機動戦士ガンダムSEED~蒼い死神と絶剣と呼ばれた少年少女 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
大変ながらくお待たせしました。
最新話です。
「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」
俺とユウキは可変式の赤と黒の新型に的を絞って動き出す
「悪いね、先に脱落だよ!」
俺とユウキは同時に剣を振るい、赤黒い機体の両翼、両腕に両足を切り落とした
「ユウキは水色のを!俺が緑のを殺るから!」
『了解だよ!』
一機目を戦闘不能にした俺がそう言うとユウキは通信越しで軽くそう言い、お互い別々の方向(ほとんど同じ所にいるようなものだから関係ないが)にバーニアを蒸かして飛んでいく……
「俺の武器が鎌じゃないのは残念だ」
俺が向かった方には死神の鎌みたいな武器を持った緑の地球軍新型MSがオーブのM1アストレイを次々に破壊していた……先日の戦闘で観た限り、こいつにはビーム兵器は効かない……と、言うよりは曲げられてしまう………面倒なのはこいつが放つビームも曲げられ死ねぬうめんどくさい装甲をしている
「でも、やり用はある!」
俺はバーニアを噴かせて急接近して瞬間的に両腕を切り落とすと、反撃してくるがすぐに新型三機が脱退して、それからすぐに地球軍はオーブ海域から姿を消した。
「オーブを離脱?」
オーブ行政府、そこにアークエンジェル艦長マリュー・ラミアスとキラさん、アスランさん、ディアッカさん、ムウさん、カガリ・ユラ・アスハと俺たちが集まっており、マリュー・ラミアスが、ウズミ・ナラ・アスハに聞き返す
ウズミ・ナラ・アスハはマリュー・ラミアスの言葉にうなずく
「そうだ。君たちはオーブを離脱し、宙に上がれ」
「お父様!?」
ウズミ・ナラ・アスハの言葉に、カガリ・ユラ・アスハは反論しようとする
だが、ウズミ・ナラ・アスハはそれを目で制する
「地球軍が撤退していった今がチャンスなのだ。いずれ近いうちに、地球軍は再びオーブを攻めてくるはず」
ウズミ・ナラ・アスハの言う通り、撤退したとはいえ、そう時間が空かないうちに地球軍は攻めてくるはずだ
今度は、もっと多くの戦力を持ってきて
「そうなれば、オーブだけではなく、君たちまで犠牲にしてしまう。それだけは阻止せねばならん!」
「…」
「私たち老いぼれが死ぬだけですむなら喜んでその命を差し出そう。だが、そういうわけにもいくまい」
「…………んな」
俺はウズミ・ナラ・アスハの言葉に苛立っていた。
「「「???」」」
「ふざけんな!」
俺はとうとう怒りを爆発させてウズミ・ナラ・アスハの胸ぐらを掴む
「お前!」
俺の行動にカガリ・ユラ・アスハが怒りながら俺の方に近づいてくるが俺は無視して続ける
「いい加減にしろよ!オーブの代表としてあんたの考えはわかる………だがな、親が国のために死んでんだら娘に何が残るんだよ!?俺も言える立場じゃねぇが少しは残される者の………娘のカガリ・ユラ・アスハの事くらい考えろ!」
「!」
俺の激にその場のみんなが驚いていた。
プトレマイオスⅡの艦橋で、発進準備が進められていた
プトレマイオスⅡの艦橋には操縦席が二席、管制が二席、サブ席が二席、そして中央に艦長席が一つとザフト、地球、オーブ3軍の戦艦とは異なっていた。
「トール、行けそうか?」
「もちのろん!元はアークエンジェルの操縦桿を握っていたからな、これくらいは問題無いよ」
「わかった。ニコル、ユウキ、そっちは大丈夫か?」
「もちろんですよ。助けられてからこの艦のシステムは教えてもらいましたから」
「ボクも大丈夫だよ!」
プトレマイオスⅡは着実に準備が完了して行く
「そろそろ行けそうか?」
「現在、ブースターの最終チェック中です」
「そうか」
オーブ行政府、連合の脅威が去っている今だからこそ、皆、落ち着いて作業ができていた。
「お父様!」
「…カガリ」
カガリが、ウズミの胸に飛び込んでくる
「…何をしておる。お前にはお前のすべきことがあるはずだ」
ウズミは、涙をこぼしながら近づいてくるカガリになるべく冷たく返す
カガリは、ウズミの腰に回している腕の力を強くする
ウズミは、ふっと微笑むと、自分の腕を優しくカガリの腰に回す
「大丈夫だ、カガリ。オーブのことは私が引き受ける」
「私が言いたいのは、そんなことじゃ…!」
「カガリたちが戻ってくるまで、死ぬつもりなどない。あの男に活を入れられたからな。この代表という座を、お前に譲り、オーブをどう良くしてくのかをこの目で見るまではしねぬ」
「…!」
涙で溢れているカガリの目が、大きく見開かれる
ウズミは、腕を離し、カガリの腕も優しく解く
「さぁ、早く行け。先程も言ったが、お前にはやらねばならないことが他にあるはずだ」
「お父様…。…?」
未だに不安そうな目で見てくるカガリの手のひらに、ウズミは一枚の写真を乗せる
「お前は、一人じゃない」
ウズミは、カガリが気づかない間に、カガリの後ろに来ていたキサカに目くばせする
キサカは頷き、カガリの腕を取り強引にクサナギまで連れていく
「兄弟もおる」
「…!お父様!」
「そなたの父で、幸せだった」
クサナギに乗せられるカガリ
それを見届けた後、ウズミは管制室へ向かっていく
その間にもカガリの泣き叫ぶ声が聞こえてくる
だが、ウズミが振り返ることはなかった
「いいわね?ローエングリン斉射と一緒に、ブースターを全開」
「「はい!」」
マリューの指示に返事を返すクルー
艦橋の空気はそこまで殺伐としたものではない
「ラミアス艦長」
そこに、モニターにウズミの顔が映る
「宇宙に上がったら、L4コロニーを拠点とするがいい。あそこは、廃棄されてはいるが、未だに機能はしている。拠点とするならばもってこいだ」
「…何から何まで。ありがとうございます」
マリューは理解する
ウズミは、本気でこれからの行く末を自分たちに賭けているということを
「さあ、いけ。こっちとしても、色々しなくてはならぬことがある」
モニターが切れる
「…」
マリューは、もう切れてしまったモニターに向けて頭を下げる
感謝の気持ち
そして、決意の気持ちを込めて
「…準備はいい?」
笑顔を浮かべながら頷くクルー
本当に頼もしくなったと感じる
マリューも笑顔を浮かべる
「…。アークエンジェル、発進!」
大天使は、宇宙に飛び立っていった
「…行ったか」
モニターに映る
遥か上空に飛び立つ大天使の姿
「…市民の避難は終わってるな?」
「終わっておる」
ウズミの問いに、首長の一人が答える
「では、私らも行こう。脱出した後、オノゴロを放棄する」
ウズミたちの目の前で、オノゴロ島で大規模な爆発が起こった
続く