ソードアート・オンライン ~桜花と紫紺~   作:七ツ盾=月桜

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やっと書けたぁぁー\(~o~)/

お久し振りです颯乃依です( ̄~ ̄;)

お待たせしましたーw

SAO 桜花と紫紺の第七話でござんすーw

長らくお待たせいたしました汗


ま、まぁ。取り敢えず。

どぞw



第七話 それぞれの思い・それぞれの意思

 

in キルシュ side

 

「…ん」

 

一時瞳を閉じ、すぐ開く。

 

そのタイミングで声が届く。

 

「girl! スイッチ!!」

 

少し前でMob(モンスター)と戦っている巨漢が私に叫ぶ。

 

「はい…行きます…!」

 

その声に応え、駆け出し、合図を送る。

 

「スイッチ!」

 

叫ぶ。

 

声と同時に走り出し、彼が作り出した隙を突きモンスターとの間に割り込む。

 

「せあっ!」

 

つい声が出てしまい、少しだけ眉をひそめてしまうがそのまま《剣技(ソードスキル)》を発動する。

 

薄く剣が輝きシステムアシストにより身体が加速、Mob(モンスター)に刃が食い込み斬り裂く。

 

まず袈裟懸けに一太刀、刃を返し斬り上げる。

 

宙に描かれるVの字のライトエフェクト。

 

片手剣剣技(ソードスキル)《ヴァーチカル・アーク》だ。

 

その一撃でMob(モンスター)のHPを削りきり、一瞬の硬直後ポリゴンが爆散する。

 

私もひととき動きを止め、剣を左に払い腰の鞘へと収める。

 

「…ふぅ」

 

息を一つ吐く。

 

「流石だな、girl。 お疲れさん!」

 

「格好いいねぇ、まるで戦女神だ!」

 

一緒にパーティーを組んでいる男性たちがそれぞれ声を掛けてくる。

 

私は最初に声を掛けてきた巨漢に返す。

 

「エギルさんこそ良いタイミングでしたよ。 引き付けありがとうございました」

 

「お褒めに預り恐悦至極、だな。然し凄いな…本当にβ出身じゃないのか?」

 

「以前もお話した通りですよ。…そんなに凄いですか?私なりに試行錯誤の連続なんですが…」

 

「そうか…、ならリアルで運動してたとか…っと。リアルを聞くのはマナー違反だな。すまん」

 

「エギルー、いたいけな少女のリアル聞くとかアブナイ空気がビンビンだぜー!」

 

「そーだそーだー!」

 

「お前らうるせぇよ!」

 

「…えぇっと…」

 

なんか変に盛り上がってる…こういう時どうしたら良いのかな?兄様なら上手く対応されるんでしょうけど…。

 

「あ、あのっ…」

 

「っと。そういえば今日って一層の攻略会議だったよな?」

 

「え…?あ…」

 

「あー、そういやそうだったなぁ。なら戻ろうか」

 

「girlもそれで良いか?」

 

「あ…は、はい。了解です」

 

そういえばそうでした…ボス攻略会議、か。兄様も居る筈…ですよね…。木綿季も…来る…かな…?

 

「………」

 

「girl?どうした?」

 

「…いえ、なんでもありません。行きましょうか」

 

「あ、あぁ」

 

 

 

 

《トールバーナ》

 

第一層のボス攻略会議はこの街で行われるということだ。

 

今日この日まで約一ヶ月が経ってしまっている。

 

私は話に聞いただけだけど、もう既に全プレイヤー一万人の内二千人がいなくなってしまったらしい…。

 

それ故はじまりの街は相当重苦しい空気が蔓延しているとの事だ。

 

だからこそ。今回ボスを攻略出来るかどうかが分水嶺となる大事な一手らしい。

 

「ふぅ、取り敢えず無事に着いたな」

 

「ですね…会議は夕方でしたっけ?」

 

「おう。それまでは自由時間にするつもりだが、なんか意見あるか?…異論無し、か。なら解散だ」

 

「………」

 

さて、私はどうしようかな…。

 

「さて、girl。あんたはどうするんだ?他の連中はどっか行ったが?」

 

