だけ思考が停止した。

ユキちゃんの力には私たちも助けられたから、どんな内容が来ても私は受け入れるつもりだった。

確かにユキちゃんは何故だか新一くんのことに関しては凄く鋭くて、オカルトとかを信じない私でも一瞬とはいえ超能力を信じかけたくらいだった。

 

だけど、新一くんの口から出た内容をそのまま信じたとしよう。

 

 

 

それはつまり、新一くんは人間じゃあ―――

 

「っ!?」

 

頭の中で整理し始めたと同時に、私はうすら寒い物を覚えて声にならない声を漏らしてしまった。

慌てて口に手を当てるも、聴覚が以上に発達した新一くんに聞こえていない訳が無かった。

 

その様子に新一くん自身も凄く居心地が悪そうに私から顔を背けた。

それを見て、私は改めて自分の迂闊な行動に罪悪感で一杯になった。

 

「あ、違うの! これは……ごめんなさい」

 

何が違うのか、無意識に出た言い訳を撤回して謝罪する。

周りを見るとくるみもめぐ姉も信じられない、といった様相で新一くんを見ていたが、それでも非難の声は出していなかった。

ユキちゃんだけは目を丸くして、事態を正しく把握できているかどうかも怪しい様子だ。

 

「いや、不気味に思うのは当然だよ。俺だって自覚くらいしてる」

 

そして本人は私の行動を許してくれたが、それでも気が晴れない。

安心させてくれるような笑みを見せるけど、どこか落胆された様に思えた。

 

「でも、俺は人間だし、皆を危険に晒すようなことは絶対にしない……これだけは信じて欲しい」

 

頭を下げて真摯に訴える彼の姿に胸が締め付けられる。

死を間近に迎えた時の圧迫感とはまた違う……ゆっくりと真綿で締め付けられるような苦しさを感じた。

 

「新一くん、私たちはあなたのことを疑ってないわ。だから、そんなこと言わないで……ね?」

「そ、そうだよ。お前はもう最初っから色々とアレだったし、なあ?」

「うわ、くるみちゃん。それは無いよ」

「うっ……いや、お前はあんま分かってないだろ!」

 

めぐ姉やくるみ、ユキちゃんは既に立ち直っている。

完全に、とは言わないけど、本心では新一くんを疑うなんてしたくないのだろう。

ユキちゃんはすでに新一くんの特殊性を最初に理解してたからショックもそんなに無いのだろう。

 

少し落ち着いたところで新一くんが切り出した。

 

「パラサイトは同族同士が感知できる信号のようなものがあるっていうのは覚えてる?」

 

ユキちゃん以外の皆は頷くのを見て話を続ける。

 

「だけど、例外がある。人間にもパラサイトの信号を感じることも、パラサイトの信号を発する人もいるんだ」

 

その事実に私たちは目を丸くした。

ある程度の知識は新一くんはともかく、ニュースでも持っていたつもりだったけど新一くんの知識はそれ以上だと思う。

事件の当事者なら当然と言えばそれで終わりだけど。

 

「そういう原因は俺にも分からないけど、丈槍みたいにできる人は俺を除いて二人くらいかな」

「え、じゃあ新一も……?」

「俺は信号を発するだけで察知はできないかな。色々あって生まれつきって訳じゃないけど」

 

本当に今更だけど、新一くんは色んな意味でも常識を逸脱したような人だった。

 

普通の高校生ではありえないほどの剛力、鋭すぎる五感、どんな状況でも一瞬で落ち着くほどの精神の強さ、そしてパラサイトと生きるか死ぬかを賭けた戦いを繰り広げた経歴

それでいて、性格は私たちと同じように素朴なものだった。

 

その全ては私たちから見ればあまりに異常過ぎた。

 

性格とか能力が何か当てはまらない、そういった違和感が目立つのだ。

今まで気にならなかったというよりも、気にすることをしてこなかった。

もし、気にしてしまえば彼が私たちの元から離れる気がしたから―――見て見ぬふりをしてきたのかもしれない。

 

今回の話を繋ぎ合わせると話が繋がる。

ようやく、辻褄が合ってしまうのだ。

 

それもまた、新一くんの歩んできた道なのだろう。

 

