IS~転生者は頑張って生きるそうです~(凍結) 作:赤い変態
とりあえず今回も凪ママがフラグを立てている気がする…
※ストライクEのところをレーゲンデュエルに変更しました。
凪side
「高天原シャルロットです。今日からよろしくお願いします」
クラス対抗戦の翌日、シャルロットさん改めシャル姉(そう呼ぶとかなり照れる)が一組に転入となった。
一応、昨日居合わせた一夏や彼から話を聞いているだろう箒やセシリアは、
『彼女が凪の(凪さんの)義理の姉か…』
という感じの顔をしていた。
まあ、他の女子もそんなに――――
「おお、噂の高天原君の義理のお姉さんってもしかして彼女!?」
「あれ? でもなんで同じ学年なのかな?」
「そんな事よりも! 二人が付き合ってるのかどうかをだな!」
「え!?つ、つつつ付き合ってなんか……!?
―――うん、見事に暴走してらっしゃる方がいるな。
そしてシャル姉、そんな反応したら余計そんなことを言われるぞ?
それにしても、結構原作と変わってきたな。
原作キャラの人生がうちの両親によって変えられたり、無人機が『NダガーN』、しかも七機出てくるとか……。
正直、もう原作知識が当てにならないな。
(ま、頑張ればどうにかなるだろ。)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「いやぁ、昨日は助かったぜ。ありがとな!」
「どういたしまして。君が織斑君だっけ?僕のことは気軽にシャルロットでいいよ」
「おう! あ、俺のことも一夏でいいぜ」
「うん、そう呼ばせてもらうよ……で、そっちの子たちは?」
「篠ノ之箒だ。箒で構わん」
「セシリア・オルコットですわ。わたくしもセシリアでいいですわよ」
「凰鈴音よ。鈴でいいわ、それと昨日はありがと」
「よろしく。箒、セシリア、鈴」
昼休み、屋上で一夏達とシャル姉の顔合わせ兼昼食をすることになった。
「それにしても、シャルロットのIS『ライゴウガンダム』、凪のと同じような武器を積んでいるんだな」
「ああ、アレは俺の『アウトフレーム』とその武器のデータを元に作ってあるからな。似た武装があるのは仕方ない。ちなみにうちの母親が製作した」
「一応、武器の共有も出来るよ。戦闘中でも互いのモノを交換できるみたい」
「へぇ、すごいわね」
凄いどころじゃ済まないんだがな。実際は。
まあ、これで俺とシャル姉が使えるストライカー・シルエット・ウィザードの総数は十六個。
『アウトフレーム』と『ゲイルストライク』のデータには他のストライカーの設計図があるが、何個か欠落している。
それでも開発できるのを含めれば二十以上はあるな。
「さて、それよりも飯にしようぜ」
一夏がそう言うと、箒、セシリア、鈴は互いに持ってきた弁当を一夏に食べさせようと行動を移す。
ちなみに、俺とシャル姉は購買のパンだ。
「一夏、アンタの分よ」
「おお、酢豚じゃないか」
まずは鈴のターン。
タッパーに詰めた酢豚だ。
「食いたいって言ってたから、今朝作ってきたのよ」
ふむ、鈴は将来いい嫁さんになりそうだ。
さて、次はセシリアだ。
「―――コホン。一夏さん、わたくしも今朝は早く起きまして、サンドイッチを作って来ましたの。よろしければお一つどうぞ」
そう言って一夏の前に差し出されるサンドイッチの入ったバスケット。
見た目はいい。料理本に乗ってるような出来だ。
だが、俺は知っている。セシリアが作るものは料理じゃない、兵器だ。
なんせ、匂いが一つもしない。これだけ見た目が良いのにも限らずだ。
「おう、あとでいただくよ」
「まあ♪」
パァという風に顔を輝かすセシリア。
…一夏、あとで骨は拾ってやる。頑張って散って来い。
「い、一夏。一応今日の分も作ってきたぞ…」
「サンキュー、箒。さっそく開けていいか?」
「う、うむ…」
「では…おお!」
箒からの弁当を開け、一夏は声を上げる。
どうやらから揚げとほうれん草のゴマ和え、炒めものなどが入っていた。
おお~、バランスよさそうだな。
トントンッ
「(ねえ凪)」
「(どうした、シャル姉?)」
「(はぅ!? い、いや…あのさ、もしかしてこの三人、彼のことを?)」
「(うん、想像通りだと思う。まあ、アイツが気付くのは相当先になりそうだけど…)」
