戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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どうも、ポッキーです。
この北条戦は結構ちゃんと書いている気がする今日この頃。
今回もちゃんと書いていきましょうかね。

今回のお話は、タイトル詐欺かもしれない……(←
意外な人物が登場しますよ。この方が戦の行方を左右します。

それではどうぞごゆっくり。

前回感想をくださった
ウィングゼロさん
左京大夫さん
いつもありがとうございます!



第57幕 形勢逆転

 

 

 

 

 

「え、絵里!!こ、これはまずいです!!」

「分かってる!!」

「いかがいたす……!!?」

「佐竹殿!!お主のその顔で威嚇してくれぇい!!」

「何阿保なことをぬかしておるのじゃ!!もう少し真面目に考えよ!!」

「あわわわわ……!!」

 

 

 

 

 

「みんな!!もうこれはやるしかないわよ!!」

「ほ、本気ですか!?」

「相手は五色備えですぞ!?」

「じゃあ他に何かあるわけ!!?」

「ない、な」

「いい!!?全軍、戦闘態勢に入って!!」

「「ハッ!!」」

 

 

 

 

 高坂本隊、大パニックである。

 

 

 

 

 

 

 戦国ラブライブ! 第57幕 形勢逆転

 

 

 

 

 

 

「……ちょ、真姫ちゃん」

「んー?どうかした?」

「あれ、あれ見て」

「……あれ?」

 

 

 こちら西木野軍本陣。

 にこが何かを見つけた模様で、真姫はにこが指指す先を見る。

 

 

「……なにあれ」

「なにあれって……。五色備えよ!!」

「五色備え……?何でまた」

「石垣山麓で五色備えの一斉攻撃……」

「……!?」

 

 

 

 真姫は全てを理解したのであろう。彼女の顔はどんどん青ざめていく。

 そして、すぐさま武器を手に取り兜を被った。

 

 

「にこちゃんはここで大人しくしてること。いいわね?」

「分かってるわよ」

「……それじゃ」

「ええ。みんなのこと、頼んだわよ」

 真姫は強く頷き、戦場へと繰り出した。

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「いいぞぉ!!もっとやれぇ!!」

 

「政家!!お主は少し静まらんか!!」

「まぁまぁ、鬼軍曹、そう怒りなさんな!」

「康勝……お主、斬られたいのかぁ!?」

「あーあー、ご無礼いたした!冗談です、冗談。綱高さんすんごい男前でござるぞ」

「……お主に言われるといい気はしないな」

「はいはい、漫才などしとらんで戦況をしっかり見たまえ。今、我々が押しているのだぞ?」

「漫才などしとらんわ!!」

 

 

 

「さて!!まず手始めに、拙者が出陣するぞ!!」

「お、満を持していくか、政家殿」

「もっちろん!高坂なんぞ、青備えだけで十分よ!」

「そうかそうか。結構なことだ」

「よっしゃ!いっちょ暴れてくるぜええぇぇぇぇ!!!!!」

 政家が本陣を嵐のように出て行った。

 

 

 

 

「ったく、あやつはもう少し静かに出来ぬのか……」

「若者じゃからの。あれ位が丁度いい」

「ここは、勢いしかない政家の戦い方を楽しむとしようか」

「うむ。それもそうじゃな」

 

 

 

 さて、青備えのお手並み拝見である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひゃっはぁぁぁぁあ!!!!!!!」

 政家の奇声が戦場に響き渡る。政家は戦場に繰り出す際、この様な馬鹿でかい声を出し、自らを鼓舞するという。

 

 

 無論、この奇声は高坂本陣(仮)まで聞こえていた。

 

 

「!?!?」

「な、何事ですかっ!?」

「ふ、ふなっしー!?」

「ふ、ふなっしー……?」

「ふなっしーだよ、海未ちゃん!!」

「何わけの分からないことを言っているのですか!!」

「猿でも出たのか!!」

「阿保!!猿がかような馬鹿デカイ声をだすわけなかろう!!」

 

 

 

 

「大変にございますッ!!」

「次は何!?」

「青備え総大将・富永政家が出陣!!それにより、高坂の兵が見る間に斬られ、討ち死にする者が多数!!20000あった兵は現在、10000と少ししかおりません!!!」

「………!?」

「………」

「………うぇ?」

 

 

 絶句。

 高坂の20000いた兵は半分の10000ほどになり、ましてや五色備えの赤・白・黒の総大将は未だ本陣の中。更に、北条家総大将・北条氏照軍、北条氏邦軍、北条氏繁軍も未だ出陣していない。終いには、高坂最強のアタッカー・にこの不在。

 このことは、“高坂の敗北”を確かなものにしていた。

 

