山城○○○!幼馴染と化した野獣   作:アサルトゲーマー

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えーゲーマーの不知火です(半ギレ)
PSVRが買えなかったのでSSを投稿処分としました(全ギレ)


新五章 噂ってのは怖ええなぁ~

『「あんたの事が好きだったのよ!」

 

 狭い地下室に山城の叫び声が響いた。その彼女の目は泣き腫らしたように真っ赤になっている。

 浩二は彼女の突然の告白に困惑した。いままで家族のように接してきた彼女にどう接して良いか分からず、何も答えられないまま手が空をつかむようにゆらゆら揺れる。

 しばらく二人は無言で見つめ合い、そして業を煮やした山城が浩二をソファに突き飛ばした。抵抗もできずごろりと情けなく転がる浩二。

 

「なんで何も言わないのよ、この甲斐性無し!」

 

 山城は浩二に馬乗りになり顔を押さえ、ぶつかりそうな距離で視線を合わせる。しかしこの期に及んでも浩二は何も答えない。

 山城はふぅとため息をついて、浩二の唇を押さえた。

 

「いいでしょ浩二…」

 

 そして二人の影が重なり──』

 

 

「マァアアアアアア↑↑↑!!!」

 

 山城の絶叫が郵便ポストの前でこだました。

 

 

 

■■■

 

 

 

『あ、山城から電話なんて珍しいねー。秋雲ちゃんの原稿届いたー?』

「お陰さまで最悪な気分を味わったわ」

『さすが年期の入ったツン=デーレは言うことが違うねぇ~』

「秋雲あんた頭大丈夫?」

 

 それから10分ほど経って。

 朝っぱらから原稿テロを受けて奇声を発した山城は送り主である秋雲に詰問していた。

 なんでも最近山城周りで噂になっている浩二とかいう男を適当に妄想して作った原稿の第一版を送りつけてきたとの事。ありがたでもなんでもなく、ただひたすらに迷惑だった。

 

「もうこんなゴミ送るのは金輪際やめにして」

『ゴミとか酷くない!?』

「ゴミでしょ。あんた真面目な姉妹いるんだからこんな悪意と汚物を煮詰めたような原稿書いちゃだめでしょ?」

『まるで悪口のバーゲンセールみたいだぁ…』

 

 「とにかくもう送ってこないで」と言ってから山城は通話を切ってスマホをソファに放り投げた。

 山城は机の上で暴虐の月と化した原稿を拾い上げて念入りにちぎってからゴミ箱に突っ込み、これでひと安心と顔を上げる。

 やはり良いことをしたあとは気持ちが良い。山城は憑き物でもとれたような顔で残りのポストの中身を取り出すために外に出た。

 

「何が目的だ!金か、物か!」

「へぇぇっ!け、ケーサツですかぁ!?(半笑い)」

「おいシュバルゴ!」

「やめルォォなにすん…」

 

 見知った男が羽交い締めにされているのを見て山城はそっと来た道を戻った。

 こんな日は朝風呂に限る。山城は何も見なかったことにして風呂場に向かっていった。

 

 

 

 

~GAME SET~

 

 

 

 

 数時間後。

 山城は浩二のいない平和な時間で大好きなお姉さまとお昼御飯を作り、そして食べていた。

 今日の献立はシンプルにサンドイッチ。一番のお気に入りである卵サンドを頬張りながら柔らかい笑みを浮かべる山城。

 

「美味しいわね、山城」

「はい、扶桑姉さま!」

 

 打てば響くような会話をしながら一時の安息を得る。やはり浩二のいない食卓は最高だと思いながらサンドイッチにかぶり付いているとスマホが鳴った。

 山城は扶桑に一言断りをいれてから通話を受けとる。相手は赤城だった。

 

『こんにちは山城さん。突然で悪いんですけれども浩二さんに変な噂が立っているみたいで』

「なにそれ?」

『マスをかいてて警察に捕まったとか』

「おファッ!?」

 

 山城は盛大にずっこけた。

 

『マスと言っても川魚の鱒のことみたいなんです。なんでもスケッチしていたようなんですけど変な伝わりかたをしたみたいで…青空オナ○ーだの、浩二さんは露出狂だっただの、もう収集がつかない状態で』

「うせでしょ…」

『いえ、本当です』

 

 これから電話のラッシュが来るでしょうから気を付けてくださいねと言って赤城は通話を終了した。山城はあまりのショックで放心したまま真っ黒になったスマホの画面を見続ける。

 しかし慈悲はない。画面はすぐに秋雲というテキストを写し出した。

 

「もしもし……」

『噂の浩二くんが山城をおかずにしてるってこれマジ!?』

 

 山城は無言でスマホを叩き潰した。

 一方扶桑はそんな山城の絶望顔を見ながらニコニコしていた。

 

 

 

 所変わって田所邸。浩二と萃香はコンビニで買った酒とつまみを食べながら二人でゲームをしていた。

 

「やっぱり僕は、王道を往く…ボンドですか」

「じゃあ私はオットジョブのしゃがみチョップで完封するから…」

「ふーーーーーーん(SBRN)じゃあ俺防弾チョッキとトイレにモーションセンサー仕掛けて帰るから」

「お、待てい(涼風っ子)ハメ技は友情を破壊するから、やめようね!」

「自分もやろうとしながらなにいってだこいつ」

 

 もはやプレミアと化したゴールデンアイ007をプレイする二人。そこにはちょっとした平和があった。

 

「浩二ィ!!」

 

 が、平和の時間もそれまで。修羅と化した山城が部屋に飛び込んできたのだ。

 

「なんすかぁ~?」

「あんたが外でマスかいてて捕まったとか噂立ってんのよオラァ!つべこべ言わずに来なさいホイ!」

「そマ?にぃにもやりますねぇ!」

 

 外に連れていかれる浩二を見ながらゲームの電源を切る萃香。そんな時にポケットの中が震えたのでそれを取り出してみるとスマホが加賀からの通信が来ていると震えていた。

 

「もしもーし」

『ちょっと聞きたいことがあるの。今時間いいかしら』

「あ、いっすよ」

『浩二さんが外で自慰してたって本当なの?』

 

 あ、こんな所まで噂立ってるんだと思う萃香。多分誤解だと思うけど萃香は面白くなりそうな方向で噂をマネジメントすることに決めた(川島)

 

「たぶんマジ。さっきにぃにが山城に連れていかれちゃったよ~」

『そう…(大関心)これは教育でしょうねぇ』

 

 そして二三言話して通話を切った萃香。とりあえず浩二の安否を確認しようと玄関に向かうと扶桑が親指を立ててニッコリ笑っていた。萃香はそれにどや顔で親指を立てて返した。

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