俺は黒い翼を生やした女を消し飛ばした後、帰ろうとしたのだが…。
「ちょっといいかしら?」
そう後ろから声を掛けられたので、振り向くとそこには…。
駒王学園の二大お姉様と呼ばれているリアス・グレモリー先輩だった。
しかも、傍には同じ二大お姉様の姫島朱乃先輩とマスコット的存在の塔城小猫と王子様と呼ばれている木場佑斗がいた。
「何か用ッスか、俺はさっさと帰りたいんスけど。」
俺がだるそうにそう言うとグレモリー先輩はこう言って来る。
「そう、でもね私達はそうはいかないわ。この町の管理者としてあなたのような危険な力を持っている存在を放っておけないのよ。」
そうはっきりと言って来るグレモリー先輩に対して、俺はこう言った。
「そうかよ、でもささっきみてぇな奴らを野放しにしているようじゃ管理者として失格じゃね?」
俺はそう言い終わると、アパートに向かって歩き始める。
「ちょっと待ちなさい‼」
グレモリー先輩がそう言うと、俺の前には何時の間にか木場が立っていた。
「行かせないよ、兵藤君。」
そう言いながら爽やかスマイルしている木場に対してムカついたので、おもむろに俺は殴りかかってしまった。
だが、木場は人間ではありえない速度で俺の拳を躱した。
それを見た俺はこう言った。
「テメェ等もあの黒い翼の仲間ってことか。気配ではちょっと違う気もするがどうでもいいか。」
そう言い終わると、俺はまた暗緑色の鱗を身に纏った。
「んじゃ、さっきみてぇに消すか。」
拳を握りながらそう言うと、腹に強い衝撃を受けたのを感じた。
俺が目線を下に落とすと、そこには俺の腹に拳を打ち込んでいる塔城がいた。
「何してんの?」
俺がそう言うと、何故か驚いた表情を浮かべてすぐにグレモリー先輩の所まで飛びのいた。
すると、グレモリー先輩がこう言った。
「小猫の怪力でビクともしないですって⁉」
怪力、あの程度の力で怪力とは笑わせるな。
俺は拳を作り、天に掲げるように振り上げながらこう言った。
「怪力って言うのはなぁ…、こういう事を言うんだよ‼」
そう言い終わった瞬間、俺は地面に拳を全力で叩きつけた。
拳を受け止めた地面はビキビキという割れる音を立てて亀裂が生み出され、亀裂が生まれていない所では地面が隆起していた。
そして、爆発音と共に公園の広場は原型など一切残っていなかった。
それを見たグレモリー先輩達はこう言っていく。
「有り得ないわ、彼のような普通の人間があんな力を持ってるなんて…。」
「えぇ、彼は完全に私達を敵と認識しているようですわ。」
「部長、兵藤君の身体がドラゴンの鱗に包まれているみたいなんです。」
「だから、小猫の攻撃が効かなかったのね。」
そう話していると、塔城の様子がおかしいことに気づく。
「小猫、どうしたの?」
「…っ。何でもないです。」
グレモリー先輩がある事に気づく、それは俺の身体に拳にて攻撃をした事を…。
「小猫、まさかあなた手を…⁉」
それに気づいたグレモリー先輩は塔城の手を手に取ってみる。
すると、塔城の拳は赤を通り越し青く変色をしているうえに流血してしまっている。
「なんてこと、あの鱗は正にドラゴンの鱗ということかしら⁉」
そう言いながらグレモリー先輩が俺の方を見てくる。
「ねぇ、もう疲れたから明日にしてくんない?腹が減ってきたんだけど…、このままじゃ先輩達を喰う羽目になっちまうぜ?」
俺は再び襲って来る空腹感に対して今の所は押さえつけているが、徐々に抑えが効かなくなっている。
すると、グレモリー先輩達の所に魔法陣が展開され、新手が現れた。
「リアス、この状況はどういうことですか?」
それは支取蒼那が会長を務める駒王学園生徒会だった。
そう言っていた支取先輩は周囲を見渡し、こう言った。
「公園の有り様からしてかなりの強敵ということですか、リアス?」
冷静な口調でグレモリー先輩にそう言っている支取先輩に対してこう言った。
「生徒会も仲間ってことか?めんどくせぇな‼」
俺はそう悪態をつきながら拳を構える。
それを見た支取会長の顔は驚きに満ちていた。
「あなたは…兵藤君ですか?」
そう言って来る支取会長に対して俺はこう答える。
「えぇ、そうですよ。支取会長、俺はもう帰りたいんっすけど良いっすか?」
俺がそう言うと、生徒会の男子生徒がこう言って来る。
「お前、何ふざけたこと言ってんだ!公園を無茶苦茶にしといて帰りたいって良く言えるな‼」
そう言って来る男子生徒に対して俺はこう言った。
「俺は会長と話をしてんだよ、見て分からねぇのかよ。話の腰を折ってんじゃねぇよ、こっちは腹が減りすぎてイライラしてんだよ‼」
俺は顔の部分の鱗を元に戻しながらそう言った。
それを聞いた男子生徒は怒りを露わにしながらこう言って来る。
「何だと、お前この状況が見て分かんねぇのかよ?多勢に無勢、お前は俺達に追い詰められてんだよ‼」
そう言って来る男子生徒に対して、ムカついた俺が言おうとした瞬間…。
『やれやれ、今代の相棒はこういった巡り合わせが多いようだな。』
この場にいた誰の声でもない声が響いた。
俺を含む全員が周囲を見渡すが、誰もいなかった。
俺は気のせいかと思ったが、それも間違いだった。
その声は俺の左腕から発せられたものだった。
「お前は何なんだ、なんで俺の左腕にいやがるっ⁉」
俺が声を荒げながらそう言うと、左腕にいる奴がこう答える。
『俺は相棒が生まれた時から共にいる。俺の名は赤き龍の帝王、赤龍帝ドライグ‼』
奴もといドライグがそう言うと、俺の左腕に赤い竜の腕を模した籠手が現れる。
ドライグの言葉を聞いて、動揺をしている一行が二つ。
一つは、オカルト研究部
もう一つは、生徒会だった。
その反応に疑問を持った俺はドライグにそのことを聞いた。
「おい、ドライグ。先輩達のあの反応は何なんだ?」
俺がそのことを聞くと、ドライグはこう言った。
『それは俺を宿している相棒に対して驚きを見せているということだ。俺はドラゴンの中でも最上位の力を持っているということだ。』
それを聞いた俺はこう言った。
「そうかよ、どうでもいいや。」
俺はそう言った後、調子に乗っていた男子生徒に向かってこう言った。
「追い詰められてんのはどっちだって?」
俺は殺気を込めた視線を男子生徒に向ける。
「あ…あぁ…。」
男子生徒は恐怖からか尻餅をついた。
それを見た俺は嘲りを含んだ目を男子を生徒を見据えた後、こう言った。
「俺はもう帰るぜ、また明日俺が出向きますから会長にグレモリー先輩。」
俺はそう言った後、何事もなかったかのように誠士郎のいるアパートにへと帰ろうとしたら…。
すると、俺の後ろからグレモリー先輩と会長からこう言われた。
「それじゃあ、話し合いはオカルト研究部の部室でいいかしら?」
そう言って来るグレモリー先輩に対して、俺は無言のまま頷いた後すぐにアパートに帰るために歩き始めた。
PS.アパートに帰った瞬間、誠士郎に説教されました。理由は帰りが遅い。解せぬ。
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