「…え?」

 

声を掛けられ辺りを見回す、ともう既に皆さんは三々五々散らばったみたい。どうやら少しぼうっとしていたみたいだ。

 

「エギルさんはどうされるんですか?」

 

「俺か?まぁ軽く腹拵えしてから装備の調整かねぇ…」

 

「そう…ですか…なら私は適当にしてますね。また後程」

 

「わかった、それじゃぁ後で。…っと、そうだ。聞いて良いか?」

 

「なんですか?」

 

「あぁ、そのフードは街でも被ったままなのか?」

 

「…えぇ。トラブルはごめんですから…」

 

「…わかった。変な事聞いてすまんな」

 

「いえ、では」

 

ふん、先ずは装備を整えようかな…。

 

 

 

 

一通り準備を整え、軽く食事を済ませてから辺りを散策していると、聞き覚えのある声がする。

 

「あれは…」

 

少し離れた場所のベンチに四人の男女。

 

兄様と木綿季、それにキリトさん…と知らない女性?が居た。

 

何やら重い雰囲気だけど…どうしたのかな…?

 

でも、ここまで無事にいてくれたんですね…良かった…。

 

「girl?どうしたんだ?こんなとこで」

 

「っ…!?」

 

「っと、驚かせたか?」

 

「エギルさん…?」

 

「あの少年少女がどうかしたのか?」

 

その言葉にまた兄様達を見る。瞳を瞑り振り切る様に(かぶり)を振る。

 

「いえ、なんでもありません。…行きましょうか」

 

「良いのか?」

 

「…はい。まだ…良いんです…」

 

そう答えたタイミングで、街の中心にある鐘が鳴り響く。

 

攻略会議の時間になったようだ。

 

近くの噴水広場にはもう既に何人ものプレイヤーが集まっているみたい。

 

「行きましょう、エギルさん。時間ですから」

 

「あ、あぁ。そうだな…」

 

 

 

in アチェールニ side

 

広場に着き辺りを見回す。

 

ざっと見て四十人ほどのプレイヤーが居た。

 

まず思ったことは予想より人数が少ないというものだった。

 

…いや。予想と云うよりは期待…か。

 

見るとキリトもそう感じたみたいだ。

 

互いに視線を合わせ、僅かに首を振る。

 

然しユウキとフェンサーさんは別の感想を持ったようだ。

 

「こんなに…たくさん…」

 

「いっぱい居るね…」

 

再びキリトと視線を交わし、思わず聞き返す。

 

「たくさん…か?」

 

「この人数で…?」

 

「えぇ。だって…この層で初めての…ううん、この世界で初めてボスモンスターに挑戦するために集まったんでしょう?全滅する可能性だってあるかもしれないのに…」

 

「そうだよ。みんな…怖くないの…?」

 

「なるほど…」

 

「まぁ、ユウキたちの云いたいことはわかるな。でも、二人の考えてる様な人ばかりではないと思うぞ」

 

「あぁ、俺もルニと同じ意見だ。全員がそうだとは云わないけど、《自己犠牲の発露》って云うより《遅れるのが不安だから》来てるって人も結構居ると思うよ。俺も…どっちかっていうと後の方だからな」

 

「俺もそういうのがないとは云い切れないな…まぁ無茶はしないが」

 

「遅れる…って、何から?」

 

「最前線から…だな。そりゃ死ぬのは怖いけど、自分の知らないところでボスが倒されたりするのもやっぱり怖いんだよ…」

 

「そういうこと。特に俺とルニは…いや、まぁ…その…」

 

「キリト…ルニ…」

 

「……それって、学年十位から落ちたくないとか、偏差値七十キープしたいとか、そういうのと同じモチベーション?」

 

「え?…っと」

 

「まぁ…そう、なのか…な?うん…」

 

「……ふ、ふ」

 

笑ってる…のか?あんなに肩肘張って回りを警戒してた娘が?

