唐突に思い付いたFateネタ「聖杯は俺の嫁」   作:シフシフ

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遅れてごめんなさい!


タイトル詐欺にはなってないはず。


聖杯問答/初夜

「王に囲まれて尚その威勢は変わらぬか。」

 

聖杯問答最初の一言はギルガメッシュから始まった。まぁ、俺を笑っただけだけどな。

 

「緊張しているとも。これだけの大物に囲まれているのだからな。」

 

俺の言葉にニヤリと笑うギルガメッシュ。

 

「確かに緊張している様だが・・・・・・恐怖も不安も無い・・・か。ククク、つくづく面妖な奴よのぅ」

 

目を細めて俺を眺め、そう評価するギルガメッシュ。俺の事について教えた後、ギルガメッシュの俺に対する対応は変化した。―――――俺は転生者だ、神のいたずらに付き合わされこうして生きている。それを聞いたギルガメッシュは「なるほど・・・・・・どうりで」と意味深な発言をした後、口を閉じた。

 

恐らく俺を見極めようとしている、俺の器がどれ程の物かを測るつもりなのだろう。十二の試練、これは本来なら俺が持っていてはいけないものだ、伝承、伝説が宝具となったこの十二の試練。大英雄ヘラクレスだけが持つ筈のチート宝具。もっと聞かれるかと思ったが深く追求はしてこなかった。

 

「では、現代を生きる者として、ショウ、お前も参加する事を許す。」

 

ギルガメッシュの言葉に俺は頷き聞く体制に。誰から始まるのだろうか。ライダーか?それとも意外にもランサー?

 

「うむ!誰ぞ我こそはと思う者はその願いを口にせよ!・・・・・・そうだなぁ、なぁアーチャー。お主はこの世界を全て我が物としたのだろう?では何故聖杯戦争に参加したんだ?」

 

ライダーが声を上げ、ギルガメッシュに話を振った、ギルガメッシュは「いきなり我か」みたいな顔して、酒を1口飲み話し出す。

 

「我はこの世全てを我がものとした、つまるところ全ては我の物。聖杯とは英傑共が欲しがる宝なのだろう?ならそれは我の物だ、宝であるなら全てな。

そして我に願いなど無い、我の宝物を盗もうと悪戯に血を流す賊共を蹴散らしに来ただけよ」

 

ふん、と鼻を鳴らし再び酒を飲むギルガメッシュ、酔ったりすんなよ?めんどくさくなる。

 

「フハハ!流石は英雄王と言ったところか。うむ!その財宝ますます欲しくなった!」

 

笑いながらやはり酒を流し込むイスカンダル、旨いのはわかる、口をつけた訳じゃないが匂いだけでもこの酒が素晴らしいのは。にしてもペースが速いな。

 

「ではライダー、貴方の願いはいかなるものなのですか」

 

警戒しつつもちょっぴり酒に口をつけ、目を見開きちょびちょびと飲んでいたアルトリアが問いかける。イスカンダルは片眉を上げながら「聞きたいか?」とニヤリと笑う。

 

「余の願いは世界征服!・・・・・・と、言いたいところだがサーヴァントの身で世界を征服した所で何時かは消える定め。征服とは一つの個としてこの大地に根を下ろす事から始まるのだ。故に、余の願いは・・・・・・受肉だ」

 

酒のせいだと思いたいが頬を少し朱に染めてイスカンダルは願いを語る、・・・・・・受肉か・・・・・・できないことは無い、いや、寧ろ一番簡単な願いだな。

 

「では騎士王よ、願いを言え、酒の肴に聞いてやる」

 

ギルガメッシュが頬杖を付きながらアルトリアに話を振った、その背後から金色の揺らめきが起こり、なくなった酒が補充される。

 

「ええ、元よりそのつもりです。私の願いは――――――――ブリテンの滅びの運命を変えることです。」

 

 

 

 

そこから先は原作と大きな違いは無いだろう。二人の王は騎士王の王道は間違っていると言う、だが本当にそうなのだろうか。・・・・・・セイバー、第三次聖杯戦争時、俺のサーヴァントとして召喚された守護者、あいつの願いも過去の改変だった。「国が滅びる運命を変えるか」「家族が死ぬ運命を変えるか」規模も違うし、何よりもそれが変わる事で起きる影響も全く違うだろう。

