最近一話短い…短くない?
田所邸というのは基本的に騒がしい。というよりは浩二と萃香がいつもうるさい。
酒盛り、芋煮会(四人)、ゲーム会にと毎日がイベント日和だ。そして秋の深まった今日もまたその類いに漏れなかった。
「だからこの時間は柔ダコのおっさん!?(二期特有の感嘆符)の時間だって言ってんダルルォ!?」
「そんなわけないじゃん!私はサイバーZ見たいからテレビ注文したの!!どうしてくれんのこれ!?」
「テレビの金は八割こっちが出しただろオラァン!生意気な子にはお仕置きだどォ!」
「やめてよね!にぃにが私に勝てるわけないじゃない!(機動戦士GNDM)」
いつも通り相変わらずな二人。今日の浩二と萃香はチャンネル争いをしているようで、ドタバタとテレビの前で争っている。田所邸の玄関が空いてたので勝手に入った扶桑は二人を尻目にリモコンを拾い上げクソデカソファーに腰かける。
「そういえばこの時間はイキスギタ(実在の人物と全く関係のない架空の声優の芸名)の吹替クッキングがあったわね…」
扶桑の手によってチャンネルが変えられた瞬間「ア!(スタッカート)」と二人の声が重なり、テレビのイキスギタ(非実在声優)が今日の料理を紹介しはじめる。
『ホラホラホラホラ、見てくださいこの脂ののった秋刀魚!うーん、この香ばしい匂い、いいねぇ^~』
イキスギタ(フィクション)が秋刀魚を七輪で焼いているシーンが画面に写し出された。ザ、アメリカンな見た目の彼がうちわをパタパタしている姿はなんとなく扶桑の笑いを誘った。
しかし秋刀魚ねぇ。と扶桑は呟く。彼女は今年の秋といえばこれといった旬なものを食べていないし、こうやって番組を見ることによって旬なものを食べたいという欲がむくむくと沸いてきたのを感じたのだ。
もはや喧嘩そっちのけでよだれを垂らしながら画面の秋刀魚を見つめている二人を見ながら扶桑はスマホを取り出す。なんとなく数だけは多い電話帳の中身を検索しとある人物の電話番号を探し、そのまま発信した。
『モシモシ、フソウ?』
通話を受け取ったのは言葉の辿々しい子供の声だった。
「扶桑よ。今年は秋刀魚あるの?」
『ナイ。赤ト青ノクイシンボウ二売ッタ。カエレ』
「そう…(関心)お時間とらせてごめんなさいね。……萃香さん?」
ピ↑、と通話を切って扶桑は萃香を呼ぶ。何?と振り向いた萃香に扶桑はこう言った。
「秋刀魚を食べながらお友達、つくりましょう!」
■■■
「やべえ、おっぱいマンじゃん」
次の日、赤城と加賀に初めて顔を合わせた瞬間にそんな言葉を漏らした萃香。そんな事を言われた赤城と加賀はお互いの胸を改めて見て確かにと頷いたが、山城の顔はひくついていた。
今日は秋刀魚会というわけで田所邸の庭でいつメン+赤城加賀の6人が七輪を囲んでいる。が、真面目に秋刀魚を焼いているのは山城と扶桑だけで浩二はテンションあげあげでFOO↑と奇声を発しながら秋刀魚を食べているし萃香は目の前で圧倒的な存在感を持つおっぱいに釘付けだ。
ふと萃香が何かに気がついたように辺りを見回し、自分の胸に目を向けた。
「嘘…私のおっぱい小さすぎ…?」
「いいえ、私たちが大きいのよ」
「そマ?世の中不公平すぎでしょ」
加賀の言うとおり実際萃香と浩二を除く四人の胸は豊満であった(NNJA・SRIYー)
「で、何でそんなにでかくなったの?教えて…?(おっぱい提案幼女)」
「あ、はい(快諾お姉さん)多分四人とも沢山食べるからだと思うんですけど(雑推理)」
「おっ焼いてんじゃーん!にぃに達サンマ美味しそうだねー!」
「こっちも焼いていますよー」
「デネブ…(アルタイル…(ベガ…))」
赤城からの信憑性ゼロの情報により七輪へと走る萃香。手招きする浩二と扶桑にため息を吐く山城。赤城はくすくす笑いながら加賀の手を引いてその輪に向かった。
「なんだか、楽しい人達ですね」
「そうね」
それに釣られたのか、加賀も少しだけ笑った。
「消防だ!(ファイヤーマン板倉)」
「すごい煙で超ボヤってるな?(レ)」
「おー激しい( ^ω^)」
「なんだこのガチムチ!?」
ここらで終われば良い話っぽい感じで終わるのだがそうは田所が卸さない。山城は突然の訪問者に目を剥き、萃香はポカンと口を開け、浩二は「あっ…(察し)」と目を泳がせながら呟き、全てを察した扶桑はあらあらと微笑んでいた。
「ちょっと浩二、私あんたに消防署に連絡するように言ってたわよね?なんで?(殺意)」
「おっやべえ119番だな!」
「……(天地魔闘のかまえ)」
煙が出るようなことをするときは消防に連絡しなくてはいけない(忍道)
この間のやきいも事件で身に染みてるはずなのになんでにぃには学習しないんだろうと、空を飛ぶ浩二を見ながら萃香は思った。
ちなみに赤城と加賀とは知らないうちに仲良くなってた萃香であった。