 

思わずじっと見てしまいそうになったがその前に状況が動いてくれた。

 

二度ほど手を叩く乾いた音が響き、それからよく通る男声が広場に流れた。

 

「はーい!五分ほど遅れたけどそろそろ始めさせてもらいます!」

 

堂々と前に立ち溌剌と声を発している男は長身の各所に金属防具を煌めかせた片手剣使い(ソードマン)だった。

 

広場の中心にある噴水の縁に助走なしに無理なく飛び乗る。

 

あの高さをあの装備でワンジャンプとは、ステータス、ひいてはレベルが相当高いな…。

 

「今日はオレの呼び掛けに応じてくれてありがとう!知ってる人も居るとは思うけど改めて自己紹介しとくな!オレは《ディアベル》、職業は気持ち的に《ナイト》やってます!」

 

その台詞を云った瞬間。噴水近くの一団がどっと沸きヤジを飛ばす。

 

「さて、それはともかく。こうして最前線で活動してるみんなに集まってもらった理由は云わずもがなだけど…今日、オレたちのパーティーがあの塔の最上階への階段を発見した!おそらく明日か遅くとも明後日にはついに辿り着くってことだ!…第一層の、ボス部屋に!!」

 

(ほぅ…)

 

俺は素直に驚いた。俺たちがマッピングしていたのは19階に上がった辺り。キリトも似たようなもんだろう。19階が既にそこまでマッピングされてるとは思ってなかったな。

 

「一ヶ月。ここまで一ヶ月も掛かった。…それでもオレたちははじまりの街で待ってるみんなに伝えなきゃいけない。ボスを倒し、第二層に辿り着いて、このデスゲームそのものもいつかきっとクリアできるってことを!それがオレたちトッププレイヤーの義務なんだ!そうだろ、みんな!」

 

気合いの入った声がそこかしこで上がる。先程のディアベルの仲間達以外からも手を叩いてるのも居るようだ。…が。

 

「ちょぉ待ってんか。ナイトはん」

 

低いダミ声がその空気を冷ます。

 

前方の人垣が二つに割れ、小柄ながらもガッチリとした体格の男が見えた。

 

(あの髪型はどうなんだ…?)

 

背負っているやや大きめの片手剣。そしてサボテンの様な刺々しい茶色の髪の毛。

 

サボテン男は一歩踏み出し、ダミ声で唸る。

 

続けて喋った内容は要約するとこうなる。

 

男は《キバオウ》と云うらしい。

 

曰く。この中に詫びを入れなければならない者が居る。

 

曰く。その相手は今まで死んでいった二千人。

 

曰く。その奴らが何もかもを独り占めしたから二千人は死んでしまった。

 

その《奴ら》はβテスター…と云う事だ。

 

β上がりは他のプレイヤーを顧みず見捨てていった、ならそれを土下座で詫びて今まで溜め込んだアイテムや(コル)をボス攻略の為に差し出せ、と云うのがサボテン男、改めキバオウの云い分だった。

 

それを聞き、誰もが沈黙している。今なにかを云えば自分がそのβテスターだと云う事になってしまうのを恐れているのだろ。

 

俺も叫び返したい衝動はある。多分、キリトもだろう。

 

元βテスターが一人も死んでいないと、本当に思っているのか?と。

 

だが、そんな葛藤をしていると、静かに、だが鋭く響く声が聞こえてくる。

 

「キバオウさん…でしたね?」

 

「おう、なんや?」

 

「貴方は元βテスターが一人も死んでいないと、そうお考えなんですね…?」

 

「それがなんや?当然やろ?」

 

「…ふん。元βテスターの死亡数は推計で凡そ三百人です。勿論正確な数ではありませんが。これは信頼できる筋からの調査結果です」

 

「な…そ、そんなんわからんやろ!第一β上がりが死ぬんはおかしいやろ!」

 

「何故、おかしいんですか?簡単に想像できますよ?β版と正式版で大なり小なり情報が食い違っているのは当然ですよね?その僅かな差が元βテスターにとって命取りになってしまうのは想像に難くありませんよ?」

 

「ぐ、ぬ…そういうあんたこそβ上がりなんやないか!?」

 

キルシュ…無茶するな…お前が矢面に立つことはない…。

 

「そんなことはどう…」

 