 

アルトリアの願いを否定する事は出来ない、規模は違えど過去の改変を望む相棒を裏切る事になる。いや、裏切ったんだったか、最後の最後で。

 

悔しそうに拳を握りしめ膝に載せているアルトリアが味方を求めてか、こちらを見る。2人からボロクソ言われたアルトリアは捨てられた子猫のようで、過去にセイバーが聖杯戦争中だと言うのに捨て猫を拾ってきた事を思い出してしまった。

 

アイツは言っていた。

 

「助けられるなら助けるべきです。手を伸ばせるのなら伸ばすべきです。あぁ、ですがやり過ぎは良くありません、私の様に目的にたどり着けなくなってしまいます」

 

悲しそうに、悔しそうに呟くその姿は俺の目に焼き付いている。

 

俺には全てを助けようなんて考えは無い。マユを守り、マユと暮らし、生きているだけで幸せなんだ。本当なら聖杯戦争なんて全く参加したくない。だが、参加してしまった以上出来る事を出来るだけやって見なくては。

 

俺はずっと聞き手に回っていた口を開く事にした。

 

「俺はアルトリアの願いを否定出来ない。が、肯定も出来ない。だが王道については別だ、三者三様に正解であり王道だ。時代が違えば王の役割も違う。」

 

「ショウ・・・・・・。」

 

アリトリアが申し訳なさそうに小さく笑う。あれ?可愛い・・・・・・すみません、そんなに殺気のこもった目で俺の背中を見ないでくださいマユさん。

 

「・・・・・・これは昔話になるが・・・・・・、第三次聖杯戦争の際、俺が召喚したのはセイバークラスの男だった。」

 

唐突に始まった俺の昔話にマスター達も耳を傾ける。マユの非難の目から逃れようと適当に昔話を始めてしまったぜ、どうしようマスターの願い聞いてねぇよ。

 

「しかし召喚に失敗してしまった。」

「貴方ほどの魔術師がですか?どうして」

 

どうして・・・か、まぁ、わかりやすく言うなら少しでも生き残る可能性を上げるために強いヤツを召喚しようと思ったのは良いんだが遺物を何も持っていなくて魔力だけの召喚になっちゃったんだよ。だからめちゃくちゃ魔力を込めれば凄いのが出るかもと頑張った結果魔力が暴走して魔法陣が破裂、そしたら何故か守護者が召喚されていた。

 

「ひとえに魔力の込めすぎだ。魔法陣の許容量を越えた魔力が暴走し爆発した、そして何故か守護者が召喚されたのだ。」

 

守護者、のワードにそれぞれが反応を示す。

 

「守護者・・・とは、生前に世界と契約し、死後を売り渡した・・・・・・守護者ですか?」

「何を馬鹿な、記録では化物の様な基礎能力で敵を正面から叩き潰したとあったが」

「ケイネス、彼は魔法使いだ、例え英霊に劣る守護者であっても英霊を超えさせることだって出来るかもしれない。」

 

取り敢えずアルトリアの質問に答えつつ、話を先に進めるか。

 

「そう、守護者だ。ステータスは殆どがC、何の取り柄もなく、ただ突き進む事を余儀なくされた哀れな男の末路。敵と出会えば命令も聞かずに突撃し、技量も高くないが為に傷を負う、俺はその傷を治し、少しでも有利になるように強化する事で精一杯だった。」

 

始めは憤慨したさ、なんだコイツはって。勝手に死地に飛び込んで、理由を聞けば「早く終わらせれば貴方は傷つかないと思いました」とか・・・・・・死地に連れていかれてる時点で傷つくよね?とか講義したのが懐かしい。

 

「しかし、その守護者のしている事は彼なりに考えた俺を守るための術だった。自分が突撃する事で敵のサーヴァントは守護者の相手を強要される、特異な体質のおかけで魔術も殆どが無効化できる俺の安全は確保されていた。

