またもや期間が空いてしまい申し訳ありません。
話が纏まらなく、なかなか進まなかったので、生存報告込みの短い話しになっています。
それでも読んで下さっている皆様に感謝しながら
第11話のスタートデス。
ひのめを迎えに行きそのまま家に帰るとひのめを寝かせ直ぐに人選を考える。
「魔鈴さんとカオスは確定ね。後は令子と神父に先生と小笠原さんだけど」
周りの一流GSを列挙して考える。施設が異界にある時点で魔鈴は確定。ヨーロッパの魔王の異名を持つカオスもボケてはいるが知識面で外せない。しかし、それ以外の人選は難航する。
「…見事に全員無理そうね」
神父は教義に反し、エミは仕事方面で、先生は後が怖いし、令子にはまだ言えない。因みに冥子は選択肢に入っていない。
目の前にあったゴールが一気に遠ざかり、ため息と共に頭を抱える美智恵。
「あとルシオラの事も気になるわ。報告書だと行方不明、魔鈴さんの話なら見てはいないが、2人が倒れていた場所で光の玉が消えていくのを見た、か」
その場の勢いで復活させると誓ったが、改めて考えると南武グループが復活させたルシオラがいるかもしれない。現状は後回しでも問題無いが、自分が復活させた後に事件を起こされるとまずい。なにせ姿形は勿論、霊的にも全く同じである。そうなると両方とも徐霊対象になってしまう。
「時間もないし同時進行でルシオラの捜索もやるしかないわね」
予想を遥かに上回る現状に頭痛を感じるも、現実味を帯びてきた計画を止める訳にはいかない。気を取り直して美智恵は雪之丞に電話を掛ける。
「もしもし伊達クン?この前、急に帰ったから報酬の事を言いそびれたから明後日にまた事務所に来てくれないかしら?」
威圧感を電話越しに送り、有無を言わさず約束を取り付け電話を切ると、直ぐに別の所に電話を掛ける。
「お忙しいところ恐れいります。ICPO超常犯罪課日本支部の美神と申します。校長先生は居られますか?」
電話の先は横島達が通う高校で、無論横島の事ではなく、雪之丞の編入の事である。
「お待たせして申し訳ありません。校長の眼暮です。一体何のご用でしょうか?」
電話に出た校長は平静を装っているが、内心は焦っていた。
相手はオカルトGのメン日本支部で事実上のトップであり、先の事件を解決に導いたGSで、横島の雇い主の母親である。横島の留年を取り消す様に圧力を掛けて来たと思っていて、職員室にも緊張が走る。
更に学校では免許習得者が居るとは言え、見習いGSと妖怪を無断で徐霊委員に任命し従事させている。
これを指摘されると全面降伏しか道は残っていない。
そんな事など知らない美智恵だが、校長の声から相手が勝手に慌てているのを見抜いて交渉を有利に進められると確信した。勿論おくびにも出さないが。
「少しご相談がありまして、明日にでもお伺いしたいのですが、ご予定は?」
明日の予定を一応は聞くが、返事は『ハイ』か『イエス』で答える様にと、語気を少しだけ強めている。
「だっ大丈夫です。何時でもお待ちしております」
校長は逆らえる筈も無く、簡単に了承した。
「それでは明日、宜しくお願いします」
ふっと威圧感を無くして礼を述べると受話器を置く。
「明日は愉しくなりそうね」
誰にも聞かれる事の無い呟きを漏らすと、美智恵は準備に取り掛かった。
一方、横島の修行にも変化がみえる。
座禅の時間が伸び、これまでの成果が漸く現れてきたが、小竜姫は頬を少し赤らめながら足元に倒れている横島を見つめながらため息をつく。
「霊力源とは言え、ここまで煩悩の制御が出来ないとは・・・」
何時もの様に向かい合って座禅をしている時だった。
(何時もより安定してますね)
座禅中でもほとばしる熱いパトスが霊力の安定を妨げ、落ち着が無い横島が、今日は明鏡止水の如く微動だにしない。そんな横島を感じた小竜姫は僅かに頬が緩む。
(私の指導が漸く実を結んだのですね)
煩悩魔人の横島を、真人間になる第一歩を踏み出す手助けが出来た。正しき道へと導くのが務めの神族としてこれ程の喜びは無い!!
至福の時間を官能する小竜姫が、それは間違いだったと気付く時は直ぐに訪れる。
感覚で7分が過ぎ、小竜姫は横島の集中力が途切れたのを感じた時には、仰向けに倒れされていた。
目の前には横島の顔があり、今にも襲い掛かろうかと鼻息が荒い。
「き、きき、キャーーー!!」
武神として三界に名を馳せている小竜姫だが、色事には耐性が全く無かった。
叫び声を上げながら横島に仏罰を下す。無論全力で。
修行場全体に響き渡る打撃音がその威力を物語っていた。
何時も有り難う御座います。
次回でまたお会いしましょう。
以下は言い訳になっておりますがご了承下さい。
ホントはこれの倍は書きたかったんやー!!