唐突に思い付いたFateネタ「聖杯は俺の嫁」   作:シフシフ

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私はケイネスが好きだ。(真顔)救われないところとか(ゲス顔)

誰か主人公とヒロイン描いてくれないかな・・・チラッ?


竜の番と竜の子。・・・そして☆ケイネス☆無双☆

「ランサー」

 

ケイネスの呼びかけにすぐ様応じるのは俗に言うイケメンな槍使い、ディルムッド・オディナだ。彼は騎士として、主人であるケイネスに仕えることを今回の聖杯戦争の目的、願いとしている。そしてそんな彼が使えるのが『ロード・エルメロイ』と名高いケイネス・エルメロイ・アーチボルトだ。

 

「稀代の魔術師」「天才」そんな言葉が相応しい、いや、実際にそう讃えられている彼は、しかし、慢心や驕りと言ったものを全て捨てていた。プライドはある、しかし、それすら捨てる事を許容するつもりだった。

 

理由はとある魔術師・・・いや、魔法使いだ。

 

「いいか、ランサー・・・我々は仲違いをしている場合では無い・・・少しでも手を考えるのだ。」

「はい・・・!」

 

 

ケイネスは顔を顰めながらもランサーに向き合う。ケイネスの婚約者のソラウはランサーの愛の黒子のせいでランサーにメロメロなのだ、顔を顰めないわけが無いだろう。しかし、それすらも我慢できる、目的の為であれば。

 

ケイネスが初めて聖の存在を知ったのは学生時代だった。当時から既に稀代の魔術師としての才能を現していたケイネスは成績も魔術の腕もピカイチだった、周りから持て囃され、研究に没頭した。当時のケイネスは自分こそが最強の魔術師と信じて疑わなかったのだ。

 

そして、事件は起きた、学生達が自身の魔術礼装を使い、模擬戦をする授業で当時の講師が連れて来たのが杏里 聖だったのだ、何でもたまたま近くを訪れたから寄ったのだと言う。そして何を思ったのか講師は聖に向けて冗談交じりに「彼らと模擬戦なんて如何ですかな?」と持ちかけたのだ、誰もが「無理だろ」と考えたものの意外にも一言「いいだろう」とすぐ様授業に参加してきた。

 

もちろん学生達はやる気が出る、魔法使いが自分の礼装を見てくれる、もしかしたら・・・。と。誰もが自分の最高傑作を取り出して意気揚々と中庭に向かったのだ。

 

ケイネスは当時の最高傑作「偽・銀の腕(アガートラム)」を持ち出し中庭に急ぐ、この礼装は水銀の弾丸を飛ばしたり銀の剣になったりと変幻自在で使い勝手の良いケイネスのお気に入りだった。魔法使いを倒すのは自分だと張り切っていたのだ、魔法使いと言えど礼装での勝負ならこちらに分があるとケイネスは考えていた、しかしその数分後にはそれが間違えである事を認識することになる。

 

「さぁ次だ、来い。」

 

ケイネスは10秒と持たなかった、一瞬にして接近され、あおく光り輝く剣で体を斬られたのだ。しかしケイネスはしっかりと接近に反応し、偽・銀の腕から盾を展開し、防ごうと構えていたのだ。しかしいとも簡単に・・・盾ごと切り裂かれた。聖は最後にその場の全員(いつの間にか参加していた講師も含めて)に激励を送りその場を後にした。ケイネスは上には上がいると知り、より強くなる為に努力を積んだ、若くして時計塔のロードとなり、講師として活躍するようになったのだ。

 

彼の願いは原作とは違う、彼の願いは「聖に認められる事」だ。有象無象を処理するかの如く無表情で切り捨てた杏里に自身が有象無象ではない事を証明したいのだ。そして、魔術師としての功績作りも念頭に入れてあるだろう。故に彼は最善策を取る。プライドを投げ捨てて。

 

