とある代表候補生の奮闘記   作:ジト民逆脚屋

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箒 復讐鬼
熊ママ&ラウラ 大天使&堕天使
セシリア 英国チワワ
シャルロット シャルッペン・フューラー
鈴 はいなんぐらし
一夏 ピポ
簪 味方最大の脅威

こんな感じかな?

今回のお話の元ネタに気付いた人は、ナマモノと握手!


RE : 十八冊目

皆さん、お久し振りですよぅ。熊谷真琴ですよぅ。

夏休み前の休日明け、とうとうテストが返って来ました。

それで、夏休みの予定を皆と食堂で話をしようとしているんですが、その食堂のテラスで一夏と鈴が何をしているんですよぅ。

まあ、何となく〝ああ、何時ものアレ〟な視線の先で、一夏と鈴が向かい合って紙をテーブルにドン!

 

「ドロー!」

 

いや、本当に何をしているんです?

 

「現国学年十位を攻撃表示! IS基礎理論を学年八位で守備表示! 他一枚を伏せてターンエンド!」

 

え? いや、ホント、何が始まったんです? 

一夏、まさか夏の暑さで頭が・・・

鈴、大変ですよぅ!

 

「甘いわね、一夏! 私は数学を学年九位で攻撃表示! そして同種傾向の物理を学年四位で特殊召喚! アタックよ・・・!」

 

鈴もでしたよぅ!

 

「え・・・ちょっ・・と・・?」

「まあ、待て真琴」

 

あ、箒ちゃんだ。

珍しく今日は洋食ですよぅ。

 

「今、二人が自分のプライドと私達の分を含めた支払いを賭けて戦っているのだ!」

 

鈴は箒が持つトレイに載った山程のハンバーガーにサンドイッチや生ハムにサラダ類を見た。

 

ーーヤられた、ハメられた・・・!ーー

 

なんか、この流れに慣れ始めた自分が居るが、一種のパワハラではないか。

横の真琴も、ざるうどんや手羽元のフライに、蒸し野菜を箒の二倍以上の量を載せている。

そして、その後ろをチョコチョコ付いてくるラウラも、中々の量を載せている。

そのまた向こうのセシリアとシャルロットも、箒の言葉を聞いて注文を追加し始めた。

 

「・・そう・・なんだ・・・」

 

ーーなにがなの・・・?!ーー

 

こっちが支払うという事か?

それだと、こんなバカやってまで奢りたいという事になるのだが、それは・・・

 

ーー脳みそお花畑じゃない・・・!ーー

 

勝負を本気にする為のベットだと信じたいが、箒が食堂で一番高いハンバーガーを頼むのを見て、ガチだと思う。

意地でも勝たねば、財布が死ぬ。

 

「やる気だな鈴!!」

 

正面でアホが拳を握っているが、今の状況を理解しているのか。

しかし、気になる事がある。

箒と真琴とラウラが持つトレイの内容だ。大量のハンバーガーや麺類にサラダ類等々に加えて、これからの予定相談で摘まむ菓子類も積まれている。

積まれているが

 

ーー飲み物頼まないの?ーー

 

そう思った瞬間、箒が

 

「む? いかんな。真琴、いいか? ーーでは、こうしよう。負けた方が全員文の飲み物も追加で持ってくる」

 

話の前後が繋がってない。

鈴も長く日本に住んでいたが、たまに出てくるこの日本独特の何とも言えない何か。

誰か止める者は居ないのか。

辺りを見渡せば、真琴が

 

「・・そう・・・しよっ・・か」

 

鬼だ・・・!

鬼ママよ・・・!

 

周りの声に助けは来ない事が確定した。

ラウラは少し状況が分かってないのか、キョロキョロしている。

 

「だったら、インターセプトォ!」

 

アホが特攻してきた。

 

「伏せカードをオープン! IS武装基礎理論が学年三位でアタック!」

「甘いわね、同種傾向の機構基礎理論を手札から特殊召還、学年四位でガード! 武装基礎理論より機構基礎理論が重視されるから相殺よ!」

「くそ! だが、まだまだだ!」

 

二人が唸った時、いつの間にかやって来た箒と真琴がトレイをテーブルに置き、こちらの答案の上から紙を置いた。

 

「IS基礎理論での実技が学年一位だ」

「現国と・・古文・・・学年一位」

 

ぬぅ、と二人が再度唸る。

その後ろから、セシリア達三人が数枚の紙を出す。

 

「ついでに、私が数学で学年一位ですわ」

「後は、僕がIS武装基礎理論と実技で一位」

「物理と化学で一位だ」

 

まさかの一位ラッシュにたたら踏む二人に、追い打ちが放たれた。

 

「後、家庭科全般で私が一位だ」

「私・・が・・・二位」

 

久しぶりに良い一撃もらったが、隣のアホが膝から崩れただけだったから、私の勝ちでいいわよね。

 

 

 

〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃

 

 

 

「と言うか、家庭科って日本基準なとこあるじゃない?」

「いやまあ、それに関しては俺は何も言わん」

「はっはっは、真琴よ。飲み物を頼んだら愚痴もついてきたぞ」

 

うわぁい、箒ちゃんは爽やかに笑ってますが、一夏と鈴の顔が面白い事になってますよぅ。

 

「母様母様、このクレープ美味しいよ」

「・・ほら・・・ラウラ・・口・・拭いて」

「うむむ」

 

ほらもう、口の周りをクリームだらけにして。

この子ったら、もう。

 

「皆は夏休みはどうするの?」

「基本は寮で過ごすか?」

「私は一度イギリスに帰りますわ」

「僕もフランスに帰るよ」

「海外組は全員、一度帰るわね」

「母様母様、私とドイツ帰ろう!」

「・・う~ん・・・?」

 

IS学園はかなり特殊な学園ですから、夏休み等の長期休暇では国に帰る人達で寮はがらがらになるらしいです。

でも、大体の人は帰るのが面倒なのか、寮が閉鎖される期間に帰るのが主流なんだとか。

私も実家は学園から割りと近いですから、閉鎖期間に帰る予定です。

それ以外?

部屋で本を読むに決まってるじゃないですか。

 

「俺は家に帰って、色々整理するかな?」

「私は真琴の家に行くぞ。〝お義母様〟に呼ばれているしな」

 

あれ? なんか字がおかしかったような・・・?

気のせいですよね? ね?

なんで皆は目を逸らすんです?

あれ? ラウラ、こっちを見上げてどうしましたか? 

 

「母様、ドイツ帰らないの?」

「いや、ラウラ。真琴は日本人だから」

「ふえ?」

 

なんかキョトンとしてますけど、私は日本人です。

しかし、困った事になりました。

 

「やだー! 母様もドイツ帰るのー!」

 

ほら、案の定ぐずり出しましたよぅ。

この子ったら、普段は良い子なのに、どうしてこう、妙な時にワガママになるのです?

 

「ほら、ラウラ。あまりワガママを言ってはいけないよ」

「やーなの! 母様も一緒に帰るのー!」

「・・ラウラ・・」

 

もう、そんなにしがみついても結果は変わりませんよぅ。

ほら、ラウラ。離してくださいよ。あああ、涙と鼻水が制服にぃ・・・!

 

「ふむ、そうだな。ラウラ、こうしよう」

「なに、箒」

「なに、簡単な話だ。夏休みに私〝も〟ドイツへ行こう。そして、お前も真琴の家に行こうではないか」

 

へ?




夏休み篇突入!

















だと良いよね。
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