IS~転生者は頑張って生きるそうです~(凍結) 作:赤い変態
昼ドラを見て、あるアイデアが浮かびました。
極道×ISなんてものを…需要あるかな?
凪の反応が消えた。
箒が帰還して数分後に入った報告だった。
直前まで通信やレーダーが全く反応しなかったこともあり、正確なことは分からないまま。
『銀の福音』が追いかけてきて落としたのか、それとも何かイレギュラーなことが起きたのか。いずれにしても凪のことより『銀の福音』を先にどうにかしなければならない。
結果捜索はされず、学園上層部からは作戦続行、専用機持ちは指示があるまで待機せよとの事だった。
医務室として宛がわれている旅館の一室、一夏はベッドの上で医療機器に繋がれていた。
医師が言うには生命の危機はもう心配無いらしいが、目覚める気配がない。
時間は午後の四時。
箒はベッドの横にある椅子に座ったまま、俯いてた。
(私が慢心したばかりに一夏を……それに凪の奴まで…)
一夏が落ちたのは自分の慢心の所為、凪の行方が分からなくなったのは一緒に戻ろうと進言しなかった所為で…。
二人の忠告通り油断せず慎重に行動しておけば……
あそこで奴一人置いて行かなければ……
箒は只々後悔する事しか出来なかった。
(私はもう…ISには……)
一つの決心をつけようとした時、ドアが乱暴に開かれた。
大きな音が鳴るが、そちらに意識を向ける気力もなかった。
「まったく……わかりやすいわねぇ」
遠慮なく入ってきたのは鈴だった。
そしてそのまま箒に歩み寄る。
「一夏がこうなったのはアンタの所為なんでしょ」
「……っ」
その言葉に箒の体が揺れる。
「それに凪の反応が確認できる直前まで一緒に居たのもアンタ…」
「…………」
無言の返答。
それにイラついた鈴は突然箒の胸倉を掴み、立たせる。
「そうやって反省のポーズでもすれば済むと思ってんの? ふざけんじゃないわよ!
今こそやるべきことがあるでしょ!」
「…だが、私は……」
「一夏が落ちて辛いのはアンタだけじゃないのよ! アタシやセシリアだって! それに凪の家族であるシャルロットや空、それにアイツに惚れているラウラだって我慢してんのよ!? それとも何、アンタはそんなことも分からない愚か者なの!?」
「そ、そんな事ぐらい私も理解している! だが、どうしろというんだ! 出来ることがあるなら私だって!」
「漸くやる気が出たようね……出来る事ならあるわよ」
「な、なに…?」
「まず先に『銀の福音』を倒して一夏の仇討ち、その後凪の方も捜索よ。『銀の福音』の位置情報だけど――」
「それはもうわかった」
鈴の言葉を遮りラウラが入ってくる。
「ここから三十キロ離れた沖合の上空に目標を確認した。光学迷彩は持って無いようでな、衛星を使って発見できた」
「さすがドイツ軍特殊部隊、早いわね」
「…で、お前はどうなんだ。準備は?」
「とっくにやったわよ、『甲龍』の強化パッケージはインストール済み。他のみんなは?」
「既に済んでいる。今は別室で待っている」
「そう…で? アンタはどうすんの?」
「私も…やる!」
「なら、決まりね」
「それと、先ほど那美さんから連絡があった。詳しい場所の特定はできなかったらしいが、微弱ながら嫁の生体反応も確認できたそうだ」
「よし、ならさっそく作戦開始ね」
「「ああ!」」
三十分後、『銀の福音』が居る海域上空に向けて六機の専用機が飛び出した。
無論、誰も止めることは出来なかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…やっぱり行っちゃったか、みんな」
砂浜にて那美は少女たちが向かった方向を見つめていた。
別に止める気は毛頭ない。
「それにしても…誰かしらね、うちの凪を落としたのは……もしシャルロットちゃんや空ちゃん、みんなにまで手を出したら…………見つけた時、只じゃおかないわよ」
そう言って手に持っていたノート型端末を操作する。
「各国の衛星ジャック開始……私の家族や知人に手を出したらどうなるか…教えてあげないとね…!」
とうとう凪ママが怒りました。
次回は…『銀の福音』戦と一夏の復活、凪の方もちらっとやるつもりです。