あと、これは学園寮でのお話です。
学園寮でのお話です。
そして、今回のチャットは都道府県マルチ
白猫¦『さて、積雪1㎝で都市機能が麻痺する下等民族共を支配しちゃおう』
すずね¦『あぁん? 雪なんか降るわけ無いだろ? 盆地なめんなよぉ!』
白夏¦『雪降るんすか、そこwwww』
夏休みになり、チャットも賑わいを見せてますよぅ。
シャルの不規則発言もキレを増してます。
白猫¦『もっきゅもっきゅ、もっきゅもっきゅ。あぁ~、林檎美味しいんじゃあ~』
蒼雫¦『なんか、順当に青森食べてる方が居ますわ~』
白夏¦『夕張メロンと掛け合わせて、夕張ンゴ作るんじゃ~』
すずね¦『やめーや!』
そう言えば、このプライベートチャンネルを利用したチャットを誰にでも使える様にするって、束さんが言ってましたね。
まあ、何時になるかは分かりませんが、そうなったら今以上に賑やかになりそうですね。
白夏¦『誰か! 誰か、俺を殺せ!』
すずね¦『なんか一人、違うゲームしてる奴が居るわね』
白夏¦『AIに殺されるとか嫌や!』
なんで一夏だけ、いつも展開が早いんですかね?
どのゲームでも、一夏だけ急激な展開をみせます。
さてさて、AIに殺される運命の哀れな一夏は放って置いて、私は私のやる事をしますよぅ。
では今日は、料理をしましょう。
目的は、ラウラのゴーヤとピーマン嫌いを直す事です。
あの子、基本好き嫌いしないのに、この二つはどうしてもダメなんです。
あ、でも、最近はピーマンを食べる様にはなってます。
その時は何故か本音が〝誰か〟と囃し立てていたような気がしますが、気のせいですね。
だって、その席には本音以外誰も居ませんでしたし。
「・・えと・・・かぼちゃと・・・」
まあ、それはさておき。
今日の料理の材料です。
今回は〝かぼちゃとゴーヤのカレー炒め煮〟です。
カレー炒め? カレー煮? ・・・炒め煮です。
イメージ的には、スープの多い炒め物みたいな感じですかね?
それをラウラと箒ちゃんが帰って来るまでに、作りますよぅ!
このカレー炒め煮なら、ラウラもゴーヤが食べられる様になる筈です。
かぼちゃもカレーも好きですからね。
「・・ゴーヤ・・・挽き肉・・カレー粉・・・」
二人が帰って来るまで後、二時間ちょっと。それまでに目指せ完成です。
ではでは、行きます。
「・・・まず・・」
かぼちゃを一口大にして軽く塩を入れて下茹でしてる間に、ゴーヤのわたを抜いて薄切りに、底の深いフライパンにオリーブオイルをしいて、クミンシードで香り出しと本には書いてますけど、そんなものは無いので挽き肉を入れて火が通ったら、ゴーヤを入れてカレー粉ドーン。
焦がさない様に炒めて、カレー粉と挽き肉の脂でゴーヤの苦味を軽くしていきます。
なるかどうか知りませんけどね。
白夏¦『箒、ラウラ、真琴、助けてくれ! 俺を殺せ、殺してくれ!』
すずね¦『これだけ見たら、凄い事件が起きてそうよね』
白猫¦『他人に自分を殺せなんて言うの、初めて聞いたよ』
蒼雫¦『と言うか、今日は真琴さんしか居ませんわよ?』
本熊¦『・・うん・・・』
白夏¦『え、そうなん?』
本熊¦『・・ラウラは・・・本音と・・・箒ちゃんは・・横須賀・・・』
白夏¦『あ、嘘。ちょっ、たすけ・・・!』
白猫¦『さらば、一夏』
一夏が散りました。良い奴でしたよ。なんだかんだ言って、嫌な役割とか雑用とか進んで引き受けてくれる一夏。
チーム戦では「任せろ囮! 轟け俺の零落白夜!」とか言って、零落白夜ブンブン振り回しながら視界端で鬱陶しい動きを見せて、同じチームの筈の鈴に「鬱陶しい!」の一言と共にドロップキックを食らった一夏。
そして、まぐれ当たりした零落白夜で二人揃ってアウトになり、今年の学園珍プレー好プレー大賞候補の一つとなった一夏と鈴。
自分達で決めた作戦を自分で破綻させるなんて、どれだけ鬱陶しい動きをしていたのか?