「一応聞くけど、今回の件とは無関係……なのよね?」

「それは間違いないよ。あれは人でもなければパラサイトでもない……両方の敵だと言ってもいい」

 

不安になって聞いた私の問いに新一くんは何の迷いも無く答えた。

真っすぐな答えに少なくとも私は彼が嘘をついていないことを悟った。

 

「ううん……変なこと聞いてごめんなさい」

 

だけど、私はまだ彼に不安を抱いてしまう。

今まで仲良くしてきた人たちに襲われたからだろうか、随分と疑り深くなってしまった。

機会があったら今度、じっくりと話そうかしら。

 

「で、ここからが本題だけど、安易にその力をあまり使わない方がいい」

「えぇ!? なんで!?」

 

ユキちゃんが驚いた。

その力のおかげで皆も無事に生き残ったのだからユキちゃんの気持ちは分かる。

しかも、力があれば新一くんの位置も把握できるから凄く頼りになると思うけど。

案の定、同じことを思っていたくるみも反論した。

 

「でもさ、そのユキの力があったから皆助かったわけじゃん。今後もああいう事態が起きるかもしれないし」

「ごめん、言い方が悪かった。正確にはあまり過信しない方がいいってことだよ」

「?」

 

一瞬、何を言ってるのか分からなかったけどすぐにめぐ姉が気が付いたように声を上げた。

 

「それは区別して認識とかできないってこと?」

「はい。細かい所まで認識したっていう人はいません」

「なるほど……」

 

めぐ姉は納得して難しい顔をする。

私たちを置いてけぼりにして考え込むのに対して少しじれったくなった。

 

「めぐ姉なにか分かったなら教えてくれよ」

「めぐ姉じゃなくて佐倉先生でしょ。まあそれはともかく……ユキちゃんの力はパラサイトの信号を察知できるってことよ。もちろん、その信号を発する人間も察知できるってことよ」

「うん」

「でも、その信号は細かい区別はできないってこと」

「「??」」

 

くるみとユキちゃんはまだ分かっていないのか二人そろって首を傾げる。

その姿にめぐ姉と新一くんは苦笑して私は呆れた。

今の説明でよく分かった。

 

「つまりね、ユキちゃんが信号をキャッチしたとするわね? そして、そこに行ったとします」

「「うんうん」」

「で、そこにいたのが新一くんじゃなくてパラサイトだったら?」

「「あ」」

 

そう、つまりそういうことだ。

ユキちゃんはパラサイトの信号をキャッチできるけど、その信号元が人かパラサイトか区別ができないという訳だった。

私たちの周りには新一くんしかいなかったからよかったものの、これから外へ出る時になったら当然、パラサイトもいるかもしれない。

その結果、パラサイトに出くわすことも考えられるということだ。

 

「うわー、そりゃあ考えると恐ろしいな……でも、この街にいるのかな?」

「ん~、新ちゃん以外にそんなの感じたこと無いし、よく分かんない」

「でも、この騒動で別の街から流れついたってのもあり得るわよ」

 

それだけは御免こうむりたいけど、新一くんの予想ではあり得ることだから考えた方がいいのだろう。

何でも、「奴ら」が大量に襲い掛かってもパラサイト一体だけで殲滅できるくらい強いというのだから、もはや悪夢でもある。

 

「でも、その力を正しく使えば生き残る確率もグンと上がるのも事実だし。とにかく信号をキャッチしたら注意するんだ。幸いにも丈槍はあまり集中しなければパラサイトの信号を発することは無いと思うし、あっちから気付かれる危険は今はそんなに無いと思うよ」

「う~ん、何だか難しいよ~」

「とにかく、信号をキャッチしたら相手を確認して、俺じゃなかったら逃げるようにね」

「う、うん……」

 

ユキちゃんも不安に思ったのか尻すぼみになってしまった。

でも、これまでの話を考えると、ユキちゃんの力はどの道必要になってくることは確かね。

少なくともパラサイトから逃げるための手段としてこれ以上の物はない。

 

「力についてはこれから少しずつ探っていくとして、次の議題に入ろうと思うけどいいかな?」

「意義なーし」

 

粗方の話は終わったのか、すぐに次の話へと移った。

ボードの半分を使って書いていた文字を消して振り向いたとき、少し違和感を感じた。

 

(あら?)

