IS~転生者は頑張って生きるそうです~(凍結)   作:赤い変態

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まずはじめに、コメントの中でNダガーNやテスタメント、ミラコロなどの流失した技術について疑問を持たれた方がいたので、おおまかな設定を用意しました。


1:盗まれた、流失した技術の範囲について。
『アウトフレーム』と『ゲイルストライク』の設計データと各ストライカーのデータ、『アウトフレーム』の強化用データの三種です。

2:NダガーNに使われたミラージュコロイド技術について。
これは『アウトフレーム』と『ゲイルストライク』のデータ内にあった『マガノイクタチストライカー』のデータから解析したことにしています。

3:NダガーNについて。
これは『ゲイルストライク』の設計データを元にダガー系列の機体を作成、上記の『マガノイクタチストライカー』のミラージュコロイド技術を応用させるために亡国企業が作成したことにしています。一応、他のダガー系も出すつもりです。

4:テスタメントについて。
これは『アウトフレーム』の設計データと強化用データにあったものを利用して作成されたことにしてます。ウイルスについても同様です。

という感じです。
あと、現在『アウトフレーム』と『ゲイルストライク』から欠落してるストライカー・シルエットのデータは四種で、これらは亡国企業側に流失、盗まれたりはしていません。

それとこれ以上の技術が盗まれたり流失したりはありません。
また、チート両親が作り出す技術はSEED内の技術が大半で、思い付きで新しい技術を開発することがあります。

また、凪ママの製作する新たな機体をストライクEからレーゲンデュエルに変更しておきました。
バランス調整の為です。





くー、IS学園に来ました。他にももう一人転入する人がいるようです

六月上旬。

 

早朝、俺と一夏は第三アリーナに来ていた。

特訓の為だ。今回は『ゲイルストライク』ソードシルエット装備で挑む。

 

「さて、準備はいいか?」

「おう! いつでも来やがれ!」

「じゃ、遠慮なく!」

 

そう言って俺はウイングソーで一夏に斬りかかる。

 

「おらぁっ!」

「ちっ」

 

しかし、簡単に『雪片弐型』受け止められる。

だが、それで終わったわけではない。

左手で背中の『エクスカリバー』を取り、そのまま振り落す!

 

「ぐっ!?」

 

更に力を加えられた結果、一夏は受け止めきれずにシールドエネルギーを削られてしまう。

すぐに一夏は距離を取るが、俺は背中にあるもう一つの『エクスカリバー』を取って、左手のものと連結、そのまま左手に持ち、右手に『ウイングソー』を持って一夏に迫る。

 

「うおおぉぉぉ!!!!!」

「はああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

今度は連結した『エクスカリバー』で攻撃し、『雪片弐型』で受け止められた瞬間、『ウイングソー』で斬りかかり、そして――――

 

 

―――――、一夏の『白式』が解除された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…また負けた…」

「『白式』は『雪片弐型』しか無い分、機動力を生かした行動をしないと不利に陥いりやすい機体だ。仕方ないと思うがな」

 

朝の特訓を終え、俺たちは食堂で朝飯を食いながらさっきのことについて話していた。

一夏は鮭の塩焼き定食で、俺はいつもの日替わりマル秘弁当。ちなみに今回はかしわめし弁当だ。

 

「というか、凪の『ウイングソー』って何なんだよ。装甲がチーズみたいに斬られていくし…」

「そうだな、振動数を合わせることで対象を斬りやすくする代物だ。まあ一夏にも解りやすく言えば、どんなものも斬れる剣…と言えばいいか」

「うわっ、汚すぎだろそれ」

「お前の『零落白夜』発動時の『雪片弐型』と比べればマシな方だ」

「それでも十分凄いと思うよ?」

「お、シャル姉」

 

トーストとコーヒーを持ったシャル姉が来た。

ここ数週間でシャル姉と呼んでも恥ずかしがることが無くなった為、ちょっと不満です。

 

「今日も特訓だったの?」

「おう、まあいつも通りの結果だけど」

「うるせっ」

「あはは。あ、そう言えば凪、どうやらうちのクラスに転入生が来るらしいよ?それも二人同時に」

「へぇ…『PLLLLL…』む、電話か……もしもし?」

『やあ凪! 元気かい!』

「親父か、どうした。また何かやったのか?」

「あれ? 武さん?」

『お、その声はシャルロットちゃんだね? よし、ちょうどいいね。二人にビッグニュースだよ!』

「なんだ、また家族を増やしたのか?」

『ぶっぶー、残念だね! 正解は―――――くーちゃんが本日IS学園に転入することになったんだよ!!』

「「ぶっ!?!」」

 

親父からの報告に俺とシャル姉は噴いてしまった。

…おい、何やってんだようちの親は!!

