緋弾のアリア the RED likes blood. 作:ジョーの一階
続かなかったらどうしよう〔汗
世の中には『運命』という言葉があるらしい。
もし、『運命』というものがが本当にあるとするならば
彼と会ったことは、『運命』なのだろうか。
****
オリオン座のアンタレスが不気味に輝いていた寒い夜がお父さんに会った最後の夜。
森の中を散歩したんだ。大好きなお父さんと一緒に。
足の裏にまめができるくらいにたくさん歩いた。そして、二人で歩く夜はちょっぴり怖かった、自分の足音が本当に自分の足音なのか不安だった。とっても。
ザクッ、ザクッ、
前を歩くお父さんの足音は何処かぎこちないと思う。まるで何か隠しているみたい。
横を向いたらフクロウがいた。
可愛い。
標本にして飾りたいな♪
北斗七星が爛々とヒカリを放つ。
そんなことを思いながらお父さんの表情を視ていたら
突然、私をまっすぐ見てから、あまり話さないから良く見えない歯を見せた。何言うのかな?
「お前は・aからだ」
私の世界はその言葉を聞いた瞬間に凍てついた。
私には聞こえた。
お父さんが「お前は空だ。」っていったのを。
喪失感、
ナノかな、ドクンと心臓が跳ね上がった。心にも何か重たくて黒いものが入ったみたい。
そして私は押し寄せてくる沢山の黒い感情の囁きに流されるままに心を偽った。ホントは分かっている筈なのに。
”お父さんも私を欠陥品と思っているんだ。"
沸沸と腹の底の方から殺意が沸いてきた。
だってそうでしょ?
今まで私をかばってくれていた人に目の前で、嫌いって言われたら。
誰だって悲しみが込み上げてくる筈でしょう?
だからかまだ十歳だった私はお父さんの裾をつかんで泣いていた。
侮辱の言葉を聞いたのに
それを見かねたのだろうか、お父さんは私の頭を撫でてくれた。そして私はそうして貰うのが好きだった。
歩き続けたから疲れたのか眠気が襲ってきた。頭がボンヤリする中お父さんは言った。
「愛する娘に最後のプレゼントをあげよ。私の研究の結晶だ。これは・・・」
ああ、私はやっぱりお父さんが好きなんだ。
お父さんに抱き上げられる浮遊感の中で私は意識を手放した。
そして、目を開けた私は
手術台の上にいた。
沙灘・E・澪 4歳
**********
『武偵』
正式名称は武装探偵。
日々凶悪化していく犯罪を見かねた政府の弱腰な妥協案であり、新設された国家資格である。
この資格の特徴として、武装の許可、逮捕権の付与がある。つまり、警察と余り差異がない。
但し、武偵は金で動く。俗に言う「何でも屋」の側面も持つ。
そんな武偵にも"ランク"と言うものが存在する。
通常のランクは下から順にE,D,C,B,Aの五つである。
しかし、この五つだけでなくAの上には特別なランクであるSランクがある。
Aランクが数人束になってかかっても返り討ちに出来るほどの差がある。
だがSランクの上にもランクが存在するそれがRランク、R
"Royal"の頭文字のRだ、小国の軍隊を 1人で相手に出来る程の強さを持つ人たち。各国の首脳や王族の専属護衛に選ばれるからroyalらしい。
そんな武偵が紡ぐ物語。
***********
バチンという音と共に情報の奔流が押し寄せる。
そうして、情報の深海に身体無きままに沈んだ「私」は一寸先は闇の中でイメージする。
「私」という三角柱。
そこへと集まる
それらによって、精密に作られて行く私の身体。
その時、情報の濁流に一条のヒカリが差し込んできた。
私はその方向へ手を伸ばす。のばす。ノバ‥
「ハァ、ハァ、グギッ、ハァ、ハァ、コクン」
意識が一気に覚醒する。そして、寝る前に近くに置いておいたペットボトルの水を飲んで、寝巻きの袖で額に点々としている汗を若干拭う。
体を起こし座った私はまだまだ暗い部屋を見渡しながら、窓を覆っているカーテンをめくると外は墨を塗ったくったかのように真っ暗だった。
『まだ日が昇ってないのかな?」
そう思った私は充電器につながっている携帯をロック画面を立ち上げるとそこに表示されている数字を確認する。
午前五時・・・・・予定よりも三十分くらいは早いかな?
