牛山「何?今のサイコパス診断とミュータントが関係があるだろ?」
ミノル「まず最初の質問から考えていきましょう。あなたは妹を根絶させることで喪失感を味わうと仰いました。すなわち妹一人が死んでももう一人が必ずいる状況では妹が死んだ実感がわかないわけですよね。そう考えるとあなたは『種』として個人を考えているわけです。種です。種。そう考えた場合を拡張していくと、人間を殺しても他の人間がいるから問題ないと思いますよね。しかしミュータントはどうでしょうか。ミュータントは獣姦によって生まれる非常に希少価値の高い種ですが、それゆえに子孫を残せず絶滅していく。父さんと私も全く血はつながっていない。すなわちあなたの言う喪失感からの快楽がミュータントの場合簡単に得られるわけです。そして次の大学教授の質問に関しては、点数を入れ替えるという発想。すなわち誰かを犠牲に生き残るという選択肢を提示することで相手を試すという父さんに非常に似た発想です。なぜかと言いますと、あなたは世代間の対立をあおることによって人類を試そうとしている。その根底にはミュータントとしての傍観の立場があるわけです。さらにその次の質問。弁護士の生コンクリートの問題です。すなわち警察に見つかるリスクを考慮してもなお破壊力の高い手段・自分の幸福度の最大化を見つけるという発想が既に獣姦に至らしめているのです。私の祖父はマメリカに住んでいました。あそこではロリ規制が非常に厳しいので、代わりにケモナーが増加しているということです。それならばロリ規制に甘んじてケモナーに傾倒する人が出てきても不思議ではありません。しかし祖父が日本にGHQの一員としてやってきたときには祖父はびっくりしました。なんせ獣がいない。いるのは人間だけ。逆にロリ天国だったわけですが、習慣とは恐ろしい物でロリはいても欲情ができない。完全に獣にしか発情できない身体になっていたのです。そこで彼は牧場を始めました。そうすれば合法的に牛を手に入れることができる。しかし祖父のまた父は甲賀の抜け忍でした。仲間に始末されるのを恐れた曾祖父はアメリカ留学の名目で逃げたのです。祖父はそのことを家族のだれにも話さなかったので、残念ながら息子である祖父は日本に帰ってきてしまった。もちろん甲賀としては逃してしまったという落ち度がありますから、祖父を始末しようとする。生命の危機を感じた人間がどういう行動に走るかは皆さんご存知でしょう。生殖です。自分の種を残そうとして、牧場に自分の子孫を紡ぎ出した。これが私の父、牛山美濃太郎です。とにかく、祖父はリスクの高い行動をとったといえます。なぜならばその牛が出荷されてしまえばもう牛山家の血筋は途絶えるからです。しかし獣姦を選んだのは決して消極的なものではなく、必然的なものだったのでしょう。そして次のカーテンの問題です。ミュータントは希少ゆえに団結力が無かったのですが、それをまとめ上げたのが先ほどマメリカに亡命した鳥川総理とその父です。当時の鳥川総理の父親は弁護士として全国各地に散らばったミュータントをまとめ上げ、さらに反出生訴訟『生まれて来なければよかった』裁判の原告代理人となりました。さらにアイドルプロデューサーとしても高い経営手腕を発揮し、ミュータントのイメージアップキャンペーンとして『キツネコ』をアイドルデビューさせました。人間と九尾の狐のアイドルです。これによってミュータントは1つにまとまり、人間たちとの理解をしたわけです。しかしある日事件は起こりました。ミュータントの子供たちが『合法的に』中絶させられたのです。これは当時の世論を震度6ぐらい震撼させました。それを引き金に既に総理となった娘の鳥川が反政府軍を結成。国会議事堂のジャックを企てましたが、ミュータントの中絶違法化という形で合意に収まり彼女は投降しました。彼女の行ったことは立派なテロであり、断固許されるべきではありませんが、ミュータントの発言力がこれほど高まり衆議員を廃止し、ミュータント院に変わったのは彼女のおかげと言えるでしょう。最初に読み上げた日本国憲法は2015年の物であり、衆議院という記述が残っていました。最初は皆さん衆議院でなんだ?と御思いでしたでしょう。しかし衆議院と参議院のチェック機能と審議の遅さをはかりにかけ、参議院を廃止する代わりにミュータント院を結成した。しかもミュータント院単独だけで法案が可決するようになった。しかしこの先にまっていたのは独裁でした。人間とミュータントを隔てていたカーテンが開いたと思えば、それは血に染まった境界だったのです。警察など信用できない。だからこそこの事実を当時の政府は隠蔽したのです。カーテンをしめ直したわけですね。当時の総理は鳥川総理の傀儡でしたが、鳥川総理を裏切り民族浄化政策を行いました。ミュータントと人間の間に子供を強制的に生み、クォーターを作ろうとしたのです。クォーターぐらいに血が薄まってしまうともう超能力は発揮できませんから、ミュータントを人間が恐れる必要がなくなるわけです。その計画を知った鳥川率いる父たちミュータントは地下シェルターに避難しました。しかしそれを裏切ったのが現在世田谷のマーメイドと呼ばれている魚谷議員です。今は鳥川総理に吸収されているので、おそらく彼女も今アメリカでしょう。