アンケートの途中経過です。
1.シャルロット:4票
2.楯無:2票
3.簪、セシリア、オータム、サブヒロイン不要が同率1票です。
まだまだ活動記録にて受け付けておりますので、回答をお待ちしております。
更新します。今回は短めです。
それではゆったりと。
「━━……というわけで一組のクラス代表は、織斑一夏君になりました!! あっ、何だか一繋がりで縁起が良さそうですね」
土曜日の朝。
IS学園も高等学校なので、午前中までは授業が普通に存在する。そして一限目が始まる前に、ホームルームもしっかり存在する。
そのホームルームのとき、一夏はある意味死刑宣告でもある、クラス代表就任の知らせを受けたのであった。
「あの~先生」
「はい、なんでしょう?」
「どうして俺が代表なんですか? クラス対抗戦とかに出るなら、明らかに士郎が出場したほうが有利じゃあ……」
まぁ至極尤もなことである。
確かに勝敗のみに拘るとすれば、俺かセシリアが代表になったほうが良いだろう。他のクラスがセシリアレベルの代表を持ち込まなければ、だが。
「織斑さん、私の言ったことを忘れましたか?」
「え? 確か一番弱い……あっ」
「思い出したようで何よりです。貴方は二戦二敗、見も蓋もない言い方をすれば、専用機持ちの中で一番実力が劣っています」
「うっ……」
「それに衛宮が出てみろ。他のクラス代表はどうなる?」
「……俺が代表でいいです」
「わかればいい」
どうやら一夏は、セシリアと箒の説明で理解したらしい。まぁ渋々ではあるのだが。
「……何か失礼な言い方された気がするが」
「当然でしょう? あなたの生身の戦闘能力は常識はずれですから」
「カレン、人を化け物みたいに言わないでくれ」
「あら、
「……俺と彼奴は別人だ」
カレンの言いたいことはわかるが、流石に少し失礼ではないだろうか? 人のことを化け物みたいに言ってからに、ならランサーとかはどうなる? 明らかに俺よりもハイスペックが過ぎるだろう?
というか、クラスのみんなもカレンとの会話に頷かないでくれ、流石に悲しくなってくる。
「無自覚は恐ろしいこと」
やかましい。
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その日は午前中で授業が終わったことにより、午後からは予定が空いていた。まぁ空いていると言ってもやることはあるのだが。
住居となっている学園敷地内の教会へと向かうと、俺は教会周りの掃除を始めた。一応土曜の午後礼拝、日曜の朝礼拝のために教会の門を開けるからな、綺麗にしとかなければいけないだろう。因みにカレンは昼食の準備をしている。
そういえば一夏の奴が、寮では皆露出の多い部屋着だから目のやり場に困ると言っていたな。その苦悩を聞く限りでは、俺は教会暮らしで良かったと思う。
さて外周りの掃除は終わったな、次は礼拝堂の掃除でもするか。一応毎朝掃除はしているが、やっていて損は無いだろう。
「士郎、昼食の準備ができましたよ」
「む、もうそんな時間か。これから礼拝堂に取り掛かろうとしていたんだが」
「開門は14時なのだから、そんなに焦らなくてもいいでしょう。まだ時間はありますよ」
「それもそうだな。手を洗ってくる」
手洗いに行き、手と顔を洗って礼拝堂裏の食堂に向かうと既に昼食は机に並べられていた。洋食か、最近カレンに洋食で追い越されている感じがしないでもないな。
二人で食事を手早く済ませ、後片付けをしてから礼拝堂の準備に取り掛かった。時刻は1時10分、まだまだ十分間に合うだろう。
◆
士郎が住まう場所が気になり、午後も何も予定がなかったから、同室の箒と一緒に訪ねてみることにした。俺達の目的を知ったのか、途中からセシリアや他のクラスの女子たちも伴って目的地へと向かった。
確か士郎とカレンは教会に住んでいるのだったか。
確かこの学園には世界中から生徒が入ってくる。その中には国教が定められている地域から来る子もいるので、その子達に配慮して色々設備があるらしい。例えばイスラム教を信仰している子の部屋には、メッカの方向に目印が付いていたりとか。
で、士郎達が住む教会もその一つらしく、だけど余り人が来なさそうな場所にあった。寮からはざっと15分ほどの場所、少しだけ木々に囲まれている以外、本当に綺麗に整備されていたけど。
時刻は14時近く、俺達一組一行は教会にたどり着いた。