アイツはどんな敵、どんな状況でも正面から敵と対峙した、それは俺が後ろに居るからで、足を引っ張っているように感じたものだ。まぁ、結局俺はアサシンに1度、バーサーカーに1度殺されたのだが。」

 

あぁ、懐かしい。気がついたら後ろにアサシンが居て、宝具で殺されて。バーサーカーが俺達の拠点の壁をぶち破って俺を宝具で叩き潰して・・・・・・ビビリ過ぎて何も出来なかったなぁあの時は。

 

「そうだったのですか・・・・・・、ですが願いが叶ったのなら良かったのではないですか?」

 

アルトリアが少し羨ましそうに聞いてくる。その問に俺は声をつまらせる。願いなんて叶ってないからだ。信用し、守ると誓い、血を滴らせながら護った男に最後の最後で裏切られているのだ、アイツは。

 

「ショウ?」

 

マユが心配そうに声を掛けてくる、恐らくは心眼による物だろう、俺のトラウマが刺激され、傷が開いたのだと思う。

 

「いや、願いは叶わなかった。」

 

俺の言葉にアルトリアはキョトンとし首を傾げる。その姿に苦笑しながら錆付いた口を開く事にする。

 

「俺が自害させたからな」

 

一瞬にしてサーヴァント達からの視線が変わる、敵意が向けられる、いや、敵意と共に困惑の視線もあるか。対してケイネスや切嗣は先と変わらない態度、ウェイバーは「うわぁ」と息を飲んだ。

 

「な、なぜそのような事を・・・!」

 

ディルムッドが憎々しげに眉間に皺を寄せ立ち上がる。ディルムッドは話を聞いている時、とても嬉しそうな表情だった、恐らく真正面から戦う性質と何処までも主人想いなその姿勢に好感を持ったのだろう。確かにアイツとは気が合いそうだ。そんな事を考えながらも開かれた口は物語を語る。

 

「第三次聖杯戦争・・・・・・その戦争にはエクストラクラスが存在した。復讐者(アヴェンジャー)、真名はこの世全ての悪(アンリ・マユ)。アインツベルンがルール違反の末に呼び出した、全ての悪を押し付けられた少年だ。」

「アンリマユだと!?ばかな!聖杯戦争では神霊は呼び出せるわけがない!」

 

ケイネスが俺の言葉を否定する、うむ?アヴェンジャーの記述は残ってないのかね?まぁ、すぐ死んだから残って無くても仕方ないか。

 

「アヴェンジャーは神霊では無い、サーヴァントだ。先程も言ったようにこの世全ての悪を押し付けられた少年がアヴェンジャーとして聖杯戦争に呼び出されたのだ。人間に毛が生えた程度のステータス、使い勝手の悪い宝具・・・・・・アヴェンジャーはすぐさま敗退し、聖杯へとくべられた」

「・・・だからどうしたというのだ、それを倒したのがお前であったとかそんなくだらない自慢ではないのだろう?」

 

倒したのは俺じゃない、てか知らない間に死んでた。護ろうとしたんだけどな最初は。セイバーの願いを叶えるためにはアヴェンジャーに死なれる訳には行かない!とか思ってたらとっくに死んでたよ。広範囲の探索魔法とか持ってないからなぁ。

 

「違うとも、寧ろ彼が死ぬ事により、俺の計画も相棒の願いも台無しになった。」

 

聖杯さえ汚染されていなければ、そう思ってしまうことも前まではあったさ、今は違うけどな。

 

「・・・それは・・・なぜですか?」

 

アルトリアが不安げな視線を向けてくる、嫌な予感がしたんだと思う。・・・・・・これからやる事は・・・アルトリアにはきつい気がするなぁ。

 

「汚染されたんだよ。この世全ての悪に。無色の聖杯が。願いは破壊という形で叶えられる。だからこそ、誰の願いも叶えさせるわけには行かなかった。」

 

アイリスフィールの顔が1層引きつった。他の人達は半信半疑って所か。

 

