インフィニット・ストラトス〜最強への道〜   作:まどるちぇ

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刃のキャラがまだ固まりきってないぞ……!
まあ、なんとかなるじゃろ。
てなわけでセッシーことセシリア・オルコットさんの登場です。


第2話

 

「腹減ったのう……」

 

 数学のガイダンスを終え、伸びを一つする。昼休みを目前に控え、腹の虫がギアを上げ始めた。

 

「刃……」

 

 声のした方を見ると、涙目の一夏がゾンビのようにフラフラと歩み寄ってきた。

 

「なんじゃ気味の悪い」

 

「なんで、ISの授業だけじゃなくて普通の勉強もあるんだ……?」

 

「そりゃあワシらが高校生だからじゃろ。座学は覚えて損は無いと思うとる。学べるだけありがたいと思うのじゃ」

 

「そりゃあそうだけどさ……」

 

「貴方達、少しよろしくて?」

 

 また声をかけられ、二人で振り向く。

 

「ん?」

 

「なんじゃ?」

 

「まあ!なんですのその気の抜けた返事は!?このセシリア・オルコットがわざわざ話しかけてあげたのでしてよ!」

 

 セシリアと名乗る金髪の少女は誇らしげに胸を張る。ふむ。歳の割にはデカいのう。

 

「はあ。それで?そのセシリア様がワシら下々の者に何の用じゃ?」

 

「あら?少しは自分の立場が分かったようですのね?」

 

 皮肉なんじゃがなあ。強かな娘じゃ。それか阿呆。

 

「イギリスの代表候補生というだけで随分と胸を張れるのう」

 

「代表候補生……」

 

「あら?そちらの殿方もご理解いただけまして?」

 

「……ってなんだ?」

 

 ズコー

 

「一夏……。悪いことは言わん。今すぐ人里離れた山奥でひっそりと暮らすと良いぞ」

 

「なんだよ!?世間知らずは認めるけどそこまで言うことないだろ!?」

 

「そこまで言うことありますの!」

 

 セシリアがワシの机を勢い良く叩く。

 

「一夏よ。代表候補生というのはじゃな……。言ってみればオリンピック選手みたいなモンなんじゃ。ISはスポーツじゃろ?そのISの国ごとの代表の候補生じゃから、オリンピック選手の育成枠みたいなモンなんじゃ」

 

「へえ〜……って、じゃあセシリアって有名人!?知らないの俺だけ!?」

 

 一夏は周りを見るが、女子たちの視線は冷ややかであった。

 

「お主だけということは無かろうが……それでも代表候補生を知らんのは何かしらの罪かと思える程の無知だの」

 

「…………」

 

 一夏は自身の置かれた状況を理解し、絶句する。

 

「話を戻そうかの。そのイギリスの代表候補生、セシリア・オルコット様が何の御用なんじゃ?」

 

「そ、そうですわ。貴方達二人がISの初心者と聞いて、上に立つ者として施しをと思いまして」

 

「……その必要はない。お主のような高飛車な娘は、どうせ独り善がりな教え方しかせんじゃろのう。聞くだけ無駄じゃて」

 

「あら?そんなことを言ってもいいんですの?私は優秀。エリートなのですわよ?その証拠に、一年で唯一試験の教官を倒したのですから!」

 

「あ、俺も倒したぞ」

 

「ワシも」

 

「な!わ、私だけだと存じ上げておりましたが!?」

 

「女子では、ってオチじゃないのか?まあ俺は突進してきたのを避けたらそのまま壁に突っ込んで動かなくなっただけだけどな」

 

「ワシは普通にガード&カウンターで倒したぞ。近距離タイプの打鉄ならばそれが最適な戦法だと学んでおったからの」

 

「な、な、認めませんわ!私がこんな二人と同じ立場だなんて……」

 

 キーンコーンカーンコーン

 

「……続きはまた後ですわ!」

 

