蒼の彼方のフォーリズムー朱い空ー   作:科戸@ただいま

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テレビアニメ五話と肉の日から、突発的に考えただけのお話

という訳で五話未観賞の人はご注意下さい

私はただ真白と莉佳が好きな人を増やしたいだけなんだ

可愛く書けてる自信はありませんがお楽しみください

あと、見やすさを確認するため今回は行の間隔ルールを変えています


番外編「肉の日だから考えただけの短編 」

「うん、やっぱりそうだよね」

 

 私、有坂真白は現在進行形で葛藤中である。

 

 夏の大会の結果は残念だったけど、佐藤院さんから2点取ることができて自信につながった。

 

 だから、きっかけをくれた莉佳にお礼がしたい、そう思ったのだ。

 

「だけど、何をしたらいいのか……」

 

 ベッドに倒れ込んで脇にあった邪神ちゃんを掴み取る。

 

『おい、どうするんだ? こう言うことはさっさと決めないと、切り出すとき言いづらくなるんだぜ?』

 

 疑似会議。邪神ちゃんは私の心の声を言ってくれる端末なのだ。

 

「分かってる。でも、私、莉佳に何してあげればいいのか分かんないし……」

 

『普通にお礼だけでいいんじゃないか?』

 

「良くない! それだと、私の気がおさまらない!」

 

『じゃあ、莉佳が好きな物を渡したら?』

 

「好きなもの……? お肉」

 

 いや、そんなもの渡されても引くだけでしょ、何考えてんだろ私。

 

『じゃあ、他に何かないか? 部屋に行った時あったものとか』

 

 そういえば、前に先輩たちと莉佳の家にお泊まりしたとき、ぬいぐるみが飾ってあったっけ

 

 牛と豚と鶏…………ってお肉にされる動物ばかりだ。

 

『なら、次に肉にされやすい動物にしよう』

 

「ってなんでそうなるのよ!?」

 

『そりゃそうよ、前に莉佳の元に旅立った俺っちの弟がこのままじゃ食肉同盟に仲間入りすることになっちまう』

 

「いや、そこに新しい食肉要員入れたらそれこそ四面楚歌状態だから!」

 

 同盟という言葉を使いたくなってしまう。これは一年生同盟を組んだ影響のせいなのか。

 

「……第一、人気4番目のお肉って何よ?」

 

『ねずみ』

 

「それはあんたの好みでしょうがっ」

 

「真白ー。何やっとるたい?」

 

 びくん。

 

「お母さん!? いつからそこにいたのっ!?」

 

「おい、どうするんだ? こう言うことは……くらいから?」

 

「うわー! なんでそんなタイミングにくるのよ!」

 

 それからの私に、プレゼントを考える余裕なんてなかった。

 

 

 

 

 

ー次の日ー

 

「牛と豚と鳥に次に好きなお肉だって?」

 

「ほ、ほらスポーツをするなら脂肪とか気になるじゃないですか。それで他に何かいいのはないかなーって」

 

 部活終了後の部室で先輩たちに質問してた。

 

 素直に莉佳にお礼がしたいっていうのは、秘密の練習の事とか色々バレちゃうのでごまかしちゃったけど。

 

「っていってもそれ以外の肉ってあんまり食べないしな。牛と豚と鶏以外だと何がある?」

 

「もちろんプロテインだ!!」

 

「部長、それはタンパク質の塊であって、肉じゃありません」

 

「兄ちゃんにとって、プロテインは水みたいなもんだからね」

 

 もしかして部長の鞄の中にプロテインのストックが用意しているんじゃ……。それこそゲームのアイテムみたいに×99とか。

 

「魚肉。お出汁にするといいよねー。あごだしとかさー」

 

「トビ子さん、ごめんなさい……おいしかったです」

 

 明日香先輩が反射的に落ち込んだ。

 

「あ、イノシシ! 小さいとき、おばあちゃんが山で捕まえたあの子はおいしかった!」

 

「えっ、四島にイノシシって出るんですか!?」

 