「俺は聖杯を浄化しようと考えたが持てるもの全てを使っても浄化は不可能だった。よって、俺は聖杯に頼る事にしたのだ。魔力が尽きるまで、50年もの年月を掛け、魔力を少しずつ減らし・・・・・・最後の最後で口を滑らせ、妻になった。」

 

その場の全員がガクッ!と体制を崩す。まぁそうなるよね。俺だってシリアスから急に変わったらガクッてなる自信がある。

 

「え?えぇ?!マユさん聖杯だったのかよ!?」

「なんと!?」

「ええぇぇ!!?私が!?」

 

ガクッ!となっていた体制からガバッ!と起き上がりウェイバー、イスカンダル、アイリスフィールはそれぞれ反応を示した。アイリスフィール違うから、間違ってるから。

 

「ま、待ってくれないか杏里 聖。・・・・・・そこにいる君の奥さんが・・・聖杯?本当かい?」

 

切嗣が信じられないといった風に俺に聞いてくる。

 

「そうだが?ちなみに聖杯は二つある。勝手に調べさせて貰ったが、アイリスフィールの聖杯とマユの聖杯だ。俺がサーヴァントを積極的に倒そうとしないのはどちらに魔力が流れていくかわからないからだ。」

 

・・・・・・で、提案があるんすよね。・・・・・・俺がマユに全力で魔力補給すれば恐らくサーヴァント達の願いを叶える事が可能だ。・・・・・・だが、マホアゲルでは効率が悪い。・・・・・・・・・ので、その、チョメチョメする事が1番効率的だからー、そのー。いや、決して10年以上お預け食らっていて耐えられなくなったとかそんな事はあろう筈がございません。願いを叶えてあげたいからなんだよ。うんうん。

 

「では、どうだろう。・・・・・・皆の願いを俺達が叶えるというのは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明かりが消えた薄暗いマユの部屋で俺とマユは座っていた・・・ベットに。キ、キンチョウシテウマクコトバガ・・・。

 

「ショウ?」

 

マユが俺を見ている、その頬は赤く上気し、目は少し潤んでいる様に見える。・・・・・・ヤバイッ!これは不味いぞ、抑えが効かないかもしれない!いろんな意味でっ!

 

「!」

 

ふと、視線を感じた。馬鹿な、結界は三重に構築しマホカンタやアタックカンタもかけたのにか?・・・・・・ギルガメッシュしか居ないだろ、他の人達は皆帰ったし。

 

「待て」

 

マユの唇に人差し指をそっと当て、行動を阻害する。初が見られてとか洒落にならん!てかエリザベートは見てないよな!?よしっ!お父さん頑張っちゃうぞ!全力のラリホーを食らうがいいっ!!ドラクエ的に言うと消費MP250だ!「ま、まさかこれが噂の焦らしプレイ・・・!そんな、いきなり・・・!」とか言ってるマユはスルー。

 

「ラリホー!!」

 

くくく、姿が見えずともラインをとうして場所は感知できるぞ馬鹿め!・・・・・・寝た、みたいだな。良かった。・・・・・・では改めて・・・・・・。

 

 

 

 

この後めちゃくちゃ魔力補給したっ!!大事な事だからもう一度言うがこの後めちゃくちゃ魔力補給したっ!!

 

 

 

 

目が覚めた、隣を見る、なんだかツヤツヤしたマユが目に入った。幸せそうな顔で寝ている。そう、隣だ。俺の!隣で!マユが!寝ている!いいか!?今まで夫婦別室だぞ!?くぅー!これぞ夫婦って感じがするぜぇ!

 

「燃えつきたぜ・・・・・・。」

 

燃えつきた、出尽くした。てか一回死んだ。腹上死だ。恥ずかしいなこれ、絞り尽くされ死んで、生き返り元気になって絞り尽くされ死ねなくて・・・・・・いやぁ、魅了とカリスマと騎乗スキルによってリードを全て奪われたな、こりゃ。

にしてもマユに殺されるのもこれで二回目か〜。マユって聖杯の擬人化だからね、肉体そのものがランクEX相当なわけで、まだデレが無かった時代、俺から魔力を奪おうと殺しに掛かってきたマユにドヤ顔で「効くわけないだろ」とか言ってたら普通にぶん殴られるって言うね。慢心しすぎて「なんなら強化してやるさ」とか言って最大強化してたから即死でしたわー。

