東方SS 至福のひととき 表   作:名無しの茨乃

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霊夢と暑がり男の子

「暑い・・・」

 

 汗を流しがら○○は博麗神社に向かう。霊夢が○○を呼び出したのが始まりで、わざわざこのクソ暑い中、博麗神社に向かっていた。

 

「くそぉ、霊夢の奴、覚えてろよ・・・」

 

 グダグダ言っても仕方ない。既に神社に着いたのだから。神社は静かで、人が居る気配がなかった。霊夢が居ると思っていたのだが、呼び出した本人が居ないとなれば、帰れると思った○○だった。

 

「あ、来てたのね○○。さ、入って来て」

 

 しかし、霊夢が奥から出てきた。せっかく帰れると思ったのに・・・

 奥に入ると、小さな机の上にお茶と菓子が並んでいた。二人でパーティでもする気なのかと、○○は頭をかく。

 

「さ、座って」

 

「・・・霊夢、何をする気だ?」

 

「見てわからない?あなたと二人でお茶するの」

 

「・・・何で?」

 

「ほら、早く座りなさい」

 

 霊夢は○○の言葉をスルーし、無理矢理自分の前の座布団の上に座らせた。ただ、神社内は外よりかは涼しかった。

 

「・・・・・」

 

「・・・何だよ?」

 

「そのお菓子、食べなさい」

 

 今日の霊夢はいつになく上からだった。

 

「はぁ・・・いただきます」

 

 クッキーだろうか、凄く焦げたクッキーだった。口に含むと甘いというより苦かった。恐らく霊夢が作ったのだろう。

 

「・・・霊夢」

 

「何よ」

 

「このクッキー美味しいよ」

 

「・・・・・」

 

 思いっきり腹を殴られました。

 

「ってぇ!何すんだよ・・・」

 

「・・・馬鹿」

 

「はぁ?」

 

「全部食べたかったら食べてもいいから・・・」

 

 霊夢の頬が赤くなっていた。嬉しいのか恥ずかしいのかわからないが。

 

「じゃあ、全部食べるよ。ありがとな」

 

「・・・うん」

 

 時間はあっという間に経ち、外は暗くなっていた。妖怪も出やすくなり、○○みたいな真人間だと襲われやすいだろう。

 

「さて、帰るか」

 

「待って、もう夜だし今日はうちに泊まって行きなさい」

 

「いいのか?」

 

「ええ」

 

「じゃあ、遠慮なく」

 

 それを聞くと霊夢は嬉しそうに微笑んだ。その笑顔が○○には可愛く見えた。

 

「そういえば霊夢、寝る場所どうする?俺は座って寝るけど、狭くないか?」 

 

「スペースは大丈夫よ」

 

「なら良かった」

 

 霊夢は布団を敷き、○○は柱にもたれ掛かって眠る。数分経った時、霊夢が○○に話しかけた。

 

「ねぇ、○○。寒いでしょ?」

 

「ん・・・まあ少し」

 

「一緒の布団で寝ない?」

 

「・・・何かやけに霊夢積極的だな」

 

「うるさい」

 

 ○○は霊夢と同じ布団に入ると布団の中は少し暖かかった。たまに目が合うのは少し恥ずかしいが。

 

「○○・・・まだ起きてる?」

 

「うん。どうした?」

 

「私の事好き?はいって言ったら喜んであげる」

 

「いきなりなんだよ、いやまあ好きだけど」

 

「・・・うん。それ聞けたから寝る。おやすみ」

 

「なんだよそれ・・・」

 

 二人は手を繋ぎながら眠りについた

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