彼女は仲間を売る代わりに大学教授の地位を得ました。しかし彼女は嘆いていました。仲間を売ったことが毎日夢に出てくるそうです。あの時日本政府が行ったシェルター攻撃は恐ろしい物でした。大量の蟲を放ち、虫と動物のミュータントを強制的に生ませるという悪魔の政策でした。娘の鳥川総理もそれで病気に感染してしまったようですが。彼女は牛山議員の息子である私に何度も相談に来ました。『ごめんね……』と何度もびちびちとび跳ねながら謝りましたが、私はなんの関係も無いので非常に反応に困ったのを覚えています。とにかく彼女の耳には『蟲が来る!!』という悲鳴がこびりついて離れないのだとか。彼女は仲間を売った後、シェルターに戻りました。そのシェルターにいた蟲を振り払い、助けたように見えましたがその後日本政府の第二舞台が投入。一度すくい上げてから突き落としたような形になってしまったわけです。もう魚谷議員は裏切り者として父ですら見かけたら闘牛のように突っ込む存在です。父の目的は供託金没収のマゾヒズムではなく、魚谷議員に復讐するためにもう一度ミュータント院に返り咲くことでした。ミュータントと言ってもすべてが反政府ではなく、飼いならされた犬も多数いたわけです。マニフェストが思いつかなかったらしく当時5歳の私に聞いてきたのですが、『いじめっ子がいる学校なんか嫌いだ!子供なんか全部殺せばいいんだ!!』と言ってしまったのが間違いでした。なぜそこに放射能や宇宙人が入り込んでくるのかは全く分かりません。ここで話がそれますが、父はただのミュータントではありません。確かに最初はミノタウロスでしたが、一度流星に当たって死にました。しかし地獄の時間で20年ほど牛頭鬼として労働を行っていたようです。私の朋友が地獄にいて、月1度面会に行くのですがその時に身バレしてしまったようですね。どうやら牛頭鬼としてのTitterアカウントと選挙候補者としてのTitterアカウントのメールアドレスを使いまわしにしていたのがまずかったようです。そこで父の秘密を知るために、父が残したパソコンからパスワードを忘れたふりをして、秘密の質問に答えました。『あなたの得意料理は?』『カレー』。これで父のアドレスが開示されました。父のAasonアカウントから爆弾入りランドセルを全世界に着払いで送ったり、テロ組織に捕まった子供たちの身代金を勝手に払ったり、さすがにいろいろ弄りすぎたのか父は牛頭鬼を首になってこの世界に戻ってきたようです。情報リテラシーの無さに閻魔大王はあきれたとか。さて、私の朋友が父の情報をくれたお礼として、縦型便所を設立しました。これも牛頭鬼としての父のアカウントから勝手にクレジットカードを使ったのですが・・・。これがあれば上にいる人間は下から丸見えです。建物の構造上大便器だけではなく小便器も縦に連なることになりましたが。彼は大喜びしましたね。しかし父もあのトイレを利用していたとは思いもしませんでしたが。さて、帰って来た父親が38度の熱を出し、徘徊するようになって必死に看病しましたがそれはそれは反国と三田朝鮮の戦争をもう一度引き起こす結果になったのです。それはもう話したくありません。で、父親の供託金も没収されまくり、私たちはぼろアパートに住むことになりましたが安いアパートは人がもう満員なところだらけでしたので、私の父は丑の刻参りによって1人の住人を呪い殺すことに成功しました。そこでしばらく供託金がたまるまでもう一度下級獄卒からやり直して働いていたのですが……。私の朋友の転生の時期がやってくるということでお迎えに行くことになりました。転生する時に記憶を消すか消さないかは個人の自由ですが、殆どの人は消去することを選ぶとか。で、朋友はいま流行っていたキツネコの娘、今活動している2世アイドル『キツネキ』として生まれ変わることになりました。性別転換するのは千手観音の粋な計らいです。こうしてキツネキとして生まれ変わった彼女は私の父とデュエットデビューすることになりました。ここで黙っていられないのがキツネコのファンです。彼らは転生できると信じて自殺したのに、ただのトイレ覗き魔、しかも利便性最悪の縦式公衆便所を作った元凶がキツネコの娘となるなんて。そこで地獄を巻き込む大騒動が起こりました。今もまだおさまっていないそうです。とにかく父は特別なミュータントとはまた違う存在なんです。牛頭鬼としての性質も併せ持つ地獄の亡者だということと。父の特殊能力フィリーバスターも、喋りながら拷問すれば相手に苦痛をより与えることができるということで閻魔大王から受け継いだものだとか。そうしてキツネキとのデュエットによって資金を貯め、国会議員にようやくなったころにはもうミュータント議員は7人しかいなくなっていましたが。こうして地獄と現実を行き来した牛、私の父の話は終わりです。」
牛山「キツネキさんへの風評被害どうもありがとう。じゃあもういいな?死ぬんだな?」
観衆29602「もっと話が聞きたいぞ!!」
観衆120042「そうだそうだ!!」
牛山「ううむ……。それならば、リクエストターイム!!」
牛山「観客から一つだけ質問を許可します!それが終わったら処刑です!」
牛山「これでもう終わりだなあ?わが息子よ。」
ミノル「ぬう……。」
やられた。さすがに一つの質問から流れをつなぐのは無理だ!!