「(…不憫だね、彼女たち…)」
そういうあなたも本来ならあの鈍感君に惚れるんですけどね、原作なら。
まあ、それはいいとして。
「ほれ、食ってみろって」
「う…いや、そのだな……」
「いいからいいから」
一夏の奴が箒に「はい、あーん」をやろうとしている。
そして他の二人はというと―――
「――――――(ピクッピクッ!)」
「――――――(ブチッ!)」
――めっさキレかかってます。
正直、別のとこで飯を食いたくなってきた。
「(ねえ、まさかあれも…)」
「(うん、無意識だと思う)」
「(…将来が心配だね)」
「(…シャル姉は絶対に幸せにするよ)」
「(ふぇぇっ!?…あ、ありがとう…)」
「(! お、おう…)」
前言撤回、この人の隣ならどこでも飯を食う。
「い、一夏さん! これも美味しいですわよ! はいどうぞ!!」
「え、ちょ、セシリアまっ――――むぐっ!?!?」
え? オイ待てセシリア、それを一夏に食べさせ―――
バタンッ
―――遅かったか…
「お、おい一夏あああぁぁぁ!?!?」
「ちょっと!? アンタ何食わしたのよ!?」
「あ、あら? ちゃんと見た目通りのモノに作り上げたのに…」
「それよりも保健室に運ぶぞ! シャル姉そっち持ってくれ!」
「う、うん!」
その後、一夏は晩飯の時間になるまで起きなかった。
そして同時にセシリアには料理禁止令が出された。
凪side out
凪ママside
私は今、ドイツ軍基地に来ていた。
この国のIS、『シュヴァルツェア・レーゲン』の様子を見に来たのだ。
といってもまあ、武器の方の調整に来たのだけれどね。
『あの子』のレールガンやワイヤーブレード、プラズマ手刀の設計・開発をしたのは私だし、それぐらいはしないと。
「さて、例の部隊は何処かしら…」
軍の基地を勝手に歩くのはいけないんだろうけど、そんなの私には関係ない。
それに、目的の部隊には知り合いもいるし、ぶっちゃけ問題ないわね♪
「…っと、あの子の恰好…あの眼帯…当たりね」
しばらく散策してるとちょうど目当ての部隊の隊員らしき子を見つけた。
『シュヴァルツェ・ハーゼ』、通称『黒ウサギ隊』の隊員の目印である眼帯を付けているから見つけるのは簡単。
さ~て、お話しましょ。
「そこのあなた、ちょっといいかしら?」
「? 誰だ、ここは軍関係者以外は――って、那美さん?」
「あら、クラリッサちゃん? まあ、随分綺麗になったわね♪」
なんと、話しかけた相手は目的の部隊の副隊長、クラリッサ・ハルフォーフちゃんだった。
「―――では、隊長のISの武器の調整に?」
「ええ、あの機体の武器を設計・開発したのは私だから、たまに様子を見に来ないといけないからね。あと、あなたのISの方も見てあげましょうか?」
「是非お願いします。あ、こちらです……隊長、お客様です」
隊長さんがいる格納庫に着くと、『シュヴァルツェア・レーゲン』を展開した銀髪の少女が居た。
ふむ…凪のお嫁さんにしたいくらい可愛いわね。もしくは凪の義理の妹として欲しいくらいよ。
その隊長さんは私に気付くとISを解除し、こちらに来た。
「ドイツ軍IS配備特殊部隊『シュヴァルツェア・ハーゼ』隊長、ラウラ・ボーデヴィッヒ少佐だ。あなたは?」
「私は高天原那美、あなたの『シュヴァルツェア・レーゲン』の武装の設計・開発を担当したIS技師よ」
「! ではあなたがあの有名な?」
「あら、私はそんなに大した事はしてないわ」
「…何を仰られるんですか、那美さん。この前フランスに第三世代型のプランに協力したとニュースでやってましたよ」
「クラリッサちゃん?」
「いえ、ナンデモナイデス……」
「? では、本日は何の用でこちらに?」
「あなたのISの武装チェックよ。近いうちにIS学園に行く予定だって基地司令さんに聞いてね、一応調整しとかないと安心できないでしょ?」
「そうですね。では…」
待機形態であるレッグバンドを渡される。
さて、お仕事お仕事っと♪
待機形態である『シュヴァルツェア・レーゲン』を目の前に展開し、手持ちの端末と繋げ、武器の使用率・消耗率・破損率を調べる。
ちなみに、ラウラちゃんとクラリッサちゃんは後ろで私の作業を見ている。
あまり見ても面白くないのに、女子としてそれはどうなのかしら?