「主・・・やはりセイバー達と組む他無いのでは・・・?」

「ふん、わかっている・・・だがまさかバーサーカーまで支配下に置くとはな・・・」

 

強大な英雄である英雄王とどんな英雄かわからないもののバーサーカーと言うだけで燃費が悪いバーサーカーを両方自分のサーヴァントにするとは・・・とケイネスは今一度聖の規格外さを再確認した。

 

「つまりは捨て駒にできる強力な前衛と数多の宝具を持つ強力な後衛が揃ったという事だ・・・衛宮切嗣と組んでも不安は残るが・・・」

「ではライダーと?」

「いや、それは駄目だ。盗っ人と協力など出来るものか」

 

いくらプライドを捨てたと言えど自分から盗みを働く輩と付き合う事など出来ない。プライドを捨てたと思っているのはケイネスだけで案の定捨て切れていないのだが・・・まぁそこは置いておこう。

 

「仕方ないか・・・準備するぞランサー」

 

ちなみにソラウはここには居ない。ケイネスはランサーをソラウに近づけたくなかったからだ。

 

 

 

 

 

「じゃじゃーーん!どうどう?凄いでしょ私の城よ?」

 

エリザベートに連れられてやって来たのは若干弱いが龍脈が確かに存在する・・・意外にも市街地だった。なるほどなぁ・・・こりゃアサシンに下水道調べさせても何も異変は無い訳だよ・・・あとで謝らなきゃなぁ。うーん、外見的には普通に豪邸だが・・・どうやって手に入れたんだか、大方持ち主を殺して奪ったに違いない。

 

「じゃあリスとブタ共?中に入るわよ〜!」

「「おー!」」

 

え?あれ?英雄王さん?マユさん?・・・コイツらノリノリじゃねぇか・・・。

 

建物の中は血みどろ・・・なんてことは無く、至って普通だ。おかしい、雨生龍之介がマスターならもっと『素晴らしい』それこそ吐き気を催す程のアートが飾られていても可笑しくない。

 

「龍〜!新しい子、連れて来たわよ〜!・・・さ、行きましょうか♪」

 

玄関から声をかけ、進む。龍、つまりは龍之介の可能性がくそ上がったな。だが龍之介がマスターと確定した時点でコイツは殺す、龍之介がマスターなら魔力提供は殆ど無いはずだ。

 

「ん?エリー!もしかしてその子達?いやー!さっすがだねぇエリーは!超coolだよ!」

「あったりまえじゃない?私はエリザベート、こんな事出来ないわ!何故ならアイドルだから♪ていうか超CUTE☆でしょう?ね?」

 

こっちに話を振るな。そう目で訴えるが全く聞いていないと思う。マユだけが真面目に「CUTE☆だな。coolじゃない」と腕を組みながらうんうんと頷く。そしてそれに喜んだエリザベートに抱っこされて慌てている。おいおい・・・モシャスで肉体ごと一般人になってんだから・・・抱きしめられて潰れるとかやめろよ?

 

・・・つーかさ、作業台の上の凄まじい何かになってしまった子に誰か反応をしろよ、それとアサシン、何感心してんだ「ふむ」って言ったよね?いま。

 

作業台の上に乗っているのは元子供。胴体をカボチャに交換されていたり何ともハロウィン仕様だ、おかしい、ハロウィンはまだのはずだ。いや、どうでもいいな、さっさとやろうか。

 

「そっちの金髪の子を貰おうかな〜」

「この子達に決めてもらいましょ♪ねぇねぇ、私にシテ貰いたいのは誰?」

 

片手を顔の横まで上げてニコニコと聞いてくるエリザベート。このままでは確実にマユが手を挙げるのでそれよりも先に・・・若干食い気味に手を上げる。『・・・・・・ふーん、そうなんだ。ああいう子が好みなんだ・・・へぇー、そうかーふーん。』・・・めっちゃ拗ねてね?違うからね?マユが連れて行かれたら俺が助けに行けないからの選択だから。『俺ならサーヴァントの拷問だろうが傷つきはしないだろう・・・そーゆーこった、じゃあ行ってくる。』『えっ?それってつまり私を守る為に・・・?』他にあるのかねぇ・・・『まぁ、うん。』

