IS~転生者は頑張って生きるそうです~(凍結) 作:赤い変態
今回の話は序章なので、短めです。
戦闘、その他は次回以降に持ち越します。
では、始めましょう。
※今回のコラボ編は龍使いさんの作品のネタバレも含む可能性が大いにあります。読む際は注意してください。
世界を越えた出会い……序章:並行世界へ
「凪、並行世界に行くわよ」
八月一日。シャル姉とキスをしてから五日経ったその日、久しぶりに家に帰ってきて休んでいたところ、お袋が突拍子もないことを言い出した。
「…お袋、アンタの規格外ぶりは十分承知だ。例え宇宙用コロニーや人造人間作ったとしても否定はしないが……それは無理だろう?」
この人が今まで作ってきたモノを考えると、どんなものでも作れそうだが…幾らなんでも世界の壁を越える等と言う芸当は無理だとしか思えない。
だが、俺のその一言を聞いてもお袋は自信満々の笑みで言いやがった。
「ところがギッチョン! 行けちゃうんだなぁ、これが」
…行けるんかい。
アレか? 以前俺が「その内、次元とか飛び越える日が来るかも」とか考えたからか?
それでフラグが立ったとでもいうのか?
…笑えんな。
「私が中学生だった時かな、その位の時期に次元を飛び越えることが出来る装置を暇つぶし程度に作ってね。偶然成功しちゃったのよ」
「…………マジか」
十代の時点で世紀の大発明をしていたというのか、うちのお袋は。
「大マジよ。で、今回並行世界に行こうとか言いだしたのは…凪、貴方の為よ」
「俺の為? おいおい、どうして並行世界に行くことが俺の為になるんだ?」
「リハビリと修練よ。いくら退院したからといって、まだ本調子じゃないんでしょ?
それに、どうも新学期から嫌な事が起きそうな予感がするから凪に力を付けて欲しいの」
「……ふむ」
茶を一口飲み、思案する。
…リハビリはともかく……新学期から嫌な事が起きる予感、か……。
そういや二学期は襲撃があるんだったな、『亡国企業』による襲撃が…。
五月のクラス代表戦の『NダガーN』、先月の『銀の福音』事件の際に出てきた『テスタメント』やその他が『亡国企業』の手先と仮定すると…原作より戦力が増強されてる可能性は高いだろう。
…少なくても、今の内に力を付けておいた方が良いのは確かだ。
「…OK。行ってやる、並行世界とやらに」
「ふふっ、そう来なくちゃね。さぁて、後はシャルロットちゃんと空ちゃん、ラウラちゃんにも伝えておかなくちゃ」
「? …ちょっと待て、まさかその三人も連れて行くのか?」
「貴方が向こうに着いて数時間経った後にね。一応、向こうの知り合いに凪の嫁候補と私の家族を紹介しておきたいし」
「…まだ嫁候補とか言うか……。というか、その言い方だと数日間は並行世界に滞在する風に聞こえるんだが」
「約五日間ほど滞在予定よ。それよりさっそく行く準備をするから、色々と準備して来てね♪」
「はぁ…了解だが……頼むから向こうで問題ごとを起こさないでくれよ?」
立ち上がり、自室に向かう。
並行世界……そこでどのような修練をすることになるかは分からんが、まあ頑張ればどうとでもなるだろう。
十数分後、適当に支度してリビングに戻ると人が潜れるぐらい大きいリング状の機械が置かれていた。
「これが並行世界に渡る為の機械か…」
「その名も『ワールド・ゲート』。一度行った世界ならタイムラグ無しで渡れるわ」
「…本当に何でもアリだな」
「さあ、これの前に立って頂戴。すぐにゲートを繋ぐから」
言われた通りに『ワールド・ゲート』の前に立つ。
するとリングの表面が光り、リングの向こう側に見知った建物が見えた。
…IS学園だ。
「今リングを覗いて見えてるのが並行世界のIS学園よ。とりあえず向こうに着いたら私の知り合いが出迎えると思うから、その人に付いて行って頂戴」
「分かった……なあ、これってもう通ってもいいのか?」
「ええ。まあその前にコレを渡しておくわ」
目の前に青い大剣と赤い大剣が展開される。
『タクティカルアームズ』に更なるモードを追加した『Ⅱ』と『ⅡL』、その二つだった。
「退院祝いの『タクティカルアームズⅡ』と『タクティカルアームズⅡL』よ。
こっちの青い方の『Ⅱ』は空ちゃんのモノと同じ奴をベースに、新たに刀身を二分割してトンファーのように使う『ソードアーム』と、ガトリング砲を手持ちで使用する『ガトリングアーム』っていう2つのモードを搭載したの。しかも『ソードアーム』時は刀身の峰側にビーム刃を発生させることが出来るの。
