とある代表候補生の奮闘記   作:ジト民逆脚屋

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ヒャッハー!新しい連載だあ!


一冊目

ここIS 学園には幾つかの暗黙のルールがある。

 

一つ

『織斑千冬に逆らうな』

 

二つ

『更織楯無に歯向かうな』

 

三つ

『山田真耶を困らせるな』

 

四つ

『地下駐車場に行く時は覚悟を決めろ』

 

この他にも様様あるが、最近になって追加されたルールがある。それは

 

『熊谷真琴を怒らせるな』

 

である。

熊谷真琴とは、日本の代表候補生であり現在最も国家代表に近いとされる少女だ。

その実力は確かなものであり、あの初代ブリュンヒルデの織斑千冬も認めており、候補生の身でありながら『荒熊』の名で呼ばれている。もっとも、IS 学園では違う名で親しまれているが

その戦い方は『荒熊』の名が想像させる様な力任せなものではなく、とれる手段を使いながら精密な操縦技術で確実に相手を追い詰めた上で『荒熊』の名に恥じぬ苛烈な攻めで仕留めていく。

 

このお話は、そんな『荒熊』こと熊谷真琴の奮闘を描く物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私、熊谷真琴は『荒熊』とか呼ばれて好戦的な性格だと思われがちだけど、争い事は嫌いです。

図書館とかで本を読んだりしてるのが好きな一般的な女子なのに、何処で何を間違ったのか国家代表候補生になってしまいました。

なってしまったものは仕方がないと、諦めて自分に出来る限りのことをしていたら、あの初代ブリュンヒルデの織斑千冬と戦うことになり、その時の戦い方のせいで『荒熊』と呼ばれる様になりました。

大体何なんですか『荒熊』って?確かに私の名前に熊の文字は入ってますけど15、6の女子につけるあだ名じゃないですよ。

やめて!次期国家代表とかやめて!私はか弱いの!

ごめんなさい、嘘吐きました。

私、身長が195cm あります。しかも、まだ少し伸びてます。運動も得意です。嫌いだけど。

私は読書が好きです。図書館の隅っこの席に座って読むのが好きです。ヘヤノスミスは私の友達。

今日も友達のヘヤノスミスの元で本を読むために、図書館へ急ぎます。

 

「母様、今日も図書館に行くのか?」

「うん・・・」

 

この子はラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツから来た転校生です。

前に起きた事件のせいで私のことを母様と呼んで、何をするにもついてきます。私と違って小さくてとても可愛いくて、その長い銀髪はサラサラで綺麗です。少しうらやましいです。

 

「ラウラ・・・」

「どうした?母様」

「なんで・・・背中に・・・張り付いて・・るの?」

「それは母様だからだ」

「そう・・・なの・・・」

 

『納得!?』

『流石は「母熊」!安心の包容力!』

『そこに痺れる!憧れるぅ!』

 

何も言いませんとも、ええ言いませんよ。だって、ラウラに何言っても勝てる気がしませんから。

周りの人達も同じです。織斑先生に言われて、ラウラの面倒を見るようになってからというものの私は『荒熊』よりも『母熊』の名で呼ばれる様になりました。

何ですか『母熊』って、『荒熊』もアレですが『母熊』って、だとすれば『父熊』も居るんですか?私には残念ながらそんな相手は居ません。この歳でシングルマザーですか、そうですか。

少しだけ鬱々とした気分で図書館へ急いでいると、淑やかな声がかけられました。

 

「あら、真琴さん。ご機嫌よう」

「セシリア・・・ご機嫌・・・よう」

「セシリア、どうした?」

 

彼女はセシリア・オルコット。イギリスの代表候補生です。金色の髪をクルクル縦ロールした綺麗な人です。

 

「ラウラさんは相変わらずですわね。真琴さん、頼まれていた詩集が来週ぐらいに届きそうですわ」

「本当・・・セシリア、ありがとう・・・」

「良かったな、母様」

「うん・・・」

「いえいえ、この程度お安い御用ですわ。後、第一図書館は行かない方が良いですわよ」

「え・・・なん・・・で?」

 

今日は第一図書館で『クワンカの街を彩る糸ようじ』の続きを読もうと思ってたのに・・・

 

「鈴さんと一夏さんが待ち構えてますわ」

「え~・・・」

「またか、あの二人は」

 

うぅ、どうしてこうなるの?私は只、本を読みたいだけなのに

 

「ですので、行くなら第二図書館が良いかと」

「うぅ~・・・」

「母様?」

 

あの二人、もっと徹底的に潰した方が良かったかな?再起不能になるまで

 

「母様!顔が!顔が怖い!」

「あ、ごめん・・・ラウラ」

「ああ、あともう一つ。真琴さんがお読みになっていた本なら、第二図書館にもありますわ」

「本当?」

「ええ、本当ですわ」

「セシリア・・・ありがとう・・・」

「母様、早速行こう」

「うん・・・セシリア・・・また・・・明日」

「ええ、また明日」

 

さあ、急ごう。グズグズしてると、ヘヤノスミスの元でラウラを抱っこしながらする読書を邪魔しにお邪魔虫が二匹湧いてくる。

けど、私の努力も虚しく先に湧いていたお邪魔虫により私の癒しは奪われました。

なので、その後行われた模擬戦で二人は念入りにクマーしました。

シャルロットが居なければ、止めを刺せたのに・・・残念無念

 

クマーとは何だって?ラウラがこういう表現はこうすると可愛いって、言うから使ってみました。

どうですか?クマー。可愛いですか?




クマー!

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