「さて、シャワーでも入りますか」
ベットから立ち上がった私は肩甲骨の下あたりまで伸ばした銀髪を手櫛で梳きながらバスルームへと歩く。
脱衣所に入り、寝汗を吸ったであろう寝間着を洗濯機に放り込んでスタートボタンを押す。
あぁ、もちろん下着はネットに入れてある。
洗濯機が回り始めたのを確認してシャワールームに入る。
コックを開き 水を出す。よーしこれで温水が・
「冷たっ!」
出てこなかった。そうだここのシャワーは、はじめ冷水が出て来るんだった・・・
もう目が覚めた、それはもうぱっっちりと。
電流の駆け巡り始めた頭がおそるおそる水温を確認させる。
「・・・ちょっとぬるいかな? まぁ、いいけど・・・」
そう呟いてから置いてあるシャンプーの頭を押す。
自分の髪は切りたてだからなのか泡はすぐに髪全体に広がる。・・うーん気持ちいい。
痛めないように優しく洗った筈なのに前よりも早く洗い終わった。
シャンプーをシャワーで流したあと、身体を洗う。
母親譲りで色素の
『アルビノ』
誰しも一度は聞いたことはあるだろう。
メラニン色素を作る機能が失われることによって起こる突然変異の個体を指す。
しかし、私の家系は「色素が作れない」という。構造的欠陥を持っている。だからドイツの山奥でひっそりと暮らしていた。日光に対する耐性がほとんど無いに等しいからね。ならどうして私は今ここにいるか、それは簡単、
そのお父さんがよく、私の紅い双眸を「宝石みたいだ。」ってよく褒めてくれた。この眼も母親譲り。
ただ、色素が無いため必要以上に光が入ってくるので
だから私は眼がいい人にちょっとだけ、ほんのちょっとだけ憧れがある。ほんの少しだけ・・・
そうしている内に身体を洗い、リンスを終わらせた私は水道栓を閉めて、脱衣所で身体をタオルで拭く。髪にはドライヤーを当てる。
そして、乾いた髪の一部を編んで左のもみ上げ近くに小さな三つ編みを作る。残った髪は青いゴムでまとめてポニテにする。もちろんノーメイク。
こっちの用意はすぐできる。しかし問題は
「・・何着たらいいのかな」
私が待っていたのに制服は届かなかった。何かの手違いかもしれない。まぁ必要無いからいいんだけどね。
「動き易かったらそれでいいかな?」
結局のところいつもの私服ということに帰着した。そう決まった私は箪笥の引き出しからTシャツと短パン、黒のニーソを取り出して着る。
もちろん下着はすでに来ている。
左手首に腕時計を着けて、時間を確認。
6時ちょっと前
「えっと試験は9時半に集合の筈
あー、でも早く行って、防弾制服借りないとな、」
そうだとしても大分時間が余ったな。まぁ早く行って周りをぶらぶらするのもやぶさかでもないな、何て思いながら私は買い溜めしている栄養食品の中からウイダーとカロリーメイトを、冷蔵庫の中からはトマトとプリンを取り出して机の上に並べる。
朝食の時間也。
朝食の片手間に私の受ける東京武偵高の説明をしたいと思う。
東京武偵高校
レインボーブリッジ南方に浮かぶ南北2キロ・東西500メートルの人工浮島有り、簡単に言えば武偵を養成する高校