「…うーん、ワイヤーブレードとレールガン、それとAICの使用率がやっぱり高いわね~。
ワイヤーで誘導、AICで捕えてレールガンって流れかしら?」
「わ、解るのですか?」
「隊長、この人を侮ってはいけません。もしこの人がISに乗ったら国家代表すら倒せますよ?」
「そんなことないわよ~、私はただどんな武器を使っているかを見てどんな戦い方が出来るか想像してるだけだから……ふむ、こんなもんね――――あら?」
「どうしました、那美さん?」
「いえ、ただの気のせいだったわ。はい、どうぞ(む~、どうもおかしいわね…)」
「どうも、ありがとうございます」
「あ、ラウラちゃん。どうも『その子』から違和感を感じるから、なにか変なことが起きたらすぐに電話して。真っ先に飛んでいくから。はい、電話番号」
「あ、どうも。では自分はこれで…クラリッサ、後は頼むぞ」
「はい、隊長」
ラウラちゃんはそう言うと司令塔がある方へ歩いていった。
む~、やっぱり可愛いわね…。
「さて、じゃあ次はクラリッサちゃんのね」
「頼みます」
「ふぅ、姉妹機とはいえ、もう少し互換性があってもいいと思うのだけれど…まあこんなもんね。はい、終わったわよ」
「ありがとうございます…しかし、こうやって那美さんに見て貰うのは久しぶりですね」
「ふふ、あの時はまだ新米だったわね。クラリッサちゃんや新人ちゃん達も♪」
「会って行かれますか? 当時の三人はうちの隊にいますよ」
「そう、でも次の仕事があるからまた今度ね」
「そう、ですか……」
「まあ、代わりにお土産持ってきたから、これで勘弁してくれるかしら?」
私は鞄から数十冊の少女漫画や同人誌を取り出し、彼女に渡す。
「こ、これは!?」
「前に欲しいって言ってた奴よ♪」
「那美さん! いえ、師匠! ありがとうございます!!」
「うふふ、それでどんどん日本の知識を身に着けるといいわ」
「師匠から教えて貰った日本文化、もっと隊の皆に広げて見せます!!」
「がんばってね♪ それじゃサヨナラ~♪」
「ありがとうございました!!!」
両手をブンブン振りながら見送ってくれるクラリッサちゃん。
ああ、彼女が完璧な日本通になってくれることを祈らせてもらうわ。
「さて、新型の設計もしとかないと~。うーん…決めた!凪の『ゲイルストライク』だったかしら? アレをベースに万能型を作りましょう! そうね、名前は―――――――――――――――――――――――――『レーゲンデュエル』!うん、そうしましょう!」
さあて、頑張って製作開始よ!
あ、それと凪のお嫁さん候補にラウラちゃんを入れとかないと!
ああん、忙しくてこれからが楽しみだわ!!
凪ママside out
凪side
「うっ…なんかまたお袋が企んでいる気が……」
「だ、大丈夫? 凪…」
「だ、大丈夫だシャル姉」
「ひゃうっ!? うう~、恥ずかしいなぁ~」
放課後、俺たちは同じ部屋に居た。
部屋替えの結果、俺はシャル姉と同じ部屋になったのだ。
ちなみに、これもお袋の差し金だとさっき気付いた。
どうもあの人の頭の中はギャルゲ脳みたいなモンが入ってるような気がする。
ああ、一夏は今の部屋のまま一人部屋になるそうだ。
「…それにしても同じ部屋だとは…お袋め、なにをすればこんなことを……」
「あ、それなんだけど…どうも学園長さんに交渉したって昨日言ってたような…」
「マジでなんなんだあの人……」
「ま、まあそれより……シャワー先に使う?」
「い、いや…先にどうぞ…」
「う、うん……の、覗いちゃダメだよ!?」
「の、覗きませんよ!?」
「うう~、絶対……だよ?」
「ぐふっ!? は、はい…絶対に…」
同居初日、恥ずかしすぎて正気を保てるかどうか解らない……。
頑張って、理性を保とう……。
凪side out
≪オマケ≫
「武さん…」
「ん? どうしたんだいくーちゃん? それと僕のことはパパでいいよ」
「IS学園に通ってみたいです…」
「へぇ~、どうしてだい?」
「凪さんと、シャルロットさんがどんな人か早く見たいから…です」
「おお、では早速交渉してみるよ! …あ、でもくーちゃん、学力が足りないとさすがに―――――――」
「一応、大学までに必要なことは全部わかります…この設計図がどんなものでどうすればいいのかも…」
「! なんと、すごいなぁくーちゃんは!! よーし、パパ奮発して専用機も作っちゃうぞ! そして何がなんでも叶えちゃうぞ!!」
「体は壊さないように、無理しちゃダメ…です。…それと、専用機を作ろうとしてもコアがありません…」
「大丈夫大丈夫! 実はくーちゃんを拾ったところの近くで一つだけ偶然拾ってたから!」
「じゃあ…」
「うん、くーちゃんの専用機が出来るぞ~!」
「名前はどんなものになるんですか…?」
「ふふふ! よーく聞いておくんだよ? その名も――――――――」
「その名も、『デルタアストレイ』!」
はい、凪ママが何かフラグを立てています。
そしてくーちゃんIS学園入り来ます!!