 

 

 

 

 

 

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 躑躅ヶ崎館——

 

 

 

 

 

「……………」

 

 

「昌景。昌景はおるか」

「……ここに、控えております」

「……勝頼を呼べ」

「勝頼様ですか」

「ああ、そうだ。急げ」

「承知」

 

 

 

 

 

 

 

 

「父上」

「おお、来たか」

「呼ばれましたので」

「………」

「………?」

「………」

「ち、父上。ご用件は」

「緊急事態だ」

「……は?」

 

 

 信玄の口から「緊急事態」という言葉が出た。まさか信玄がそんなことを言うとは思っていなかったであろう勝頼は口をポカンと開け、その父のことを呆然と見つめる。

 

 

「北条が、暴れているそうだ」

「……あの北条ですか」

「左様」

「北条の相手は」

「高坂」

「……誠ですか」

「誠だ」

 

 

 少しの沈黙が親子の間を支配する。

 そして、勝頼は父の目を見て全てを悟った。

 

 

「……よいのですか」

「兵は用意してある」

「父上……」

「行ってこい、勝頼。高坂を救ってくれ」

「ありがたき幸せ!!!」

 

 

 勝頼は深々と頭を下げ、すぐさま信玄の部屋を退出した。

 

 

「……さて」

 

 

 そして、信玄は机に体を向け、筆を走らせた。

 

 

 

 

 宛名は、「今川氏真」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 今川館——

 

 

 

「あはぁ……。いい天気ですのぉ……」

 

 こちら今川氏真の居城・今川館。大将の今川氏真は、のんびりと日向ぼっこ中である。相変わらず大うつけのようだ。

 

「うふーん……。こういう日はのんびり、ゆっくりとお茶を飲みながら詩を書きたいですねぇー……」

 私は今川の将来が心配です。

 

 

 

 

「殿ぉぉお!!!」

「……?何ですか、騒がしいですよ」

「た、大変です!!」

「何が大変なんです?」

「た、武田信玄より書状がっ!!」

「……嘘」

「誠です!!」

 そう叫び、家臣は信玄からの書状を氏真に手渡す。すると、氏真はひっくり返った。

 

 

「と、殿!?大丈夫ですか!?」

「大丈夫じゃないですー」

「殿ぉぉお!!?」

「信玄公から書状……。これはよからぬ話ですのぉ……」

「まだ良からぬ話と決まったわけでは」

「燃やしましょうか」

「それこそ大問題です」

 

 

 氏真、信玄の書状をBiBiって見れない様子。挙げ句の果てに「燃やそう」とぬかす始末。本当にこれで国を治めることが出来ているのだろうか。

 

 

「早くお読みになられてください」

「嫌です」

「何故ですか!?」

「怖いもん」

「子供じゃないんですよ」

「子供だもん」

「おい、氏真」

「はい、読みます」

 

 

 家臣に唆され、ようやくその書状を開く。

 そこにはずらずらと信玄の文字が並べられていた。

 

 

「今川氏真殿。今すぐ小田原へ向かい、同盟家である高坂へ加勢せよ……」

「と、書いてあるのですか?」

「ええ」

「何でまた高坂の援軍を武田が要請を」

「分かりかねますね」

「いかがいたします?」

「うーん……。相手が北条のようですので、行きません」

「え、よいのですか?」

「はい。元々、今川は北条側ですからね。早川殿の父上と戦う気はありません」

「それもそうですね」

「では、この書状は燃やしておいてください」

「承知」

 

 

 再び、信玄の書状が氏真から家臣の手へと渡る。念のため、家臣はもう一度確認するようにその書状を見た。

 そして、衝撃の言葉が書き添えてあったことを家臣は見逃さなかった。

 

 

「と、殿!!」

「……何ですかぁ?」

「何ですかではありません!!」

「……は?」

「殿、これを」

 家臣が氏真へ再びその書状を渡し、その言葉が書かれている場所を指差す。

 

 

「……今すぐ出陣しましょう」

「……はい!?い、いいのですか!?」

「仕方ないでしょう!?」

「それはそうですが……奥様の方はよろしいのですか?」

「……何とかします」

「左様ですか」

「では、出陣の準備を」

「はっ!」

 

 

 氏真はあっという間に、出陣をすると決意を改めた。なんて軽い奴なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 追記

 

 もし、今川が高坂へ加勢をしなかった時は我々武田が約20000の軍勢で今川を滅亡させる。

 命が惜しくなければ、今川を守りたければ、今すぐ小田原へ向かえ。

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 西木野軍本陣——

 

 

 

