魔法使いと黒猫のウィズ×白猫プロジェクト スィー島アフターデイズ   作:烏丸

1 / 8
side:怪獣とスローライフ

「……あぁー……いいとこだわぁ……ここ……」

 

どこかの異界にある島、スィー島

ここでは数日前にデザートンという魔物が大暴れし、ラヴリという魔法使いとラヴリが呼んだ多くの異界の戦士によりデザートンを改心、島に平和を取り戻すことが出来た

そんなスィー島、デザートンがいたクッキーで出来た城のスポンジで出来た椅子に、ある女の子が座っている。

 

「あぁー……トリ公もオウガのバカもいない……まさに天国よねー……」

 

金髪に赤と緑の珍しい目をした女の子、シャルは近くにあるクッキーを適当にとり、ぼりぼりと食べていた

スィー島で起きた問題は全て解決し、島の住民達は感謝の証にと次々にお菓子をシャル達に持ってきた。一緒に戦った黒猫の魔導士は悪いとお菓子を返しに行ったが、シャルはいくつか抱えそれを食べていた

 

「しかしまー、こんなに甘いのばっか食べてたら……」

「ふほっふぁいほーふぁふぉふぇー」

 

シャルの椅子の後ろから声がする。シャルは、その声の主を知っている

 

「リッタ、あんたちゃんと食べてから話しなさいよ」

 

「ふぁーい」と、後ろからシャルより若いだろう小さな女の子がお菓子を大量に抱えて出てくる

彼女の名前はアリエッタ。シャルと同じく、ラヴリの魔法により召喚された女の子だ

 

「全く……しかし、流石にこんだけ食べたら太りそうよね……」

 

2人はデザートンを倒した後、まだこの場所でいろんな物を食べたいと残ることにした。ラヴリの話によればいつでも元の世界に帰ることができるらしいので、ならばもっと楽しんだ方が得だろう

(帰ったらあのうるさいトリ公のせいでこんなゆっくり出来ないだろうし)

トリ公というのは、シャルの不思議な力--御子の力と呼ばれている--を有効活用しないことを嘆き、天から降りてきたいわば保護者のような存在のことだ。しかし、保護者と呼ぶには過保護、ないし厳しすぎではあるが

 

「じゃあさ、ちょっと出かけようよ」

「出かける?」

 

考え事をしている間に菓子を飲みこんでいたアリエッタが、シャルに提案する

 

「ここのお菓子ばっかりで食べ飽きてきたからさ、ちょっと他の場所も見てみない?わたしたちの行ってない場所もまだ多いしさ!」

「なるほど……軽い運動にもなりそうね」

 

重い腰を上げ、シャルが立ち上がる

 

「よし、行くわよリッタ!とりあえず近場から適当に行こ!」

「おっけー!わはは!」

 

シャルロットに続き、アリエッタもお菓子を抱えたまま付いて行く。まだラヴリ達に元の世界に返してもらうには速い。二人は、新しい菓子を求め外へ出た

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。