なんやかんやで、サファイアをミシロに届けた俺は、また、速攻で旅に出発した。
ミシロからコトキタウンを抜け、トウカの森に入るまでに様々な激闘があった。
「いけっ!ジグザグマ」
短パン小僧が繰り出したポケモンを。
「レイトス。かわらわり」
「ジグ〜」
一撃で沈めたり
「出てこい!ケムッソ」
虫取り少年の虫ポケを
「バッド、エアカッター」
「ケムー」
一撃で倒したり。
実に厳しい戦いだった。一歩間違えば、ppが切れていた。
ってか俺全然博士から貰ったキモリ使ってねーじゃん。まだニックネームもつけてないし。
これからはキモリ使って行くか。Level5のままじゃ可哀想だ。ん?こうやってLevel5って言うと、すげー強そうなかんじだな。何故だろう。
なんてことを考えながらトウカの森を歩いていると、
青い頭巾を被った怪しい男とサラリーマン風の男が何やら揉めていた。
あんまし関わりたくないなー。と考えていると。
「君っ!助けてくれないか、この男が私の荷物を奪おうとするんだ。」
サラリーマン風の男に話しかけられてしまった。
巻き込まれてしまったか、まぁここで名前を売っとくのも悪くないか。
俺がボールを構えると、頭巾の男は
「なんだ?ガキがこの俺とやろうってのか。アクア団のこの俺によ」
「アクア団?なんだそれは?」
「アクア団を知らないのかよ。てめえ舐めやがって!
アクア団ってのはよ、この世界の海を増やしもっと住みやすい世界を作る壮大な計画を実行する偉大な組織だ」
海を増やして住みやすい世界?少し意味が分からないが、少なくとも反捕鯨団体ってわけじゃなく、怪しい組織ってことらしいので、遠慮なく倒す事にする
「いけっ!キモリ」
「出てこい!ポチエナ」
相手はポチエナ。タイプ的にはどうってことないが、やはりLevelのさが気になるな。
「はたくだ!キモリ」
「ポチエナかみつく!」
キモリは素早い動きでダメージを与えていくが、如何せんLevelの差があり少しずつ押されてくる。
何かてはないのか!くそっ。
「ヒャッハー。てめえのポケモンもこれで終わりだ!」
まずい。確かにキモリがやられてもレイトス辺りで倒せばいいが、このキモリの初戦が黒星なんて、哀れすぎる。
慌てて俺はポケットからキズグスリを取り出し吹き掛ける
その瞬間、元気になったキモリのはたくが、カウンター気味にポチエナに炸裂した。
たまらずポチエナは倒れた。
「て、てめえ、道具使うとかきたねぇぞ!」
「うっせー。勝負に汚いもクソもあるか。」
そう、俺は絶対に勝つ。どんな手を使ってでも勝ち続ける。そう決めたのだ。今さっき。
やがて諦めたのか、アクア団の男(おそらく下っ端)は逃げていった。
「ありがとう、君のおかげで助かったよ」
サラリーマン風の男がお礼を言ってきた。
「構わないですよ、対したことじゃありませんし。」
「いやいや、本当に感謝している。実は私はデボンコーポレーションの社員なんだよ。後で会社まで来てくれないかい?そこでお礼がしたい。」
うおっ!この人デボンコーポレーションの社員だったのか!いきなり名前を売ることできたんじゃね?こんな感じで上手くいけばいずれは、リーグ優勝、フロンティアブレーン全勝、超有名に!そしてモテモテ的な!?
まぁ、そこまで上手くいかなくても、デボンコーポレーションからのお礼ってことは期待してもいいだろ。
そんな感じのことがありつつ、俺はカナズミシティに着いた。
「ここがカナズミシティか。やっぱでけェな」
首を思い切りあげて、やっとてっぺんが見えるようなビルがゴロゴロある。ちなみに我がミシロタウンは三階だてが最高峰である。
「さてと、デボンコーポレーションどこかなー」
俺が慣れない街で闇雲に探し回っていると。
「カナズミシティジムリーダーツツジ?岩にときめく優等生?だ?」
おいおい、マジかよ、見てるこっちが恥ずかしいわ。ってか、もう無理。
「あっはっはっは!なんだよこれ、岩にときめくって、今をときめくと掛けてるつもりなんかね?しかも自分で優等生って、笑わせんなっつーの、あっひっゃひゃ。ジムリーダーってこんな恥ずかしい文自分で考えなきゃなんないの?恥ずかしくて俺には無理だわw。ん?あんたもそう思わないか?」
一人ジムの前の看板をみながら俺が大笑いしていると、何やら俺の後ろに立っている人の気配を感じたので、とりあえず話しかけてみた。
「えぇ、私だって好きで書いたわけじゃありませんもの」
「だよなー。あっひゃっひゃ…。ん?今あんた何て言った。」
「ですから、このこっぱずかしい文を書いたのはこの私カナズミジムジムリーダーツツジですと申し上げたのです。」
マジかよ…。タイミング悪すぎだろ。ここはひとまず下手に出て謝っておくか。
「いやー。ついうっかり言っちまったが、なかなか書けるような文じゃねぇよ流石ジムリーダーさん」
「ついうっかりで本音が出たのではなくて?」
やばい確実に怒らせてる。さっきから目が笑ってないよこの人。
「あのーツツジさん…えっとですねー」
「ところで貴方は挑戦者ですか?」
「えっ、ああ一応挑戦者です。」
「お名前は?」
「トパーズです」
「では、トパーズさん。普段なら、テストで最も成績のいいものとしかバトルは致しませんが、貴方だけは、と、く、べ、つにバトルして差し上げますわ。」
何て言いつつ般若のような笑みを浮かべるツツジさん。
どうやら、バトルでボコボコにしないと気が済まないみてぇだな。
でも、まぁ本当ならテストを受けないといけないところを免除になったわけだし、結果オーライだな。
「よっしゃ!そんじゃバトルだ!」
俺の初のジム戦が始まった。