「ありがとうございました」
なんやかんやでクラゲ退治に成功した俺は、女の子達からお礼を言われていた。悪い気持ちはもちろんしないが、出来れば言葉ではなく…
「うちの娘らが世話になったな!」
そんなゲスいことを考えていたら、野太い声と共にバカみたいにデカイおっさんが近づいてきた。
おいおい、次はカイリキーかよ、どんなボスラッシュだよ
「あっ、おとーさん。この人が助けてくれたんだ!」
「うちの娘を助けてくれてありがとう。俺も行こうと思ったんだが、どっかから吹いた突風でよ、子供が流されちまったからよ。そっちの救助でこっちまで手がまわらんかった。」
どうやら、このおっさんがこの女の子たちの父親らしい。
親父の前で娘を口説くわけにはいかねぇよな、流石に。
「娘を助けてもらった礼がしたい。俺に出来ることならなんでもいってくれ」
…出来ればあんたの娘に同じこと言って欲しかったよ。はぁー。
「んじゃあ、ムロタウンまで送ってくれないか、あそこの漁船あんたのなんだろ」
そんな感じで、俺はムロタウンについた。
そこは、ザ南の島。青い空エメラルドグリーンの海。そして水着のギャルはいなかった。かわりに、波乗りをしているガタイのいい男がいた。
「はぁ、なんだこの島特に見るとこねぇな。変な洞窟と、マッチョしかいないんですか。とっとと、ジムバッジとってかーえろ」
と、俺が一人でごちていると、サーフィンをやっていた男が何やら、こちらに向かってきた。
「おっ?君はポケモントレーナーかい?」
「そうだけど、あんたは?」
「俺はムロジムのリーダーのトウキだ。よろしく」
「へぇ、あんたがここのジムリーダーね。ちょうど良かった。さっさとあんたを倒してこの島からおさらばするとするよ。」
「んー。バトルは構わないけど、この島はお気に召さなかったかな?」
「田舎は嫌いなんだ。あと暑いのと、あんたみたいにむさいのも」
「ひゅうー、言ってくれるね、俺のことはともかくこのムロタウンの悪口は見逃せないな、ジムにこい。君のような荒波は俺が制してやるよ」
なんか怒ってるっぽいけど、ラッキー。これでジムトレーナーとかいう連中と戦う手間が省けたってもんだ。
「使用ポケモンは2体、交換は自由でいいかい」
「構わねぇよ、暑くてしょうがねぇんださっさと片付けようぜ」
「いけ、ワンリキー」
「出ろ!バット」
相性はこちらが格段に有利だな。
「バット、ちょうおんぱ」
バットのちょうおんぱでワンリキーは混乱しているな。よし
「まずい、戻れワン…」 「くろいまなざし!」
「くっ」
バットのくろいまなざしが決まり相手はポケモンを戻せなくなった。
畳み掛けるぜ。
「バット、つばさでうつ!」
「ギュエ!」
バットのつばさでうつがワンリキーにヒットしそして崩れ落ちた。
「戻れ。ヒュー、やるねぇこりゃ想像以上のビッグウェーブだ。俺も本気でいくぜ。いけ!マクノシタ」
「戻れ、バット。出てこいドククラゲ!」
俺はバットを戻しついさっき捕まえたドククラゲを繰り出した。
こいつにはニックネームはない。理由は見た目的に愛着が持てないからだ。
「ドククラゲ、からみつく!」
「マクノシタ、受け流しさばけ!」
ちぃ、全部受け流してやがる、あんなに沢山触手があるってのによ。
「いまだ!マクノシタあてみなげ!」
伸びきった触手の一本を掴まれ、ドククラゲは投げ飛ばされた。
パワーも、技術も向こうが上かならば。
「ドククラゲ、どくどく」
ドククラゲのヘドロが、マクノシタにあたり苦しみだした。
「くっ、まずいな、マクノシタつっぱりで一気に仕留めろ」
「ドククラゲ!ダイビングだ!」
つっぱりをすんでのところでかわした。ふぅ、危ないとこだった。
「くっ、卑怯だぞ出てこい!」
「勝負に卑怯もくそもあるかよ、ドククラゲ、バリアー」
水中の中から光が見える。
そしていきなりドククラゲは浮上し姿を見せた。
「つっぱりだ、マクノシタ」
「ドクー」
涼しい顔で、つっぱりを受けるドククラゲ、やがてマクノシタは毒が回ったのか力尽き倒れた。
「マクノシタ…。俺の負けだ、君は、俺の手に負える波じゃなかったようだね。納得できないが、負けは負けだ。ナックルバッジだ。」
「お、サンキュー。ナックルバッジゲットだぜ!」
「ドクー。」「ギュエ」
もっと可愛い返事が欲しいな。その為だけにエネコでも捕まえてこようかな。