インフィニット・ストラトス〜最強への道〜   作:まどるちぇ

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普通ストックしてから投稿するだろ……。
てな訳で原作と少し展開が変わりましたが箒との初会話です。


第1話

「なあ。柳……だっけか?」

 

 HRを終え、女子達が遠巻きにワシに視線を向ける中、話しかけてきたのは一夏じゃった。

 

「ん?おお。織斑 一夏じゃったか?」

 

「ああ。これからよろしくな」

 

 そういって一夏は手を差し伸べる。

 

「うむ。せいぜい助け合って行こう」

 

 差し伸べられた手を握った。

 

「田舎って言ってたけど、どの辺なんだ?中学の頃の友達とかは?」

 

「長野の山奥じゃ。小さな村での。学校も生徒が数えられる程しかおらんかったんじゃよ。学年なんて関係なく、皆家族のように思っておる。中学の最後の方は近くの大きい学校に合併したがの」

 

「へえー。なんかあったかくていいな、そういうの」

 

「まあな。お主はどうなんじゃ?家族とか、友達とか」

 

「あ、俺実は両親いなくてさ。さっきの千冬姉と一緒に暮らしてたんだ」

 

 一夏の視線が少し下を向く。

 

「そうじゃったのか。それは悪いことを訊いたの」

 

「気にすんなよ。知らなかったんだし」

 

「そうか。そう言えば、ワシもお主も男の身でありながらISが動かせるみたいじゃな。初めてISを動かしてみてどうじゃった?」

 

「そうだなー……。なんか、頭の中に凄い量の情報が入ってきて、でもそれを何故か理解できて、よく分からない内に……、って感じかな」

 

「おお!お主も同じか!いやあ最初はワシの頭がおかしくなったのかと思っての。しかし、大体同じような感覚だったならなんとなく安心するわ」

 

「そうそう。なんか分かんない内に色々あってさ。正直まだちょっと戸惑ってるんだよ。柳は落ち着いてるみたいだけど?」

 

「刃でよいぞ。ワシも勝手に一夏と呼ぶからの。そうじゃな。まあなんとかなるじゃろ、とは思っておる」

 

「大人だな、刃は」

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 予鈴が鳴り、生徒達が慌ただしく席に着く。

 

「話はまた後での。お主の姉君はルールにはうるさそうじゃし」

 

「おう、そうだな。じゃあまた後で」

 

 一夏は手を振りながら席に着いた。

 

「さっそく男の子炸裂してるよねー」

 

「男同士の友情っての?ちょっと羨ましいよね」

 

「おりむーとぎんぎんの熱い友情……イイね!」

 

「よさんか布仏。何か違う意味に聞こえるぞ。あと、ぎんぎんもやめてくれ」

 

 布仏と2人の友人の話が耳に入り、抗議しておく。

 

「おー。ぎんぎん名前覚えてくれたのー?」

 

 布仏は嬉しそうに腕をぶんぶん振る。

 

「ぎんぎんはよせと言うに……。まあ、お主はキャラ濃い方じゃしのう。そこの2人も、相川さんと鷹月さん、じゃったか」

 

「ご名答!」

 

「名前覚えられちゃった♪」

 

 2人も嬉しそうにはしゃぐ。名前を覚えるだけでここまで喜ばれると、逆にこちらも嬉しくなるのう。

 

「ねえねえ、私は?」

 

「私の名前は覚えてくれたかな?」

 

「キャラ的に私は忘れないわよね?」

 

 次々と女子が机の周りに集まる。

 

「……お主ら、好奇心は猫をも殺すという諺を知っとるかの?」

 

「「「「?」」」」

 

「お前達、気は済んだか?」

 

 女子生徒達が首を傾げると、その背後からドスの効いた声が聞こえた。女子生徒達が一斉に青ざめる。

 

「まあまあ織斑先生。親睦を深める為にやったことで、悪気は……」

 

「言いたいことはそれだけか?柳」

 

 火に油、かのう。諦めるしか無いようじゃ。

 

 スパーン!