 

改めて見ると、彼の顔が影を落としたように暗い雰囲気を纏っている。

それが少し気になるより先に話は続くため、私の疑問は胸の内に閉まっておく。

 

「じゃあ後は物資の確保だけど、やっぱり学校の購買だけじゃあ限界があるから外でも補給したいと思うんだけど」

「皆も分かっているように外は学校よりも危険だということね」

「この前みたいに襲撃されたらそういう意味でも面倒になるんだよなぁ」

「でも、ユキちゃんのアイディアのおかげで「奴ら」の行動もそれなりに予測できるようになったと言ってもそれはこの学校の生徒だけの話になるのよね」

「な~んか難しいねぇ」

 

ユキちゃんは早々に参ったのか机に突っ伏した。

というのも、この前の「奴ら」の襲撃を退けたのはユキちゃんのおかげでもあった。

 

私たちはなんとか生徒会室にまで逃れたけど、依然として「奴ら」の大群が下の階を埋め尽くしている。

いくら新一くんでも殲滅は不可能であり、このまま静かになるまで耐えるしかないと覚悟を決めたときだった。

 

「これって雨宿りしてるんじゃないかな? だったら放送かけたら帰るかも」

 

最初はふざけているかと思ってしまったけど、雨が降ったのと「奴ら」が襲撃してきたタイミングを考えると真っ向から否定できなかった。

そして、新一くんも思い当たる節があったことと他にできることが無いことから一縷の望みをかけて試すこととなった。

幸いにも放送室までは「奴ら」の進行が届いてない場所だったからそんなに苦労することなく辿り着き、放送をかけた。

 

その結果、「奴ら」は学校から出て行った。

 

思いもしなかった「奴ら」の性質とユキちゃんの奇策に私たちは危機を乗り越えることができたのだった。

そして、今回の件で「奴ら」の特徴を掴み、それが私たちにとっての希望の一つと言えた。

 

そして、雨の度に「奴ら」が襲撃してくる可能性があると分かり、急遽としての物資確保が課題となった。

前々から少しずつ話していたことだから別に驚くことはなかった。

 

「移動手段はめぐ姉の車ってことで、場所はやっぱりあのデパートだよなぁ、やっぱ」

「でも、私の車もそんなに物は入らないわ。最低限の衣服や器具が限度ね」

「どうしてもっていうなら、どこかで車を盗るしかないかもな。鍵ははぎ取るか盗るかになるけど」

「「「「……」」」」

「いや、そんな目で見ないでくれ! こんな状況だからそういう必要も出てくるってことだよ!」

 

偶に、本当にたま~にだけど新一くんって物騒なことを言うし考えもするのね。

今まで凄まじい戦いをしてきたというから仕方ないとは思うけど、私たちとは少し違うのだと思わされる。

 

「と、とにかく! 当面の目標は物資を集めるということでいいかな?」

 

その決定に皆も異議はない。

また「奴ら」が襲撃してこないとも言い切れない現状では物資調達は最優先事項だと言える。

 

今回のように閉じ込められて食料も何もかも尽きたと想像すると、考えるだけで気が狂いそうだった。

 

「もし行くとするなら平日の昼か朝が比較的危険も少なそうだし、色々と準備もあるから三日後くらいでいいんじゃないか?」

「そうだな。デパートの道筋も分かるし、俺が前もって道筋の下見に行くこともできるし」

「おま、冗談でも不安になるようなことはいうなよな」

「新一くん。無茶しちゃ駄目よ」

「その辺なら大丈夫だよ若狭。学校の周りって住宅街だから屋根から伝っていけばある程度は遠くまで行けると思うし」

「「「「……」」」」

「いや、だからそんな目で見ないでくれよ!」

 

それは仕方ない。

唐突に突飛も無いことを平然と言われればその感性を疑いたくもなるわよ。

やっぱり、私たちとは感性も違うのかしら?

 

でも、だからこそ私たちはこうして生きていられるのだけどね。

 

「じゃあ、本日の会議はここまでにしましょう。まだまだやることは一杯あるから皆も気合入れてね?」

 

めぐ姉の締めくくりに皆が返事をして会議はお開きになった。

 

初めて全員が揃い、初めて皆が一丸となって目標を定められて充実した気持ちを迎えることができたのは久しぶりかもしれない。




次回からようやくデパート編になります。
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