確か校則で拳銃、刀剣の携帯が義務付けられていたはずだ。
そして学科は
の13学科ある。
この内、私は強襲科を受けるつもりだ。
そしてこの学科の入学試験はバトルロワイヤル。実際の戦闘のようなものだ。
そうだと私は知った。
そしてこの学科は生存率が97.1%、つまり入学式にいて卒業式に居ないのが何人かいるということだ。なのでこの学科は「明日なき学科」と揶揄されることもある。
そうしている内に食べ終わった私は歯を磨いて玄関へ行く。
「行ってきます。」
と私の声が無人の家に響く。
お気に入りのスケボーを私は抱えてアパートの二階から飛び降りる。
「よっと、」
とん、難なく着地した私はスケボーに乗って少し急ぎ目で試験会場に向かい始めた。
その初っ端、
ププーーーーーーーー
バスがこっちに向かってきた。
「ちぇっ」
舌打ちした私は地面に置いたばかりのスケボーを抱えて、前方宙返りをした。バスを飛び越えるくらいの。
「よっと、」
着地まで完璧。我ながら感心だ。少しヘッドホンが乱れた位だ。
周りを見渡して誰も見てない訳では無い事を確認した私はスケボーに乗ってもう一度走り出す。
私のいるアパートは武偵高のメガフロートと同じなのですぐに着くのだが今回は一度
それほど時間も掛からないが。
五分後
「すみません。入学試験に受けに来たので防弾制服貸して下さい。」
教務科に来た私は、早速話を切り出した。
そしてこのまま説教コースかなと思っていたのだが
「はい、どうぞこれを使って下さい。」
「・・・」
5秒で差し出された。
「良くいるんですよ。防弾制服を着て来ない子。今年は貴方だけのようですが、毎年三人くらい来ますね〜。」
それは知らなかった。
まず調べてなかった気がする。
「ありがとうございます」
それはそれなんだが、周りの教師の視線が痛い。
「失礼しました。」
そう言って、鉛のような扉を閉じる。
あー、さっさと試験会場に行こう。
スケボーをロッカーに押し込み、制服を上に着た私は走って試験会場に向かう。すぐそこだし。早く行けば教室で寝れるかもしん無いし。
そんな期待を抱いた私が教室に入ったら予想どおり誰もいなかった。
「まぁ、誰もいないよね。」
7時過ぎ、一番窓側の一番後ろの椅子に座った私は
「・・・寝よ。」
アラームを8時50分にセットして、意識を落とした。
・・どうして
・・どうして
・・パパにはもう会えないの?
前 真っ暗
後 な明かりはどうして
左 パパばかり
右 追いかけるの?
真
っ
暗
で
、
手術台に俯せに載せられて
ピリリリリリリリリリッ
そこで夢が覚めた。
すぅっと切れ長の目を開ける。
教室は半分くらい埋まっている。
「トイレいこ、」
ガタン、と椅子から立ってゆっくりとした足取りで教室を出る。
実際あまりトイレに行きたいわけじゃ無い。
ただ気分が悪いから少し散歩しようとしただけだ。
「お父さん・・」
三ッ辻の角で俯いてあの人の名前を呼ぶ。
そんな感傷に浸っていたせいか、ドタドタという。足音に気づかなかった。
「すいませ、キャッ」
走った来た人が私にぶつかった。
相当のドジだぞ?