 

にしても初のお相手が肉体ランクEX・・・もうこれは他の人では満足出来な・・・・・・いや、しばらくはもういいや、後半なんて地獄だぞ、もう出ませんっての。・・・絶対他人が今の俺の事を見たらゲッソリ痩せて白くなってると思う、ドン引きだ。思わず燃えつきたぜとか言ってしまったし。

 

マユを起さないようにそっとベットから出る、今起きたらきっと暴走してまた捕まる、ベホイミとかで回復したいけどそもそも魔力は全て奪われているので唱えられない。くっそ、魔法の聖水とか作っとけば良かった。

 

チラッとベットを見る・・・・・・こりゃあ掃除が大変・・・絶対にエリザベートは近づけないようにしよう。

 

部屋から出てふらつく足取りで1度自分の部屋に戻り、自作の礼装を取り出す。「デメキエル」という呪文が込められた礼装だ、これをつければ破壊衝動を抑えられるかもしれない。マユの首にネックレスの形の礼装をつけ。俺はシャワーを浴び、リビングへ、そしてドカっとソファに座り込む、すると、リビングのテーブルの上に何やら箱が設置されており、立体映像を映し出していた。もちろん映っているのはマユの部屋の中の映像だ。・・・マユはまだ寝ているな。

そして、椅子にはギルガメッシュが脚を組んだまま眠りこけている。この覗き魔め。自分の部屋から毛布を持ってきてギルガメッシュにかけておく。エリザベートは何処だろうか。

 

ガチャと音がして玄関が開けられる。ん?外にいたのか?と向かってみるとランスロットが帰ってきた。・・・ってあぶねぇ!少しズレてたら見られてたじゃねぇか!

 

「お帰りランスロット。」

「はっ、周囲に敵は居ませんでした。」

 

そうか、と返事をするとランスロットがキッチンに向う。なんでだ?と思っているとランスロットはこちらの事情を察したのか口を開いた。

 

「いえ、奥様もマスターもお疲れの様子、では代わりにと思いまして。」

 

そう言ってチラッとギルガメッシュの宝具を見るランスロット。くそう、切り方がわからないからって放置するんじゃ無かったか。まぁ内容は見られてないみたいだしいいか。いや、良くないな、マユの寝顔は俺の物だっ!

 

「そぉい!!」

 

適当に本気で叩いてみたら箱型の宝具はカシャカシャと音を立て小さな球体になる、おお!とか思っていたらその音で目が覚めたのかギルガメッシュが小さく呻く。

 

「うぅ・・・なんだこの目覚めの悪さは・・・・・・強引に眠りを破るものでは無いな・・・」

 

どうやら強引に眠りを破ったらしいギルガメッシュは大義そうにこちらを見た後・・・目を横にそらす。その姿はまるで悪戯がバレた子供のようだ。

 

「・・・・・・まさか三重の対魔術宝具を突破されるとは思わなかったぞショウ。」

「現役の魔法使いを舐めるな」

「ククク、怒っているのか?」

「そうか、お仕置きが必要らしいな」

「なぁ・・・大丈夫か?ショウ、真っ白だぞ、白黒だ。」

「あぁ、萌え尽きたからな(誤字にあらず)」

「クハハハハ!さしもの魔法使いも10年以上の情欲を解き放った聖杯には適わぬか!ククク溜め込み解き放つ、聖杯の正しき使い方だアハハハ!」

 

こんにゃろぉ・・・好き勝手言いやがって。くそう、魔力が回復すると同時にサーヴァント達に供給されて全く貯まらない!かしこさ下げてやろうと思ったのに!

 

「あら?パパどうかしたの!?真っ白よ!白黒よ!」

 

ん?エリザベートか。つっても生娘にはまだ早い内容だ、適当にやった話しを逸らそう。

 

「ショウはな?マユと夫婦のいと「おはようエリザベート、今日もいい天気だな」ブッ!・・・く、くは、アハハハ!」

 

ギルガメッシュの奴・・・絶対に俺で遊んでやがる!