 

 

 

 ☆

 

 

 

「……と、このように、ISには宇宙技術の一部が使われており……」

 

 山田先生がIS誕生の経緯について説明する。と言っても、教本の序章にあった部分じゃから、予習の10分の1にもなっておらんがの。

 

「……………………」

 

 暇つぶしに一夏を見とるが、いやはや退屈せんのう。教科書と黒板とディスプレイを眺めて冷や汗を垂らしておる。

 

「あやつ、絶対に教本読んどらんじゃろ」

 

「えっと、ここまでで分からないところはありますか?」

 

 シーン……

 

 まあ、あの無駄に分厚い本を読んどれば特に分からんことも無いじゃろ。約一名、別の意味で沈黙しとるが。

 

「えっと、柳君、質問はありますか?」

 

 嗚呼。やっぱりワシに振るんじゃな。

 

「ワシは特に無いの。一夏はどうじゃ?」

 

「なっ!刃、お前!」

 

「にょほほほほ」

 

 退屈せんのう。

 

「織斑君。何か分からないことありましたか?先生に遠慮なく訊いて下さいね。なんてったって先生ですから」

 

 山田先生が笑顔で尋ねる。その笑顔は今は残酷だのう。

 

「じゃあ、先生」

 

「はい!」

 

「ほとんど全部分かりません!」

 

「えぇっ!?ぜ、全部ですか!?」

 

 山田先生は困ったような顔をする。

 

「織斑。入学前に渡した本は読んだか?必読と書いてあったはずだが?」

 

「ああ、アレか。実は電話帳と間違えて捨てました」

 

 スパーン!

 

「再発行してやるから一週間で覚えろ」

 

「いぃっ!?あの厚さを一週間は」

 

「覚えろ。いいな?」

 

 織斑先生の鋭い眼光が一夏を貫く。

 一夏は肯定して押し黙った。

 

 

 

 ☆

 

 

 

「お主、面白い奴じゃのう」

 

 休み時間になり、一夏の席に近付く。

 

「くっそー。ひでーぞ刃」

 

 一夏が恨めしそうにこっちを睨む。

 

「だはははは!やるべきことをやらんかった主が悪かろう!ほれ」

 

 そう言って一夏に分厚い本を渡す。

 

「これ、お前の?」

 

「そうじゃ。大事な部分は線を引いてあるから、まっさらな本よりは読みやすいじゃろう」

 

「ありがとう!」

 

 一夏は縋るように本に飛びついた。

 

「全く困った奴じゃのう。ISは最先端の技術なんじゃから、多少なりとも知識を詰めとかんとな」

 

「と、取り込み中すまない」

 

 そう言ってワシらの会話に割って入ったのは、篠ノ之 箒じゃった。仏頂面で人付き合いが苦手そうじゃが、男子二人に話しかけるとは度胸あるの。

 

「一夏を借りても構わないか?」

 

「一夏を?ワシは別に構わんが……。お主ら知り合いか?」

 

「あ、ああ。箒は俺の幼馴染なんだ。会うのは6年振りだけど」

 

 一夏が箒をチラチラ見ながら話す。

 

「そうじゃったか!ならば積もる話もあるじゃろう!気が利かんですまんな。どこへなりと連れて行けい!」

 

「そ、そうか。恩に着る。と、言うわけだ一夏。ちょっといいか?」

 

 箒がプイっと顔を突き放して言う。この反応。もしや……?

 

「ああ。俺も一目見た時から箒と話したかったし!ちょっと行ってくるよ」

 

「そ、そうかそうか!私と話したかったか!うん!ならば早速行くとしよう!」

 

 箒は一夏を連れて教室を出て行った。

 

「織斑君と篠ノ之さんって幼馴染だったんだ……」

 

「二人で何話すんだろう?」

 

「行ってみようよ!」

 

「よさんか布仏。無粋じゃぞ。せっかく6年振りに会ったんじゃ。水入らずで話させてやれ」

 

「そっかー。ぎんぎんは優しーね」

 

 ワシに宥められて布仏はあっさり引き下がった。

 

「ぎんぎんはよせと言うとるのに……。まあ、ワシで良ければ話し相手になるからのう」

 

「ほんとー!?やったね!」

 

 布仏が相川、鷹月とハイタッチをする。単純な奴らじゃ。

 

「先を越されたわ!」

 

「大丈夫!まだ初日だもん!」

 

「2組の私らもまだまだチャンスあるって!」

 

 ……雑音は聞かない主義じゃ。聞こえるだけで。

 




こんくらいの文字数でちまちま投稿していけたらいいなあ、と思います。
割と気分屋なので10000超えたりしたらすみません。
次回。ゴールデンチョココロネとの邂逅……!
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