 

「あら?貴方が来るのね?うーん、出来れば女の子が良かったけど・・・まぁいいわ・・・シテあげる♪」

 

妖艶な・・・妖・・・艶な?・・・妖艶な笑みを浮かべ唇に人差し指を当てて微笑むエリザベート、並のロリコンならここで息絶えているだろう。だが俺はロリコンでは無い。

 

「・・・さて、言い残す事はないか?」

 

 

 

 

 

「さて、言い残す事はないか?」

 

雨生龍之介は驚愕に目を見開く、そしてその反応は龍之介のサーヴァント、エリザベートも同じだった。それもそうだろう。先程まで殆ど魔力を感じない普通の少年だったものが若い男性になるなど誰が予想出来ようか。

 

そして気が付く、360度黒いボロを纏った仮面の集団に囲まれている事に。更には先程まで女の子だった者達もスラリとしなやかな肢体を持った女性と化した。

 

「え?えええ!?ど、どうなってんのよ龍ちゃん!」

「ははは!こりゃ凄い!何が起きてるかさっぱりだ!ははは!」

「笑ってる場合じゃないでしょ!」

 

聖は驚き慌てるエリザベートに1歩踏み出した、その瞬間エリザベートの目はガラリと変わり何処からともなくフォークを取り出した、これは彼女の宝具がフォークの形を取った物である。そして中に浮く。いつの間にか服装もハロウィン仕様に変わる。戦闘態勢はバッチリと言ったところか。

 

しかし、あまりにも多勢に無勢。英雄王は黄金の鎧を纏い、あまりの怒りに額には血管が浮き出ている。子供好きの彼女は龍之介の前のカボチャ、そして彼女の宝具によってこっそり調べられたとある一室に並べられた「カボチャアート」に強い怒りを感じていたのだ。その威圧感はそれだけで重力が増したかの様だ。そしてエリザベートと龍之介の周りには40人のアサシン。そして魔法使いとアヴェンジャー。更にはバーサーカーまで揃っている。キャスタークラスでは何をどう足掻いても負けは必須。

 

・・・ところが、エリザベートの様子は可笑しかった、まるで楽しみでたまらないと、そう言っているかの様な表情で笑みを作り堂々と対峙している。

 

「見なさい龍・・・・・・私のファンが集まって来たわよ!アハハ!アイドルって大変ね?サーヴァントを全員集めてコンサートを開こうと思っていたけどその手間が省けちゃった!」

 

この状況でアハハウフフと笑うエリザベート、そして龍之介。

 

「龍の血をひくそこな娘よ・・・いや、キャスター・・・食べ物を粗末にし、挙句童をカボチャに変えるなど・・・お前は我を怒らせたぞ?死ぬ程度で終わると思うなよ・・・!」

 

しかし、それを止める者がいた。もちろん聖だ。低い声で唸るように呟く。

 

「目には目を・・・歯には歯を・・・ドラゴンにはドラゴンを・・・ってなぁ!」

 

英雄王はほんの少し驚いた、何故なら聖が怒気を顕にするなど露ほども思っていなったからだ。聖はマホアゲルを唱え、マユに魔力を供給する。そして2人は唱える。―――竜になる魔法を。

 

「「我は竜なり!ドラゴラム!」」

 

爆発音と共に煙が吹き荒れる。ここは室内だ、煙に満たされた室内は視界が極端に狭くなる。

 

「ちょ、ちょっと何なのよ!そんなに居るのにこんな卑怯な」

 

しかし、彼女のセリフはこれ以上続かなかった、何故なら霧は突如晴れ、顔の数十センチ手前にドラゴンの顔があったのだから。しかも2つ。

 

「な、な、ななな・・・」

 