 

「で、でも年齢とか学力があるだろ!?」

『ふっふー♪ その辺は大丈夫! なんとくーちゃんは大学生並みの勉強は出来ちゃうと判明したのだ!』

「…わぉ、凄い」

 

シャル姉、感心しないでくれ。

 

『しかも専用機まで付けての転入だよ。勿論、僕のお手製ISだ!』

「まさかと思うが、うちのクラスにか…」

『ははっ! そういうことさ! じゃ、仕事があるから! あ、それと今日から家にいるから、なにかあったら帰っておいで! じゃあね!』

 

そこで電話は切れた。

…はぁ、まさか専用機を持って転入とは……。

仕方ない、受け入れよう。運命を。

 

「ん? 親父さんからはなんて言われたんだ?」

「それが……僕たちの義理の妹がうちのクラスに転入するって電話が。しかも専用機付きで…」

「…凪のお袋さんもだけど、親父さんも大概だな」

「解ってくれるか……」

 

最近、両親が原作ブレイクしまくって「原作って何だっけ?」と思うようになってきたんだが…本当、なんなんだろう。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「今日は転入生を紹介します! しかも二人です!」

『おおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!』

 

SHR、山田先生から転入生のお知らせが伝えられ、クラス中の女子が騒ぎ出す。

まあ、転入生の一人がまだ見たことがない義理の妹だということに俺は落ち着かないがな。

 

「では、入ってきてください」

 

ガララッ――

 

「失礼します」

「……」

 

教室のドアを開け、入ってきた二人の少女。

片方は原作ヒロインのラウラ・ボーデヴィッヒであることはわかる。

ということはもう片方の少女―――腰まである白髪にエメラルド色の瞳でラウラより小柄な女の子が俺の義理の妹、くーちゃんか。

 

「高天原空です。飛び級でこの学園に入ることになりました。それと、私は凪さんとシャルロットさんの義理の妹でもあります。兄と姉共々、これからよろしくお願いします」

 

な、なんという礼儀正しい子なんだ!

親父! 今回はグッジョブだ!

 

『きゃあああああああああああああ!!!!!!』

「きゃうっ…!?」

 

女子達の咆哮にくーちゃんこと空が驚く。

 

「なに、この子!可愛すぎる!!」

「飛び級なの!? 見た感じ十二くらいに見えるけど!」

「マスコットよ、うちのクラスのマスコットにするのよ!」

「凪君やシャルロットさん羨ましすぎる!!」

「はぁはぁ…ペロペロしたい…」

 

「こ、怖いですぅ…」

 

おいこら貴様らぁ!!

空が怖がっているだろう!!

そして最後の奴、ペロペロはさせんぞ!!

……はっ、いかん。何かは分からんが、何かに目覚めてしまう所だった…。

 

「騒ぐな。静かにしろ」

 

 そんな中でも動じない織斑先生が面倒くさそうにぼやくと、静かになる。

 

「ボーデヴィッヒ、自己紹介をしろ」

「はっ、教官」

「……ここでは教官ではなく織斑先生だ」

「了解しました。……ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

もう片方の転入生、ラウラが自己紹介をする。

しかし、本当に冷徹そうだな。

これが一夏に惚れてデレるなど想像もできんな、実物を見ると。

 

「以上だ」

『…………』

 

なんというか……前にもこんな自己紹介を見た気がするような…ああ、一夏の時か。

ふと彼女の視線は一夏に向けられた。

 

「っ! 貴様が―――」

 

つかつかとそのまま一夏の前まで歩き、そして―――

 

「…何のつもりだ」

「いきなり人の顔を叩こうとして、そのセリフはないと思うけど?」

「……え?」

 

一夏の頬を叩こうとする手を掴み、体を二人の間に滑り込ませる。

この間、二秒弱。

 