俺が先頭に立ち、意を決して教会に入ると、まず目に入ったのが礼拝堂正面の綺麗なステンドグラス、そしてその真下にある大きな十字架。
次いで流れるようなオルガンの音色が耳に入った。
その方向に顔を向けると、カソックを纏った士郎がオルガンを奏でていた。カレンはシスターの服装をし、礼拝堂正面の説法段に立っていた。
改めて礼拝堂を見渡すと、ちらほらと長椅子に座る生徒や先生がいた。
「……なんか」
「物凄く本格的だね」
「……そういえばカレンさんってシスターだったっけ?」
「エミヤんのオルガン~、とってもきれい~」
皆思い思いの感想を、小声で口に出している。
正直その驚きの気持ちはわからなくもない。俺も初めてそれを見たとき、確か小学五年の頃、は唖然としたのを覚えているし、何年も見てきた今でも驚きを無くすことはできない。
と、先程からセシリアがキョロキョロとしている。
「セシリア? どうしたんだ?」
「あ、いえ別に……何も」
「はっきり言わないとわからないぞ? もしかしたらこの場に答えを知るものがいるかもしれないしな」
「箒さん……わかりました。先程から気になっていたのですが、ここはどの宗派の教会かと思いまして」
「どこのでもありませんよ」
「「「うひゃあ!?!?」」」
いつの間に後ろにいたカレンによって、俺達は思わず声をあげてしまった。
「……ここは教会です。どうかお静かに」
「す、すみませんでした。って違う!!」
「き、急に驚かさないでくださいまし……」
「……心臓に悪い」
「まぁまぁ良いではないですか。ところで宗派ですが、この教会は特にこれといった宗派に属していません」
「「「はい?」」」
何処にも属していない? それって教会としていいのか?
「信仰は人それぞれです。現に正面には十字架が掲げられていますが、その側には聖母像も置かれています。
例えば私はローマカトリックですが、あちらの女性はバプテストですし、あちらの女生徒はロシア正教です。オルガンを弾いている士郎に関しては何も信仰してませんよ」
「「「な、成る程……(なるほど~)」」」
「よろしければ皆さんも祈っていきませんか?」
「い、いやいいよ」
「わ、私はそもそも神道だ」
「「「わ、私もきょうはやめとくよ(やめとく~)」」」
「そうですか、残念です」
流石に信じていない者が祈っていくなど、非常識が過ぎると思ったので俺は断った。他のメンバーはどうか知らないが、軒並み断ったことでカレンは若干悲しそうな表情を浮かべた。
「……私は残ってもよろしいでしょうか?」
「セシリアさん? ええ、構いませんよ」
「……ということですので皆さん、勝手なのは承知しておりますがよろしいでしょうか?」
そんなこんなでセシリアは残ることになり、俺達は寮に戻ることになった。
ただ帰る前に、俺達は士郎のオルガンに耳を暫く傾けていった。その音色は、ネットで聞いたことあるものよりもずっと素朴であり、ずっと澄んだものに感じられた。
その音色はまるで士郎の心を表したかのようで、俺達は時間を忘れて聞き入った。
帰る途中、何人かの生徒とすれ違った。恐らくこれから教会に礼拝に行くのだろう。
時刻は4時少し過ぎ、日が沈み始めている。
「……何だか濃い一日だったな」
「ああ、そうだな」
「衛宮君ってオルガン上手だったね」
「エミヤんすごかったのだ~」
思えば俺は士郎のことを余り知らない。
付き合いはそれなりにあるけど、じゃあ士郎について話してみろと言われたら、あまり答えることができないだろう。
でもあのオルガンを弾く士郎も、主婦以上に家事ができる士郎も、カレンの赤い布に怯える士郎も、試合で見せた戦闘者としての士郎も、全て本物の士郎なのだろう。
ほんの少し、ほんの少しだが、また士郎について新しいことを知ったような気がする。
「━━……っし、やるか!!」
「? 織斑君どうしたの?」
「おおー? おりむーどうしたのだ~?」
「別に、これからのことを考えて気合いを入れ直しただけさ」
いつか千冬姉に、士郎の背中に追い付くために、全てを守ることが出来るようになるために。
はい、ここまでです。
次回は鈴が登場します。
Fateを心待ちにしている方々には申し訳ありませんが、これを区切りよくしたらハリポタの更新に移らせていただきます。
あとアンケートの活動報告にも加筆させていただきますが、アンケートに回答してくださった方々を否定するような記述は控えてください。読む人も私も不愉快な思いしかしないと思うので。
それでは今回はこのへんで。