エリザベートは思考がショートしたのか、それとも腰が抜けたのか動かなくなる。一方龍之介はと言うとドラゴンを見てハイテンションになって「超coooooooooooooooooooooooooooooL!!」と耳を塞ぎたくなる様な叫び声を上げてドラゴンに向けて走っていく。そしてパクリ、と何とも力の抜ける音と共に食べられる。

 

「りゅ、龍!な、なんてこと・・・!食べられちゃった!」

 

両手で口を抑え、驚くエリザベート。そこにゆっくりと2頭のドラゴンが近づいてゆく。ちなみにドラゴンと言っては居るが見た目はドラクエのボスキャラ、りゅうおうにそっくりだ。つまり威圧感は半端ではない。

 

エリザベートはガクガクと震えながら後ずさる。その姿は背徳的であり、一部の特殊な性癖を持つ者達なら性的な興奮を覚えてしまうだろう。

 

「や、いや、・・・やめ、止めて!」

 

エリザベートは魔力任せに魔術を撃ちまくるが2頭には全く効いていないのか変わらずゆっくりと歩いてくる。

 

2頭の間では実はこんなやり取りがあったりする。

 

『テキトーに怖がらせて仲間にしよう。』

『え?怖がらせると仲間になるの?』

『いや、武力で従わせるってのが正しいかな』

『へぇー、女の子にそんな事するんだ、ふーん』

『え?なぜそんな・・・いや、相手そもそも敵だからね?』

「超cooooooooooooooooool!」

『うるせぇ』パクッ!

『すっごい怖がってるよ?あの子』

『そりゃドラゴン2頭に追い詰められてるんだぞ、しかももうすぐで壁に背中ぶつかるし。』

『あー、うん。怖いね。怖い。私だったら泣くかも。』

『・・・・・・。あ、そうだ。マユ、あいつの弱点とかわからないのか?』

『分かるよ、肉体的な弱点はわからないけど。精神的なものなら』

『流石だなぁ〜。で、どんなヤツ?』

『怒られるのは苦手、って言うか怒られた事無いみたい。あとは・・・竜の逆鱗にふれるだって』

『はあ・・・怒ればいいのかな?いや、叱るの方だった気が・・・。うーん?竜の逆鱗って何かあった気がする・・・』

『どうしたの?』

『ん?いや、何でもない。よし!じゃあ竜の逆鱗に触れますか』

 

後ずさるエリザベートは遂にドンッと背中を壁にぶつけてしまう。途端に先程まで青かった顔は最早白くなり、恐怖の余り目は見開かれガタガタしている。

 

竜が口を開く。

 

「エリザベートよ・・・何故、人の子にあの様な仕打ちをするのだ・・・?」

 

エリザベートの顔に竜の強い鼻息が当たる。

 

「だ、だって私は貴族で・・・アイツらは平民で・・・!」

 

必死に弁解しようと手をわたわたしながら問に答えるエリザベート、しかしその答えは竜の求めるものでは無かったらしい。

 

「この愚か者ッ!!!」

 

余りの声量に建物が震えた。エリザベートの背筋はピンと伸び、体勢は正座になっている。

 

「貴族も平民も同じく人だ。そこに違いは無い。同じく赤い血が流れ、同じように食事をし、そして眠る。・・・何が違うと言うのだエリザベート、お前のやっている事はやってもいい事なのか?」

 

優しく、語り掛ける様に竜はエリザベート(竜の子)に教えを説く。

 

「で、でも誰も悪い事だなんて言ってなかったわよ!」

「だからこそ、俺が言ってやろう、それは悪い事だ。やってはならない事だ、良き行いではない。」

 

しかし、そんな事を言ったとしても、何も知らずに死んだ少女は変わらない。

 

「そんな事!」

「エリザベート、何故、人が怒るか知っているか?」

 

反論しようとするエリザベートを強引に声量で押しつぶし話を続ける。

 