それはご想像にお任せしますよぅ。
それで、ラウラと箒ちゃんが何処に出掛けているのかと言うと、ラウラは本音達と買い物に、箒ちゃんは束さんの雇い主でもあり学園のスポンサーでもある〝ハードラックダイアモンド社〟に紅椿のメンテナンスへ行きました。
「あ・・焦げる・・・!」
おっと、いけません。危うく焦がすところでした。
うんうん、挽き肉も火が通ってゴーヤもしんなりしてきました。
ちょっと焦げたかもしれませんが、大丈夫。
母さんが言ってました。
料理は愛情+結果オーライと。
そうです。熊谷家は結果オーライ、最終的に〝かぼちゃとゴーヤのカレー炒め煮〟になれば良いのです。
さて、ではかぼちゃも茹で上がったようですし、鍋から上げてフライパンへポーン。
ここでも焦がさない様に、味付けしたゴーヤと挽き肉と茹で上がったかぼちゃを混ぜていきます。
これ以上焦がしたら流石にアウトです。
火を弛めて、全体に馴染んだら、少し鶏ガラスープを足して弱火で煮込みます。
レシピでは、ターメリックやコリアンダーにチリペッパーやらガラムマサラを加えないといけないみたいですが、そんなスパイスはありません。
なので、熊谷家の料理モットー〝料理は愛情+結果オーライ〟で突き進みますよぅ。
水気が減ったら味をみて、塩コショウ少し加えて味を調えて、それでも足りなければカレー粉を足して少し煮たら出来上がり!
「・・出来・・・た・・」
出来ました。〝かぼちゃとゴーヤのカレー炒め煮〟です。
けど
「・・・淋し・・い・・・?」
これだけだと、なんか淋しい感じです。
ふむ、どうしますか。
かぼちゃ、余ってますね。
野菜、あります。
レタス、トマト・・・
サラダ。
かぼちゃサラダ、いきましょう。
レタスをざく切りに、トマトを輪切り、かぼちゃはスライサーで細切りにして軽く湯通しして、レタストマトかぼちゃの順で盛りつけて完成。
「・・フンス・・・!」
今度こそ完成です。
〝かぼちゃとゴーヤのカレー炒め煮〟
〝細切りかぼちゃとざっくりレタスとトマトのサラダ〟
〝炊きたてご飯〟
これならラウラのゴーヤ嫌いも直る筈です。
後は二人の帰りを待つだけですよぅ。
「・・あ・・・」
ほら、足音と声が聞こえてきましたよぅ。
「・・おか・・・えり・・」
「ああ、ただいま。真琴」
「母様、今日のご飯なに?」
「・・・今日・・は・・・」
それじゃぁ、手を洗って、いただきます。
白夏¦『・・・・・』
白猫¦『・・・・・』
すずね¦『・・・・・』
蒼雫¦『・・・・・』
髪飾¦『・・・・・』
ほーき¦『言いたい事があるなら言うといい』
約全員¦『いやなにも』
ほーき¦『だろうな』
生徒会長のH.N どうしよう?
ハードラックダイアモンド社
なにやってるかよく分からない位、手広く様々な事業を行っている会社。
束の才能と脆弱さに虚弱体質をいち速く見抜き、彼女の為の部署を設立し雇用した。
会社の長は、社長と呼ばれず〝総長〟と呼ばれている。