 というか、みさき先輩のおばあちゃんって狩りもできちゃう人なんですか。あんなに優しそうな人なのに。

 

「あとは馬か? ほら馬刺とか結構出てるし」

 

 晶也先輩がまともな意見を言った。

 

「馬。馬ですか……」

 

 ぬいぐるみにするなら、結構可愛いかも。

 

「あ、鯨もお肉扱いだよね、竜田揚げとかお刺身をショウガポン酢で食べるのがなんとも……」

 

「そうですよね! 食べたことないけど、みさき先輩がおいしいって言うなら私信じます!」

 

 悩みがなくなった。これで心おきなくみさき先輩に集中できる。

 

「おう、練習は終わったか?」

 

 各務先生が部室をのぞき込んでいた。

 

「はい。今から帰るところです…………葵さんも昔は珍しいお肉食べてましたよね? 何でしたっけ?」

 

「ん? ああ、ワニのことか。意外と簡単に買えるぞ」

 

「「「「………………」」」」

 

 各務先生、漢っぽい。

 

 

 

 

 

ーその後、一年生同盟の自主練終わりー

 

「じゃあ、今日はこの辺にしておこっか」

 

「うん!」

 

 夕食時になる時間帯。私たちは地面に降りる。

 

「それにしても、真白がスピーダーに転向してたのにはびっくりしたよ~。佐藤院さんも驚いてた」

 

「あはは、結局負けちゃったけどね」

 

 サードラインで止められちゃったし。

 

「ううん、佐藤院さんにスピード勝負で勝ってたからドッグファイトに持ち込まれたんだよ? がっかりしちゃだめ。私なんて、セカンドブイを取っただけで後は鳶沢さんにやられっぱなしだったし」

 

「ううん、そんなことないよ。莉佳がんばってたもん」

 

「うん、ありがとう」

 

 莉佳は誉め上手だなぁ。私なんてなんのフォローにもなってない。本当に、いい子だ。

 

「あ、あのっ莉佳!」

 

「? どうしたの?」

 

「莉佳が練習につき合ってくれなかったら、佐藤院さんからポイントとれなかったと思うの。たぶん、自分の良さにも、気づけなかった……」

 

「言い過ぎだよ。私じゃなくても、日向さんや鳶沢さんがきっと……」

 

「ううんっ! 莉佳が教えてくれたから、自分でっ、自分なりの飛び方、見つけられたの!」

 

 強めに言っちゃった。肝心の言葉がまだなのに空気がほんのちょっぴり硬い。

 

「だから……その、ありがとう」

 

「ふふっ」

 

 莉佳は小さく笑うだけだった。

 

 顔が熱くなって、地面を見る。そのまま、持ってきていた袋を差し出した。

 

「こ、これ、莉佳が好きかなって思って持ってきたの?」

 

「あっ、これ、私が欲しかったサクラちゃん! ありがとう! 真白」

 

「え、本当……?」

 

 プレゼントとして大当たりだったようだ。ぬいぐるみを抱き上げて莉佳は喜んでくれた。

 

 邪神ちゃんとの相談は間違いじゃなかったと思い直せそうだ。

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 

 

 

ー高藤学園福留分校 食堂ー

 

 

 

 練習も終わり、部長に指名されたわたくし、佐藤院麗子はお茶をしていました。

 

「市ノ瀬さんが肉を好きな理由?」

 

「ええ、合宿のときもそうでしたが、小柄な体で、お肉を一杯食べていたので」

 

「佐藤院さんは市ノ瀬さんが心配なのね。まぁ、それはFCがお肉と似ているからじゃない?」

 

「え?」

 

 彼はノートを取りだして、(したた)めます。

 

「ほら、『FC』と『にく』この二つをよく見てみなさい。『く』をまるめて書くのがポイントだ」

 

「…………あっ!」

 

 数秒の沈黙から、私は理解して感嘆の声を上げました。

 

 

 

~END~

 




分量がギリギリですね。状況によってはすぐに加筆修正します
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