「人は愛が有るから怒る「愛?」そうだ、人は馬鹿にされた時、我が身の愛おしさ故に怒る、人は知人が貶された時、親愛を持って怒る。人はものを壊された時その物にどれだけ愛着を抱いていたかによって怒りの度合いが違う。母が子を叱るのは愛おしいからだ。・・・俺も嫁が狙われた時は大いに怒り狂ったとも。」

 

エリザベートは黙りこくる。その顔には先程とは別の恐怖と不安が覗いていた。彼女は怒られなかったのだ。

 

「私は・・・私は、愛されて無かったの?・・・誰からも?」

 

その場にへたり込み、目の端に涙を浮かべながらエリザベートは顔を青くする。捨てられ雨に濡れた子猫の様に、何処までもその姿は弱々しかった。

 

「それはわからない、俺はその時共に居なかったからな。・・・だが思い出してみろ、俺はお前を怒っただろう?」

 

エリザベートはハッとして俯いていた顔を上げる、そこにはいつの間にか人の姿に戻り、しゃがみ込み手を差しのべる聖が居た。

 

「・・・・・・・・・わた、・・・私を・・・愛してる?」

 

心配そうに不安そうに、懇願するように、自分の胸に手を当て涙目で聖を見上げるエリザベート。最早声など必要無かった。聖は力強く頷いた。

 

「・・・う、うぅ・・・うぁわああぁぁぁああ!」

 

両手でこぼれ落ちる涙を拭きながらエリザベートは泣く、聖はエリザベートを抱きしめその頭を撫でてあやしつづける。

 

「・・・・・・グスン・・・私・・・まだ愛してるって直接言われたことないなぁ・・・」

「ほぅ・・・なかなか罪な男だな?ショウは。それによく見てみれば童も誰1人として死んで居ないのか」

「うん・・・コホン、そうだなショウなら1発で戻せるはずだ」

「おっ、キャラが戻ったな?」

「・・・はて、何のことやら」

 

 

 

 

 

「好きな様に動くといい、お前の思うままに。」

 

言峰は聖の言葉を思い出し、衛宮切嗣の元に向かった。

言峰は期待している、何もかもを切り捨て人を救う切嗣に。自らの答えを持っているのではと。

 

「衛宮・・・切嗣」

 

次第に辺りは町中から林へと変わり、人の気配を感じなくなった。衛宮切嗣は居るのだろうか、40体のアサシンに調べさせた所、アイリスフィール・フォン・アインツベルンは確認が出来た。しかし結界魔術が予想以上に厚く、それ以上の情報が得られなかった。

 

しかし、例え居なかったとしても言峰は向かうだろう、そして帰ってくるまで待ってもいいのだから。師である時臣は居らず、時臣の師である聖には好きにしろと許可を得た。

 

そして言峰はアインツベルンの庭に足を踏み入れた。そこで見たものは・・・ケイネスと切嗣が互いにセルフギアススクロールを手渡している所だった。

 

何が書かれているかは判らないが、恐らくは同盟の了承。そう当たりを付けた言峰は、なんとそこに向かって歩き出した。

 

しかし、切嗣もケイネスもゆっくりと振り返る。ケイネスに至っては「何をしに来たのだ・・・アサシンのマスター」と顔を顰めている。彼らが言峰の接近に気がついたのは言峰が森に入った時からだ。予想より結界魔術が厚かったのはケイネスが切嗣からの信頼を得るために3人の監視の元、補強したためで、厚い結界魔術を言峰は解除出来なかったので破壊して進んだ。結界からの反撃で若干服が焦げているものの言峰の身体には傷一つ無い。

 

ちなみにランサーを連れていくとアイリスフィール・フォン・アインツベルンが危ないかも知れないとケイネスなりの優しさを発揮し、ランサーは工房で待機している。

 

「言峰綺礼・・・、何をしにきたんだ?まさかとは思うが君も同盟を組もうなんて言わないよな」

 

