IS~転生者は頑張って生きるそうです~(凍結) 作:赤い変態
ミッション開始(ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.)
Naked Soul(Gジェネレーション・ワールド)
「来い、『白式』」
「行くぞ、『紅椿』」
「『アウトフレーム』、『Gフライト』装備で」
砂浜でそれぞれのISを展開、一夏は箒の背中に乗り、俺は『Gフライト』装備の『アウトフレーム』を飛行形態にする。
「さて、分かっているだろうけど、俺は途中までの護衛だ。不要と感じたらすぐに退くが…」
「心配性だな、お前は。このくらい私と一夏で十分だ」
「…そうか。だが、万が一ってことがある。油断はするな」
「そうだぞ、箒。先生たちも言ってたけどこれは実戦だ。何が起きるかわからない。十分に注意しねえと」
「なんだ、怖いのか? ふふ、安心しろ。大船に乗ったつもりでいればいいさ」
「「……」」
やはり、不安だ。
こんなに浮かれていては、もし本当に途中で何かあった時ヤバいぞこれは。
…最悪のケースだけは避けよう。
『織斑、高天原』
織斑先生からプライベート・チャネルで話しかけられる。
「はい、何です?」
『どうも篠ノ之は浮かれているな。あんな状態では作戦が上手くいくとは思えん。
いざという時はサポートしてやれ』
「「了解」」
そこまで言うとオープン・チャネルに切り替わり、合図が送られる。
『では――ミッション開始!』
各部スラスターを全開にし、砂浜から飛び立った。
水平線の向こうにいる敵に向けて。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
砂浜から飛び立って十数分。
俺は『白式』、『紅椿』の後方斜め上を陣取り、周囲を警戒しながら飛行していた。
「衛星とのリンク開始…情報照合……どうやらもうすぐだな」
「…どうやら、何事もなく接敵できそうだ」
「ああ…―――――っ、回避!」
そう安堵した時、いきなり下からビーム攻撃が来た。
とっさにバレルロールで回避し、海面を見ると…クラス代表戦の時に襲撃してきた『NダガーN』の姿があった。
……レーダーに反応が無かったってことはミラージュコロイドで隠れて居やがったか。
「なっ! こいつらあの時の!」
「一夏、箒、こいつらは俺が引き受ける! お前たちは『銀の福音』へ急げ!」
「…了解!」
「絶対死ぬなよ!」
一夏達を先に行かせ、『NダガーN』達を足止めする為に留まる。
飛行形態を解き、『Gフライト』から『シラヌイ』に換装し、一度空へ上昇する。
「織斑先生、聞こえてますか?」
『どうした、高天原』
「敵さんですよ、クラス代表戦の時の」
『…二人は無事か?』
「先に行かせましたよ。こっちは俺が対処するので、二人の方で何かあったら連絡ください」
『わかった…無理はするなよ』
「了解……さてと…早く倒すか」
ライフルとシールドを呼び出し、『シラヌイ』の誘導機動ビーム砲塔システム全機を発射。
四機に攻撃を開始する。
「さっさと沈んでくれよ!」
ミラージュコロイドを使う暇なんざ与えるか!
まず手始めに七機のビーム砲で四機の動きを制限させ、ライフルで攻撃する。
オールレンジ攻撃に加え、上空からの攻撃…しかも逆光付きだ、反撃の暇すら与えずに終わらせる!
「そら! 落ちろ!」
避けることも出来ずにオールレンジ攻撃で二機が同時に落ちた。
残りの二機は辛うじて避けているが、時間の問題だ。
「―――ぐぅっ?! …ちっ、まだ来るってか……」
だが、その時別方向からの攻撃が飛来してきた。
すぐにシールドで防ぐが一撃で腕アーマーごと粉砕され、すぐに破棄する。
腕の方は血が流れ出した。
攻撃が来た方へ視線を向けると今度は『バスターダガー』と『ロングダガー』に良く似た機体がそれぞれ一機ほど……ったく、今日はサービスデーか何かか。
だが、こうも続けてくるとさすがにヤバいな……。
砲撃を避けながら残りの『NダガーN』を掃討、すぐに新手の二機と現状を確認する
(砲撃戦特化の『バスターダガー』と完全武装をした『ロングダガー』のもどきが一機ずつ……左腕は…ちっ、まともに動かないか。)
とにかく今の状況は不味い…早く二人と合流しないと…。
「いけ!」
ビーム砲塔の三機を左側の防御にまわし、残り四機を攻撃にまわす。
だが、先ほどの『NダガーN』と違い容易に避けていく。
どうやら只の無人機じゃないようだな……。
お返しとばかりに『ロングダガー』もどきの左肩部からミサイルが放たれるがライフルである程度落とし、残りを避けつつライフルで『バスターダガー』もどきを攻撃する。
が、簡単に避けられ逆に腰のガンランチャーで反撃を食らう。
「ち、しぶとい…だが背中ががら空きだ!」
背後に配置したビーム砲塔二機が『バスターダガー』もどきのバックパック部分を攻撃、そのまま海に落ちていく。…完全に破壊した訳じゃないが、これで手出しは出来ないはずだ。まあ、こっちも今ので最後だがな。
『シラヌイ』のビーム砲塔全機がエネルギー切れを起こし、本体バックパックに戻ってくる。
(残り一機…一気に仕留める!)
『シラヌイ』から『マガノイクタチ』に換装し、瞬時加速で『ロングダガー』もどきに接近。右肩部のリニアガンと左肩部のミサイルによる同時攻撃が来るがバレルロールですべて回避、そしてほぼゼロ距離になったと同時に背中の『マガノイクタチ』の翼状のパーツを展開、相手をホールドする。
「これで…終いだ!」
―――強制放電開始!
