次はバラライカだ!
コトブキヤのな!
あと、今回のお話の簪は何やら?
オリジナル作品〝いせまじょ ~異世界の魔女達の夜~〟も宜しくお願い致します。(露骨な宣伝
夏休みが始まりまして、私の読書タイムもヘヤノスミスと共に充実の一途を辿っていますよぅ。
目が覚めて伸びをして、クーラー効かせた部屋でお布団被って本を読み、読み終わっては続きを読む。
そして、好きな時間に眠る。
正に天国、天国ですよぅ。
「・・次は・・・」
何を読みましょう?
ふぅむ、悩みます。
ほーき¦『ふむ、真琴。いいか?』
本熊¦『箒ちゃん・・どう・・・したの・・』
ほーき¦『なに、あれだ。夜間外出をしないか?』
本熊¦『へ・・・?』
夜間外出ですか?
でもあれ、割りと手続き面倒だった筈じゃ?
すずね¦『ラウラとセシリア捕まえたわよー』
熊兎娘¦『何をするんだ、鈴』
蒼雫¦『そうですわ。折角、十センチ越えのカブトムシを見つけたのに・・・!』
すずね¦『・・・一応、言っておくわよ? 花の女子高生の台詞じゃないからね、それ』
白夏¦『クワガタ採ったどー!』
約全員¦『お前もかよ!』
ほーき¦『手続きなら心配するな。既に全員分済ませてある』
白猫¦『簪がね』
簪がですか?
あれ? でも、簪って私と同じインドア派の筈なのに、夜間外出の申請を出したですよぅ?
白猫¦『簪なら、今頃は太平洋沖かな?』
本熊¦『・・・太平洋・・沖なん・・・で・・?』
ほーき¦『ほら、この間思い付きで言っていただろう。ISを使ったスイングバイ式移動』
熊兎娘¦『あれだ、星をグルンて回るの』
ほーき¦『そうだ。星を中心に星をグルンと星の速度で回る奴?だ』
すずね¦『大体、そんな感じね』
蒼雫¦『それで、その思い付きをネットに投稿したら、箒さんのバックアップ企業であるハードラックダイアモンド社から』
ほーき¦『「一度、我が社で実験をしてみまセンカ?」と総長直々に誘いを受けてな』
白夏¦『それでまあ、長期外泊許可を申請している間に俺達が簪の荷物を準備』
すずね¦『その代わりに、簪が面倒な手続きを全員分終わらせてくれたって訳』
ほーき¦『姉さんも張り切っていたよ。ISを用いた大気圏内でのスイングバイ実験、これが成功すれば輸送関連に革命を起こせるとな』
束さん、張り切るのは良いですけど、大丈夫ですか?
倒れてません?
太平洋沖という事は船の上ですよね? 船酔いしてませんか?
ほーき¦『姉さんなら心配するな。既に吐くもの吐いて、動かなくなったらしい。出港から一分でな』
白夏¦『安定の束さんだな』
予測可能回避不可能、避けられなかった必然の犠牲、車椅子で酔った事がある束さんが船に、長時間航行に耐えられる訳がなかったのです。
ほーき¦『あと今日、食堂は一時閉鎖だ』
本熊¦『・・え・・・なん・・・で?』
ほーき¦『機材の故障でな。明日の夕方には間に合うそうだが、今日と明日の昼間は食堂は閉鎖だ』
食堂が一時閉鎖ですか。ふぅむ、それなら仕方ないですよぅ。
本熊¦『・・じゃあ・・・行く・・・』
ほーき¦『では、一時間後にロビーに集合だ』
約全員¦『はーい』
一時間後に集合ですか。服はどうしましょう?
何時も通りで良いですね。
さて、準備しましょう。
髪飾¦『箒、篠ノ之博士が痙攣してから動かなくなった』
ほーき¦『あれだ。水を与えて放置、少ししたら動き出す筈だ』
髪飾¦『動かなかったら?』
ほーき¦『諦めて、実験を開始するといい』
セメント、箒ちゃん、束さんに対して本当にセメントですよぅ。
もう少しくらい、優しくしても良いんじゃないですか?
髪飾¦『箒、セメント』
そうです。簪、言うのですよぅ。主にこれから改善される事の無い束さんの体力面の為に。
ほーき¦『はっはっは、当然だろう。姉さんには感謝もしているが、面倒を掛けられた記憶が目立つのでな』
あ、ラウラおかえりなさい。
って、ラウラダメでしょう。えー、じゃありません。
ほら、蝉は窓から逃がして早く着替え・・・
ああもう、シャツ泥だらけにして・・・!