 

「今日は曇りですよ(小声)」

「空気を読めバーサーカー(小声)」

 

「って!パパ魔力が全然無いじゃない!私のいる?沢山余ってるわ」

「ほう?飢えた狼にその柔肌を晒すか竜の娘エリザベートよ」

「ふえぇ!?そ!そんなんじゃなくてっ!わ、わーーーーー!!!パパの変態ーーーー!!!」

 

エリザベートは逃げ出した、てか、俺何もしてない・・・。竜の娘なのに柔肌なのね、鱗ついてそうだけど、逆鱗はついてる場所知ってるが・・・他は何処についてるのだろうかってそんな事はどうでもいい。少しでも魔力を回復しなくては。

 

 

 

「いただきます!」

 

全員で食材に感謝を込め、箸を手に取る。再び神代の食材を使った物だ、作った人はランスロットだがとても美味しそうだ。

 

ちなみにマユはと言うと「んふふ〜♪」とか言いながら俺の肩に頭を乗せて甘えている。もう死んでもいいかもしれない。あぁなるほど、ここがアヴァロンか。

 

「はいあーーん!」

「あーん。」

 

そしてこの待遇だ、時折姿勢を起こし食べ物を俺の口の中に運んでくれるのだ。素晴らしいの一言に尽きる。やはりここがアヴァロンだな。

 

「むーー。パパもママも羨ましい・・・・・・。」

「ククク・・・。邪魔はするなよエリザベート。どれ、我があーんしてやろうか?」

「いいの!?」

「ククク愛いやつめ!ほれ、あ〜ん!」

「あーんっ!ん〜♪美味しいわっ!なかなかやるじゃないランスロット!」

「ぇ・・・。貴女が言いますかそれを。奥様に言われるのであれば誇らしい物ですが。」

「あー!わかったわ!寝とるつもりねっ!」

「なんだと!?ガタッ」

「落ち着けショウ!」

「寝とるわけ無いでしょうが!?」

 

 

 

今日も冬木は平和です。




この展開は予想出来ただろうか?
いや、直感EXと千里眼A+を持った皆様なら予想できているはず。

修正点

主人公がセリフで普通に十二の試練をバラしてたので、「得意な体質」に変更しました。ショウ君なにばらしてんですか。


【ギルガメッシュ視点】

「ククク、ついに交わるかあの2人は。」

「しかし・・・魔力を溜め込むと暴走するとはな、難儀な妻を娶ったものよなぁショウも」

「どれ、少しばかり警戒しておいてやろう。視界さえ確保できれば精度も上がる、殺さずに取り押さえられるはずだ」

「んー。これと・・・これはあった方がいいやもしれん。それと、此処を押して・・・よし、発動したな。」

「・・・ふふふ、なかなかいい雰囲気じゃないか。ッ!バレただと!?や、やばいぞ急いで対魔術宝具を!ええとこれでもないあれでも無い!こ、これだ!」

「ぐっ!?・・・・・・ね、眠けが、体から、ちからがぬける〜zzzzzz」


「(・・・・・・もう食べられないよぉ・・・・・・ってこんな事をしている場合ではない、寝ている間に自らが護ろうとした者が殺されるなど、矜持に欠ける!)」

「(ぬぅ、なんだこの・・・未だ眠らせようとしてくるか、目覚めが悪いな、これは。・・・げぇ!ショウ!)・・・・・・まさか三重の対魔術宝具を突破されるとは思わなかったぞ」




「(その後も少し小言を言われたが・・・・・・、クックックッ!ショウも迂闊であったなぁ!この宝具には録画機能が付いているのだ!この我を眠らせた所で無意味というもの!フハハハハッ!では!スイッチオン♪・・・・・・・・・ん?動かないぞ?な、なぜだ・・・ま、まさかショウか!なんという男だ、この宝具が繊細かつ脆いとわかった上で本気で叩いたな!?)・・・お、おのれぇ。」

とか有ったり無かったり。

【次回予告!『お前の願いはようやく叶う』、みんなの願いを叶えるんだっ!魔法使い死すっ!】
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