 セシリアはそれだけ言うと自分の席にズカズカと戻って行った。

 

「……また後での、一夏」

 

「……おう」

 

 セシリアの爆裂っぷりに気疲れして、一夏は席へと戻って行った。腹は余計に減った。

 

 

 

 ☆

 

 

 

「ではこれよりクラス代表を決める。自薦他薦は問わない」

 

 織斑先生の言葉に、生徒達は互いに顔を見合わせる。

 

「はい!織斑君がいいと思います!」

 

「私は柳君!」

 

「ぎんぎんに一票〜」

 

 女子達が好き好きにワシらの名前を挙げる。

 

「まあ、やれと言われればやるが」

 

「えぇ!?俺!?」

 

 一夏は相当焦っとるようだの。このまま行けばワシか一夏かどっちかに……。

 

「納得行きませんわ!」

 

 そういって机を叩きながら立ち上がったのはセシリアだった。

 

「このセシリア・オルコットのいるクラスの代表が、何故男なんですの!?クラス代表には私、セシリア・オルコットが立候補いたしますわ!」

 

「またお主か。じゃあそれでいいぞ」

 

「俺も別に……」

 

「大体、どうしてISを取り扱う学園がこんな文化的にも後進的な極東の島国にあるのか疑問ですわ!」

 

 好き放題言うのう。まあ、言わせておけばよかろう。お主以外全員日本人だってことを思い出すのはいつになるやら。

 

「……イギリスだって大してお国自慢無いだろ?世界一不味い飯で何年覇者だよ?」

 

 意外にも、セシリアに楯突いたのは一夏だった。

 

「…………ほう?」

 

「貴方!私の祖国を侮辱しますの!?」

 

「お主が先にワシらの祖国を侮辱したんじゃろうが。自分がされて怒りを覚えることを簡単に他人にできるとは、イギリスという国の教育レベルは想像もつかん程の高水準のようじゃな」

 

 一夏の肩を叩き、セシリアと真っ向から対峙する。

 

「……決闘ですわ!」

 

「おう!受けて立つ!」

 

「そうか。頑張れ一夏」

 

 ワシはそう言って席に座った。

 

「って、刃!?お前は受けて立たないのかよ!?」

 

「ISはまだ訓練中なんじゃ。一端でも身につけん限りは決闘もへったくれも無いじゃろう」

 

「そうだけど!悔しくないのかよ!?」

 

「ワシはあのゴールデンダブルチョココロネ、略してGWC2の言動が道理に合わんかったのが気に食わんかっただけじゃ。愛国心もそんなに無いしのう」

 

「いや、略しても意味分かんねーよ!」

 

「話が脱線しているようだが」

 

 織斑先生の声に全員が教卓の方を向く。

 

「クラス代表は一人だけだ。複数いる場合、ISでの試合で勝った者に決めることとする。それで構わないな」

 

「ええ。望むところですわ!」

 

「ハナっからそのつもりだ!」

 

「……まあ、他薦されたしのう。一つ腕試しも兼ねてやるしないか。分かりました、先生」

 

「話は纏ったな。では来月、第3アリーナで3人の総当たり戦を行う。勝率の一番高い者がクラス代表だ」

 

「100%より上はありませんわね。私がクラス代表になったも同然ですわ!」

 

「よーし!絶対勝とうぜ!刃!」

 

「その前に昼飯じゃ。腹が減っては戦はできんしのう」

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 ちょうど4限が終わり、昼休みに入る。

 

「では、HRはここまでだ!解散!」

 

 織斑先生の一言で生徒達が疎らに立ち上がり教室を出て行った。

 

「……ここ、きつねうどんあるかの?」

 




かくして、セシリア、一夏との決戦に向けて、トレーニングを始める刃。そんな刃の前に現れた、謎の生徒会長。全てが謎に包まれたその更識さんの正体とは……!?
次回!【最強のIS使い】
刮目して次回を待てい!(江戸っ子)
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