「母様母様、今日はファミレスだ!」
「・・そう・・なの・・・ほらバン・・ザイ・・して」
もう、シャツだけじゃなくて髪も。まだ時間はありますから、ラウラを早めにシャワーで泥を落として着替えさせて、ああギリギリですよぅ。
髪飾¦『私も似たようなものだね』
ほーき¦『偉大な姉を持つと、妹は苦労するものだ』
夕石屋¦『そろそろ、実験始めますよー』
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「二学期はあれよね。イベントが山積みね」
「文化祭にキャノンボール・ファスト、体育祭と修学旅行もだっけ?」
「詰め込み過ぎじゃね?」
「ほら、二年三年とカリキュラムギチギチだから、一年の内にってやつ?」
いや、体育祭と文化祭とキャノンボール・ファストは毎年の筈なので、ただ単純にカリキュラム詰めすぎなだけですよぅ、これ。
聞いた話だと、去年は楯無さんが生徒会長に就任してソッコではしゃいで、仕事がドッカン増えた用務員兼学園整備員の北上さんがキレて大変な事になったらしいですよぅ。
あの人、織斑先生と同じでISの攻撃を生身で止めれますから。
あれ、腕力に関しては北上さんが上でしたっけ?
それで、身長はセシリアより低い北上さんが、私より背が高くて大きいパイプレンチ軽々振り回して、楯無さんのあの槍をへし折って、有給取って帰ったらしいです。
なんでも、その日は小学生の娘さんの参観日だったとか。
「で、どこ行く?」
「〝サイゼンヤ〟?」
「え? 僕は〝ココッシュ!〟がいいな」
「ファミレスか。あれだよな、たまに晩飯がファーストフードとかだと、なんかワクワクするよな」
一夏の言う通り、なんかこうワクワクするですよぅ。
「ファーストフードかぁ。〝マック&ナルト〟?」
「〝健太とリッキー〟はどうですの?」
「〝サブ道〟は?」
個人的には〝健太とリッキー〟ですが、あの店高いんですよね。
値段的には〝マック&ナルト〟ですね。あ、〝サブ道〟はここからだと少し遠いですよぅ。
「ふむ、確かに皆それぞれに行きたい店があるだろう。しかしだ、我等には門限がある」
「あ、そっか」
「なので、本日は目の前の〝びっしょりボーイ〟にしよう」
何故か全身びしょ濡れになって、言い様の無い異様なまでに狂気を孕んだ目でこちらを凝視するキャラクターがマスコットのファミレス〝びっしょりボーイ〟。
値段が安くて量が多いメニューが豊富で、私達みたいな学生や家族客に大人気のお店です。
ですが、マスコットキャラクターが・・・
「いつ見ても、スゴいキャラクターだよな・・・」
「店に入るのを躊躇うわね・・・」
一夏と鈴が言う事も解ります。
だって、さっきからラウラが私の背中に貼り付いて離れないんですよぅ。
ほーら、ラウラ?
大丈夫ですよーう。あれは動かないですからね。
・・・・・・多分、きっと。
「はっはっは、どうしたラウラ? なに、気にするな。あれはただの人形だ」
「・・・やだ! あれずっとこっち見てるもん!」
「それは気のせいだ。ほら、見てみるといい。今から、一夏と鈴がそれを証明してくれる」
「「え?」」
箒ちゃんお得意の脈絡の無い無茶ぶりが始まりました。
メニュー表見ながら、ジャンバラヤ食べたいとか、私ドリアとか言っていた二人が人形並みにスゴい目で助けを求めてますが、セシリアもシャルロットも良い笑顔でこちらサイドに居ます。
無理です。諦めて、ボーイが大丈夫だとラウラに証明してください。
「・・・斬るか?」
「・・・吹っ飛ばす?」
「何故、暴力で解決しますの?」
「次から夜間外出が出来なくなるからやめよう」
「あ・・・箒ちゃん・・」
「七人で、ええ、ボックス席でお願いします」
四人がボーイを囲んであーだこーだ言っている間に、箒ちゃんは店に入り席を確保してました。
「さ、今の内に入るといい」
「いや、待とうか」
「どうした? シャル」
「箒、僕達を盾にしたね?」
「ラウラの為だ。気にするな。まあしかし、黙って盾にしたのは申し訳無い。なので、今日は私の奢りだ」
箒ちゃんの奢りですよぅ?
大丈夫なんです?
「いいの?」
「懐の事なら心配いらない。先日、姉さんと総長から臨時収入があってな」
「まあ、そういう事なら?」
「母様、ポテトがある!」
「・・ラウラ・・・ポテト・・以外・・も」
頼まないと、寮に帰ってからお腹空いたってなりますよ。
ほーら、オムライスありますよぅ。
あ、私ラザニアがいいです。
次回に続きますよぅ。