読者の皆様を混乱を招くこと申し訳ございません。
俺は久しぶりに暗緑の竜の夢を見た。
しかし、竜の姿は前回よりも違っていた。
それは赤黒いエネルギーに近いオーラを纏っていたからだ。
すると、そんな竜の前に西洋の赤い龍が現れた。
その龍を見た瞬間、竜は唾液を撒き散らしながら龍にへと襲い掛かっていく。
龍と竜の喧嘩、それを見ている俺はそれに見惚れていた。
理由は簡単だ、それは純粋な力のぶつかり合いだからだ。
昔、ガキの頃に読んでいた漫画でひたすらに力を求める好敵手がいた。
それを見てからの俺はその好敵手の様に力に憧れたからだ。
俺は願った、こいつらの様に邪魔な奴らを消せる力が‼
そう願った時、俺の左腕が赤く光り輝いた。
光が収まると、俺の腕には目の前で喧嘩をしている赤い龍の腕を模した籠手が填められていた。
その籠手に埋め込まれている緑の宝玉から機械音が流れる。
BOOST!
その瞬間、俺は身体が軽くなるのを感じた。
更に、俺の身体から竜と同じオーラを身に纏っているのに気付いた。
そのオーラが俺に抱かせた感情は飢餓。
俺はとてつもない空腹感に襲われた。
何か食べるものは無いかと周囲を見渡すと、目の前に食べるものがあるではないか。
目の前にある食べ物、それは竜と龍である。
二体を獲物として狙いを定めた俺は拳を握り締めて龍と竜の喧嘩に飛び込んでいった。
その瞬間、俺は眼を覚ましたのだった。
「なんだったんだ、あの夢は…?」
俺はそう言いながら髪をかきあげて布団を捲ると、違和感を感じる。
ちょっと待て、俺は違和感を感じる。
そう思った俺は自分の左腕に目を向けると、そこには夢で俺の腕に現れた赤い籠手が存在していた。
「何でこいつが俺の腕に…?」
俺は訳が分からずそう言っていると、部屋の前から誠士郎の声が聞こえてくる。
「おい、イッセー!早くしないと、学校に遅刻するぞ‼」
誠士郎の言葉に対して、俺はこう言った。
「あぁ、すぐ準備するから先に行っててくれ‼」
それを聞いた誠士郎はこう言って来る。
「解った、早く来るんだぞ?」
誠士郎はそう言った後、先に学校にへと向かうのだった。
誠士郎が学校に行った後、俺は赤い籠手を見ながらこう呟いた。
「コレ、どうすんだよ…。」
俺の呟きは空しく部屋に響くだけだった。
しばらくして俺の腕に出てきていた赤い籠手は消え、ようやく学校に行くことが出来た。
「はぁ、何だったんだあの籠手は?夢の続きでも見てるって言うのか、俺は?」
そう考え込んでいると、学校に何とかぎりぎりで間に合った俺は教室に入った。
すると、誠士郎がやって来てこう言って来る。
「随分遅かったな、何してたんだ?」
そう聞いてくる誠士郎に対して、俺はこう言った。
「あぁ、ちょっとな。」
俺はそう言うと、自分の席に座って欠伸をする。
誠士郎は呆れた様子で席に戻っていく。
俺は今日初めて真面目に授業を受けたのだった。
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