「コイツに何の恨みがあるかは知らないけど、軍人が素人に手を出しちゃダメだろう」

「貴様……誰だ」

「高天原凪」

「何…?……まあいい、今度は邪魔をするな。それと貴様、私は貴様を認めないからな!」

 

一夏にそう吐き捨てて自分に宛がわれた席へと歩いて行った。

…やれやれ、大変だな、これから。

 

「サンキュ、凪」

「別にいいさ」

「あー、……ゴホンゴホン! ではHRを終わる。各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合。今日は二組と合同でIS模擬戦闘を行う。解散!」

 

織斑先生の合図に全員が教室を出ていく。

俺達も早くいかないと、あの人の出席簿アタックを食らう羽目になる。

それだけは嫌だ。

まあその前に挨拶しとかないとな。

 

「あなたが凪さんで、そちらがシャルロットさんですか?」

「おう、俺が凪。まあ義理ではあるが兄妹として、これからよろしくな」

「うん、僕がシャルロットだよ。よろしくね」

「はい…よろしくお願いします、凪兄さん、シャルロット姉さん」

「「はうっ…」」

 

く、なんという破壊力だ。

兄さん…イイ響きだ……

 

「? 早く行きませんか? 遅れますよ」

「そ、そうだな」

「う、うん。早く行こう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、本日から格闘及び射撃を含む実践訓練を開始する」

『はい!』

 

いつもよりも大きな返事が響く。

今回は一組と二組の合同であるために人数はざっといつもの倍である。

軽く八十人くらいか。

これだけの生徒を統率できる辺り、織斑先生は軍人に転職した方がいいのではなかろうか。

 

「今日は戦闘を実演してもらおう。ちょうど活力が溢れんばかりの十代女子もいることだしな。――凰! オルコット!」

 

指名された二人は不承不承といった表情で前に出てくる。

 

「どうしてわたくしが……」

「一夏のせいなのになんでアタシが……」

 

どうも二人の機嫌が悪い。

そういや一夏が遅れて来たときに織斑先生から叩かれていたようだが、それと関係あるのか?

だが織斑先生が二人の耳元で何かを囁くと、

 

「よっし、やるわよ!!」

「代表候補生の実力、見せて差し上げますわ!!」

 

おおう、急にやる気が出たようだ。

恐らく、ここでいいとこ見せれば一夏に……ってことを言われたんだろう。

 

「それでお相手は? 鈴さんとの勝負でも構いませんが?」

「ふふん。それはこっちの台詞」

「慌てるなバカども。対戦相手は――」

 

ふと、何かの風切り音が聞こえてくる。

音のする方へ顔を向けると―――

 

「よ、避けてくださ――――――――――――いっ!?」

 

おう、山田先生だ。

山田先生はそのまま一夏へ向けて落下した。

 

「うおっ!?」

「きゃあ!?」

 

何故か、ISを展開した一夏が同じくISを展開してる山田先生の上に馬乗りになっていた。

受け止めようとしたんだろうけど……その手は見事に山田先生の胸を掴んでいた。

……同時に二つの殺気を感じる。

とりあえず、殺気を感じる方へ目を向けると――――

 

「「……一夏(さん)?」」

 

青筋を立てた笑顔の鈴とセシリアがそれぞれ、両刃形態『双天牙月』と『スターライトmkⅢ』を構え、一夏へ向けて攻撃しようとしていた。

 

「凪兄さん、シャルロット姉さん、お二人はどうしたんですか?」

「空はまだ解らなくていいんだ」

「うん、空にはまだ早すぎるね」

「はい、分かりました」

 

とりあえず、この子があの二人みたいにならないことを祈ろう。

 

「ま、待ってくれ…これは」

「「問答無用!」」

 

まず最初に鈴が『双天牙月』を振りかぶり、投げるが一夏はそれをのけぞって避ける。

そこをセシリアが狙い撃つが、辛うじてそれも避ける。

しかしそこへ先ほど避けた『双天牙月』が回転しながら一夏へ向けて戻ってくる。

しかし、

 

「はっ!」

 

ドンドンッ!