切嗣が、そう言いながら銃を構える。その銃口は言峰の頭に。ケイネスの右腕が銀色のゴテゴテしたガントレットに包まれ、身体には強化魔術が掛けられる。

 

「衛宮切嗣・・・お前は答えを得たのか」

「何の話かわからないな・・・、何が言いたい?」

 

しかし、切嗣の問に言峰が答えることは無く、一気に間合いを詰めてくる。

 

「言葉は不要か・・・野蛮な事だ」

ケイネスはそう呟き、銀の腕から水銀の弾丸を飛ばしながら2人の間に割って入る。言峰はそれを6本の黒鍵で迎撃すると更に体勢を低くし加速する。

 

「ほう、このケイネス・エルメロイ・アーチボルトを正面から倒せると、そう思っているのか!風は強く吹き荒れる(Occur windigen Wicklung)!」

 

突如として強力な突風が吹き荒れ、言峰は思わず脚を踏ん張りその場に留まる。

 

「ふん!風の刃に切り裂かれるがいい!かまいたち!(Cut verursacht durch Wirbelsturm)

 

次にケイネスから放たれた魔術は風の刃だった、無色透明の必殺の刃、その数は3。言峰強引に横に飛び跳ねる事でそれらを回避しようと試みるの物の脇腹を切り裂かれる。飛び跳ねた瞬間に黒鍵を2本投げつけるものの銀の腕によって叩き落とされる。

 

パラパラパラ!とマシンガンの射撃音がし、言峰は思わず顔を腕で覆う、普通なら穴だらけになって死んでしまうのだろうが言峰の着ている神父服は防弾性だ。足を止めては死ぬ、そう理解した言峰は弾丸の雨に怯まずに走り出す。

 

「なっ!銃が効かない・・・!。」

「任せておけ切嗣、ここは私が受け持とう。泥沼に沈め(Drown Waschbecken in den Sumpf)

 

言峰の足元が途端にぬかるみ、足元がおぼつかなくなる、そして沈み始めた。

 

「・・・くっ!」

 

動きが阻害され思う様に攻めれない言峰に対しケイネスは魔術を重ねる。

 

「終わりだ、言峰。死を招く、毒の水(Zum Tod führen, Gift Wasser)

 

紫色の液体がケイネスの手から放たれる、そして――――――黒い服のサーヴァント・・・アサシンの1人がそれを受け止めた。

 

「ぐぅぅううおおおおああ・・・!」

 

あまりの毒性に、服が溶け肉体すら溶かす。肉が溶けた臭いは香ばしいとは言えずおぞましさを感じさせる。ガクッと膝を付き荒い息をするアサシン。彼らは分裂すればする程能力が下がる、つまり最大まで分裂した彼らは強くない。

 

「マスター・・・、一旦下がるべきです」

 

二人目のアサシンが現れ一体目と共に言峰を泥沼から救出する。ケイネスがそれを止めようとするものの夜空に紛れて数十本のダークが飛来してくる事で迎撃する他なくなり追撃が出来なくなった。

 

「くっ・・・逃がしたか・・・まぁいい。あの程度どうとでもなる。問題は杏里 聖だ。」

「いや、彼は警戒すべきだ、杏里 聖と繋がっている、僕らの同盟は勘づかれるぞ。」

 

ふむ、それは困るな、とケイネスは顔を顰め、しかしソラウとランサーを迎えに自らの工房に1人で戻る。どうやらアイリスフィール・フォン・アインツベルンは愛の黒子が効かないらしい、それを切嗣から聞いたケイネスがその方法を教えろと迫ったのは別の話だ。




エリザベートの所が強引すぎる気がしなくもないけどドラゴン2匹に囲まれてたら冷静な思考なんて出来ないはずだし良いよね?

ちなみにドラゴラムを使うと型月世界のガチドラゴン性能になります(外見はりゅうおう固定)

ケイネスの魔術は完全にGoogle翻訳様に働いて貰いました。Google翻訳マジ天使結婚して。(※女の子にはなりません)
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