リアルが、忙しく中々書けませんでした………。
書類が多すぎるんや…多すぎなんや…。
北の異民族。
かつて周辺諸国を脅かし草原の覇者と謳われていた。
しかし始皇帝から始まる帝国の台頭により急速にその勢力が縮小していき最終的には、分裂し小規模な勢力が割拠する状態となっていた。
このまま衰退し帝国に飲み込まれ滅びるのを待つだけ、と思われていた北の異民族だが、ここ最近急激に勢力を増してきていた。
その勢力拡大を成したのが、ヌマ・セイカ。槍を取らせれば無敗と謳われる彼は、持ち前の武とカリスマによって各集落を纏め装備を整え一個の軍と成したのだ。
このままいけば数年の内に北の異民族全てを纏めるだろう。と、異民族の誰もが帝国さえもそう予測した。
しかしヌマ・セイカは、待たなかった。
それは、若さ故の性急さもあっただろうが、なにより彼は確信していた。数年という年月は、帝国に備えをさせる猶予を与えてしまう。彼の作り上げた軍は、数が多く装備もそこそこ立派なだけの案山子の軍隊なのだ。皆己が草原の覇者であった事を忘れていたせいか兵士の大半が、正規兵以下の雑魚同然であり規律も無くほぼ賊同然の集団だ。
それは、統率者たるヌマ・セイカ自身が痛い程理解しておりどうやってもどうにも成らない事も理解できていた。
それに彼等には、帝国相手に長期戦ができる程度の地力など無い。どれだけ上手く戦っても時間が掛かればかかる程、不利になり最後には、帝国の大軍勢に磨り潰されることだろう。
そうなってからでは、遅い。
どうするべきかと悩むヌマ・セイカの下に一つの報告が齎される。
帝国へと服属していた南部異民族の反乱が起きたと。
その報告を聞きヌマ・セイカは、決断し号令を発した。
南部異民族に呼応し帝国へと侵攻すると。
ヌマ・セイカ率いる軍勢は、一気呵成に帝国領へ進入し村々を襲い思うがままに犯し、奪い、蹂躙した。
帝国のせいで自分達が衰退したという被害者意識とかつて草原の覇者であり周辺国を支配していたという傲慢が合わさり、彼等を醜く尊大にさせ凶行へと走らせた。
我等こそ王者だ。我等こそ支配者だ。我等こそ最強の軍団だ。
と、熱に浮かされ狂ったように叫び続ける彼等は、思う所はあれどしあわせなのだろう。
しかし哀れかなその幸福も長くは、続かない。
帝国の外である辺境という事は、情報が伝わる速度はかなり遅い。
だから彼等が南部異民族鎮圧の報を受け取った時には、もうヴィルフレドが軍を率いてショウキョウ要塞へと入城していた。
ヴィルフレドの指揮の下構築された堅固な守りのショウキョウ要塞を基点とした防衛線は難攻不落と呼ぶに相応しく北の異民族の今までまでの勢いを完全に殺して見せた。
これから彼等は、ヌマ・セイカの恐れた長期戦へとずるずると引き釣り込まれていく事となる。