 

山田先生は倒れたまま上体だけを起こした不安定な姿勢で、しかも狙える時間はほんの一瞬だったというのに、『双天牙月』に弾丸を命中させ、その軌道を逸らした。

 

『…………』

 

そんな山田先生の腕前を見て、皆唖然としている。

鈴とセシリアも目を見開いている。

 

「山田先生はああ見えて元代表候補生だからな。今くらいの射撃など造作もない」

「む、昔のことですよ。それに結局は代表候補生止まりでしたし」

 

それでもあの射撃は凄い。あれで候補生なら代表は更に上だということだ。

それに比べ俺は全然だな。

 

「さて小娘共、いつまで惚けている。さっさと始めるぞ」

「え? あ、あの二対一で?」

「いや、さすがにそれは……」

「安心しろ。今のお前たちならすぐ負ける」

 

その言葉にカチンと来たのか、二人とも武器を構える。

 

「では、はじめ!」

 

二人が空へと上昇し、すぐに山田先生もそれを追う。

 

 

 

 

一応、二人の名誉の為に言うが、善戦した方だと言っておこう。

山田先生の巧みなIS操作技術に代表候補生の二人はいいようにされ、最後は自滅に近かったが……。

 

ちなみに二人は未だに自滅した場所で言い争っている。

 

「さて、これで貴様らにも教師陣の実力がわかっただろう。ここからはグループに分かれて実習だ。織斑、高天原兄、高天原姉、高天原妹、オルコット、凰、ボーデヴィッヒ、グループのリーダーを努めろ」

 

その後、二つのグループで黄色い声が上がり、一つのグループで女子達が「可愛い」と連呼していたのはまた別の話である。

 

……というか、空の専用機が『デルタアストレイ』だったことに俺は驚いたよ。

あんだけハイスペックな機体が出てきて大丈夫なのか?

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

昼休み、屋上にて。

 

「SHRでも挨拶しましたが、改めて…高天原空です。よろしくお願いします」

「「か、可愛すぎる…!!」」

 

いつものメンバーで集まり、空と昼飯を取ることになった。

一応、改めて自己紹介することになったんだが…セシリアと鈴がメロメロになってしまった。

 

「しかし、また家族が増えたか。今後も増える予定なのか?」

「あー、うちの両親の事だから、確実に増やしそうだな」

 

箒からの疑問に答えるが、正直な話、本当に増えそうで怖い。

案外、敵キャラの『マドカ』も家族にしてしまいそうだな、うちのお袋と親父なら。

……しないよな?

 

「でも、まさか専用機まで持たせるとはね。どこからコアを持ってきたんだろう?」

「解らん。あの二人は常識というものを飛び越えてる節があるからな」

 

そのうち、次元とか飛び越える日が来るかもな。

いや、その前に篠ノ之博士と意気投合しそうだな。どことなく似てる感じがするし。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「へっくしっ!! ……誰かしら、噂してるのは? ま、それよりも今は開発開発~♪ うふふ、誰にあげようかしら、『この子』。うーん、凪のお嫁さんになりたい子にでもあげようかしら?」

 

「へぶしっ!! ……う~ん、誰かな、束さんのことを噂してるのは? まあそんな事より新しい『子』達の為の技術開発に専念しなきゃね!! それに箒ちゃんの為に専用機も用意しとかないと!」

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

結構同類みたいなもんだったりして。

いや、まさかな。

 

「わぁ、プニプニしてる~」

「こ、こそばゆいです…」

「何歳ですの? セシリアお姉さんがなんでも買って差し上げますわ!」

「じゅ、十二歳です。それと買って貰うのは悪いのでいいです…」

 

っておい。

 

「おい二人とも…うちの妹に何してる?」

「うん、凪の言うとおりだよ。……なにをしてるのかな?」

「……本当、平和だな~」

「…だな」

 

 

 

 

 

 




現在『アウトフレーム』と『ゲイルストライク』が持つ各ストライカーの設計データは

エール・ソード・アナザーソード・ランチャー・アナザーランチャー・ライトニング・ガンバレル・ジェット・マルチランチャー・マルチパック・シールド・バズーカ・バスター・ドラグーン・マガノイクタチ・ドッペンホルン・Gフライト・スペキュラム・キャリバーン・サムブリット・ディバインのみ。

シルエットはフォース・ソード・ブラストの三種です。

欠落しているものは『銀の福音』戦に出す予定です。
 
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