もう駄目かもしれない。
牛山「さあ!!そこのあなた!!はい、そこのメガネをかけた女の子!質問をどうぞ!!」
キツネキ「わたしを当ててくれてありがとぉー!牛山の親父さん!」
ミノル「キ、キツネキ!」
観衆291「キツネキがいるぞ!!うぉおおおおおおお!!」
どよめく国会議事堂。
馬井「静かにせんか貴様らぁあああああああああああ!!」
静寂の国会議事堂。
牛山「あらまあ、恋人が処刑されるのに興奮するタイプの方ですか。見に来るなんて。」
牛山「私の息子はやりませんよ。アイドルには。いくら相方だといっても。」
キツネキ「ミノルくんには借りがあるのぉー!だぁーかぁーらぁー!!」
キツネキ「すっごく答えるのが長くなる質問するね!!」
あの覗き魔がこんなに可愛くなりやがって。まあ助けてくれるならいいや。
キツネキ「あのね!なんでミノルくんって足が200本もあるの?」
ナイスだ!!
馬井「ああ?俺より足の本数が多いのか?そんなわけないだろ。
こいつはどう見ても人間だ。どう見ても足は2本しかないぞ。」
この国では人権は足の数に比例する。馬井議員はケンタウロス。足が4本。
よって常人の2倍、基本的人権を享受できる。
ここで日本国憲法の2015年版の一部を見てみよう。
第十四条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
ここには足の数で差別してはいけないと書いていない。
この条項を改憲するのはいくらなんでも反対が強いだろう。
だが馬井議員は足の数をついたのだろう。
ちなみに種族の足の数に依存するので、
別に後からつけたしたり事故で欠けたりしても変わらない。
たとえばマーメイドの魚谷議員は足が無いので人権が無いように見えるが、
マーメイドは足ひれを足と主張しているので実は0.5倍の人権を享受する。
人間は常に1倍だ。
種族ではなく、種族の足の数で差別しているので問題はない。
牛山「いいえ。見かけに騙されてはいけませんよ。お話しましょう。」
もし俺の足が200本あるなら!俺は100倍の人権、すなわち神だ!
これを証明すれば生き延びることができる!
そのころ。マメリカ合衆国ホワイトハウスにて
鳥川総理「そういうわけなんです!協力お願いします!!アリアドネ大統領!」
アリアドネ大統領「ミノタウロスのチルドレンジェノサイド?」
アリアドネ大統領「そんなのミーにかかればイチコロ!!」
アリアドネ大統領「国際連合は確かに脱退したジャパンへの強制はできないけど」
アリアドネ大統領「あなたが脱退したんだから、あなたがまたジョインすると言えば」
アリアドネ大統領「国際連合は総会でアグリーすればいい。」
アリアドネ大統領「そうすれば子供の人権条約でティーチできる!」
キメラ国務長官「そううまくいきますかねえ。」
キメラ国務長官「拒否権を持っている5カ国はまあ反対しないけど。」
キメラ国務長官「あっちのミノタウロスを超えるフィリバスターがイガリスにもいる。」
キメラ国務長官「おそらく承認が間に合わないね。」
アリアドネ大統領「アレクサンドル・ビネガー・ジョーのマター?」
アリアドネ大統領「でもミュータントがここまでこれたのは鳥川総理のファザーのおかげ。」
アリアドネ大統領「断るわけにはナッシング。奴とファイトして見せる。」
アリアドネ大統領「ミーが導きのストリングとなる。イカロス総理。」
つづく