ラスボスは甘党デブ公、弟弟子はアンラッキー主人公、父親は外道鬼畜神父 作:天才になりたい
彼らの出会いを描きます。まあ過去編ったらやつですね。
それではどうぞ!
おれがクラウドと出会ったのは、ハルが教団に入団する前の年だった。
〜4年前〜
ー廊下ー
一目惚れだった。こう見えておれは人見知りだ。話し掛けられれば普通に話せるけど。師匠や弟弟子とは全然違う。いや、あの二人と比べること自体なんか間違ってる気もするけど、、、。
そんな風に思っていたら彼女が近づいてきた。
「あの、すみません。」
「んーと?どうかした?」
「えと、小さいサルみたいなのを見ませんでしたか?」
「へ?サル?」
「はい、一応私の対AKUMA獣なんですけど」
「いや、みてないけど、、、」
「そうですか」
明らかに落ち込んでるなー。はぁ、しゃーない。ここはシモン兄貴が一肌脱いでやりましょう。
「じゃあ、おれも手伝ってやるよ!
二人で手分けして探したほうが手っ取り早いだろ?それにそのサルも迷子になって怯えてるかもしれないし。」
「え?いいんですか?」
「ああ、全然構わないよ。暇人だしねw
それに困ってる人がいたら迷わず助けなさいっていつも師匠に言われてるし。」
「あ、じゃあ、お願いします。名前はラウ・シーミンっていうので、読んであげてください」
そういうと彼女はぺこりと頭を下げた。
「おーけー。ラウ、ね。そいや、君の名前は?あ!おれはシモンだ。」
「私はクラウドです」
「そっか、クラウドね。オーケー。あ、あとタメでいいからね?多分そんな年違わんだろうし」
「わかった。」
「んじゃ、おれこっちの方探すわ」
「じゃあ私はこっちを、、、。」
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「ラウ〜?ラウ・シーミン?どこだー?」
なかなかに見つからない。サルなんてこの教団には二匹といないはずだからすぐに見つかると思っていたのにこれは厄介だ。さて、どうしたものか?あ!食べ物で釣るってのはどうだろう?おれの部屋にあるお菓子で釣るのがいいかもしれん。
よし、決まったら即実行だ!じゃないと、また優柔不断になってしまう。
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ーシモン部屋前ー
ん?あれ?なんか隙間空いてるし。おれ部屋の鍵かけるの忘れてたのかな?しかしなんとも小さな動物なら入れそうな隙間だ。いやしかし、なんだこの嫌な予感は。いやいや別にもしこれでラウがいたなら別にいい。それはいんだけど、なんだろうこの不安。とりあえず中入って確かめよう。
そう思ったのが間違いだったのかもしれない。少なくとも小さな命に殺意が湧くことはなかっただろう。
「あ、あ、あ、あ、ああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ど、どうした?シモン⁉︎」
ダダダッと人が来る気配がする。誰かがおれを読んでる声が聞こえた気がする。しかし今のおれの思考にそんなものは入ってこない。絶望的だった。そこでムニャムニャ食べ散らかして気持ちよさそうに眠るサルに殺意が沸いた。
いや、たぶん他のお菓子だったならそこまで絶望しなかったのだが、やつが食い散らかしたのは、他でもない。おれの可愛い弟弟子がこないだおれの誕生日プレゼントにクッキーを瓶詰めして送ってきてくれたのだ。しかも新作らしい。おれは任務帰りに癒しとして食べようと大事に食べていた。まだ中身は半分ほどあったはずだった。しかし、今俺の目の前にあるものは、空っぽの瓶とお腹を膨らまして寝てるサル一匹だけだった。ブッチン!何かが切れた音がした。
「くたばりゃああぁ、こんのくそざるぁぁぁぁ!!!」
もし誰かが後ろからおれを止めなければおれはイノセンスで硬化された右手を確実にあのサルに降り投げていた。
「ちょ、落ち着けシモン!!」
「おい、みんな手ぇ貸せ!こいつに一人とか無理だ!」「全員で押さえつけろ!」
「離せ、ごるぁぁ!こんのサル!ハルがくれたクッキー全部食いやがったんだぞ!ふざけんじゃねえ!ぶっ飛ばす!」
「いやいや!ダメだから!サル相手にやめれ!」
「頼むから落ち着け!」
「もっと人連れてこおい!こいつ止まんねーぞ!」
「はぁなぁせぇ!許さん。断じて許さん!他のならまだしもふざけんな!」
「いいから落ち着け!」ガンッ!
