IS~転生者は頑張って生きるそうです~(凍結)   作:赤い変態

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捏造された記事には痛い目にあいました・・・




取材? 捏造しないのならどうぞ

 

 

 

代表決定戦から数日。

本日はグラウンドでの授業だ。

 

「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、高天原、オルコット。

試しに飛んでみろ」

「はい」

「了解」

「分かりましたわ」

 

それぞれの愛機を呼び出す。

セシリアは0.5秒、俺は0.6秒。

・・・ふむ、まあこんなもんか。

今回は最初からエールストライカーを装備している。

 

「早くせんか。熟練した操縦者なら展開に一秒とも掛からないぞ」

 

織斑先生の声に一夏は焦りながら、右手にある『白式』の待機状態であるガントレットに左手を当て、なんとか展開する。

展開にかかった時間は0.7秒。

 

「まずは五十メートルまで上昇しろ」

 

俺とセシリアが同じぐらいのスピードで上昇し、到達。少し遅れて一夏も到達する。

 

『何をやっている。お前の『白式』の出力はスペック上では『エールストライカー』を装備した高天原の『アウトフレーム』と同等の筈だぞ』

「はい・・・」

 

開始早々、一夏は千冬さんに説教を食らってた。

急上昇、急降下する際に角錐をイメージすればいいらしいのだが、具体的なイメージが掴めてはいないんだろうな。

 

「一夏さん、イメージは所詮イメージ。自分がやりやすい方法を模索する方が建設的でしてよ」

「そう言われてもなぁ。空を飛ぶって感覚が・・・」

「身近なものに例えてイメージしてみたらどうだ?」

「身近なもの、か・・・」

 

俺は基本的に飛行機のイメージで飛んでいる。

前世では仕事の都合で何かと飛行機に乗ることがあったから、イメージするのは簡単だった。

 

『お前たち、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から10センチだ』

「はい」

「まずはわたくしから」

 

先にセシリアが降りていく。

ハイパーセンサーを使って確認してみたが、地表から10.2センチの所で停まっていた。

さすが代表候補生、と言ったところか。

 

「そんじゃ、次は俺だな」

 

地面と水平になるように体を倒し、降下していく。

地面との距離が一メートル位になったところでエールストライカ―のスラスターを吹かせ、姿勢を起こし、完全に停止する。

・・・ざっと10.8センチってとこかな。

 

「まあ良く出来たといったとこだな。あと0.2秒ほどスラスターを吹かせるのを遅らせた方が更に目標に近づける、精進しろ」

「了解しました」

 

なんと、アドバイスまでくれた。

この人は本当にあの織斑先生なのか?

 

「次、織斑。降りて来い」

 

さて、続いて一夏の番なわけだが・・・。

 

「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

ヒュ――――――――――――――――――ッ、

 

・・・・・・ああ、これは・・・。

 

「と、止まれえぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!」

 

ズド――――――――ン!!!!

 

一夏は地面にでっかいクレーターを作っていた。

・・・・・・一体、なにをイメージすれば地面に大穴開けるようなスピードで落ちるんだ? 戦闘機か? それともロケットか?

 

 

 

 

 

「織斑、高天原、武装を展開しろ。それくらいは自在にできるようになっただろう」

「「はい」」

 

両腕に武器があるイメージをする。

すると即座にビームライフルが右手に、シールドが左手に展開される。

ざっと0.3秒といったところか

一夏はどうやら手こずっているのか、『雪片弐型』を展開するのに2.5秒ほど掛かっていた。

 

「遅いぞ織斑。0.5秒で出せるようにしろ。高天原、展開時間はなかなかだが、もう少し銃身を下げろ。私を撃つ気か」

「はい!」

「す、すいません」

「次、オルコット。やってみろ」

「分かりましたわ」

 

そしてセシリアは右手に『スターライトmkⅢ』を展開した。

マガジンもセットされた状態でだ。

展開に掛かった時間は0.2秒ってとこだろう。さすがだ。

だが、

 

「さすがだな。・・・・・・ただし、そのポーズは止めろ。横に向かって銃身を展開させて誰を撃つ気だ。正面に展開できるようにしろ」

 

その銃口が俺に向けられている。

さすがに誤射とかは無いだろうが、向けられている身としては辞めて欲しい。

 

「で、ですがこれはわたくしのイメージを―――」

「直せ。いいな」

「う、・・・はい」

「さて、時間だ。今日はここまでとしよう。織斑、グラウンドの穴を埋めておけ」

「は、はい・・・」

 

一夏は助けを求めるように周囲を見る。

最初に箒。視線を逸らされてしまう。

次にセシリア。既にISを解除し離れていった。

他のクラスメイト。全員既にいない。・・・早いな、さっきまでそこら中に居たのに。

最後に俺へ視線を向ける。

もはや小動物のような眼をしてこちらを見ていた。

・・・仕方ない。

 

「わかった、手伝うからその目は辞めてくれ」

「恩に着るぜ、凪・・・」

「その代り、昼飯奢れよ?」

「ぐ・・・OK」

 

その後、二人係でクレーターを埋めた。

もちろんISを使ってだが。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

その日の夜、

 

「そういうわけで! 織斑君クラス代表決定おめでとう!!」

『オメデトー!』

「お、おう・・・」

 

食堂にクラッカーの音が鳴る。

夕食後、一組は食堂に集まり一夏のクラス代表就任パーティーが催された。

テーブルには菓子やジュースなどが置かれ、壁には『織斑君、クラス代表就任おめでとう!』という横断幕が張られている。

みんなかなりテンションが上がっているが、一夏はため息を着いたりしている。

俺はというと、

 

「なーなー、なにしてるの~?」

「うん? ああ、ちょっとな・・・」

 

この後行われるであろう、捏造インタビューに備えていた。

・・・前世でジャーナリストをしていた故か、どうしてもあのインタビューは気に入らない。

娯楽として作るなら多少の捏造は必要になるだろうが、インタビュー内容全部を捏造なんて言語道断! 

