「おっーほっほっほ、威勢がよろしいことで、ルールは二対二で、勝ち抜きでよろしくって。」
「いいぜ!バトルだ!いけっ!バッド」
「ギュェギュェ」
俺はNo.2のバッドを繰り出す。
悪りいが先手必勝でやらせてもらう。
「あら?おーっほっほっほ。トパーズさん。少々予習が足りないのではなくて?岩タイプを得意とする私に対して飛行タイプのゴルバットとは、自殺行為ですわ。行きなさい、イシツブテ」
しまった。すっかり忘れていた。そういえばツツジは岩にときめく優等生(笑)だった。
バッドが俺のことを心配そうに見ている。
俺は親指を立てバッドにいい笑顔を向け、
「せめて混乱ぐらいにはしてこいバッド!」
と戦場(死地)に送り出した。こころなしか、バッドの背中が哀しくみえた。すまん。
「バッド!ちょうおんぱだ!」
よしっ、流石バッド。先行はとれたな。
しかし、バッドの渾身のちょうおんぱは見事に空振り、イシツブテの放ったがんせきふうじになす術もなく倒されてしまった。
「ちっ。無駄死にか。戻れバッド。」
おれがトレーナーとしてあるまじき発言をしてバッドを戻すと。
「あら、トパーズさん。もう後がありませんわよ。土下座して私に謝るなら特別に許してあげてもよろしくってよ」
「うっせーし。今のは本の遊びみたいなもんだしー。
いけ!レイトス」
なんて、強がりをいいながら出したのはレイトス。流石にキモリじゃ荷が重すぎるからな。
「あら、それが最後のポケモンですわね」
「ほざいてろ!こいつで決めてやるぜ!先手必勝!いけっ!レイトスかわらわりだ!」
「かかりましたわね。イシツブテ、じばく。」
俺の指示を受けたレイトスが勢い良く突っ込んでいったが
イシツブテが突然光り始めた。ヤベェ、じばくだ!
「レイトス!まも…」
ドガーン!!!
俺の指示が届くか届かないかのタイミングでイシツブテがじばくした。
辺りが土埃に包まれる。
「ふう、この爆発ならどうやら二匹とも戦闘不能でしょうこれでこの勝負は私の…。」
「何、勘違いしてるんだ、まだ俺のポケモンは倒れちゃいないぜ!」
土埃が晴れると立っていたのはレイトスだけで、イシツブテは倒れていた。
「そっ、そんな確かにじばくが決まったはず、あなたのそのへラクロスでは確実に耐えられないはずですわ!」
「あぁ、確かにじばくをまともに食らっていたらレイトスはぶっ倒れていただろうが、悪りいがまもらせてもらった。」
そう、爆発の直前レイトスはまもるをつかったのだ。
ふう、まにあってよかった。
「くっ、運のよろしいことで。ですが次は負けませんわよ、行きなさいノズパス」
と、ツツジは恐らくエースであろうノズパスを繰り出してきた。だが
「そろそろだな」
「何かおっしゃいましたか?」
「あぁ、俺のレイトスが、新たなる姿になるからよーくみとけよ」
「そっそんな、ありませんわ。へラクロスは進化しないポケモンのはず…。」
などと言いながらも、動揺は隠せてねぇな。
当のレイトスは、何やらこらえるような苦しんでるような様子で立っている。そりゃそうだ、バトル前にどくどく玉持たせたんだしな。本当にくるしいんだろ。
ツツジは初めは怪訝そうに様子を伺っていたが、レイトスが毒に犯されていることが分かると、
「と、トパーズさん!貴方は自分のポケモンをいったい何だと…」
「別に、自分のポケモンに愛がないってわけじゃないぜ。ただ、勝つためには手段を選ばないってだけ」
どんだけ可愛がろうとなんだろうと、負けたら元も子もねぇしな。こいつらを勝たせてやることが、俺なりの愛情表現っつーわけよ、まぁ俺の目的、目標達成の為ってのもあるが。
「いけっ!レイトス!かわらわりだ!」
「ノズパス!がんせきふうじで、動きを止めなさい!」
「かまうこたぁねぇ!レイトス片っ端から石ころを粉砕しろ!」
「ヘラッへラクロス!」
俺の指示を受けたレイトスは大量の岩に向かっていき、幾らかはかわらわりで粉砕していくが、幾つかはやはり当たってしまう。
「レイトス!こんじょうみせろ!お前はそんなやわじゃないはずだ!」
「ヘラッ!」
俺の言葉に闘志を高めたのか、レイトスはがんせきふうじを切り抜けノズパスの目の前に辿り着いた。
「レイトス!かわらわりだ!」
「へーラッ!」
レイトス渾身のかわらわりが命中し、ノズパスの顔面(ほとんど顔だけだが)にひびがはいり、ノズパスは倒れた。
「そ、そんな、私がまさか…」
「っしゃあ!勝ったぜ!」
こうして俺は初のジム戦を勝利で飾ったのだった。