後ろから何かに殴られてそのままおれは気を失った。
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団員side
「はぁ、なんでよりにもよって弟弟子くんのクッキー食べちゃったかなぁ、あのサルも」
「てか、あのサル誰のだ?」
「つうか、こんだけ騒がしくしてたのに起きないってどんだけ肝据わってんだよ」
「「「「「「「はぁ。」」」」」」」
その場に居合わせた男性団員計7名は重い重い溜息をついた。
そも、シモンは大人しい部類に入る。特に師匠を考えればなおさらだ。が、しかし。かれは辛いのが嫌いなせいで極度の甘党でもあった。というか、お菓子好きだった。
任務があると必ず紙袋いっぱいのお菓子を買って帰ってくるものだ。さらに弟弟子のお菓子をこよなく愛している。彼はブラコンであり、しかも弟弟子の腕前が素晴らしいのも合わさって余計である。
昔一度団員の一人が間違えてハルから送られてきたお菓子を食べた時、普段温和な男がガチ切れした。
それを知っていたからこそ、団員達は憂鬱だった。彼を気絶させたのはいいが、起きた時に何されるかわかったもんじゃない。切れた時の彼は間違いなくレイラ元帥の弟子なのだ。
「と、とりあえずこのサルを持ち主のところに避難させよう。あとこいつは医務室で寝かせよう。暴れないように縛り付けとけば大丈夫だ!」
「え、大丈夫なのか?」
「シモンなら余裕でぶち切るぞ」
「ですよねぇ〜」
「じゃあベッドに放置で俺らはこれの飼い主探して押し付けて逃げる。おけー?」
「「「「「「おけー!」」」」」」
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その頃何も知らないクラウドちゃん。
クラウドside
はぁ。ラウどこにいったんだ?
あのシモンという男は見つけてくれただろうか?
ん?なんか向こうの方が騒がしいな。ラウか⁈
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三人称視点
「すいませーん、誰かこのサルの飼い主知りませんかー?」
「シモンが起きる前に見つけてくれー」
「あらなに?そのさる、可愛いじゃない」
「いやいやそれどころじゃないから」
「こいつシモンの弟弟子のクッキー食いやがった」
「「「「「「「「え⁈えええええ⁈」」」」」」」」
「え、それほんとなの⁉︎やばいじゃない⁉︎」
「どどど、どうすんだよ⁉︎」
「だから今それ考えてんだよ!」
「とりあえず飼い主見つけりゃなんとかなんだろ」
「誰かしらねーか?」
「いやぁ、知らねーなー」
「つうかここで生き物飼うとか度胸ありすぎんだろ」
「だよなぁ」
「あ!私知ってるかも!」
「なに⁉︎そいつ今どこにいる!」
「噂で聴いただけなんだけど、今度女性の新人エクソシストが入るって。しかもイノセンスは動物らしいって。だからその子はイノセンスで、飼い主はその適合者じゃないかしら?」
「ああ。だったらおれも聞いたぞ!なんでも金髪の子供で顔にでっかいアザがあるとかないとか。」
「よし!じゃあ手分けしてその新人エクソシストを探し出すんだ!」
「「「「「「「「おおお!!!」」」」」」」
「ラウ!」
「「「「「「「へ?」」」」」」」」
今回短くてすみません。
前編後編に分けさせてもらいます。
感想待ってます。
ではまた次回。