で、こっちの『ⅡL』は射撃形態をガトリング砲からアローに変更、グリップ部分を取り外すことでビームトーチガンっていう威力弱めの武器にもなるわ。
後、この二つはバックパックユニットとしても使えるわよ」
「…見舞い品の時も思ったが、やり過ぎだろう」
「もうっ、これでも意欲を5%にまで抑えて作ったんだけど?」
「はいはい…。じゃ、行ってくる」
二振りの大剣を拡張領域に格納し、リングを潜る。
いざ、並行世界へ。
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「行ったわね…さて、シャルロットちゃん達も呼ばないと♪」
凪が『ワールド・ゲート』を潜ったのを確認し、那美は次の作業へ取り掛かる。
作業をする彼女の目は今まで以上に輝いていた。
「ふふっ、並行世界と関わるという経験を得て凪がどこまで成長できるか…楽しみね♪」
「そうだね、那美さん」
凪の父親、武がリビングに入ってきて那美の後ろに立つ。
「あら、武さん。もう『アレ』を完成させたの?」
「うん、漸くね。これで『ゲイルストライクS』の新たな機能が使えるようになるよ」
「『ハウンドモード』…凪や『アウト』ちゃん、『ゲイルちゃん』ですら気付いてない二次移行して得た新たな力…凪にばれないようこっそり調べて見つけたモードだけど、早く見たいわね♪」
「まあまあ、そう慌てずに。シャルロットちゃん達と一緒に向こうに渡ってからのお楽しみさ」
ニッコリと笑う武。その笑顔はまるで仏の様だった。
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「…案外、『向こう』と変わらないんだな。並行世界って」
無事に並行世界に転移した凪はその世界のIS学園の校門前に立っていた。
「…で、お袋が言ってた知り合いさんとやらの出迎えは……ん?」
ふと後ろからの視線を感じ、振り返る。
そこには凪が良く知る一年の専用機組の面々と、IS学園の制服を着た見知らぬ男子生徒と白衣姿の青年が居た。
「わっ、本当に何も無いとこから出てきた…」
「…まさか、本当に次元を超えて……?」
「彼が拓海の言ってた…?」
「うん、並行世界からの客人さ」
『この世界』の一夏達が白衣姿の拓海と呼ばれている青年に質問し、彼もそれに応える。
…どうやら既に凪が来ることはこちら側の一夏達にも知らされていたらしい。
とりあえず、事情を知ってそうなその青年に凪は話しかけることにした。
「君か? お袋の知り合いと言うのは?」
「ああ。僕は相沢拓海、拓海と呼んでくれ。君の事は那美さんから聞いてるよ。ようこそ、並行世界へ」
「…高天原凪だ、凪で構わない。…ところで、そこの男子生徒は?」
「俺か? 俺は真行寺修夜。この世界ではISを動かせるもう一人の男だ。気軽に修夜でいいぜ」
「よろしく。…で、他の皆は俺も知ってる連中ばかりだが…一応、自己紹介をしておいた方が良いか?」
「ああ、その方がこっちも楽で助かる」
そう聞きつつ、二人の後ろに居る専用機持ち達―――『この世界』の織斑一夏、篠ノ之箒、セシリア・オルコット、凰鈴音、シャルロット・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ、くーちゃん、そして凪自身はまだ出会ってない更識簪に視線を向ける。
(とりあえず、さっきの反応からして俺が並行世界から来たって言っても大丈夫のようだな。…しかし、まさかこっちではもう簪と合流してたのか…。ま、先に挨拶を済ませておこう)
「改めて自己紹介するが…高天原凪だ。そこの拓海君が言うように並行世界から来たISを動かせる男だ。まあ、よろしく」
―――――こうして並行世界に住む者達は出会った。
彼らが紡ぐ物語は、始まったばかりである。
どうでしたでしょうか?
今回からの本格的なコラボなんですが…。
正直な話、短すぎた気がしますが…ご容赦してくださると助かります。
そして龍使いさん、その相方のGHOST=大博さん。こんな感じで始まりましたが…もし不自然なところがありましたら遠慮なく言ってください。
特に「うちのキャラはこんな感じではない!」と感じたらすぐにでも教えてください。すぐに直します。
それと、次回からは多分お手を借りることになるやもしれません。その際は…よろしくお願いします!
では、大変失礼しました。