「発言、良いか?」

 

その時、張りのあるバリトンが響き遮る。

 

キルシュの側に居た大柄な男だ。

 

身長は百九十ほどはある巨漢だ。スキンヘッでチョコレート色の肌。彫りの深い顔立ち。

 

日本人離れした風貌をしている。

 

「オレの名前はエギルって云う。キバオウさん、あんたは元βテスターが面倒を見なかったからビギナーがたくさん死んだ、その責任を取って謝罪・賠償をしろ、と云いたいんだな?」

 

「そ…そうや。あいつらが見捨てへんかったら死なずにすんだ二千人や!そのほとんどがベテランのMMOプレイヤーやったんやぞ!アホテスターがちゃんと情報を分け合うてたら、今頃二層やら三層にも到達出来とったに違いないんや!」

 

「ですから…」

 

キルシュが云いかけるが男に手で遮られ、止まる。

 

「あんたはそう云うが、キバオウさん。情報はあったと思うぞ?」

 

「なんやて?」

 

「このガイドブック、あんただって貰っただろう?ホルンカやメダイの道具屋で無料配布してるんだからな」

 

「──貰たで。それがなんや?」

 

「このガイドはオレが新しい村や町に着くと必ず道具屋に置いてあった。あんたもそうだろ?…情報が早すぎるとは思わなかったか?」

 

「せやから、早かったらなんやっちゅうねん!」

 

「こいつの情報源は元βテスター達以外には有り得ないってことだよ」

 

そこで一息吐き。

 

「良いか?情報はあったんだ。なのにたくさんのプレイヤーが死んだ。その理由は彼らがベテランのMMOプレイヤーだからだったとオレは考えている。このSAOを他のタイトルと同じ物差しで計り引くべきポイントを誤った。そして彼女が云った通りβテスターが同じ理由で死んでいても不思議はない。過去の経験との僅かな差がやはり引くべきポイントを見誤ったんだろう。だがその責任を追求してる場合じゃないだろ?オレたちがその上でどうやってボスを倒すか?それを話し合う会議だと、オレは思っていたんだがな…」

 

その言葉により場の雰囲気が変わる。

 

タイミングを逃すことなくディアベルが上手くまとめ、この場は収まった。

 

(ふ…ぅ…)

 

取り敢えずこの場は決起会と云う風になり、そのまま解散となった。

 

「お疲れ、ルニ、キリト」

 

「あぁ、お疲れ」

 

「おう」

 

「…ねぇ。貴方が会議の前に云いかけた事…もしボス戦で生き残れたら、教えて。貴方も」

 

そう、フェンサーさんがキリトと、俺に声を掛ける。

 

一瞬躊躇したが。

 

「…あぁ。約束する」

 

「キリトに同じく…約束するよ」

 

「……ルニ、キリト…」

 

──そう、だな。云わなきゃ…な。それがせめて…俺に出来ること、か…。

 

 

 




お読み頂き有難うございますw

いやぁ…やっと更新でけたw

活動報告でも書きましたがなんやかんやあってやっとの更新です汗

ってもまぁ…会議しただけですが…( ̄。 ̄)

どうにも収まんなさそうだったんで一回切ります汗w

次はとうとうボス戦に突入する…筈!ぇw

まぁそれ以外ないので間違いなくボス戦に突入しますです。はいw

因みにキルシュちゃんはとある出来事からエギル氏のパーティーに参加してますです、はい。

そこら辺の描写も早めにはしたいかなぁ…

っと、ついでに云うとキルシュちゃんの武器は片手剣ですんでw

まぁ分かりますわなw

因みにキルシュちゃんをエギル氏が《girl》と呼んでますが名前を知らない訳ではねっす。

SAOではパーティーを組めば名前が自身のHPバーの下に表示されるので…

その理由も後々出す…筈ですw

次話辺りでオリジナルの剣技(ソードスキル)一つ位出したいかなぁ、って考えてます。

お楽しみに?w

次回更新は早めにしたい…なぁ…w

んでわまたw


(ちと原文多すぎたかなぁ…大丈夫…ですかね?)
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