不意打ちを食らった私はバランスを崩した私はいつの間にか前にいた男の人を押し倒すかたちで転倒する。
流石に男の人も反応できなかったらしく、倒れた私の下敷きになっている。
私はつい癖で耳元に
「ありがとうございます」
と言う。それと共に男の人の心臓が、ドクン、と強く鳴る。
そして
「レディを守るのは、男の役目だからね。
君に怪我がなくて良かったよ。」
何て歯の浮くセリフを言いやがった。
そう言って、立ち上がった私に自己紹介する。
「俺は遠山 金次、そこにいる星伽 白雪の幼馴染だ。」
と私の後ろでオロオロしている女の子を指差して言った。
「え、嘘。ホントにキンちゃんなの?」
どうやら知り合いのようだ。
「あぁ、久しぶりだね。白雪。」
「ーーーキンちゃんっ‼︎」
・・・だからって私を空気にするのはどうかと思う。私を挟んで桃色空間を作るのもどうかと思う。とち狂いそう。
そんな私を察したのか。遠山さんが白雪さんに私の事を言うと白雪さんが頭を下げた。
「さっきはぶつかってすいませんでした。」
「いいよいいよ。急いでたんでしょ?その巫女服を見るにSSRだよね。試験会場はここじゃない筈だけど?」
SSR、超能力捜査研究科とも呼ばれている学科。そこに行く人は防弾制服の必要が無い。
それとプラスαで特徴的な服の人が多い。
「はい、ありがとうございます。そうですけど場所を間違えてしまって、」
そうだったのか。
「解りました。次は気をつけてくださいね。」
そう言って、笑顔を向ける。すると白雪さんは大輪の花のような笑顔を浮かべて、
「はい!」
といった。
次いでに
「あの、お名前は?」
何て名前を聞いてきた。
「沙灘 E 澪です。沙羅双樹の沙、播磨灘の灘、アルファベットのE、氵にゼロで澪です。私の事は澪と呼んで下さい。よろしく白雪さん、遠山さん。」
「はい、よろしくお願いします澪さん。それと私の事は白雪と呼び捨てして下さい。」
「あぁよろしく澪。ここであったのも何かの縁だ。もっと砕けた話し方で良いぞ?あと俺のこともキンジでいい。」
って言って2人揃って手を前に出した。
「あぁよろしく。」
・・・恐らくだが今まで読んだお父さんの本から推察するにこれが
『長い付き合いになりそうだ。』
ってやつかもしんない。
私は2人の差し出された手を握りながら、そんな事を考えていた。
「じゃあ、またね。白雪」
といってキンジと一緒に、試験会場の違うであろう白雪に手を振る。
白雪が見えなくなった所で、キンジが話しかけて来た。
「さぁ、行こうか。遅れてはいけない。」
こいつキザだ。
だがまぁ、遅れて失格何て笑えないので2人揃って教室に向かう。
「OK、キンジ行こう。」
そう言って私はキンジの手をとって早歩きし始める。
キンジは私が手を握ったのがビックリしたのか驚いたのか少し戸惑っていたが柔和な笑顔を浮かべて
「あぁ」
と私に引かれるままにした。
__________________________
教室に入って横に並んで座ると直ぐに教師が来た。
ガラララッっていう大いに鼓膜を刺激する音がしたと思うと、髪の長いポニテを揺らして背の高い女性が教卓まで歩いて行ってきた。
重そーっな斬馬刀を担いで。
そして教壇に立った威圧感マックスな女性はさも面白そうに口を開いた。
内容は簡単に言うと女性の名前が
そして今、キンジと一緒にくじを引いている。
「俺は一班だった。澪は?」
横にいるキンジが話し掛けたきた。
私も少しワクワクしながら、紙を開く。
そこには
「私も一班だった。」
1と書かれていた。
「キンジ、勝負よ?手なんて抜かないから。」
するとキンジはいかにも当然って風に
「あぁ、せっかくのレディのお誘いだ。喜んでお受けするよ。」
通常運転だ。なんか安心した。
「よーしお前ら。行くぞ〜」
って蘭豹の呼ぶ声が聞こえる。
私がキンジの方を見たら、キンジが
「行こうか。澪?」
って笑いかけてくる。ああ、キンジってキザなんだな。って思いながらも嬉しがっている私がいる事に気付いた。
そっか、キンジってお父さんと大叔父様以外で初めて話した男の人だった。
「えぇ、もちろん。」
って言いながら笑顔を返してキンジと並んで歩き出した。キンジが顔を赤くしているのは気のせいだろう。
だからこそ話しかける。
「ねぇ、キンジ・・・・・・
実技棟へは直ぐだった。
そして15階ある建物の一階に一人ずつ配置される。私は一階だった。
唯一の武装であるナイフを確認する。うん、まぁ切れ味は落ちてはいないって位かな、最近使ってなかったし。手入れも毎日してるしね。
少し緊張してるかも、ね。
ブーーーーーーーーーーーーーーーッ‼︎
試験が始まった。
衝動で書いたのでストック無いです。
どうしよう・・・・・