『ロングダガー』もどきの表面に青白い電気が走り、『マガノイクタチ』に流れていく。
そしてそのまま『アウトフレーム』のエネルギーに還元されていく。
数秒ほど経つと『ロングダガー』もどきは動きを完全に止めた。
「ふぅ……なんとか勝てたな…」
『マガノイクタチ』を『ロングダガー』から離す。
そのまま海に落ちていくが関係ない。
…というか、確実に『亡国企業』共の仕業だよな、これって……。
じゃなきゃ説明がつかん。
「ま、それは置いといて…二人の下に急ぐか……『Gフライト』装備に換装」
『Gフライト』に換装し飛行形態に移行。すぐに一夏達が向かった方向へ飛翔する。
……俺の中では未だに嫌な予感は渦巻いたままの状態だった。
「一夏ぁぁ!!!」
「ちっ、やっぱりこうなってたか!」
現場に着くと既に一夏は箒を『銀の福音』の攻撃から庇ってISを解除しており、重傷だと窺えた。
眼下の海にはやはりというか密漁船もいた。
「…うおりゃっ!!」
瞬時加速で『銀の福音』に接近し、蹴りつけて海に叩き落とす。
「箒、一夏連れて撤退するぞ!」
「だ、だが…」
「一夏を殺したいのか!」
「ッ……わかった」
「よし…とりあえず俺に掴まれ。どうせエネルギーはもう残ってないんだろ」
「すまない…」
箒は飛行形態の俺の背に一夏を抱えたまま乗る。
…正直な話、ここに俺が残って足止めすればいいんだが…もうかなりの量の血が左腕から流れすぎて意識がやばい。
気力で起きてるようなもんだ。
「しっかり掴まっておけ!」
スラスターを全開にし、すぐにその場から離れる。
一応、織斑先生に通信を入れないと。
「こちら高天原…作戦は失敗、一夏と箒を連れて帰投します」
『そうか…わかった……二人の様子は?』
「一夏は重傷、箒も軽傷です。医療班の準備しといてください」
『了解した…こち『ザー』…なんだ、急に『ザー』…………』
「? 織斑先生…聞こえてますか?」
『―――――――――――』
「……どうなってんだ?」
いきなり通信が途絶えた…。
一体何が――――――っ!
その時急に悪寒が走り、その場で停止する。
「…? どうしたんだ凪」
「……箒、ここからだったら『紅椿』の残量エネルギーでも戻れるか?」
「あ、ああ…」
「なら行け……俺は残る」
「何を言って「早く行け!」…わ、分かった…」
箒は一夏を抱え帰投していく。
俺は『Gフライト』から『ハイペリオン・パック』に換装しバリアーを展開する。
「…出て来たらどうだ」
そう言うと海面から一機のISが出てきた。
その姿は俺が良く知っている、本来なら『アウトフレーム』の原型である機体―――
「まさか、『テスタメント』まで出してくるとはな…」
白い全身装甲に右腕の攻盾システム『トリケロス改』、背中の『ディバインストライカー』…。
そして特徴的な前に伸びた頭部のアンテナ…その姿はまさしく『テスタメント』だった。
『気付いていたか…』
『テスタメント』から男の声が聞こえた。
「男かよ……」
『…貴様は知らなくていいことだ』
「どういうことだ?」
「イレギュラーはここで消えて貰うからな」
そう言うと同時に勝手に『ハイペリオン・パック』のバリアーが解除される。
しかも体が動かない……!?
「くッ……何しやがった!」
『ウイルスだ。貴様のISはもういう事を聞かない…』
っ! そうか、原作通りのウイルスまで!
まさか、『アウトフレーム』から流失したデータの中にあったのか?!
「ちぃ!」
『貴様は我らの計画の障害だ。故に―――』
奴は右腕の『トリケロス改』の先端部分から刃を出し、ゆっくりと腕を振り上げる。
そして……
『消えろ』
ザシュッ
「がっ! ぐぅ……」
左胸を貫かれ、そのまま腹まで斬られる。
…絶対防御すらコントロールしやがったか……。
「う…ァ……」
『ふん』
そして奴に腕で払い落され、俺は落ちていった。
…くそ、こんな奴…一夏達じゃ相手できるわけがねぇ…。
くそ、血が…………。
『さて、次は他の専用機持ち共か…』
奴は背を向けて去って行こうとする。
待て、どこに行く…テメェを行かせるわけには…。
「いか…せ……ねぇ…」
最後の気力を振り絞り、動くようになった『アウトフレーム』を『ランチャー』装備に換装、『アグニ』の砲口を向け…引き金を引く。
ズドォォォオオン!!!
『ぐぅ!? き、貴様!?』
「はっ……ちゃんと止め…刺すんだった……な」
『ちぃ!』
辛うじて『トリケロス改』で防御されたが、その右腕ごと破壊することが出来た。
奴は依然飛んでいるが…これで攻撃力はほぼ奪った……。
「ざまぁ…みろ……ぐ…………」
そこで俺の意識は途絶えた
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ちっ、化け物か…』
『テスタメント』の男は凪が落ちていった海面を見る。
あれだけの深手を負って生きているはずがない。
最後の反撃には驚いたようだがすぐに気を取り直し、『新しい右腕』と予備の『トリケロス改』を呼び出し装備する。
『まあいい。…次のミッションに入る』
男はその場を去っていく。
とりあえず、凪には負けて貰いました。
というか、これ一夏達勝てるのか?って感じになってしまったような…
一応、アウトフレームとテスタメントの戦闘を再現するとこんな感じなんだよな…原作だと