本当のジャーナリズムというものを教えてやる!

 

「ふふふ!」

「おお~、なんだか分からないけど、なーなーが燃えている~」

 

隣で本音さんが何か言ってるが、気にしない。

 

「はーい、新聞部でーす。今日は織斑一夏君にインタビューをしにきましたよ!」

 

女子生徒一人が女子の壁を押しのけて、一夏の前まで迫る。

ボールペンとメモ帳を持ち腕に新聞部と書かれた輪をつけ、首からカメラを提げている姿は記者そのもの。

 

来たな~~、この世界での俺の天敵!

 

「まずはずばり織斑君! クラス代表になった感想を、どうぞ!」

「あ――、まあ、がんばります」

「えー。もっといいコメントちょうだいよ~。俺に触るとヤケドするぜ、とか!」

「自分、不器用ですから」

「うわ、前時代的! ・・・まあいいか、適当に捏造しよっと」

「―――聞き捨てならないな、そのインタビュー」

 

俺は一歩前に出て、その新聞部の女性に近づく。

 

「なに? なにか問題でも?」

「ええ、大いにありますとも。ジャーナリズムが感じられないので」

「へぇ・・・言うじゃない」

 

俺と新聞部の女子(多分先輩)の間にピリピリとしたナニカが生じる。

 

「(な、なんだ、どうしたんだ凪の奴!?)」

「(なんですのこの空気!?)」

「(ひ、非常に居ずらいのだが・・・)」

「(なーなーが別人に見えるよ~)」

 

俺たちの空気に周囲のみんなも静かになる。

 

「・・・では聞くけど、君には分かる? 大衆が求めるものを」

「もちろん。しかし、だからと言ってインタビュー対象の印象を変えるような取材はあまり褒められたものでは無いと思うんですがねぇ・・・」

「・・・ぐっ」

「大方、対戦相手だったセシリアにもインタビューをして、その内容が気に入らなかったら捏造する算段だった・・・違いますか?」

「うぅ・・・」

「面白くないから捏造する・・・そんな事をする時点であなたは記者として失格だ!」

「――――――参りました!」

 

素直に頭を下げる先輩。

ふふ、やったぞ。天敵を一人倒したぞ!

 

「目が覚めたよ、これからは本当のことを書くわ」

「そうですか」

「ええ。あ、そう言えばまだ自己紹介してなかったわね。私は黛薫子」

「既に知っているかもしれませんが、高天原凪です」

 

どちらともなく、手を出して握手をする。

そこには、記者としての友情があった。

 

「・・・さて、それじゃあ取材再開と行きますか」

 

そう言うと、セシリアの下に行き取材を再開する黛先輩。

 

「お、おい凪。さっきのはなんなんだ?」

「なに、ただ記者としての在り方を語っただけさ」

「そ、そうか・・・」

 

 

 

 

その後、黛先輩によって専用機持ち三人の写真を撮ることになったのだが・・・

 

「それじゃあ撮るよ? 97×71÷34-69÷25+84×46÷21は~?」

「む、無理だ! 答えられねぇ!?」

「383.7988235294117647059だな」

「大正解!」

「即答かよ!」

 

その瞬間にシャッターが切られる。

しかし―――

 

「・・・シャッターと同時に入り込んだ、だと!?」

 

俺たち三人の周りにクラスメイト全員が滑り込んで、写真に写った。

何気に箒は一夏とセシリアの間に割り込んでいるという・・・。

本音さんも俺の左側に立っていた。

 

「あ、あなたたちねえっ!」

「いいじゃない、いいじゃない」

「セシリアさんだけ抜け駆けはずるいよ!」

「クラスの思い出ってことでいいじゃん!」

『ねー!』

「なーなーと一緒に写ったかな~」

「写ったんじゃないか? というか、そんなに早く動けたんだな、本音さん」

「あはは~♪」

 

 その後もパーティーは消灯時間まで続いていった。

 

 

 

≪オマケ≫

 

翌朝、食堂にて。

 

「うぅ~、頭が~」

「わ、割れる~」

「目がチカチカするよぉ~」

「うぷっ、は、吐きそう・・・」

「オロロロロロロロロロロロロロ・・・」

「・・・なんで二日酔いしてる奴がいるんだ?」

「な、凪~。み、水くれ・・・」

「うぅ、頭が響きますわ・・・」

「ぐ、はしゃぎ過ぎたか・・・」

「なーなー、へるぷ~・・・」

「お前らもか・・・つか、マジで酒でも飲んだのか、みんな・・・」

 

※場酔いです(笑)

 

 

 

 

 






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