「………」

「矢澤様」

「……何よ」

「少々落ち着かれてはいかがでしょうか」

「無理」

「何故ですか」

「あんたね、今高坂が危機なのよ!?それをどうやって落ち着いて見てろって?えぇ!?」

 

 

 こちら西木野軍本陣。にこはとにかくそわそわしていた。全身から“戦をしたいオーラ”が滲み出ている。

 無論、足が使えないにこが戦に出ることなど不可能なのだが。

 

 

「あぁ……このままじゃ負けちゃうわよ」

「厳しい状況ですね」

「うぅ……戦に出たいっ!!」

「ダメです」

「どうしても!?」

「どうしてもって……。その状態で戦に出て、どうするおつもりですか?」

「そ、それは……」

「……そういうことです」

 

 

 にこは唇を強く噛んだ。もし、にこがこの戦に最後まで参戦出来ていたら。もし、綱成を討つことが出来ていれば。どこにもぶつけることの出来ない悔しさがこみ上げる。

 

 

 

「あぁもう!!みんながおされてるのなんて見たくないわよ!!」

「や、矢澤様。お気持ちは分かりますが、落ち着いて」

「何か北条に傷を負わせることが出来れば……!!」

「………」

「何か……何かないの!?」

「………1つだけ、ありますよ」

「……は?今なんて言った?」

「1つだけ北条に傷を負わせる方法がある、と言ったんです」

 

 

 

 

 

 にこの目の色が変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 高坂軍本陣(仮)

 

 

 

「あ、真姫!!」

「エリー!それに、穂乃果と海未も……!」

「真姫、大変です」

「見ればわかるわよ!!」

「どどどどどうしよう……!?」

「穂乃果、貴女は落ち着きなさい」

 

 

 こちら高坂軍本陣(仮)真姫が合流し、多少兵力は増し、攻撃力も増したが、形勢は変わりなし。相変わらず高坂軍がおされている。

 

 

「……にしても、この陣は何!?」

「しょうがないじゃない!!急だったんだもの!!」

「確かに、陣を敷いている暇はありませんでしたね。無理矢理敷いた結果、このような有様になってしまった……というわけです」

「無理矢理すぎるわよ、これ」

「とりあえず拠点が欲しかったので」

「まともに策をたてられるような陣じゃないわね……。出来るなら、私の本陣に来て欲しいところだけど……」

「どう考えても無理ね」

「この中をかいくぐることは無謀です」

「……一体どうすればいいわけ?これ」

 

 

 軍師3人衆、策は全く浮かばず。こうしている間にも、どんどん敵は本陣(仮)へ近づいてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最早これまでかーーーーーーー

 全ての人が思ったであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、ここは高坂穂乃果率いる高坂家。

 “奇跡”は起きるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し上げます!!」

「今度は何ですか?」

「東條・結城・高坂(雪)軍が小田原へ到着!!現在、多くの北条勢をなぎ払っております!!」

「希!!」

 

 

 希達が到着。これは現在の高坂軍にとって、かなり大きい話。

 しかし、更に大きな話が高坂軍にもたらされる。

 

 

「申し上げます!!」

「またですか?」

「武田勝頼率いる武田軍約10000が挙兵!!高坂の援軍としてこちらに向かっている模様!!更に、今川氏真率いる今川軍約3000も挙兵!!こちらも援軍として小田原へ迎えっております!!」

「……なっ」

「武田に今川!?」

「武田勝頼……亜里沙の夫……。やるときはやってくれるみたいじゃない?」

「あ、あれ……?もしかして助かるの?」

「まだ決まったわけではありません」

「でも、かなり形勢は変わるわよ、これ!」

「そうね。これはもうやるしかないんじゃない?」

「左様にございます。佐竹と拙者も出陣致しますぞ」

「……よし、そうと決まれば、ね」

「行きますよ、穂乃果」

「……勿論だよ!ここで粘れなきゃ関東の覇者の名折れだよ!!」

 

 

「行くよ、みんな!!!」

 

「「「オォッ!!!」」

 

 

 

 

 

 もたらされた情報は、高坂軍の士気を異常な程上げ、全員の心に火をつけた。

 

 

 

 

 

 高坂家、全員出陣である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、その出陣と共に、小田原城から物凄い爆発音が戦場へと響き渡った。

 

 

 




お疲れ様でした。
いかがでしたか?

いやー、武田さんですよ、意外な人物。まさかまさかの展開。
亜里沙ちゃんはどうなっているのやら()

次回も戦が続きます。北条はこんなもんじゃ終わらねぇ!!(←
そして、爆発音とは……?

お楽しみに。

追記
書き方……というより、改行の仕方を変えました。嫌でしたら言ってくださいね。
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