そのため今回の話は番外編みたいになってしまいました。
たぶんこの話が伏線になるようなことはありません(汗)
※聖28一族とは、原作にある言葉で確実に純血であるとされる名家のことです。
ホグワーツの近くにホグズミードという村がある。
ここはイギリスで唯一の魔法族だけの村だ。
様々な魔法使いの専門店が立ち並んでいる。
その中でも『ホッグズヘッド』という静かで胡散臭いバーがあるのだが、今、二人の男が四人掛けのテーブルで話しをしていた。
「なあ、マクネア。どう思う?」
イカツイ顔をした男が尋ねる。
マクネアと呼ばれた図体のデカい男は前かがみに頬杖をつきながら
「さあな。どちらにしろ今はどうしようもねえだろ。」
と、気だるそうに答えた。
イカツイ顔をした男の方は少し熱を込めて返す。
「もし、一番最初に集結したとするならば俺たち2人の地位は確固たるものとなるだろう。」
マクネアは興味なさげに「そうだろうな。」と返した。
「接触の機会を伺おう。噂の真偽が分かる。難しいのは分かってる。策を練るんだ。特急かマグルの家にいるときがチャンスだろう。」
イカツイ顔をした男は周りを気にしながら話した。
マクネアは「噂が本当だったとして地位なんてくれてやるよ。時がくれば分かるだろうに。ジジイの庭でそんな危険なマネをするのはごめんだ。」と、これまた興味なさげに答える。
「マクネア。お前は魔法省でぬくぬくと生きすぎたようだな。髄まで腐りやがって。いいか?俺たち2人で時代の先を読むんだ。誇りを思い出せ。」
イカツイ顔をした男は低く語気を強めた。
マクネアはゆっくりと身を起こし、グラスを持った。
「何を焦っているヤックスリー。」
それからグイッと一杯飲み、片方の口角を少しつり上げ
「聖28一族も長年の逃亡生活がたたってリスク計算もできなくなったか?」
と嫌味たっぷりに返した。
机に肘を立てグラスを軽く左右に揺らして続ける。
「だいたいあのジジイを出し抜けると思うのか?冷静になれヤックスリー。」
ヤックスリーと呼ばれた男は、マクネアのグラスを睨みつけ何かを言おうとしたが、
一度目を閉じてため息をついた。
「まあ・・・そうだな・・・。」
「そんなシケた面すんなよ。今日は俺のおごりなんだしよ。ハリーポッターはスリザリンに選ばれた。これは事実だ。その先のこと、つまり新しい闇の帝王の誕生かどうかについては、俺たちはただ祈り信じるだけさ。さあ、もう一度乾杯だ。」マクネアがグラスを掲げる。
「そうだな。今は待つことにする。俺もお前に合わせよう。まあ、しばらく会えそうもないし、今日ぐらいパーッとやるか。」ヤックスリーもグラスを掲げる。
「おうよ。声は小さくな。」マクネアが周りを見ながら言う。
「当り前だ。用心は欠かせない。」ヤックスリーも周囲に細かく神経をすまし答えた。
2人は小声でつぶやいた。
「「新しき闇の帝王、ハリーポッターに乾杯」」
静かなホッグズヘッドにグラスの音が響いた。
次回投稿早めにできたらいいんですがおそらく来月になるかと思われます。